2018/9 [HOME]

++ 日記 ++

2018/9/21(FRI)
189
すこしばかり陽が射してきた

11月の図書館の窓のそと
あるのは
少しの青とグレー
陽の色は…
音は?
イスを引きずる音
咳払い
ここにあるのはこれだけ?
「陽が射す」ということばが想起せしむるもの
期待
希望
ぬるむ

すこしばかり陽が射してきた


2018/9/16(SUN)
182
食器洗いをしていた
先に洗い桶に残っていた食器をかたずけていた
ごはん茶碗を戻すとき、妻のにおれの茶碗が重なって置かれた
瞬間、ヒワイという言葉が現れた
どこかから 秋の晴れた一日に忍び込んだヒワイ
あわててそれを振り払い
エンドオクナッタその言葉を振り払い
食器を洗うために蛇口をひねり
したたかで陰にひそんでずるい目をした
そいつを(なぜか)洗い流そうと
湯を強くなおも熱くした

183
今日は心を開いている
といっても5センチぐらいかな
といっても何のことかわからないだろう
おれにもわからない けれど
確かに心が開いているのを感じる
なんのためか
だからどうしたのか、わからないけれど
秋に入った最初の日曜日の午前9時
空にいく筋かの雲 それだけ

184
何も考えなくてもいい
ただ浮かんだまま書き移せばいい
メガネを外して書いた字ははっきりしないけど
それでいい そのほうがいいのかも
車の運転にはさしつかえないほどは見えるのだから
世の中の井戸の底に沈んだ
幾世紀かのあいだの邪悪なものに
ピントを合わせなくていい
それでも見なくてはならないのが我らのツトメなら
せめてきょう1日だけメガネを外して歩かせてくれ

185
詩なんか推敲して書くもんじゃない
浮かぶか浮かばないかなのだ
転機と心が一点で重なり合った瞬間の
火花そのもの

186
メダカの子どもが生まれた
ホラホラと娘が言う
ドレドレと見ても見えやしない
部屋に戻ってメガネをかけてなお目をこらす
いた!いた! 1ミリあるかないかがつつきあっている
(これでもいのちだ)
あたりまえに感激して
いそいそ エサをまく
数日後
数匹だったのが1匹になっている
いのち

187
ふしぎだ
夏の間ずっと書けなかった詩が
ふつふつと今書けている
何がどうしたのか
(思うに)
泉ではなかったのだ
コンコンと湧く詩の泉では
きっと
きのうの夜、大雨が降って
夢の中に
それで あふれたのだ
乾ききった おれの 水たまりから

188
今まで気付かなかったが
仕事部屋のイスのパイプが
他の3本より内側に曲がっている
今日正面から見てわかった
今のところしばらくは支障ないだろうけど

このイスは何才だろう
長年のおれの重さに耐えかねて
ある日突然おれを人質にしたまま倒れるか
おれも正面から見れば内側に曲がっているに違いない
倒れるのはどっちが先か





2018/9/11(TUE)
ない ない ことばがない
この2018年9月4日夜10時47分時点での ことばがない
ノートを開けばまだ 色のある言葉もいる
だが 今のことば 今前後1分ほどのことばがない
明日のことば わからない
きのうのことば もう消えた
今のことば ほしい
だって生きているんだもの
いましか生きてないんだもの
ほら ここ見て 書き終えた
今前後1分ほどのことば



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