失踪日記 吾妻ひでお
漫画を読むのは何年ぶりだろう。なんだか奇妙な気分だ。表紙には「全部実話です。」という但し書き付きでした。仕事に疲れた漫画家が失踪し、ホームレス生活に入る。その後は土方仕事、最後は「アル中病棟生活」と、約三話に分かれていますが、主人公(モデル)はすべて「吾妻ひでお」ということなのだろう。「描けなくなった」漫画家の状況の悲惨さと、絵の可愛らしさとはなんともアンバランスなのですが、ここにあまり登場しない「奥さん」が、一番悲惨だったのではないかしら?と思ってしまう。 この「アル中病棟生活」を三度も繰り返した経験をもつ詩人から「幻覚」「幻聴」「脅迫感」など、こうした病気の現状や生活ぶりを聞いたことがありますが、この漫画と酷似しているので、なんだか読みながら疲れてしまった。わたしは「アル中」ではありませんが、それ以来お酒がまずく感じるようになった。これは困るのだ。
これと並行して、高橋和巳の「邪宗門」を読む。旧い本ゆえ、二段組、小さな活字がびっしりとある。まだ途中。なんだ、この読書の乱れ方は?この高橋の本を読んで、眼鏡の新調の必要を感じて、昨日注文する。なんだ、これは?新しい眼鏡は来月の七日に出来る。ついでにサングラスを兼ねた外出用眼鏡も新調する。楽しみではある。高橋の本はなかなか進まないが。。。
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