Suigara-yama_OoazaHyo(Kyoko_Umino)

2018-11-25

祭りと日常がちかしい。─民家園手作り市

 勤労感謝の日、近くの民家園で手作り市を開催していたので、早朝バイトが終わってから、連れ合いと出かけてきた。
 民家園の中には移築してきた古民家が数件あり、畑や鍛冶場、木挽き場もある。肥だめや、辻には道祖神も。まさに村のような場所。江戸時代後期から明治初期の村を再現しているとのこと。民家園は公園の中にあるのだが、公園にはわたしがかなり好んで訪れる田んぼや用水がある。これらをあわせて農村風景を再現している場所。

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 その民家園では、ボランティアの方々が、鍛冶をしたり、木挽きをしたり、畑では野菜や、蕎麦、棉などを作り、それをもとに、蕎麦打ち、藍染め、機織りなどをそれぞれ会で行っていて、その販売をしたり、体験をしたり、が、手作り市だった。販売品には、ほかに手漉き和紙、竹細工、農産物、手芸品など。
 実は、ここ数年、このイベントに毎回のように出かけている。とくに手打ち蕎麦が目当て。
 今年は晴れて、天気に恵まれたせいだろうか、あるいは、例年は開園してすぐの九時半に出かけているのだが、今年は、十一時過ぎぐらいに着いたからだろうか、かなり混んでいた。民家園の入口の駐輪場に数多の自転車が止まっているので、まずびっくりした。でも、ああいうお祭りは人が多いほうがいい。賑わっていて、良かったなあと思った。
 入口付近で、ざっと販売品をみてから、手打ち蕎麦の販売へ。
 古民家の一軒で、作っているのだが、その庭の門まで、列が並んでた。こんなに人がいて、なくならないかなと思うぐらい。食券を買って並ぶ。並んでいる最中に、まず、そばがきを食べることにした。わたしが並んでいて、連れがそばがきを買って焼きにゆく。七輪で自分で焼くのだ。味噌だれと醤油だれが選べたらしい。例年醤油だれが多かった記憶があるので、今年は味噌だれで頂く。見た目は五平餅みたいなかんじ。小判型のそばがきに、串がさしてある。外は香ばしく焼かれていて、中はしっとり、おいしい。
 外では臼で蕎麦ひき体験もしてた。そばがきを食べ終わって、わりとすぐに、古民家ののれんをくぐる。中に入るといい匂いがした。そばをこねたり、打ち粉をして、そばをのばしている。そして、かまどで、ゆでている。もともとの古民家の匂い、それから、そばの匂いたちが、あつまって、やさしい匂いになっていた。中でもすこし並ぶ。こねたり、伸ばしているのをみているのが、たのしい。十割蕎麦で、この民家園内の畑で作ったもののようだ。そういえば、植わっているの、観たことがあった。あれは夏だったかしら。蕎麦の上にのせるネギも、園内の畑でとれたものだそうだ。と、並んでいる最中に、誰かがいっていた。あとで園内を歩いていたら、ネギ畑をみつけた。たとえば、これかしらと思う。
 蕎麦は庭のテーブルで頂いた。蕎麦にかける一味唐辛子も手作りらしい。ここのものかどうかわからないが、作りたてだからか、少しでかなり辛い。辛いと聞いていたので、ほんの少ししか入れなかったが、口のまわりがピリピリした。たまにはいい刺激。
 蕎麦はとてもおいしかった。今年はとくにおいしかったような気がする。歯ごたえがあって、香りが感じられた。来てよかったなあと思う。値段はちなみに四〇〇円、そばがきが二〇〇円。贅沢な時間だ。
 蕎麦を待っている列の途中で、綿の会の販売スペースや、糸つむぎをしているコーナーを通った。販売は、綿でつくった小物入れ、シュシュ、ちいさな糸巻きのブローチ、綿のネックレスなど。糸巻きのブローチは、小さな木の棒に、いろいろな色で染めた糸が巻き付けてあって、それを糸巻きにみたてたもの。染めるのも、会の方々がしているそうだ。何を使って染めたのか、わからなかったけれど、黄色と緑の糸が巻いてあるものを求めた。草の色がいいなあと思ったのだった。今、加曽利貝塚の秋祭りで購入したイボキサゴの小物といっしょに、これを書いている机からすぐの所に、なかよくぶらさがっている。

 体験コーナーは、、草笛体験、折り紙体験、木挽き体験、藍染めそのほか、いろいろあったのだけど、木挽き体験だけしてきた。直径十センチぐらいの幹を、昔の木挽き専用ののこぎりで切る。切れ目があらかじめ入れてあるので、そこに差し込んでのこをひく。最初に連れが体験した。早くて上手だった。そのあとに、わたし、あまり木を切ったことがないので、彼のまねをして、なんとか。リズムのようなものを感じた。木の粉が舞う。最後に、切ったものが飛んでいってしまったのが笑えた。最後はスピードをおとさないといけなかったらしい。
 切ったものはコースターになる。今年は焼き印をつけてくれた。木挽きの会、とあった。焼き印を付けてすぐのコースターの匂いを嗅いだ。木の香りとそれが焦げた匂いがした。

 そのあと、別の古民家の庭で。なぜか、その場でつくっている、えびせん。せんべいと言っていいのかしら、揚げせんべい? ともかく、せっせと揚げているのを見た。そして思い出した、ああ、前回もこれ、揚げてたなあ、おいしかったなあと。で、今年も買うことにした。こちらもちょっとした列。ふわっとして、くちのなかで、とけるような、薄桃色のえび揚げせんべい。
 これを買って、ほかに売っているものたち、おおざっぱに眺めて、家に帰った。帰って、さっそく、えびせんを頂く。お酒のつまみに、ぴったりだった。

 この日は昼から、こんなにのんびりしていて、休日ぽいなあと思ったが、仕事終わってからだったし、次の日も仕事だった。だから次の日は、少し時差ぼけっぽい疲れが感じられた。祭りという休みを体験したのに、日常へ。その差を身体なのか、心が、すこしだけ、ついてくることができなかったのだ。
 次の日、土曜日。早朝バイトが終わってから、また民家園へ。手作り市の時は混雑していたこともあって、写真が撮れなかったので、それを撮りにきた。
 祭りの後の静けさ。いつもの民家園だった。ツワブキが咲いている。ホトトギスも。これはもう花の盛りを過ぎているかも知れない。花の終わりに会えてよかった。そしてヒイラギ。これだけは実は、前日に撮影したもの。えびせんで並んでいたときかもしれない。最初、クリスマスや、節分で、みかける葉っぱだなあとぼんやりみていた。赤い実を想起しながら。そしたら、白い花が咲いているのを目にして、ちょっと驚いたのだった。ヒイラギの花を見るのは初めてだった。白い花が赤い実になる。めでたいなあ。そして白い花のほうは、小ささのせいか、可憐に思えた。咲いている花を知ることができてよかった。

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 この土曜は、わたしにとっては、祭りの後でもあるが、祭りの前日でもある。その次の日曜が、休日だから。つまり、これを書いている今日。また明日はバイトだけれど。祭りと日常が近しい。えびせんは食べ終わってしまった。おいしかった。昨日は休日前の秋冬の恒例の鍋を食べた。今日はまだ、祭りのようなもの。まだ昨日の鍋は残っている。昼に頂こう。

(民家園の名前、出したほうがいいのかしら…、なんとなく場所も、ハレとケの狭間に置いておきたくなって、あえて出さなかったのだけれど…、次太夫堀公園民家園です。)


posted at 09:50:19 on 2018-11-25 by umikyon - Category: General

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