Dec 18, 2023

崖沿いの道で そのに

a1

バギーは地域の巡回中なので
ゆっくりと走っている。


a2

このシーズンは
紅葉が綺麗で楽しいわね。
紅葉が終わるともう年の瀬か。
暮れの休みにはまたデジャで
ルビーたちと飲みたいね。
などとイメルダとレイブンが話している。


a3

私たちの仕事は
迷いの森からの侵入者を防ぐため。
密猟は自己責任でね。
と大きな声でコフィが言った。


a4

バギーは落葉に埋もれた道を
走り去っていく。


a5

ピエールとドロレスは、
フェンス際で迷彩シートをかぶっていた。

もう行ったみたいだよ。


a6

今の境界警備隊のバギーでしょう?
後ろの人、こっち見ていたみたい。
あのアナウンス、私たちに言ったの?


a7

そうかもね。気がついても
見逃してくれることがあるんだ。


a8

なんだ。あんまりスリルないのね。
そんなことないよ。
迷いの森では
怪物に遭遇することもあるんだ。


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二人はピエールが見つけたという
フェンスの隙間から
迷いの森に、夢見の水を
汲みに向かったのだった。



解説)
ピエールとドロレスは、
なんとか無事だったようです。
Posted at 20:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Nov 18, 2023

朝の広場と今井舞

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朝の広場。時間はまだ8時過ぎだ。

広場のほぼ中央のベーカリーの角に
紅葉の鉢が飾られている。


a2

マスターこれどうしたんですか?
作り物だけど、季節感出るから、
しばらく飾ろうかなと思って。


a3

そのトカゲ、何食べるの?
昆虫やカタツムリ。
でもクレスゾルっていう専用の餌があるのよ。


a4

今月も新規のコスプレの人、全然来ないね。
何か手立てを考えた方がいいかも。
とボニーが言っている。


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ずいぶん肌寒くなってきたわね。
そろそろ長袖に着替えなくちゃ。
と、うたとキャサリンが話している。

ひそこはハタハタと飛んでいる。


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昼過ぎになって、
今井舞がマンゴー亭を訪れた。

アンナ、そのヤカン貸してくれない?
あら。舞、外出なんて珍しいわね。
それにパジャマ着替えたのね。


a7

舞さん。そのヤカンは?
とマヤが尋ねている。

ジャージにはヤカンが必須アイテムでしょ。


a8

この格好で、コンテストに参加できますか?
うーん。ジャージ姿のコスプレか。

ちゃんとヤカン持ってるし、いいわよ。
あ、そうだ。
いいこと思いついた。


a9

ルビーはマイクを持ってアナウンスをしている。

みなさん。
急遽今月のコスプレコンテストの趣旨を変更します。
これまでコスプレ風の扮装を受け付けていましたが、
これからは、みなさんが秋冬モードの服装に着替えて来たら、
秋冬モードコスプレとしてコンテスト参加登録を受け付けます。
これからだんだん寒くなりますので、
こぞって早めに衣替えしての、ご参加をお待ちしています。

リタがおおー。と言っている。



解説)
前半は朝の自然光の情景撮影です。

今井舞も、ごくたまに登場する脇役的キャラクターで、
ドルフィンの二階の洋間で共同生活しています。
これまでずっとパジャマ姿で、
たまにベランダに洗濯物を干しに出たりしますが、
普段は屋内に引きこもっていました。
パジャマ姿の画像の初出は、


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2021年2月28日「今日この頃」から再掲。
この時はまだ名前をつけていなくて、
舞は三面鏡の前でブラッシングしていたのでした。
Posted at 20:24 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 18, 2023

ハロウィーンは続く そのに

c1

ベーカリーの奥では
SF映画のコスプレマニアたちが談笑している。
「猿の惑星」って55年前の映画ね。
知らない人多いんじゃない?
「スターウォーズ」も古いですよ。
などと話している。


