Oct 04, 2006

先週の日曜日は、

渋谷のクロコダイルに朗読会を見に行きました。
これは詩人浜江順子さんが主催となって毎年開かれているものです。
私は去年初めてこのイベントに行き、詩の朗読というものを、殆ど初めて観ました。
あの時はまだ詩集も出していなくて、会場に知っている方も殆どいなかったのですが、
一年経って、私もいろいろな方と交流させていただくことが出来、
今年は出演者の方に案内のお葉書を頂くことも出来ました。

会場には開演5分前くらいに到着、ぴりぴりしたような雰囲気はなく、
実にフランクな雰囲気の会場に入り、灰皿町の桐田真輔さん、高田昭子さんの隣に居場所を据えると、
お葉書を頂いた海埜今日子さん、森川雅美さん、それに柴田千晶さん、村野美優さんなどにご挨拶。
さて、あとは開演を待つのみ、飲み物でも取ってこようかな、と思っているところへ、
森川雅美さんから「ちょっと手伝って欲しいんだけど」と声をかけられ、なにかと思えば、
森川さんがステージで朗読をしている時に、森川さんの詩の一部を会場からエコーのようにして朗読して欲しいとのこと。
急なことで「え!?」と思いましたが、恥ずかしながら手伝わせていただくことにしました。
しかしプログラムを見ると、森川さんはトップバッター。
練習の時間などなく、原稿を読んで、読めない漢字がないことを確認するのが精一杯。
すぐに朗読が始まり、一応お役は果たしましたが、慣れないことゆえ、
ちょっとタイミングを外してしまいました。

朗読は森川雅美さんのあと、田中庸介さん、柴田千晶さん、渡辺めぐみさん、
筏丸けいこさん、浜江順子さん、海埜今日子さんと続きました。
みなさん流石に場数を踏んでいらっしゃる方ばかりで、見事に朗読をこなしていきます。
筏丸さんは去年と同じバンドのメンバーを率いての朗読。
浜江さんは、ウッディアレンの映画音楽も担当されたトム・ピアソンさんのピアノをバックに。
海埜今日子さんは、ROSSAというアコースティックトリオをバックに朗読されました。

ここで休憩のあと、吉田文憲さん、相沢正一郎さん、キキダダマママキキさんによるトークショー。
吉田さんが去年上梓された「宮沢賢治―妖しい文字の物語」を中心に、宮沢賢治についてのお話。
お題が宮沢賢治となると、お三方とも喋りたいことは山ほどあるでしょうが、
残念ながら時間が30分ほどしかなくて、言いたいことの半分も喋れなかったご様子、
しかし私としては充分面白いお話が聞けました。
キキダダさんは、吉田文憲さんの教え子さんなんですね。
恩師と肩を並べてのトークで、結構緊張されていました。

トークのあとは、この日のハイライトともいえるキキダダマママキキさんの朗読。
私はキキダダさんの詩には、比較的静かな音をイメージして読んでいたのですが、
この日の朗読は、一つ一つの言葉を途切れさせ、叫び、足を踏み鳴らしながらの激しいパフォーマンス。
キキダダマママキキという筆名は、ご自身が思春期の頃、吃音に悩み、
自分の名前を言う時にどもってしまっていたことから、つけられたそうですが、
この日の朗読はそれと同じく、苦しみながらひとつひとつの言葉を必死に吐き出していく様子でした。
また、紙面で個人的に詩を読んだ時と、本人自身から発せられる言葉の間にあるギャップを突きつけられた気もしました。
しかし、そういった領域の広がりもまた、詩の面白いところなのでしょう。

朗読会がはねると、近くの居酒屋で二次会。
去年は知り合いがいなかったので遠慮しましたが、今年は参加。
ここでは浜江順子さんとも、少しですがお喋りすることが出来ました。
大変バイタリティのある方で、まさに中心人物たる人です。
この方の人柄に惹かれて、毎年参加したり観に来たりする方も多いのではないでしょうか。
それに灰皿町の住人でもある、生野毅さんともお喋り。
イベントでよくお顔は拝見させていただいていたのですが、
この方が生野さんであることを、この日初めて知りました。
詩作、朗読、俳句、評論等様々な活動を精力的にされているご様子。
それに年齢が比較的近いことも嬉しかった。

その後、三次会、四次会と場所を移動。
人数は段々少なくなりながらも、話は段々濃いほうへと。
ここでは筏丸けいこさん、林木林さんなどとおしゃべり。
そしてPSPでもおなじみKさんは、先週の飲み会に参加できなかった所為か、
大いに飲まれ、森川雅美さんと熱いバトルを展開しつつ、午後10時くらいにお開きでした。
どなた様も、お疲れ様でした。。。
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