Mar 11, 2010

洲を読む

月に一度多摩川に行く。
その河原を私書箱としているから。
洲に流れてきた石の散らばり。

湾曲部の砂州や中洲に雨後の増水で新しく石が敷き詰められている。

大小の石は流水水理による規則的頒布と今までの堆積石との偶発の位置取りで行間が乱れ、行変えも気まま、字体はまちまち、誤字、脱字、誤植だらけだがやはり読みたくなる。
本ならその一頁ではなく、五頁位を重ねて透写したらこういう文かな、という文脈を感じ、風、川面の反射光、草等々の注釈と立ち続ける痴呆力で読む。

手書きの手紙!として大きく広がっていて、そよ風を浴びながら親しみを感じて読める洲もある。太古の、古代人も見た、そして天を経由して今ここに届いた手紙。
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