夏は…
 

かすかな夏の夜明け
人々の目覚めは心地よく
健やかものであるか?

はかない真夏の雑踏は
叫び声と憎しみの顔、あせり
思いやりのなさ、それらこそ
朝に重く
夏の日差しが一撃で
人々を駅に追いやったもの
つまりはマチに群れる様相

「社会」はいたるところでヒトの言うことに筋道が立たない

「それでは相手が納得するはずがない!」
「いや、これでいいのだ!」

焼けつく真昼の苦しみの、不朽の名のもと
夏の晴れやかな青空もヒトは忘れてしまう

あるいはまた、いま一度、問い直すべきなのか?
昨日の夜よ、夢はいかなるものであったか?

そして…、私は見た

水に落ち、限りを知らすかげろうを
夏行(ユ)く光、ほのかに斎(マツ)リ

昼ひなか、炎暑に投げ出されていたものは
どこに行ってしまうのだろう?
すぐに、ヒトは灯りに隠れ住もうとする

夏は夜とか


2004H16.6作



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詩作品「風の宿り」Haizara net(top page)Shimirin's HomePageUrokocitySiteMap