2018/2 [HOME]

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2018/2/15(THU)
雷の光と音の間にくしゃみ

2018/2/14(WED)
雷の光と音の間のくしゃみ

2018/2/10(SAT)
175
古いノートを開いた
文字たちが「ヨウ」といった

古いノートはタイムマシン
その時代を歌うアコーディオン

忘れていたおれがいた
彼はおれを上から下まで見た

それからなにか言った
聞こえなかった
それから消えた


2018/2/5(MON)
173
気分が沈んでいるとき
ほおづえをついてごらん

支えてあげていることで
自信たっぷりの腕

174
12月のある朝
ふとんの中で本を読んでいた
次のページをめくろうとした
右手の親指と人差し指
(これは1ページではない)
冷たい指先が感じた
きっと
指先は乾いてすべる
12月の寒い朝
カラスが鳴き始めて
まだおれも動物
感覚は生きている
指先で得た自信

2018/2/3(SAT)
172
目の前にモノがある
モノたちは何かを待っている
息を殺して
耳をそばだてて
お茶の真緑のペットボトル
さっき「福は内」と放った落花生
小文字用筆ペン
冬限定のラムレーズン入りチョコレート
文字が消せる三色ボールペン
A5版の茶封筒
電子辞書
半分かくれている輪ゴム
茶封筒の上の何者かわからないクリーム
そう思うと僕は息ができなくなる
やがて人がモノと呼ぶモノになり
何かを待っている



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)