Dec 19, 2021

思わぬことも

k1

さっきパソコンで数人でSkypeやってたら、
とつぜんネットの通信回線がきれてしまってね。
それは大変でしたね。
再起動したり、ケーブルを変えてみたりして、
あれこれやっているうちに、
復旧したんだが、その頃には
前もってきめてある
通話時間が終わってしまっていた。
そうでしたか。
それはかなり個人的な話ですね。


k2

うむ。
こういう場所を借りて、
関係者に伝えておこうと思って(^^;)。


k3

サラはケイに帽子をとってもらって、
頭蓋骨の頭頂部の空洞を
みせてもらっている。

これ、ちょっと寂しいね。


k4

私、明日晴れたらでかけて、
何か探してくるわ。
とサラは言った。


k5

サラは坂を登っていく。


k6

横を車がびゅんびゅん
飛ばしていく。


k7

けっこう歩いて、
ホビーオフについた。


k8

しかしこれといったものが見つからず、
サラはカインズホームにも寄ってみた。


k9

わーすごく似合ってる。
これは何だ?
それはね。チランジアっていうの。
水やりはごくたまにでいいのよ。
そうか。

おとうさんよかったね。
と骸骨の標本が言った。


解説)
冒頭のサンタとドルフィンのマスターの
会話シーンは、
なにか別の話をするつもりでしたが、
書いてのとおり、思わぬことがあったので、
予定変更しました。


Posted at 22:05 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Nov 19, 2021

頭蓋骨の帽子

d1

お世話になります。
といっている。


d2

お父さん、その帽子女性用だね。
ジルさんが被せてくれたんだが。


d3

むかしエルマって人が
被ってたものだって言ってた。


d4

帽子なら色々あるよ。
被ってみる?
と、みんながいった。


d5

お父さん、その頭のガラス玉は何?
これは強力な磁石なんだ。
方角がわかって便利なんだよ。


d6

これはシックだな。
大きな手袋の指先で
作ったみたいだね。



d7

これは軍手でできている感じ。
なんかごわごわするなあ。


d8

お父さん、それ似合うよ。
そうかなあ。


d9

この帽子はちょっと小さすぎる。
手がないので自分でかぶれないのが
不便そうだね。

体があればいいのにね。
とサラが言った。


解説)
この頭蓋骨のミニチュアは、
ホビーオフでみつけた
たぶんインテリア用の置物です。
頭頂部に用途不明の
磁石が埋め込まれています。
Posted at 21:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 19, 2021

モー・アブランテスの肖像

e1

サラは買ってきた珈琲豆の
お裾分けに隣室のジェットを訪ねている。

どうしてそっちを向いてるの。
パソコン机の正面だからかな。


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ケイは珈琲豆を
挽き終わったところ。

モディリアーニの展覧会、
まだやってるのかな。
と骸骨はいった。


e2

展覧会会場では
マンスフィールドさんに
文学青年が尋ねている。

モー・アブランテスっていう
女性の肖像画について、
いろんな解説読んでて、気になるんですが。
うんうん。


e4

「女の胸像」(1908)

「モデルはその顔立ちから当時の恋人
モー・アブランテスとみられる。
宙を睨む眼差しは、画面の全体を彩る暗い青色の
効果とあいまって、世紀末のいわゆる
「ファム・ファタル(宿命の女)」に通じる
不穏な雰囲気を生み出している。」
(島本英明「もっと知りたいモディリアーニ」p7)


e5

「青いスカーフの女」(1907年頃)

「、、、パステルのようなニュアンスに富んだ
油彩表現は、トゥールーズ=ロートレックを
想起させる。」
(島本英明「もっと知りたいモディリアーニ」p7)


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「ほくろのある女の頭部」(1906−1907)

そしてこの肖像画。
これは、モディリアーニが
ポール・アレクサンドルに知り合い、
彼の家にもっていったというもののようですが、
「青いスカーフの女」に、よく似てますよね。

「アレクサンドルの家で催された
集まりにたびたび顔をだすように
なっていたモディリアーニは、
そこに自らの手でこの作品を持って行った。
このことからも、彼が本作に特別な
思い入れを抱いていたことが推測される。」
(マリー=クリスティーヌ・ドクローク
「モディリアーニ展カタログ」作品解説p26)


