Mar 21, 2006

「キング・コング」オリジナル版

 オリジナル版で1933年制作の「キング・コング」をビデオで観る。

 基本的に元気だ。映画のなかで遠慮なくタバコを吸う。つまり余計な配慮がない。

 特撮は今みれば幼稚なものに観えてしまう。怪獣キング・コングはドングリまなこの愛敬のある顔で、ピーター・ジャクソン監督の2005年版の「キング・コング」を観たあとでは、恐怖心はもてない。オリジナル版ではけっこうスケベな怪獣でもある。

 前半冒険映画、後半怪獣映画というところ。

 魅力をふりまくのはキング・コングに追いかけられる美女、アマンダ・ダロウ役のフェイ・レイ。いけます。キング・コングと並ぶこの映画の主役だ。叫ぶだけではない。充分に演技もできる。

 オリジナル版では一方的なキング・コングの美女にたいする執着として描かれているので、物語としての安定感はあるが、もはや、今の、この時代の影響を受けている観客としては、キング・コングに対する物質社会のエゴい欲望に後味の悪さをまったく感じないというわけにはいかなかった。
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