Dec 25, 2023

時の流れのままに

b1

今日はクリスマス。


b2

ベーカリーには夏木さんが
来ていた。

今年のお正月以来だね。
きっと焼き芋食べにくると思ってたわ。
とアイスが言っている。


b3

クリスマスに来られてよかった。
ずっと段ボールハウス暮らしだったの。
最近はイベントも思いつかなくて。


b4

マンゴー亭では、
店主の丹下健太が
木彫りのカモシカを眺めている。
アフリカの民芸品かなあ。
目を引くから宣伝効果はありそうだ。


b5

この格好、しばらく
続けるべきかしら。
とアンナは思っている。


b6

シェリー研究所ではマヤが、
転送装置でやってきた
ナディアと面会していた。

マヤは未来の自分の娘に会い、
仮想現実体験装置のことや、
未来世界のことを知らされて、
感動と驚きと焼き芋にむせている。

私、お母さんの暮らしている
町が見てみたい。
とナディアが言った。


b7

実験のことは極秘なんです。
二人で外出すると、
ちょっとまずいかも。
とミューが言った。


b8

みんなで相談した結果、
二人は衣服を交換することにした。


b9

髪の色を変えたといえば、
誰も気が付かないわよ。
私がエスコートするから。
とレイチェルが言っている。


b91

その時、転送装置が微妙に発光して、
室内にツナが出現した。

ああ。また微妙に
ややこしくなるわね。
とレイチェルが言っている。



解説)
クリスマスですが、
あまり普通の日と変わりない
展開になりました。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Nov 25, 2023

秋のマラソン

a1

今日もまずまずの好天気。


a2

広場ではうたとキャサリンが
準備体操をしている。


a3

マラソンするんですって?
ええ、せっかく体操服着たから、
有志を募って、マラソンすることにしたの。
あなたは準備体操しないの?
私は参加しないの。
審査員。


a4

マンゴー亭でアルバイトをしているアンナが
運動着に着替えてやってきた。


a5

参加者は3人ですか?
翠がミラを誘いに行ってるから、
彼女を入れて4人ね。
ちょっと待ってて。


a6

ミラさん。舞が、
マラソンするんで、参加してほしいって。
なぜ私に?


a7

もちろんいつもジャージ着てるからですよ。
ふーん。運動好きと思われたのね。
だったら、実力の程を、
お見せしましょう。


a8

マンゴー亭では、
マヤやアイスたちが、早速
マラソンの話題で盛り上がっている。

うたって、ヒッチハイカーだったでしょ。
足腰鍛えてるからきっと優勝するよ。


a9

アンナも陸上部で万能選手だったのよ。
カモシカの足って言われてた。
アンナが勝つと嬉しいわ。
とレイが言った。


a91

かくて、ミラも到着して、
マラソンが始まった。
ルートは崖沿いの道を通って、
郊外のビストロ前まで行って
折り返して広場に戻ってくること。
4人は一斉にスタートした。



解説)
着せ替えた体操服からの
思いつきで、
マラソンが始まったようです。
Posted at 20:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 25, 2023

盗まれた転送装置 そのに

d1

探偵事務所では、
ミューがウェルズ(実はブラウンのなりすまし)に
仮想現実体験装置の構造の概略を説明していた。
ブラウンは熱心に聞きながら、装置を観察している。


d2

直接未来と会話できるなんて、
すごい改良ね。
ミューのAIと装置のアンのAIは日毎に進化してるのよ。
何が起きてるのか人間の私たちには
もうよくわからない。
とシェリー博士が言った。


d3

これは転送装置に応用できますね。
時間管理部ってタイムマシンを扱ってるんでしょう。
こういうの見慣れてるんじゃないですか。


d4

やがてミラとウェルズ(ブラウンのなりすまし)は、
探偵事務所を後にした。

あれ、お一人ですか?
ウェルズは用事があるって行っちゃった。
またコーヒーたのもうかな。


d5

そこに本物のウェルズがやってきた。
あらもう着替えたの?
着替えたって?
僕ずっとこの格好だよ。


d6

それは別人だよ。
広場に行って行方を探していたんだ。
服装もマンゴー亭で聞いた話と一致する。


d7

その頃、広場のベーカリー前では、
バトラー博士が、将軍やルビーと話し合っていた。

盗まれた小型の転送装置は、
使用法がわからないんでしょう。
よくそれで帰還できましたね。


d8

研究所にあった大型の装置から操作できたんだ。
単体で動かすには、それなりの改造が必要だろうね。
しかし、部隊や軍用車両さえワープさせるだけの
能力を秘めていることは確かだな。
早急に対処しなければ。