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「モー・アブランテス」(1907-1908年頃)

この肖像画の裏面には、
次の「帽子を被った裸婦」が描かれていたと。


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「帽子を被った裸婦」(1907-1908年頃)

解説には、
「このモデルは誰であるか分からないが、
1908年のサロン・デ・ザンデパンダンに
出品された「ユダヤの女」と同一人物である
ことは間違いない。」
(マリー=クリスティーヌ・ドクローク
「モディリアーニ展カタログ」作品解説p30)
とあります。


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「ユダヤの女」(1908)

ここまで見てきて、
これらの肖像画すべてが、モディリアーニが
モー・アブランテスを描いたものだと、
みなしていいのか、というのが疑問です。
個々の解説には、そうとは書かれていないけれど、
それと匂わすような感じで書かれている気もする。

見た印象では似ていても、
彼女を描いたものだという
確たる証拠がないと、作品の解説文では
そこまで言えないんじゃないかな。

モー・アブランテスについては、

「1907年の11月もしくは12月に
アンリ・ドゥーセは、デルタ通りの
アレクサンドルによる小さな「芸術コロニー」に
モディリアーニを招き入れたが、その時
モディリアーニに同伴していた女性が、
アブランテスであった。
 教養豊かな彼女は、デッサンをたしなみ、
詩の朗読や仮装パーティをして芸術家に
囲まれて日夜過ごすのを好んだ。
しかし1年後の1908年、不可解にも
アブランテスは突然彼らの元から姿を消した。
妊娠した彼女は「ラ・ロレーヌ」という
名の大型客船に乗って、
アメリカへ旅立っていたのであった。」
「モディリアーニ展カタログ」作品解説p30)

と、詳しく書いてあります。
でもモディリアーニの同時代人だった
アンドレ・サルモンの評伝には
まったく登場しないし、
ジャンヌ・モディリアニの評伝には
作品としての「ユダヤ人の女」
についてだけ触れられている。

「彼は非常にこの絵に愛着をもっていて、
この絵の各面の幾何学的構成や背景の
微妙な色調は、彼がセザンヌから学んだ
教訓を用いようとした彼独特の方法を
すでに示していた。」
(ジャンヌ・モディリアニ「モディリアニ 人と神話」p82)

ちなみに、キャロル・マンの評伝(原著は1980年刊)でも、
「ユダヤの女」という作品にしかふれられていないし、
「モー・アブランテス」という作品については
タイトルの末尾に?マークがついている。
評伝が執筆された段階では、特定できなかったのかも。

解説を比較すると、矛盾があるけど、
読者にはどっちが本当かわからない。

たとえば「帽子を被った裸婦」について、
「モディリアーニ展」(2008)のカタログでは、
この当初つけられたタイトルは、間違いで、
これは帽子ではなく、モデルの後ろに
モディリアーニが描き込んだ影である、
というポール・アレクサンドルの証言を
紹介しているんだけれど、
情報としては新しい筈の
「もっと知りたいモディリアーニ」
(2021年2月28日発行)の図版解説では、
作品タイトルが「モー・アブランテス、上半身像」
になっていて、アブランテスの肖像であることが、
特定されていて、
「鋭い描線で切り出されたかのような
裸体の輪郭に対し、アブランテスの
トレードマークというべき横長の帽子が
対照をなす。」って書いてあって、
こっちでは帽子説が採用されいる。

帽子なのか、影なのか。
なやましいところだね。


解説)
今回は、
気になっていた肖像画の人物と、
その解説について
紹介してみました。
Posted at 21:49 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 19, 2021

秋のきざし

a2

サラは、ちょっと気分をかえて
絵をかざっている。


a1

バーン=ジョーンズの「眠り姫」。
みんな同じ夢をみてたらすごいね。
そういう話じゃないと思うけど。


a3

リーメントのプチサンプル
「おひとり様飯」の、
「8.塩加減にこだわりあり」
のアイテムです。


a4

オヒトリーのヒトリハイボール、
って書いてある。
半分のんでもいいよ。


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こちらはベーカリーの前。


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エトナは休暇中の兵士から
入隊しませんか、と勧誘されている。


