Aug 13, 2007

メッセージ

気がつかないふりをして 
言葉を送り続けていた

言い訳のように 陽が沈み
ついでのように 日付けが変わると

無意識にポケットを探りながら
あなたの抱擁を 思い出していた
バスに乗りたいのに乗れなくて
冬の陽が暮れるまで歩くつもりもないのに

また言い訳のように夜がきて
見知らぬ朝が訪れるまで
頑ななこころと形容詞をつけて
それでも最終章と添え書きをして
あなたに送る
受け止めてもらえる希みだけは
いつでも棄てない
そんなわたしを知っている
無数の『あなた』が
今夜も読んでいるのは
誰からのメッセージだろう

もしかしたら
投げかけたはずの
自分のフレーズが戻って来て
戸惑ってはいないか
「それで・・・」と言いかけて止めた
あのとき交錯した視線を
思い出そうとして



2004/
Posted at 14:34 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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