アーカイブ: 2009年2月

2009/02/28

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詩の歳時記ー228 「如月」

如月も尽きたる富士の疲れかな       中村苑子

木花之開耶姫はお疲れか
雪占は山里に春の知らせを示し
人々は山に手を合わせ
土を耕し 種を撒く
富士はしばらくのうたたねか

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2009/02/27

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詩の歳時記ー227 「都鳥」

都鳥より白きものなにもなし       山口青邨

花がない 枯れた木々
ぬか雨の降る不忍池
灰色の水面に
鳥の真白がてんてんと灯る
水辺に沿って春まで歩いていこうか

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2009/02/25

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詩の歳時記ー226 「水仙」

水仙の花の高さの日影かな    河合智月

おおきな樹にはおおきな影
小さな花にはちいさな影
なんの不思議があろうか
おおきな樹の影のなかに
咲いたちいさな花のつぶやき

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2009/02/24

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詩の歳時記ー225 「梅」

曙や蘂を離さず梅ひらく        島谷征良

空が明るんでくる
花も目覚める
一輪の花の決意
「蘂を離してはなりませぬ」
花は次の花産みを天に願いでます

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2009/02/23

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詩の歳時記ー224 「冬の夜」

冬の夜海眠らねば眠られず        鈴木真砂女

揺れやまぬ海 
わたくしの夕陽は沈まない
どうぞ凪の海をください
そして幾千の魚たちよ
わたくしの夜の海にお眠りなさい

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2009/02/19

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詩の歳時記ー223 「梅」


(Photo by Denden)

梅の風手ざはりやはく雲剥がす         宇都宮滴水

白梅が咲く てんてんと咲く
その向こうに拡がる空には 
やわやわとした雲が貼られている
風は空の雲をはがして
梅の空を描き出すのだろうか

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2009/02/16

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詩の歳時記ー222 「春めいて」

   

日暮れより春めいてゆく家路かな       大島英昭

沈むときに
陽は地上の片隅に余熱を残しながら
ゆっくりと闇のなかに落ちていく
家へ帰ろうか
西の窓辺にも温い春がいるやもしれぬ

2009/02/13

Permalink 09:37:33, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 724 Japanese (JP)

詩の歳時記ー221 「紅梅」


(Photo by Denden)

紅梅の紅の通へる幹ならん     高浜虚子

樹下を梅の香りのするひとが通る
幹をさするひとの手はふいに水路を断つ
ほとばしる紅の水を染桶が受ける
これは幻影の羅 染人のあまやかな夢
空の青さがひろがるばかり

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2009/02/10

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詩の歳時記ー220 「冬旱」

    

指切りし紙の白さや冬旱    保坂敏子

真っ白な紙 時には凶器ともなる
かわいた冬の夜 流された紅い血
紙に浮かびあがる文字あるいは絵
絵画には何故タイトルがあるのか
名付けようもない哀しみもあるというのに・・・・・・

2009/02/08

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詩の歳時記ー219 「寒さ」

  

帰り来て別の寒さの灯をともす     岡本眸

「逢おう」とおっしゃるのなら どこへでも参りませう
わたくしがあなたにとって不可欠というのでしたら。
二人の時間は永かったのか 瞬く間だったのか
それは一人の部屋に灯をともす時にわかること。
こころの寒暖計の速度なども。

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2009/02/06

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詩の歳時記ー218 「山茶花」

山茶花は咲く花よりも散ってゐる       細見綾子

山茶花の母なる所為
色なき季節に赫く燃えて咲く
絶え間なく咲く 
散るはなびらは根方を鮮やかに染めつくし
休息を知らない花の無言の熱気

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2009/02/04

Permalink 22:48:40, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 601 Japanese (JP)

詩の歳時記ー217 「狐」


   (Photo by K.Kimura)

狐啼きふたたびの声はや遠し        西川光子

音速と光速との時のずれのように
狐の声に振り返れば
ああ。あんなに遠い。
あなたも振り返りましたね
かすかに光る目が見えている

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2009/02/03

Permalink 16:14:59, カテゴリ: 詩の歳時記, views: 930 Japanese (JP)

詩の歳時記ー216 「節分」

節分や寒気の熊と温気の象       秋元不死男

寒冷地に住むという熊
熱帯地に住むという象
都会の動物園にも季節はめぐる
互いに季節の交代の挨拶を轟かせ
節分の晴れた空を揺るがしているだろう

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