d9

最高責任者にも伝えるべきでしょうか。

いやそれはとりあえずやめておこう。
妄想を膨らませて変な命令を出されると
かえって混乱しかねない。



解説)
相談は続いているようです。
Posted at 20:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 25, 2023

仮想世界で そのさん

d1

君たちは先住民のようだね。


d2

くんくん。
どうやら予想通りのようだ。
ミズハがお待ちかねだよ。


d3

周囲に薄い霧がかかると
草地の中にぼんやりと
一本の木立が現れた。
木立のうろから顔が覗いている。


d4

あなたはどなたです。
とツナが言った。

私の名はミズハ。
ここは戦火で瓦礫だらけになった
影のような、うつろな世界だと思っていたら、
どうやら勘違いだったようね。
というか、君たちは本当に
先住者なのかな。

もちろん。
私たちはずっとこの世界に住んでいました。
最近、急に森が増殖し始めたので、
その原因を探しに来たんです。

確かに増殖を始めたのは私よ。
私は荒廃した世界に恵をもたらす
緑化運動の推進者なの。
でもそのためには豊富な量の水が必要。
水脈を辿って南に動いていたっていうわけ。
ちょうど最適な地下水源を見つけて、
今は小休止しているところだけれど、
やがては東西にも緑地を拡張していく予定なの。


d5

でもここは奇妙な世界。
先住民がいたというのなら話は別ね。
影のような存在ではなく、
そこの黒い服を着たあなたは、
アンドロイドの体なのに、
生命存在特有のオーラがある。
私がこの世界に来た時には感じなかった。
あなたが先住民で、
侵入者ではないという証拠はあるの?


d6

私はこの世界に破滅をもたらしに来たわけではない。
滅びた世界を再生させるために旅するもの。
時空の歪みに導かれてここにやってきたのよ。
緑化計画を阻害する異世界からの侵入者は排除します。
あなたが先住民であるという証拠を見せて。

そういうと、周囲に薄い霧が立ち込めて、
次第にミズハという顔をもった木立も
ハリネと名乗ったトゲのある獣も消えていった。


d7

今のはなんだったの?
理屈っぽくて、わかりやすいと言えば
わかりやすい説明だったけど、
なにか、すごい誤解があるようね。

ここは一旦ハウスに戻って、
みんなで相談しようよ。


d8

やがてツナたちは、
バーボンハウスに帰り着いた。


d9

やあおかえり。
ナディアとドロレスなら
遅めのランチを済ませて
部屋でくつろいでいるよ。
とミトラが言った。



解説)
またややこしそうな展開に。
Posted at 20:26 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 25, 2023

戦いを終えて そのに

a1

部屋から出てきたツナは
ミトラの修理作業に取り掛かっている。


a2

頭部と右足の装甲が
少し変形しちゃったみたいだけど、
内部機構に異常はないみたい。
お弁当箱も交換しておくわ。
と言っている。


a3

ナディアはストックしてあった
スクラップの部品を組み合わせて
カブトムシ型甲虫ロボットを
修理している。

それも修理するんですか。
とヒゾッコが言った。


a4

コントロールされていた
ロボットに罪はないからね。
このタイプの甲虫ロボットは、
母が趣味で研究してたの。
最終戦争でも使用されたでしょう。
それで私も構造はよく知ってる。
空が飛べるし、
あなたのいい仲間になるわよ。


a5

ダーダ、ダーダ。
ダー、ダー。
ビッグヘッドとドーラが
何やら話し合っている。

何話してるの?


