Apr 25, 2006

最近、書く詩が長くなってきました。

以前は40行以下で収まっていたのが、
ここ数ヶ月は、60行でも収まらないものばかり。
行数もさることながら、一行の長さも長くなっています。
普通は10文字以下で連ねていくところが、
30文字ぐらいになることもあります。

別に詩は短くても長くても構わないと思いますが、
ものには振り幅というものがあって、
片方に寄ったあとは、もう片方にも寄らないと、
バランスがとれなくなるような気がします。
ということで、ここ数日はちょっと短い詩など書いています。

私は詩を書くとき、
初めに「こういう詩を書こう」ということを考えません。
何かの拍子にある印象を受けて、
それによって最初の1,2行がふと思いついたら、
あとはそのときの気分で気ままに言葉を書き連ねます。
すると書いていくうちに、
自分が普段感じていることや考えていることがぼろぼろと溢れてきて、
それがとても気持ちよく、夢中になることが出来ます。
このやり方でないと、私は自分の中身を外に出すことが出来ません。
喋ることがうまくなく、整った文章も書けない私は、
こうすることによって精神的な便秘を治しているのかもしれません。

根が飽きっぽいこともあって、一気に書くだけ書いてしまったら、
あとは放り出してしまいます。
そしてしばらく経ってから、結構時間をかけて推敲します。
私にとって推敲の目的とは、
自分が一気に吐き出したものが存在できるために、
一番いい形を探り出すことです。

同じように4,50行書き殴ったものでも、
それより長くしたほうがいい場合もあれば、ぐっと短くした方がいい場合もあります。
連を細かく分ける方が、意味合いがより明確になる場合もありますし、
全く連分けをしない方がいい場合もあります。
一番重要だと思っていた3行を削ったらいきなり完成した、ということもあります。
というように、気ままに吐き出した自分の部分部分によって、
存在するために最適な形は異なっているようです。
それを探し出す作業は、しんどくもあり、また楽しくもあります。

最近詩が長くなっていたのは、
長い形が最適なものを自然と吐き出していたのでしょう。
改めて完成済みの詩を眺めてみても、どうにも縮まりようがないものばかりです。
逆にここ数日書き殴った詩をいじくってみると、
大幅に削れて10行ほどのこじんまりとした形になったりしています。
本人が意識していないところで、
勝手に内側で振り幅を調節していたのでしょうか。
すこし不思議な気がします。
Posted at 00:01 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.

If you want to upload the jpeg file:


Rename file_name:

Add comment(Comment is NOT appear on this page):
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.