Jun 08, 2008
日曜日
曇り。詩誌『たまたま』16号に掲載されている山岸光人さんの「懐かしのメロディー ―松下育男さんの詩集を読んだ頃―」を読む。
山岸光人さんは自身を「表現」よりも「内面」に比重をおいて生きてきた人間だと自覚しているはずであり、そうした人だけが書くことのできる70年代、自分の青年期を書いている長文のエッセイであり批評である。
ここまで切実に自分の過去を書くことができるのは山岸光人が2008年の今日まで連続した生を送ってきたということなのだ。山岸光人も他の人間とおなじようにいいかげんでもありテキトーでもあるだろうが、一点じぶんの内面のあるところをじっとみつめつづけてきたのだ。
山岸さんのこのエッセイは雑誌をひらいたあと一気に読んだ。そういう文章だった。「懐かしのメロディー」は、ぼくが今年読むだろう散文のなかの、もっとも印象的なものの一つになるのはまちがいない。
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