Fujimi_3_Haizara-Cho(Rinzo_Shimizu)

2009-11-07

さまざまな路地

ちょっとお話の筋を考えていて(^^)、路地をイメージしていた。
どんな街でもちょっと歩くと人通りのない路地がある。台所の裏が見えたり、ツタが茂ったコンクリート塀があったり、竹やぶを抜ける道であったり。
いまどきは珍しいが、初めに思い出すのは「わだち」のある路地だ。その道は20mほどしか続かなかったが、わだちの泥が日によって乾いていた。また雨の後は細長く水が溜まっていて、避けていかなければならなかった。たぶん幼いころの記憶なので、道の表面が間近に見えたのだろう。
そんなたびたび通って記憶に残る路地ではなくて、たまに小旅行をしたときなどにひとりで歩く路地を急に思い出すことがある。門先や小さな庭にある草花など観賞しながら歩くのだが、生活の断片が少しあるぐらいの寂しい路地もまたいい。古いなべが落ちていたり、錆びた自転車が立てかけられていたり。
地方に行くとたまに苔が生えている路地があったりする。モッコウバラやイヌマキが生垣ふうに茂り、スギゴケが左右に生えている。ツバキや潅木がはみ出ていることもある。そういう道を見つけると、寄り道して数十メートル歩き、また戻ってくる。
なにか考え事をして、また悲しみに暮れて喜びにあふれて、路地を歩いた人がいるはずだ。
でも誰もいない路地。



posted at 23:31:57 on 2009-11-07 by belle - Category: General

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