a6

ナーガラの味がどうだとか、
食べ物の話みたいです。
あ、ツナ。レイチェルとコーダの様子はどうです?
と舞子が言った。

今みんなガレージにいるよ。
レイチェルには人工皮膚が再生するまで、
安静にしてもらっている。
ドロレスも全身打撲状態だったのが
わかったので、そっちも手当して、
ベッドで休んでいてもらうことにしたの。
修理が終わったコーダが付き添っている。


a7

ガレージでは二人が枕を並べていた。
レイチェル、動いちゃダメですよ。
人工皮膜が変形すると、胸がすごいことに
なっちゃうので。
とコーダが言っている。
脅かさないでよ。


a8

私たち役に立ったのかしら?
怪物を仕留めたのはナディアだけど、
私が改良した腕のドリルがなかったら、
ミトラがやられていただろうし、
そしたら戦況はまったく違ってた。
ドロレスの活躍がなかったら、
甲虫ロボットに記録装置のある倉庫まで
侵入されていたかもしれない。
きっとそれなりに役に立ってたのよ。

どこまでがシステムの描いた、
シナリオなんでしょう?


a9

シナリオ、なんてあるのかしら。

見るとドロレスはもう眠っている。
レイチェルはアンドロイドになって、
初めての眠気に襲われた。
それは深い井戸の底に
引き込まれるような眠りの感覚だった。



解説)
ビッグヘッドは水鉄砲を分解して工作、
カブトムシはゼンマイ仕掛けで動きます。
ともに、子供向け玩具で、
セリアで購入しました。
Posted at 20:26 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jul 25, 2023

仮想世界で

a1

東のエリアの探索に向かったツナたちは、
瓦礫の広野を走っていた。


a2

未調査地域って言ってたわね。
どこか当てはあるの?


a3

以前に一度だけ、
信号が送られてきた場所があるのよ。


a4

場所はこのあたりのはず。


a5

何かそれらしいものが
見えないかしら。
あ、あそこに。
とツナが言った。


a6

ラッキー。
これは多分シェルターの跡だわ。


a7

ここの瓦礫の陰に通気孔のような穴があるよ。
とコーダが言った。


a8

ここからなんとか
下に降りられそうね。


a9

私が様子を見てくるから、
二人はここで屑拾いでもして
待っていて。
とツナが言った。



解説)
続きます。
Posted at 20:24 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jun 25, 2023

メアリー=ケイトの帰宅

a1

妹と旅行していたメアリー=ケイトは、
郊外からの道を、
サラたちと暮らす家に帰宅中だった。
5月初めから家を空けていたので、
ほぼ二ヶ月ぶりの登場。


a2

おや、珍しくこんなところに人がいる。


a3

こんにちわ。
ヒッチハイクですか?


a4

いえ、私たち、この町でツノのあるものを
ずっと探しているんですが、
カタツムリくらいしか見つからなくて。
郊外に来ても畜産農家はないんですね。


a5

ツノのあるもの?
うちのペットのメメには、
立派なツノがありますよ。
なんの動物かは謎なんですけど。
よかったら名刺を差し上げますから、
ご覧になりたければ、いつでもどうぞ。


a6

メメもオセロも元気してるかな。
と呟きながら、
メアリー=ケイトは去っていった。


a7

なんかすごくラッキーな遭遇でしたね。
絵に描いたような、というか、
画像に写したようなといういうか。


a8

メアリー=ケイトは、
サラたちの家に戻ってきた。
ただいまーと言っている。

あ、ルビーお久しぶり。
ルビーはね。すごく物騒な
話をしてくれていたのよ。
なんでも、二人組のテロ集団の残党が、
メメを探しているんですって。


a9

ふーん。メメっていえば、
さっき、ツノあるものを探してるっていう
二人組の女性に出会ったばかり。
一人はオレンジ色の髪じゃなかった?
うん。
そうそれよ。
ますます要警戒ね。
とルビーは言った。


a91

メアリー=ケイトの旅行土産は
缶ビールの詰め合わせだった。
これはいくらあってもいいわね。
と言われている。



解説)
缶ビールの詰め合わせは、
ホビーオフのバラ売りで。
金属製なので重量感があります。
検索すると、J.DREAMのガチャ、
「ミニチュアお中元ギフトマスコット」の
「4.ビールセット」でした。
Posted at 21:03 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 25, 2023

