アーカイブ: 2009年1月

2009/01/31

Permalink 14:58:21, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 1212 Japanese (JP)

詩の歳時記ー215 「龍の玉」

生ひ立ちは誰も健やか龍の玉         村越化石

死して生まれよ!
ドイツの詩人は言葉に祈る
ひとのいのちは一回限り
はずみ玉のごとくすこやかに生まれよ 
生きよ 生きよ 茨の世だとしても。

2009/01/30

Permalink 15:44:46, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 729 Japanese (JP)

詩の歳時記ー214 「水仙花」

  

迷ひ子のゐる交番の水仙花      木山捷平

泣きじゃくる子の頬赤く染まり
どこから来たのでしょうか
どこへ行きたかったのでしょうか
一茎の水仙の花たちも
北を向いたり 西を向いたりして

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2009/01/29

Permalink 18:40:53, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 683 Japanese (JP)

詩の歳時記ー213  「夜寒」

汽車降りて夜寒の星を浴びにけり      野村喜舟

雪月花 
静かな真昼の美術館
その記憶を乗せて列車は走る
薄い夕暮を抜けて夜の駅
冬の星の祝福を浴びるまで

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2009/01/26

Permalink 21:01:31, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 634 Japanese (JP)

詩の歳時記ー212 「雪国」

   

雪国に子を生んでこの深まなざし      森澄雄

雪国に生まれて 雪国に育ち
ひとを愛し 赤子を生んで
雪の重みにきしむ家で子を抱く
見上げる子の輝く瞳は追う
母の深きまなざしを

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2009/01/23

Permalink 22:22:47, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 634 Japanese (JP)

詩の歳時記ー211 「雪」

雪に十歩遠きへ出でて居るごとし     村越化石

雪は音もなく降る
やわらかな雪を踏む
眼には見えずとも
記憶の雪は降り積もる
わずか十歩は五十年ともなるのでした

  *   *   *

村越化石の略歴(Mr.Fより頂いたものです。感謝。)

大正11年(1922)静岡県藤枝市岡部町うまれ。
昭和13年(1938)旧制志太中学(現藤枝東高)在学中にハンセン病を発病。 中退し離郷。
昭和16年(1941)栗生楽泉園に入園
昭和18年(1943) 「鴨野」で本多一杉の指導を受ける
昭和24年(1949)大野林火に師事「濱」同人
昭和33年(1958)第4回角川俳句賞
昭和37年(1962)句集「独眼」を発刊
昭和45年(1970)失明
昭和49年(1974)「山国抄」発刊 第14回俳人協会賞
昭和54年(1979) 俳人協会刊「自註句集・村越化石集」を編集
昭和57年(1982)「端座」を発刊 第17回蛇笏賞
昭和63年(1988) 「筒鳥」を刊行
平成元年(1989) 第4回詩歌文学館賞
平成2年(1990) 第27回点字毎日文化賞授賞
平成3年(1991) 紫綬褒章を受ける
平成20年(2008) 山本健吉文学賞を受ける

平成13年(2001)「『らい予防法』違憲国家賠償請求訴訟」の裁判勝訴の判決後、里帰りを果たした。 実家を出てから60年以上たっていましたのに、間取りを記憶していて仏間に直行して、両親に草津土産を供えてご焼香をなさったとのこと。ということは、生家はそのまま残っていたことになります。
「俳句朝日」の終刊号は村越化石の特集でしたが、そこにはどっしりとした生家の写真もあり、相当の旧家だったようです。

(記載間違いがありましたら、ご指摘下さい。)

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2009/01/20

Permalink 21:33:05, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 626 Japanese (JP)

詩の歳時記ー210 「風邪」

何をきいても風邪の子のかぶりふり      小路智壽子

記憶をたぐってゆくと
風邪をひいた小さな子が眠っている
水仕事のあとの母の手が
時折まどろみのなかにさし入れられ
子のかぶりがかすかに揺れた

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Permalink 00:30:06, カテゴリ: 日記, views: 957 Japanese (JP)

休憩かな?

昨年からひきずっている風邪が、まだ完治しない。
これは、からだへの「休息命令」ではないか?
眠い。頭が働かない。本も読めない。手紙もかけない。ないないないない・・・・・。

2009/01/17

Permalink 15:59:53, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 599 Japanese (JP)

詩の歳時記ー209 「枯野」

火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ       能村登四郎

草原の民は祈る
どうぞこの手のひらに一掬いの海を下さい
草の海は枯野になって
その沖の方をひっそりと過ぎ去る者がいる
遠い足音 潮騒はまだ聴こえぬ

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2009/01/16

Permalink 00:50:51, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 728 Japanese (JP)

詩の歳時記ー208 「訃」


(Photo by Denden)

きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり        高柳重信

あなたが嫁いでゆく
胸のなかから 
微かな亀裂の音が聴こえてくる
それは訃音に似て・・・・・・

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2009/01/13

Permalink 15:48:21, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 808 Japanese (JP)

詩の歳時記ー207 「雪」

天上に宴ありとや雪やまず        上村占魚

雪は白い小さな灯りのように
絶え間なく 音もなく降ってくる
遠い空の奥では神々の宴
打ち鳴らす祝盃のあわいに
ひかり砕けるものがしきりに落ちる

2009/01/10

Permalink 14:15:40, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 718 Japanese (JP)

詩の歳時記ー206 「樹氷」


 (Photo by Denden)

樹氷いま鳴れば一山鈴の音に       長沼三津夫

山の樹々が
枝々に氷の花をまとう季節
風よ吹け
冬の花は幾千の鈴の音となる
耐え切れずに全山が鳴り出すことだろう 

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2009/01/09

Permalink 16:34:58, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 642 Japanese (JP)

詩の歳時記ー205 「水鳥」

水鳥の水尾くづれゆく風の音          中元英雄

水鳥が胸を膨らませて
冷たい水面を進んでゆく
鳥の尾から生まれる水の尾
水の尾に触れてゆく風の尾
ひとの耳は風景を聴きとる

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2009/01/07

Permalink 17:32:37, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 682 Japanese (JP)

詩の歳時記204ー「噴水」

水を脱ぎ噴水空に飛沫せり         中尾公彦

水は水を脱ぐ
わたくしがわたくしを脱ぐ
空のなか 不思議は起こるもの
落下するとき
欠片となるか 形となるか

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2009/01/04

Permalink 22:03:00, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 714 Japanese (JP)

詩の歳時記ー203 「野球」

      

球投げに似たる二人の候ふ文         高田昭子

漱石さま 子規さま
お二人の往復書簡盗み読み候
「アヂユー」「匆々」
「燈火ニ書ス 倫敦ニテ」
・・・・・・キャッチボールの如し

  *    *    *

とりあえず、遊びから再開します(^^)。

2009/01/01

Permalink 18:52:09, カテゴリ: 日記, views: 753 Japanese (JP)

謹賀新年

ことしもよろしくお願いいたします。

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