宮沢賢治&高橋昭八郎
奇妙なとり合わせと言ふなかれ。
23日午後2時から、広尾の東江寺本堂で行われた「宮沢賢治朗読会」を聴いた後に、コーヒーを飲んで休憩をとってから、神宮前のワタリウム美術館で展示されている「高橋昭八郎展」の「はしご」をしたのでした。方向音痴のわたしはひたすら同行者の後をついてゆくだけでした(^^)。
東江寺の本堂では、まず住職とそのご子息(かわいい小坊主♪)による「あめにもまけず」をお経を唱えるリズムで朗読という試み。宮沢賢治はたしか法華経だったと思うが、ここのお寺の宗派は浄土真宗である。ま、いいか。 その後で、吉田文憲氏によるレクチャーです。いろいろと彼なりの賢治の「鹿踊りのはじまり」論をお聞きしましたが、こころに残ったものは「すすきの穂の輝く波」とか「赤い夕日」とか「ハンの木」だった。 「鹿踊りのはじまり」の朗読はオペラ経験のある野口田鶴子さん。彼女は宮沢賢治の高校の後輩にあたる方です。美しい声の岩手弁ってわかるかなぁ〜。子供が小さかった頃に「読み聞かせ」をしてあげた経験は覚えているが、あの感覚とまったく逆なのね。子供になったわたしが「読み聞かせ」をしてもらっているような気分になった。目を輝かせて聞いている子供のようなわたしがたしかにそこにいた。知っているお話なのに「また聞かせてよ。」と繰り返しせがんでいる子供がその時間のなかにたしかにいたの。不思議な時間だったな。
さて次は「高橋昭八郎展 」です。書店の一角にある展示場でした。さまざまなペーパー・クラフトによる小さな本、巻物、折り物。ああ、今度は納得のいく装丁の小さくて可愛い詩集が作りたいなぁ〜と思ってしまう。その後は書店内をうろうろ……欲しいと思えば全部欲しい、どれか選べといわれたら選べないから見てきただけ♪
その後は前記の「地震体験」に続きます。思えば子供の時間から死の時間までの感覚を生きた一日でした。(ちとオーバーかな。)
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