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アイスはルビーと話をしている。

それであの最新装備の
ボディスーツが切り裂かれちゃって。
整備のほうに何て説明したの?
何が起きたのかは機密事項だって、
いっといた。


a7

農家の人が採りたての茸を売りに来ている。
オーナーのルビーなら外のテーブルにいるよ。


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農家の人はルビーたちの
テーブル席にやってきた。


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ソテーにして、メニューに加えようよ。
とアイスがいった。


解説)
今回は、額縁を工作。
市販の写真立ては、
その枠の部分を額縁にみたてて、
絵画を飾るのにちょうどいい
大きさなのですが、枠の部分の
幅が広すぎるのが、いまひとつ。
そこで枠をカッターで二分割して、
ふたつの額縁をつくりました。
「眠り姫」の額縁がそのひとつで、
縁のデザインもそれらしくて
気に入っています。
残った額縁にも、

a5

モジリアニの絵を入れてみました。
Posted at 21:51 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 19, 2021

郊外で

d1

モモコはスクーターを降りて、
せせらぎの音のする方に
行ってみることにした。


d2

段差をこえて
草むらをかきわけていくと、
小川があった。


d3

たえまなく水の
はじけるような音が
耳に心地よい。


d4

モモコは川におりて、
岩肌を滑るように
流れる水をひとすくいして
口にふくんでみた。
甘みを帯びた不思議な味がする。


d5

小川はモモコの目の先で、
灌木の茂みにさえぎられ、
地下に吸い込まれるように、
みえなくなっていた。
どこまで続いているんだろう。


d6

モモコはせせらぎの調べを聞いているうちに、
たまらなく眠気に誘われ、
やがてすやすやと眠ってしまった。


d7

夏草の茂みの中を小川が流れている。


d8

辿っていくと大きな池にでた。
池には船が浮かんでいる。


d9

船はパトロールボートのようだ。


e1

いつのまにか、
モモコは船にのっていた。
この船はどこにいくのだろう。


解説)
作業用の盥を片づける前に、
小川の情景を作ってみました。
水をポンプで循環させて
傾斜したシートのうえの溝に
流すだけですが、
これだけで環境音楽のような
効果がありました(^_^)。
思い出したのは、

「かにかくに 祇園はこひし
寐るときも 枕の下を
水のながるる(吉井勇)」

居間がひととき、
川辺の宿にはやがわり。

後半は小川のせせらぎを聞きながら
モモコがみた水辺の夢の描写です。
Posted at 21:48 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jul 19, 2021

庭で遊ぶ

n1

たまきとキサラがジャンの家につくと、
すでにナオミたちは到着していた。


n2

ナオミが途中で珈琲の粉を買ってきたので、
さっそく珈琲を淹れている最中だった。


n3

ジャンから倉庫にあるフィギアや車を使って、
庭で好きなように遊んでいいといわれ、
キサラとシオンは思い思いに遊び始めた。


n4

キサラはさっそくカメラを借りて、
ミニカーを撮影している。


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オースチンのロンドンタクシー。
英国のディンキートイズのミニカーね。
50年以上まえのもので、
塗り直したりしてなければ、
ビンテージものなんだけど残念。
ナオミなぜそんなこと知ってるの。


n6

シオンはドイツ兵を並べている。
その情景、
なにしてるところ?


n7

村を奪回しようと、
ドイツ軍が総攻撃をはじめたところだよ。


n9

指揮官はこの女性士官なんだ。


n10

なんかかっこいいし。


o1

みんな固まった顔しちゃって
どうしたの。
とシオンはいった。


解説)
登場したミニカーは、小学生の頃、
砂場に持ち出して遊んだりしたのを
かすかに覚えています。
子供の頃、なぜかパリのタクシーだと
思い込んでいて、
「パリたく」と呼んでいました。
Posted at 21:58 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 19, 2021