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店の前ではルビーが
サルバドールたちと話していた。

これはこれは。サルバドールさん。
あなたは迷いの森に帰ったって聞いてましたけど。
あれは5月のことで、もう半年前になります。
ハロウィーンのコンテストの噂を聞いて、
この町が懐かしくなって遊びに来たんですよ。
また誰か取り憑けそうな相手を探しているんでしょう。
う。お見通しですな。実はそうなんですが、
取り憑くなんて人聞きが悪い。
これは私の定めなんです。
それはともかく。


c3

こちらはブラウンさん。
迷いの森で知り合った友人です。
あ、彼は夢魔じゃありませんよ。

ブラウンです。どうぞよろしく。
とその男性は言った。
ルビーはその顔が誰かに似ている気がしたが、
とっさに思い浮かばなかった。


c4

その隣で翠は突然現れた
レプティリアンと話していた。
こうした姿で君に会うのは二月以来。
あの時のかめ新聞探しではお世話になりました。
どういたしまして。
そんな風に腰に新聞さしてると、また落としますよ。
と翠が言った。

ふむ。あ、そろそろおやつの時間なので。
また後で。
と言うとレプティリアンの姿は消えてしまった。


c5

翠はふと見かけた男性に思わず声をかけた。
あら、ウェルズさん。


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その頃、ペンギン前のスペースでは
バトラー博士とマヤが話し込んでいた。
バトラー博士が、久しぶりに町に来たついでに
シェリー博士に会いたいと言うので、
マヤが案内してきたのだった。


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はるなとリズは、
ゴキブリロボットがカボチャの玩具を
追いかけるのを見ている。


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ゴキブリはマヤが作ったんだって。
カボチャの玩具の方もマヤが改造したのよ。
変わってるけど器用な人なのね。


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シェリー博士は、
もうすぐ来られるようです。
急な話だったからね。
しかしここまで来るとほっとするね。
広場はすごく混み合っている。
それに犬や猫の被り物の人が多くて、
ああ言うのはどうも苦手なんだ。
などと言っている。




解説)
いつもながら、ごちゃごちゃと、
あれこれ並行して
続いていくようです。
Posted at 20:28 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 18, 2023

歓迎会

a1

バー・デジャでは、
境界警備隊のCGたちも呼ばれて、
貸切でハーレーの歓迎会が行われていた。


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私たちCGがこの町に来たのは
2006年の夏頃だったから、
もう随分昔のことね。


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信じられない。
まだ森林との境界のフェンスもなかった頃ね。
と境界警備隊のイメルダが言った。


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その頃、まだ私生まれていませんよ。
とマヤが言った。
アイスに、そんなことないでしょ。
と言われている。


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フレイムさんや翠さんも、その頃から?
とイリヤが尋ねた。
そーねえ。
最初はたしかCGの仲間で
郊外で銀河食堂っていう
無国籍料理の店を始めたのよ。
私はシェフをやってたから。
とフレイムが言った。


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私はまだM.F.P(Maximun Forced Police)に所属していて、
CG(CARDINAL GARRISON)に移る前のことね。
と境界警備隊のレイブンが呟いている。
私は去年の7月にこの町に来たばかりだからなあ。
とスーザンは思っている。


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ハーレーは、昔のアルバムを見ながら、
この写真懐かしい。よくこんなスナップ残っていたね。
と言っている。


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それはハーレーとアイスが、
開店したばかりの銀河食堂で使う食材を求めて、
近隣の農家を回っていた時の写真だった。
写真の日付は2006年8月29日になっている。


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それ、ハーレーが写ってる最初の写真だよ。
そのバンブーハウスの畑で採れた野菜を
食堂で使うことになったのがきっかけで
たまきたちと親しくなったんだ。
とルビーが言った。


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まさに人形に歴史ありね。
あ、人形じゃなくて人間だけど。

ねえコフィは?
彼女も境界警備隊のチームなんでしょう。

コフィなら、
遅れて来るって言ってたよ。
もうそろそろ来るんじゃない?