春風に吹かれて

b1

トムは町に向かって
バイクを走らせていた。


b2

町を訪れるのは初めてだが、
デイリープラネットの連載記事で、
大まかなイメージや道順は頭に入っている。


b3

この森の傍のフェンスのある道に出ると、
もうすぐ町に到着するはずだ。


b4

おや、女性が手を挙げている。
ヒッチハイカーのようだ。


b5

バイクを止めると、
女性が話しかけてきた。

ロボットやドラゴンがいて、
コンテストやってる町に行きたいんだけど、
道に迷っちゃったみたいで。

それなら、これから行くところです。
乗ってきますか?



b6

ああ、よかった。
私はたうえうた。
うた、って呼んでね。
と女性は言った。


僕はトム。
懐かしいようなお名前ですね。
そうかしら。


b7

田上うたはバイクに乗せてもらい、
二人は出発した。


b8

ベーカリー前の広場では、
ヴィヴィアンが
船長にジェイソンを紹介していた。


b9

初めまして。
私は幽霊船の船長をしている
クックドゥーと言います。
あなたの名前、初めて聞いたわね。
キャップテン・クックドゥーか。
美味しそうな名前ね。


b91

幽霊船の船長だなんて、
すごいですね。
冒険の話とか、いろいろ聞きたいな。
これからうちに遊びにきませんか?
とジェイソンが言った。

船長は嬉しくて
涙をこらえている。



解説)
出会いは様々。

久しぶりに屋外で撮影しました。
Posted at 20:22 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 25, 2023

メルティの夢の部屋 そのなな

b1

メルティたちは、
顔の出現に驚いている。


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そのピンクがかった顔はよく見ると、
メルティそっくりだった。


b3

叫んだのは私。
でもその原因を作ったのはあなた。
世界には見かけと違うものもある。
夢の中にものを持ち込む時には
よく考えてね。

顔は普通の顔色を取り戻し、
かすかに微笑みを浮かべて、
やがて赤いバラの花の中に
沈むように消えていった。


b4

今のはなあに。
すごく綺麗な人だったわね。
もっと言って。
最初一瞬、モローの「出現」かと思ったわ。
何のこと言ってるの?
などと話していると、
ジョンが目を覚ました。

あ、ジョン、大丈夫?
わけわかんないけど、大丈夫だよ。
と言っている。


b5

メルティたちは部屋の探索を続け、
一巡りして帰路についている。

ここから草がなくなっているよ。
懐かしい明かりの灯った樹木も生えている。


b6

樹木の枝にぶら下がっていた、
派遣コウモリのひそこが、
羽ばたいて騒いでいる。

ヴィヴィアンが気遣って、
差し向けてくれたのね。
なんて言ってるの?
机や椅子がどんどん出現してるって。


b7

魔法のドアの近くの
部屋の隅まで帰り着くと、
家具セットが出現していた。

メルティたちは
絵画も運んできて、
一息ついてお茶を飲んでいる。


b8

シュレディンガーさんも、
サルバドールさんも、
結局見つからなかったね。
猫たちもなんだか寂しそう。


b9

メルティが絵を見ていると、
その時、微妙な変化が。
あれ。あの顔。


解説)
夢の世界の話は、
まだ続くようです。


b91

ギュスターブ・モロー「出現」
Posted at 20:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Mar 25, 2023

局長の休暇

a1

コーヒー豆、これで最後だよ。
とケイが言っている。

ペンギンに行って買ってくるわ。


a2

サラがペンギンに行くと、
ちょうど店の前でジルに会った。

ジルさん、こんにちわ。
ドイツ兵のコスプレ着替えたんですか?


a3

うん。春だから気分転換。
お店にリアルなペンギンの
コスプレした人がいるよ。
あの人、本物みたいだって評判なの。
とリズが言った。


a4

その頃、地下通路を
3人の女性が歩いていた。


a5

あ、局長、お迎えにきました。
とミラが言っている。


a6

わざわざご苦労様。
一本道だから迷わないのに。
それに遊びで来たんだから、
堅苦しいのは抜きでね。
はい。


a7

一行は地下通路を抜けて、
ミラたちの家から
ペンギン前の空き地に出てきた。
バグが出迎えている。


a8

空飛んで来なかったんですね。
突然町に天使が舞い降りてきたら
流石にまずいでしょう。
お連れの人たちも管理局の方ですか。
いえ。私の故郷の友達よ。
私がここに遊びに行くっていったら、
一緒に異世界に行ってみたいって。
本当はルール違反なんだけどね。
一応私がルールだから。
などと話している。


