嫁ぐ女(ヒト)
 

前夜、
飾られた(ような)街の灯は
通りに流れて、心地よく
夜風が、あなたを纏うか?
あなたは寝姿を反しては
眠る姿体(シタイ)を照らして、ひかり

朝が来れば、あなたはゆく

揺れる(嫁ぐ道具の、装束の)
衣のひだがゆらり、ゆらり
どこからかよい、動物色のかおりがして

きれいな女の顔がちらり、ちらり

土地にはびこるものが呟くのは
嫉妬か、裏切られたものの
おもいか?

娘をもぎ取られた地主の神官たちは
少しだけ?、あるいは大いに
うらやむ

偲ばれる(ワレ、いや…、)

揺れる寝間の
白い、白い衣の陰から
起きたあなたの顔がそこにあり
ほほえんで、ほのかに
ひかる


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詩作品「風の宿り」Haizara net(top page)Shimirin's HomePageUrokocitySiteMap