2017/5 [HOME]

++ 日記 ++

2017/5/28(SUN)
158
「はい」を巡る攻防

起きて階下へ行こうとしたら
妻の細い声
「ゴミ、出してくれない?」
対して
「はい」と背中を立てたおれ

階段を下りながら
なぜ、「アア」でなく
「うん」でなく
「わかった」でなかったか


「はい」は気位の高い人への熱いまなざしが見え隠れする
おのれのひ弱さを奮い立たせ、ぜんまい仕掛けで進む足並みを思わせる

「はい」という二音が遠い昔から含んでいるもの
 その上向きの視線
 その主体を(一時的にしろ)マヒさせて従うべく
 その間の空気に距離を作り
 そんな言葉をなぜ妻に 

「うん」でも 

159
どうしてここへ来たのだ
なにをしに来たのだ
こんな夜更けになにも持たないで
なにもはかないで
なにも着ないで

月が見えるかい
半月だろ
そしていま雲に隠れた
そんなふうに隠れたらいい
雲だっていつまでも隠してるわけじゃない
きみが存在することは誰でも知っている
それでいいじゃないか

それ、だれに言っている?
えっ、おれにか?
きみに聞こえたのか
驚いた
きみに
それよりもっと自分に

2017/5/16(TUE)

朝、窓を開けて、妻が言う
…雨が降っていても
 傘さして歩いている人がいる…

ン? オカシイ、オカシクナイカイ?
オカシイ

あの、ウオーキングよ、ウオーキング

…雨が降っていても
 傘さしてウオーキングしている人がいる…

オカシイ?
オカシクナイ

しかし
歩いている、はダメで
ウオーキング、ならいいって

なぜだ

2017/5/14(SUN)
先週は疲れた。祝賀会、その準備、その後の内輪もめ、この頃増えて、余裕がなくなってきた仕事…少しの間、一人ゆっくり休みたい、と思っても、そうは都合よくいかない。

2017/5/7(SUN)
五月の連休も終わり、静かになった。
姪たちが来て、帰った。濃い数日だった。
ワンタン、バンケ味噌、ピータン豆腐、寿司、メクラアナゴ、
延びている原稿、書かなきゃ。



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)