a9

見慣れぬ服装の一行の出現に
驚いていたサラは、局長の顔を見ていて、
ふと随分前に見た
印象深い夢を思い出していた。



解説)
局長たち3人の服は、セリアで購入した
プリーツ生地の巾着袋を使用しました。
巾着の底面の中央に頭を出すための穴を開け、
底面の両端の側面に
腕を出すための切れ目を入れただけ。
あとは紐通しの穴の部分を虫ピンで
押さえて隠すだけの簡単加工です。
袋の紐はそのままベルトなどに。
Posted at 20:22 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 25, 2023

メルティの世界で そのさん

a1

魔術劇場の応接間では、
なんと扉から猫たちが入り込んでいた。


a2

ジャンヌがやってきて、
驚いている。


a3

可愛いけど、
どんどん増えても問題ね。
扉はちゃんと閉めとかなくちゃ。
と言っている。


a4

メルティたちは相談の結果、
結局、一旦魔術劇場に
引き返すことに決めた。


a5

扉を目指して歩いていくと、
猫たちが集まってきた。


a51

ニャーニャーないているよ。
なんて言ってるの?
余所者がいるぞって。
あと、あんまり言いたくない言葉。


a6

一行はだんだん囲まれながら、
ようやく扉のある場所まで辿り着いた。

この扉鍵がかかってるみたいで、
開かないよ。とメルティが叫んでいる。


a7

絶体絶命。
その時、一匹の子猫が出てきて、
ミャーと鳴いた。


a8

あれ。お前はクロじゃないの?
そのネコはメルティが
まだ病で眠り込む前の子供だった頃、
家で飼っていた子猫だった。
どうしてここに。
それに、クロだとしたら、
とっくに死んでいるはず。

子猫はしきりにないている。
会いたかったって、言ってるよ。
とマリアが言った。


a9

その時
猫の群れの奥から、
のっそりと大型の獣が姿を現した。
獣は、ふむふむ。
君たち、この大きな部屋の持ち主らしいね。
帰ってくるのを待っていたんだよ。
と言って、メルティたちを眺めている。



解説)
意外な展開。
Posted at 20:26 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 25, 2023

ペンギンの前で

a1

喫茶ペンギンの前では
ジャンのジオラマの世界から
戻ってきたメルティたちの
一行が寛いでいた。


a2

リズは、寒いけど、
がんばってね、
とポトスに言っている。


a3

一行はジャンの倉庫にある魔法の扉から
戻ってきたので、
ペンギンに用事があるという
ジャンも一緒に来たのだった。

あれ、サラは?
カウボーイの帽子を作るとか言って、
部屋に帰っていったよ。

そうなんだ。
寒いし、私もジェニーたちの部屋に戻るわ。
とマリアは言った。


a4

じゃまたね。
案内ありがとうと言われている。


a5

ジャンは、店内を覗き込んで、
マチルダ役のナタリーを探している。
広場に登録に行こうって、
店で待ち合わせているんだけど、
まだ来てないかな?


a6

ジオラマの村の別世界面白かったね。
こちらの世界のジオラマも帰りに
ジャンさんの家の庭で
見せてもらったから、
サイズの違いがよくわかった。


a7

あの犬猫同盟の人たち、
本当に犬や猫の顔してたので驚きました。
あれ本物でしょう。
猫顔の人の方はヴィヴィアンが魔法で
野良猫を人間の姿にしたんだ。
犬顔の人の方は僕にもよくわからない。


a8

マリアの話によると、プラネタリウムで
犬と人間の脳のニューロンの配置模型が
ヴィヴィアンの魔法で合体したとか言ってたけど。
管理局でも聞いたことがない話だね。
やっぱり、なんでもありの世界なんですね。


a9

その時、ミラが戻ってきた。
マーリンの作ったルーマニアの
異世界から帰ってきたようだ。
なぜかピエールも一緒にいる。



解説)
ミラやバグの行った異世界シーンの描写は
都合上省略しています(^ ^)
Posted at 20:40 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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