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デジャの入口では
ドアの見張りをしていたヨシフが、
遅れてきたコフィと話していた。

どうぞお通りください。
歓迎会たけなわみたいですよ。
どうして私がCGだってわかったの?
それはもう。



解説)
昔からのCG仲間が集まると、
つい思い出話になるようです。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 18, 2023

最初の作戦

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ナディアの運転するビーグル号は、
北の森の近くまでやってきた。

では様子を見てきます。
と言って翼を広げると、
ヒゾッコは飛翔して行った。


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連中はまだ昨日の場所の近くに
潜んでいるようです。
周囲には昆虫たちが蠢いていて、
中には小動物も混じっているようです。
あ、一斉に南下を始めました。


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了解。
ガスを散布しながら全速力で走り抜けるから、
しっかりつかまっていてね。
はい。


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ビーグル号は森の南側の
荒野との境界に沿って疾走している。


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怪物にコントロールされて
モゾモゾと南下を始めていた
小動物たちは。


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覚醒して、はたと立ち止まった。
どこかから聞こえてくる
「東のシェルターに集合」
という舞子の声が頭の中で踊っている。


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みんな一斉に東に向かい始めた。


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舞子の命令の暗示効果はどのくらいもつの?
測ったことないけど、30分くらいで、
言われてたこと忘れちゃうかも。


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なんだ。どうした。
いうことを聞かないぞ。
誰か邪魔しているのか。
と怪物は叫んでいる。


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その頃、ツナたちは
目標にしていたシェルター跡に到達していた。
こんなところにもシェルターがあるのね。
中は瓦礫で埋まっちゃってて、
外観だけ少し残ってるの。
でも遮蔽物として使えるわ。



解説)
続きます。
Posted at 20:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jul 18, 2023

せせらぎの夢 そのに

b1

私はモモコ。
あなたたちは?
わたしたち、
こう見えてもウサギなのよ。
そう思うでしょう。


b2

モモコっていうんだってさ。
だったらあれあげようか。
ウサギたちは何か相談しているようだ。


b3

これをあげるよ。
あら美味しそうな大きな桃ね。
桃のようで桃じゃないんだ。
トロの実っていうんだよ。


b4

モモコは大きな実を手にとってみた。
ずしりと重たい。
でもどうして私に?
それは美味しいからでしょ。
きっとすごくおいしいから。
どこからとってきたの。
それは黄泉平坂に決まってるのよ。
あなたたちはどうしてここにいるの?
今年は私たちの年だから。
みんなすぐ忘れるけどね。


b5

モモコは皮を剥いて
ガブリと食べてみた。
とろみとこくが口に広がる。
食べた食べた。
ほんとに食べた。
ウサギたちが嬉しがっている。


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ウサギたちのはしゃぐ声が、
せせらぎの音のように弾けていく。


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あや。モモコお目覚め。
どんな世界だった?
わけわかんない夢。


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その時、エリスが遊びにやってきた。
あ、エリス珍しいね。


b9

事務所が立て込んでるので、
散歩して時間潰してたんだけど、
広場の直売店でこんな果物売ってたの。
珍しかったから買い込んできちゃった。
みんなでいただきましょう。
わー豪勢だね。


解説)
よくわからない夢の世界でした。
Posted at 20:30 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jun 18, 2023

それぞれの広場

a1

4人がツーリングから戻ってきて、
広場にはそこそこの賑わいが続いていた。


a2

エリスたちはベランダで休憩している。


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舞さん、お仕事中、
お邪魔してごめんなさいね。
いえいえ。
賑やかな方がいいんです。


a4

事務所には戻らないの?
今立て込んでるのでね。
何か機械持ち込んで、
実験してるみたいだから。
ボニーさんは?
ドルフィンに預けてたカメラ
取りに行ったみたいだよ。


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その頃、ボニーはリタから、
ツーリングどうだった。
と聞かれていた。

気持ちよかったよ。
ゴールドウィングの調子も良かったみたい。


a6

うたたちは旅芸人の
歌声と演奏に聞き入っていた。


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すごい歌声でしょう。
うん。特にドラゴンの子供の、
ダーダーという声が心に沁みるね。
あとでぜひ話が聞きたいな。

レオさんって、記者か何か?
そうじゃないんだけど、
音楽に興味があってね。


a8

あれ、ロボットのアンは
抜けちゃったんですか。
さっきまでいたのに。

ドルフィンに呼ばれたの。
メンテナンスじゃないかな。


a9

ドルフィンの奥には、
探偵事務所から呼ばれた
レイチェルも来ていた。

というわけで、
突然だったけど、
またアンの記憶データを
再生してもらおうと思って
来てもらったの。
とルビーが言っている。



解説)
あれこれと
何やらまた。
Posted at 21:04 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 18, 2023

