May 29, 2006

現代詩手帖6月号、

が送られてきました。
今号の特集は「2000年代の詩人たち」。
恥ずかしながら私もそのひとりとして詩を寄稿しています。
タイトルは「春雷」
少々込み入った内容で、
先ごろ出した詩集とは大分違った印象を与えるものだと思います。

作品が載ったのも嬉しいことですが、
巻頭に組まれた座談会において、
詩人の水無田気流さんが拙詩集を取り上げてくださいました。
なんだか恐れ多いぐらいきちんと読んでくださっていて、
いやもうなんともはや、嬉しいことです。
全体としては、賛否両論という感じですね。
しかし総スカンだったり褒めちぎられたりするよりも、
賛否両論のほうがいいような気がします。
否の方の人も、ちゃんと読んでくださっているようで、
書き手としてはそれだけで嬉しいものです。

さらに今号はPSP関連の人が多く登場しています。
竹内敏喜さんは、渡辺めぐみさんの新詩集「光の果て」についての文章を寄せており、
また有働薫さんは、先ごろ亡くなられた吉行理恵さんの追悼文を書かれています。
作品では手塚敦史さん、久谷雉さんを始め、合評会に参加してくれたことのある
大谷良太さん、永澤康太さんが寄稿されています。
手塚さんは第二詩集「数奇な木立」が、シリーズ「新しい詩人」の一環として刊行されます。
裏表紙にはその広告が載っており、
次々と刊行される予定の12人の詩人の写真がずらりとあって壮観です。
手塚さんも男前に写ってますね。
こうみると結構詩人って美男美女が多いのではないでしょうか。

新人特集ということで、これでもかというほどの数の詩が掲載されています。
まさにこれから詩界を牽引して行こうという人たちの作品が目白押し。
連載されているベテランの詩人の作品も載っていますが、
それらに比べても遜色なく見えるのはいいことです。
新しい詩集のシリーズも始まることですし、
思潮社にも若い詩人を売り出す意欲が見えますね。
なにかが変わるのではないでしょうか。

それにしても投稿欄などとあわせると、
一体今号には何篇の詩が掲載されているのでしょうか。
と思い数えてみたらなんと42篇!
いやあ、全部読むだけでも体力を要します。
しかし無闇に作品を載せるのもどうかとは思いますが、
いまや貴重な詩の専門誌なのですから、
クオリティを吟味した上で、これに近い数の詩を毎号載せてみてもいいような気がします。
特に若い人の作品なんか、バンバン載せて反応を見るのもいいんじゃないでしょうか。
やはり大勢の人が見る可能性があるところに作品を置かないと、
いい作品も詩人も、
誰にも知られないまま埋もれていってしまうと思いますし、
そうすると詩の世界自体がますます衰退してしまうのでは・・・。
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