ムーチー(鬼餅)
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沖縄の料理・食材の窓


ムーチー(鬼餅)




 きょう(12月30日)、旧暦12月8日は鬼餅の日です。  鬼餅の由来を大里村の民話より
 ……そして、妹はとてもおいしそうに自分の餅を食べてみせました。
 ところが、鉄餅を口に入れた鬼の兄はそれが噛み切れないで困っていました。
 鬼の兄でも食べ切れない餅を妹がおいしそうに食べているのを見て、鬼は妹の口の頑丈さにびっくりしていたところ、餅を食べあぐみながら妹のホー(陰部)を見つけた鬼はいぶかって、「お前の下の口は一体なんだ?」と尋ねました。すると、妹は機転をきかして、「上の口は餅を食べる口。下の口は鬼をかみ殺す口です。」と言ったかと思うと、妹は着物をまくりあげて、下をあからさまにして鬼である兄に迫りました。
 びっくりした鬼はふいをつかれた思いで飛び上がるや、足を踏み外して崖下に転落してしまい、死んでしまいました。
 首里金城町の御嶽(ウタキ:拝所)に死んだ鬼の角を葬っており、そこはホーハイウタキと呼ばれて鬼餅伝説の拝所と知られているとのことです。
 この鬼を退治したのが旧暦の12月8日なので、沖縄ではその日を厄払いの日として鬼餅(ウニムーチー)を作って食べるようになったということです。
 また、その年子供の生まれた家庭では、生まれた子供の健康を願って普通の餅より大きい「力餅(チカラムーチー)」を作って食べる風習もありました」と凄いお話があります。
 この餅は月桃やクバの葉で包んだ粽です。小さい頃は、年の数だけ鴨居からぶら下げて喜んでいました。ムーチーの頃は沖縄でも寒い日が多く「ムーチービーサ」と呼ばれます。しかし、きょうはぬくぬくとあったかです。年に一度のムーチーの日、きょうはサンニンの香り高いムーチーへLet's try !

2003.12.30


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