船長の話

b1

幽霊船の船長は、
デジャで、船員募集に興味を示した、
ラッセルたちと話をしている。


b2

ラッセルは、
友人で夢見の水の盗掘人ピエールにも、
声をかけたようだ。

報酬は魅力的ですが、
幽霊船って航海の目的はなんですか?
と訊いている。


b3

海賊といえば、商船を襲撃して
金品の強奪をするとか思うだろう。
あにはからんや宝探しだよ。
ロマンだよロマン。

宝探しなら、私の本業なんです。
とラッセルが言っている。
この伝説のクリスタル真珠も、
どこかに埋蔵されていた秘宝なんでしょうか。


b4

ふむ。こういうものなら、
ゴロゴロ転がっているところを知っているよ。

それは素晴らしい。
ところで船はどの港から出港するんですか。


b5

船長は真珠を仕舞い込むと、
袋の中から古びた巻貝と、しわくちゃの紙と
ペンを取り出してテーブルに置いた。

港まで行く必要はない。
この契約書にサインしてくれれば、
この貝殻を差し上げよう。
家に帰って眠る時に、この貝殻を耳に当てて、
目を閉じると聴こえてくる潮騒に
じっと耳を傾ければいいんだ。
するとそこはもう。


b6

すごく怪しげだけど、
サインするだけでいいなら
悪くない話だなあ。
などとピエールたちがいうのを、
それまで店の隅でレイラと話し込んでいた
ヴィヴィアンが聞いていて、
立ち上がった。


b7

失礼。ちょっと伺いますけど、
あなたは人間ではないですね。
さまよえる溺死者の魂って
いうところかしら。

なんということを。
あなたはどなたです?

私はヴィヴィアン。
この店のオーナーみたいなものよ。

たぶんあなたは寂しくて
幽冥界を彷徨う航海の
仲間が欲しいだけなのでしょう。
生者を騙してはいけません。


b8

な、何を証拠に。

私は仮面をつけた頭蓋骨なんて
よく見慣れてるの。
とヴィヴィアンは言った。


b9

ヴィヴィアンは船長の顔を覗き込んで、
呪文を唱え始めた。


解説)
慌ただしい展開に。

Posted at 20:26 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 18, 2023

春の海賊 そのに

b1

ドミノは、サラたちの部屋を訪問して、
サラにコスプレの相談をしている。

映画のコスチュームは再現できないけど、
海賊っぽい扮装なら。
とサラは言った。


b2

あっという間に着付けが終わって、
ドミノは広場に帰ってきた。
見かけが変わったので、ジョー軍曹は驚いている。


b3

二人はコスプレコンテストの参加登録をしに、
ベーカリーのテーブルを訪れた。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」の
ウィル・ターナーとエリザベス・スワンの
コスプレということで。


b4

役を演じたのはオーランド・ブルームと、
キーラ・ナイトレイね。
雰囲気は出てるわ。


b5

その時、エルザもやってきた。

ジョー、私も一緒に登録参加させて。
と言っている。


b6

君は誰の役?
その他大勢で、海賊の手下のつもり。


b7

登録を済ませたドミノは、
再び大道芸人たちの歌の伴奏を始めた。


b8

エルザは
さっそく海賊風コートを脱いでいる。
これ流石に暑いから。

バービーハウスでエルザと同居しているジェーンも
軍服を着替えてきたようだ。

すごい作業用のベストつけてるね。
これね。何か工事の時に手伝いしようと思って。


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みんな衣替えして、ミリタリールックの人が
少なくなっていくね。
住民の多くは精霊の存在に気がつかないまま、
自然に町に馴染んでいくみたい。
カモフラージュのために続けてた
このコスプレコンテストもそろそろやめ時かな。
今日みたいなこともあるし、
続けてもいいんじゃない?



解説)
今回は海賊のコスプレでした。
合成画像では、ネットに掲載されていた、
映画のスチール写真を利用させてもらっています。
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Mar 18, 2023

地下の通路など

b1

ドルフィンの倉庫から
迷いの森の管理局へ続く地下通路は、
バグとミラの通勤路になっていた。


b2

狭くて暗いなあ。


b3

先頭を交代しながら
どんどん走る。


b4

大きなバッタがいる。
そろそろ迷いの森の圏内のようだ。


b5

出口の明かりが見え始めた。


b6

地下通路を抜けたね。


b7

管理局はもうすぐそこだ。


b8

その時
空から女性が舞い降りてきた。


b9

あ、局長。
お揃いで出勤のようね。
元気でやってる?



