灰皿町住民 minami-hatoba-1
1935年、東京・亀戸生まれ。
詩人、映像作家、2006年3月まで多摩美術大学映像演劇学科教授
最近詩集「胡桃ポインタ」、最近映像作品「極私的に遂に古稀」

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経歴・作品一覧


最近の詩です。2005.4.7


極私的ラディカリズム
「midnight press」28号に掲載。

                    

70年、生きてきちゃった。
もうあと10年、そこがいいとこかな。

で、極私的ラディカリズム
ってことを考えた。

わたしという存在の根元は、
身体にあるっていうことですね。

わたしが自分の身体と付き合っている間は、
わたしでいられる。

毎日、体操もしてますけど、
肝心なのは、やはり言葉だ。
身体のカオスから出てくる言葉。
言うってことです。または書くこと。
小さなことをいう。また小さなことを書く。

身体が占める空間は、
小さい。

その小さい大きさが、
いいなあ、っていう

気楽なラディカリズム、
極私的ラディカリズム。

最近はカボチャを煮てます。
牛蒡と一緒に。
とろりっとして、ごりざくっ。
これが気に入って、
時にはグリンピースも入れる。

煮掛かったところで、
気を逸らして焦がしてしまったこと数回。

焦げ鍋の底を洗う。
がりがりと洗う。

がりがりの、
極私的ラディカリズム。

手元、がりがりの、
極私的ラディカリズム。



30年前の詩です。


ソファに私が坐っていると

ソファに私が坐っていると
マリが来て私に寄りかかって坐ると
私は自然にマリの肩に腕をまわして
軽く抱いたまま
キスをするということもなく
言葉もたまにしか口にしないで
六月
午後一杯を過したことがあった
次の休みの日も
又そうして午後を過そうと思う
あれは本当によい時間だった
何も望まない
何も考えない
時間というものの経過を
お互いの息づかいで聞いていると書いてしまうと
いくらか私のこととは思えなくなってくるが
静かで本当によかった



最近の映像です。


「極私的に遂に古稀」2005年
http://www.haizara.net/~shirouyasu/poemWiki/koki03.jpg


30年前の映像です。


「日没の印象」1975年
http://www.haizara.net/~shirouyasu/poemWiki/nitibotu.jpg

「日没の印象」スライドショウ


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Last-modified: Thu, 28 Jul 2005 08:00:45 JST (4323d)