本の話

a1

探偵事務所では
3人で団欒している。

この標語入り写真どこでもよく見かけるね。
このまえ路地の行き止まりの壁に
貼ってあって驚いた。
読書っていえば。


a2

中島義道の「晩年のカント」は読み終えたの?
うん、もう図書館に返した。
なんか面白い本ないかな。
探偵助手にお勧めといえば。
といって探偵は立ち上がると、
棚の本に手を伸ばした。


a3

レイモンド・チャンドラー!
ずいぶん厚いね。
カバーデザインがかっこいい。


a4

この「ロング・グッドバイ」
村上春樹の訳なんだね。
カバーデザインはチップ・キッド。
有名なブック・デザイナーみたい。

...
a5

そのころ、
文学青年は大きな袋をかかえて
古書店から帰ってきた。
みんな洗濯にでかけたままのようだ。


a6

袋から取り出したのは、
「校本 宮沢賢治全集 第三巻」だった。
古本なので、かなり貫禄がある。


a7

本巻は、草稿に作品番号があり、
賢治が「春と修羅・第二集」と指定した
期間の日付をもつ詩篇を収めた。
、、、草稿や改稿のすべてを校合し、
作品の最終形態を掲出した。、、、。
といったことが、帯に書いてあるのを
読んでいる。


a8

これは面白そう。と思いながら、
函から慎重に本を取り出している。


解説)
今回は
時々はプリンターを稼働させよう、
いうことで、また縮小コピープリントして
外形だけのミニ本を2冊作ったので、
その本の話をエピソードにしたてました。

a9

しっかりした箱入りの本と、
印象的なカバーデザインの本を、
つくってみることにして、
いずれも実物の表紙カバーや帯を撮影して、
縮小コピープリントしました。
全集本は実物も古書なので相当貫禄があり、
油紙が破れかけていたので、その一部を
ミニ本に再利用しました(^_^)。
Posted at 21:52 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 19, 2021

部屋と町あれこれ

a7

ジェニーたちは、
清水鱗造の小説『夢夢夢夢夢ーん』を読み始めたようだ。


a1

カリビアンジョエルは、
私も森で迷いたかったなあ。と思っている。
マジカルワンドとスピリッツアンドスパイスは、
こーんなに大きい鯉がいたんだよ。
といっている。


a2

ルビーとアイスとフレイムは、
工房ドルフィンの隣の家の前で、
この家借りてまた何かお店やりたいね。
と相談している。


a6

工房ドルフィンでは、
相変わらずナオミがコピー写真と、
清水鱗造の小説『なめくじキーホルダー』の、
宣伝に努めている。


a3

ちょっとすみませんが、
「内心、忸怩たるものがあります。」
っていう顔してみてくれませんか、
と言っている。


a8

小説『なめくじキーホルダー』を読みながら、
ちょっと「鼻白む」って、顔してみて。
と言っている。

町では、ナオミが宣伝した小説の影響で、
なんだか変な遊びが流行っているようだ。


a4

ひねってあるのが、
肉まんだよ。
と言っている。


解説)
プチブライス人形は、2002年6月から、
ネオブライス人形のプチサイズとして、
タカラトミーから発売され、
2014年まで194種が販売されたと、
Wikにあります。
この町には2006年5月に、
カリビアンジョエルがやってきました。

b

全部で4人居るはずが、現在、
ピカデリードリーアンコールが行方不明です。
カリビアンジョエルも、
森の中に登場させる予定でしたが、
そのときは行方不明でした。
撮影後みつかったので、
今回登場してもらいました。
構図の関係で、後ろ姿だけになりましたが(^^;)。
Posted at 22:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Mar 19, 2021

ソファーでうたう

a3

文学青年が古いフォークソングを歌っていると、
誰かやってきたようだ。

私にも歌わせて。
と言っている。


a1

もしも君が 疲れてしまったのなら♪


a2

僕と観光バスに 乗ってみませんか♪


x1

今うたったの誰の曲?
と訊かれている。

文学青年は、
ずっと前にライブハウスで、
聴いたことがあったのを思い出した。


m4

あのドゥーユワナダンスで♪


m2

昔みたいに うかれてみたい♪


解説)
昨日の「ソファーをいれる」は、
文学青年が歌っているところで、
おしまいのつもりだったのですが、
ちょっとものたりなくて、
ストックしてあった別の画像が、
使えそうだと思いつき(^^;)、
続きをつくってみました。

画像の中の歌詞は、
「僕と観光バスに乗ってみませんか」
という曲のもので、
作詞・作曲は森田童子です。
Posted at 21:46 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 19, 2021

チェスの風景

ch4

ドルフィン工房のスタッフになった女性を呼んで、
チェスをすることになった。


ch3

がんばる。


ch5

ふむ。


ch2

もっと工作がしたいなー。
と思っている。


ch7

鏡台から試合のようすを見守っている。
Posted at 21:56 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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