解説)
通勤用スクーターや地下通路のことなど、
いつか続きをと思っていたので、
廊下に段ボールの板を差し掛けて
撮影しました。
Posted at 20:22 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 18, 2023

あれこれの話

a91

はるなは、4輪車にも目を留めた。
あれもかわいい。
一人乗りですか。
うん。
電動スクーターみたい。


b2

え。この町に電動スクーターあるの?
とミラが聞いた。

ええ。ドルフィンで
貸し出してますよ。
必要な時に無料で借りられるんです。
それ借りよう。
この4輪車はね。
管理局から通勤用に支給されたんだけど、
予算の都合で1台だけだったの。
もう一台使えると便利だわ。


b3

広場はそこそこ賑わっていた。


b4

ピノコが楽しそうに
タップダンスを踊っている。

やっぱり人間だと違うね。
さっきの操り人形もすごかったよ。
などと言われている。


b5

ベーカリー前のテーブルには、
エトナがケントに呼ばれて来ていた。

コンテストだけじゃなく、
この町のあちこちも取材したいんだ。
もしよかったら写真撮影の
手伝いをお願いしたいんだけど。
と言われている。


b6

デイリープラネットに
写真載せてもらえるんですか。
それは喜んで。


b7

広場の隅では
ドルフィンのマスターとアンジーが話していた。

ガス燈みたいなの
作ってるんですね。
うん。


b8

高台の休憩所、夜暗くなるから、
明かりが欲しいって要望があってね。
倉庫にあった使えそうな照明器具を
色々調べてみたんだけど、
小さすぎたり大きすぎたりして、
結局自分で作ることにしたんだ。


b9

そこにミラがやってきた。
あの。
電動スクーターが、
ドルフィンで借りられるって
聞いてきたんですけど。
とマスターに話しかけている。



解説)
話は相変わらず
あちこちでばらばらに。
Posted at 20:34 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 18, 2023

新しい扉

a1

私さっそく試してみる。
と言ってヴィヴィアンは
ノブに手をかけて扉を開けた。
向こうの壁が見える。

透明の膜があるんでしょう。


a2

ヴィヴィアンは腰をかがめて
扉をくぐっていったが
何も変化がないようだ。


a3

その扉はメルティの夢の部屋専用なので、
色々制約があるんだ。


a4

お父さん、それ先に言ってよ。
お前が急に行こうとするなんて
思わなかったから。


a5

管理局の人もご覧になっているんだから、
ヴィヴィアン、行動は慎重に頼むよ。
扉が通じないのは、
メルティの部屋のサイズに
合わせてあるからだ。
縮尺はこの世界のほぼ1/2だね。
さて、扉ができたことを、メルティに
伝えてやりたいが、どうしたものかな。


a6

こっちのサイズを変えればいいんでしょう。
サラ、お願いできる?
いいわよ。
ヴィヴィアンが呪文を唱えると、
薄い煙が立ち上った。


a7

サラの体が小さくなった。
ミラはほーと感心している。


a8

前にポケットにチョコを入れていったら、
向こうでも、なぜか大きさは変わらなかったよ。
とサラがいったので、
実験的にお土産に肉まんを
持っていくことになった。


a9

じゃあ伝えにいってきます。
扉をくぐり抜けていくサラの体は
透明な膜のようなものの中に消えていった。

その時、黒猫に変身したマリアが一緒に。


a91

あいつ。
冒険好きで困ったやつだなあ。
どうしてマリアは通り抜けられたの?
猫のサイズは様々だから、
大きな猫だと認知されたんじゃないかな?
チョコのサイズが変わらなかった、
というのと、同じかもしれない。
夢の法則って結構いい加減なのね。



解説)
魔法のドアはセリアで入手しました。
1/12サイズの家具や備品を扱った
小物のコーナーがあるので、
何かと便利です。
Posted at 20:41 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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