Aug 04, 2007

テッセン

新聞に中原中也と長谷川泰子の話が載っていた。
最後のページで記者は、
彼女の生き方を「テッセン」という初夏に咲く花に喩えていた。

六枚のがくが美しく、人は魅了されるけれど、
鉄のように強い蔓で何かにからみついている。
(自立できない)
強がっていても、頼れる人がいると甘えてしまう、
女性記者は自分もそうだと書いていた。

たしかに、強がりでいることは「強いこと」ではないから、
誰かを頼りにしたいし、こころのよりどころも欲しい。

精神的な(或るいは生活面でも)、「支え」を求め続けて、
自由奔放に生きた長谷川泰子という女性に改めて興味を持った。

そしてその生き方をあの紫の表情を見せるテッセンという花に
重ねてみた記者の視点もまた面白かった。
きっと若い女性記者なのではないかしら、と思ったりした。
Posted at 13:25 in nikki | WriteBacks (4) | Edit
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てっせん

はじめまして。
倉田です。いつもtabをお読みくださり、ありがとうございます。私も多摩川を見て、そこで遊んで、育ちました。さて、流火草堂こと安東次男師の吟に、こんなのがありました。

てつせんのほか蔓ものを愛さずに

Posted by at 2007/08/05 (Sun) 14:20:50

こんばんは。

倉田さん、はじめまして。

はい、tabは楽しみに拝見しています。

安東次男さんの俳句は知りませんでした。
さすがに「灰皿町」住人の方からいただくコメントは
違うなー、、と感じています。

これからも、どうぞよろしく。

Posted by すみれこ at 2007/08/05 (Sun) 23:33:14

こんばんは。

テッセンというのは、そういう意味だったのですか。
不覚です。
最近はクレマチスが多く、絶滅危惧種のカザグルマに会うこともありません。

灰皿町、植物園園丁をやっています。
よろしく??

Posted by peco at 2007/08/11 (Sat) 00:21:35

コメントありがとうございます

ぺこさん、こんにちは。

わたしは植物のことはあまり知らないのですが、
文芸的に関連する記事は興味深く読みます。

今度はそちらへ遊びに行きますね♪
よろしくお願いいたします。

Posted by すみれこ at 2007/08/13 (Mon) 15:29:10
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