Aug 12, 2007
小宮豊隆
小宮豊隆の『中村吉右衛門』を読む。これが新聞などで読む歌舞伎評の原型かと思った。言い切る。断定する。感じたことを思いきり言い切る。小宮豊隆が先生と呼んでいる夏目漱石から「徹頭徹尾緊張している」評論と言われたのもなるほどと思う。
小宮豊隆の使っている「芸術」という「価値」は明治にそびえ立っていた西欧から取ってきたものだが、歌舞伎を評論しようとする文章は自分の「感じ」から引っ張り出し、引き延ばし、日本語の思考によって組み立てようとしていて、オリジナルな日本の批評になっていると思う。
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