Jan 10, 2007

現代詩手帖1月号

ちょっと遅くなりましたが、去年の暮れに出た現代詩手帖1月号について。

特集は恒例の「現代日本詩集」ですね。
超有名どころから新人まで、バラエティに富んだ詩人が新作を競い合っています。
こう見ると、どの方も改めてそれぞれに個性的な作風をされていることがわかります。
粕谷さん、池井さん、和合さんなどは名前を見ないでもすぐにわかりますし、
ねじめさんは相変わらず「あーちゃん」ですね。
今回一番いいと思ったのはキキダダマママキキさんの作品。
キキダダさんにしては平坦な手法で書かれた詩ですが、
実に悲しみというか喪失感を湛えていて、染みます。

もうひとつの特集は、昨年11月に北京で三日間に渡って行われた日中現代詩シンポジウム。
両国の詩人が4名ずつ4組のグループに分かれて討議を行い、
それぞれで得られた成果の報告が掲載されています。
それを読むと、日本と中国はおなじ漢字を使う文化圏でありながら、
かなり異なった詩の動きを経てきたことがわかります。
中国は文化大革命がやはりネックで、その影響が両国の詩の進展を大きく変えてしまったようです。
驚いたのは、現在中国の詩は横書きで書かれているということ。
中国語は漢字のみで書かれますから、考えてみれば縦書きでも横書きでも、
それほど効果は変わらないのかもしれませんが、意外でした。
このこと以外にも、それぞれの言語の特性が書かれるものに影響する面は大きいような気がします。
日本語で書かれるが故に、中国語で書かれるが故に出てくる良さ、思想、
感慨などというものもあるのではないかと。
平田俊子さんは女性詩について語られていますが、この女性詩というものの捉えかたも、
両国では違いがあるようですね。
このように両国における差異を前向きに確認しあえたことが、
このシンポジウムの最大の成果だったのではないでしょうか。
相手の、自分と違う部分には学ぶところが大きいと思います。
ある程度まで生きたあとは、殆ど人はそこからしか成長できないのではないでしょうか。
またこの討議で語られたことは詩の問題ではありながら、
文化全体について共通して言えることが多く見出された討議だったように思います。

そして瀬尾育生さんと稲川方人さんの対談は非常に面白いです。
これとデレック・ウオルコットの詩は個人的に必読だと思います。

…うーん、正月ボケが未だにふわふわと尾を引いているような。
今宵はこの辺で。
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