晩秋を知るもの
    

かげろう、かげろう、陰が加わる
落ち葉の季節
秋の陽が落ちる時には
枯れてく、枯れてく、枯れた葉の音が
消えては、消えて聞こえる
力のないソラ、空
暮れるためだけの、空の光
誰ももう知らないワケがあって
そしてこの季節になって、なぜ淋しいのか
もちろん僕も解らない

誰かが聞いた?
もう太陽が光らないなんて
そんなこと、言わないで
泣かないで、消えたひとたちがいる
虫さんたちの世界は終わってしまったの
あのひとたちは、夏だけ伸びる草や
春だけ芽吹く葉っぱのようなもの
生まれて、枯れて、またカエル(孵る)
終わらない時間を貰って
人間たち、だけが残されて
日暮れがやって来る

 人間たち、だけのためなら
 そんなに太陽は要らなくて
 その分、お日様は傾いている

虫さんたちがいない分だけ刺されることも
蛇さんたちに咬まれることも、なくて
心にできる隙間があって
「正月」がやって来る
いつから人間たちは冬を祝うようになった?

 「ほかに何もすることも無いから」
  あくびをする犬
 「お黙り! ポチ」猫が後ろを通りすぎる
 「はぁー、俺はポチなのか?」

真実?の姿はいつも人間に似たものたち
僕たち「ほにゅうるい」だけど(「ワン!」)
人間だけがお祭りが好き

かげろう、かげろう
葉のない季節
冬の入り口では束の間の昼
       ひとは枯れた林に忍び住み
寒い、寒くてつらい朝と夜がただ繰り返す
星の瞬く闇の空、ソラ
一度でも星の世界は燃えたことがあったのか
もう夏の大空を誰も知らない
そしてこの季節になって
         なぜひとは楽しむのか
真実の姿は誰にも隠されたまま


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