Apr 01, 2006
ひらがなの使い方
藤沢周平の「橋ものがたり」(新潮文庫)と角田光代の「おやすみ、こわい夢を見ないように」(新潮社)を読んでいて気づいたことは意外に読点(、)が多いこと。しかしスムースなこと。そしてあえて「ひらがな」を使うことが比較的多いこと。つまり「漢字変換」しないことがあること。ぼくのように文章・散文を書くときの緊張感が身についていない人間が、パソコンを使って文章を書きつづけていれば、漢字変換できるところは漢字変換してしまう癖が付くことに気づいた。
詩の場合は行分けであるということと短いということで、漢字にするか、ひらがなにするかは大きな意味をもつことになって、ほぼ絶対的な選び方になる。特にひらがなを選ぶ場合は力がはいる。このふたりの小説を読んでいて、小説の場合もそれにちかい選択があるのだと思った。
藤沢周平の小説は仕事が終わって疲れを癒そうとするとき読むことがあるが、角田光代の小説はそんなふうには読めない。怖いところのある作家で、いじめをする側のこころの動きを書ける人だ。
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