一点にわかにかき曇り 空が暗くなってきた。風も出てきた。夏休みも終わり。よい子は宿題を済ませたかな。ぼくはまだだめ。この夏ほど不完全燃焼の夏はなかったようだ。世界はぎりぎりのところで破壊寸前のところでなんとか生きながらえている。まあ、ぼくもこの夏の終盤にそんな破壊寸前のところまで行くような馬鹿な事件を起こしてしまったが、なんとなくもとの軌道に周囲の人々の寛容のおかげで戻れそうだ。持つべきは隣人であり、汝の敵を愛せよだ!
石原吉郎の仕事が終わったら、なんと小林秀雄に関するものをアルバイトでやらなければならなくなり、今はそれで頭がもう「ランボー」状態というわけだ。こういうことをしていたら、美しいお花も目にとまらず、ただ花の美しさや奇妙な観念のお化けに始終とりつかれているような状態になり、自分が何をしでかすかわからなくなる。
ぼくの狂気に枷をはめるために、禁酒したのだが、今日で一週間一滴も飲んでいない。寂しくなってくるが、この一ヶ月はやり通そうと思う。小林よ、はやく終われ、ああ、去年の雪何処にありや、いや、いや、そんなところに落ち込んではいけない、今砲丸のような雨が降り出した。
|
|