Nov 06, 2005

昨日は代官山のギャラリーit’sへ、

「伊野孝行・中村義明 二人展」(イラストレーション)および「POEM MEN SHOW -リーディング男祭り-」を見に行きました。
POEM MEN SHOWの主催者は、合評会でお世話になっている白井明大さんでした。
白井さんのホームページでこのイベントを知り、リーディングする人の名を見ると、
名のある人ばかりなので、これは勉強になりそうだと思って出かけたのです。

ギャラリーは、マンションの一室を改装した小さな、しかし綺麗な空間で、
壁に伊野中村両氏の作品が展示されていました。
お二方の作品はテクニックを追求するものではまったくなく、 しかし自分の表現したいものを素直に、
そして具体よりも雰囲気を大切に表現するものでした。
私はいままでに絵画の展覧会は見たことがあるのですが、イラストの展覧会を見るというのは、
多分これが初めてだと思います。

まず作品を見て回っての印象は、絵画とイラストの目指すところは、やっぱり違うんだなあということ。
当たり前ですが。
どのイラストを見ても、変な絵だな、とか、これで完成なのだろうか、という印象を受けますが、
しかしこれが雑誌などの挿絵であったり、広告でコピーが入っていたりと想像すると、
なるほどしっくり来るようです。
絵画がそれ単独で存在しているのに対して、イラストレーションとは、
もとより単独で存在することを目的としていないのでしょう。
そのぶん他の要素と結合することによって表現を広げるという行為は、
ある種のミラクルを生み出す可能性を秘めていると思います。
このことは、詩の表現やリーディングを考える上でも、重要な意味を持っているのではないでしょうか。
お二人の作品は、なにかそんな可能性が感じられるものでした。
この展覧会はお二人を知るきっかけになりましたので、
今度は本来の場所に収まっているお二人の作品もみてみたいと思います。
今後、雑誌などチェックしたいと思います。

「POEM MEN SHOW -リーディング男祭り-」の方は午後八時から始まりました。
タイトル通り出演者は男性ばかり、死紺亭柳竹さんに始まり、太郎本人さん、
マスイジュウさん(女装で登場!)、近藤洋一さん(泥酔!)、しげかねとおるさんが熱演されました。
私は会場の端っこにちょこんとお邪魔して拝聴させていただきました。
とても楽しい雰囲気のイベントだったのですが、急遽決まったイベントであった所為か、
残念ながら皆さんの実力が発揮されたライブとはいかなかったようです。
それでも不勉強な私にとっては、生のリーディングに接するということはとても勉強になり、
詩の表現の可能性というものを考えさせてくれるいい機会となりました。
行ってよかったです。
途中若干のハプニングなどもあり、司会をされていた白井さんは大変だったと思います。
本当に、心よりご苦労様でしたと言いたいです。

イベントの最後は、展覧会の主役の一人である伊野孝行氏による
アコースティックギターの弾き語りでした。
チューニングの狂ったギターをかき鳴らし、味のある歌声をたっぷりと披露されました。
実はこれ、相当に格好よかったです。
ちょっといいにくいことではありますが、昨日行われたパフォーマンスの中で、
これが一番良かったような気が…。
会場もかなり盛り上がっていました。
伊野氏は、以前は音楽活動もされていて今はしていないということですが、
こちらの方も少しずつでもされていったほうがいいのではとすら思いました。
機会があれば、もう一度聴いてみたい気分です。
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