Jul 07, 2011

わが17文字(201103~06 酒田帰郷)

J句会、日和俳句会への参加、投句の機会に生まれた17文字。散逸しないよう記録する。

110629桜から紫陽花まで 100

・初夢や続き見たさの二度寝かな

・短日や行きより帰り影育つ

・ああ言えばこう言う妻と除夜の鐘

110629桜から紫陽花まで 021

・フリージア一輪咲いて年明ける

・風花のようにあらわれように逝く

・ほうれん草小松菜春菊みなえらい

・女雛似る我が許嫁今どこに

110629桜から紫陽花まで 067

・ままごとのシジミ汁飲むテディベア

・しみじみと滋味しみとおるシジミ汁

・ただならぬ気配にシジミ口つぐみ

110629桜から紫陽花まで 054

・おかあさん、お豆腐いれるの?シジミ汁

・いさかいの翌日飾るひな人形

110629桜から紫陽花まで 057

・大いなる影を落として春の鳥

・土ふくれ春10センチ先にあり

110629桜から紫陽花まで 101

・春きざしなれも名もなき芽の一つ

・やわらかき土やわらかき子らの声

・三月のサメの煮凝り溶ける音

110629桜から紫陽花まで 090

・さくら貝サメさめざめと失恋す

・子の投げたボールを探す父の春

・春の陽に孫の手浮かぶガラス窓

・ぬかるみを避けた拍子のふきのとう

110629桜から紫陽花まで 022

・カーネーション自ら母で子でもあり

・デパートへ犬買いに行く子供の日

・山奥に水の湧きたる子供の日

110629桜から紫陽花まで 135

・まみどりにきみどり映えて夏の雲

・みどり裂き落ちて遠のく黒アゲハ

110629桜から紫陽花まで 109

・満ちる葉の力支えてたわむ枝

・狛犬や結界破るクモの糸

110629桜から紫陽花まで 073

・めまといのひとつひとつが風に立つ

・薔薇をかぐ人を見る人写す人

・あでやかな薔薇に思わず三歩引き

110629桜から紫陽花まで 015

・玉葱のむけどむけども孤独かな

・父の日や知らぬふりして爪を切る

110629桜から紫陽花まで 034

・どこまでがしっぽか蛇よ三日月よ

・虹消えてラーメン店のドアをひく

・山奥の滝つぼに棲むウナギの目

・滝迫る水の粒たちはじけなさい!

110629桜から紫陽花まで 150

・虹消えてどくだみの花色を増す

・虹の色今日も律儀に整列す

・大空をキリリと締める虹の帯

110629桜から紫陽花まで 018
Posted at 17:49 in suikakukai | WriteBacks (0) | Edit

Mar 25, 2009

20084月~9月 J句会に投句 

「J句会」という、詩人と俳人が半々ぐらいの十数人の会で去年 帰国している間に作った句を、記録のために残しておく。

・忘れまじ花の香五月の記憶力

0808sakata法事やらなにやら 001

・春行きて今朝夏顔を用意する

・夏ならば夏らしくせよとドクダミが

0808sakata法事やらなにやら 058

・雨上がり陽の五線紙を羽虫舞う

・花を舞う蝶には蝶の憂いあり

・サングラスかけて名もなき人のふり

0808sakata法事やらなにやら 019

・クロアゲハ頭上の涼をかっさらい

・蝉時雨赤信号を横断す

0808sakata法事やらなにやら 025

・上半身はだかの父子(おやこ)蝶逃(のが)す

・入間川足さし入れて夏を知る

・蝉時雨テニスボールとコンチェルト

0808sakata法事やらなにやら 031

・横顔のうれい映して散る花火

・潮騒の音を聞く母のシャケむすび

0808sakata法事やらなにやら 020

・夏の芝キンカンをぬる脚白し

・「あつい」など言わぬぞ白玉カキ氷

・釣れなくて雲がビールの泡になる

0808sakata法事やらなにやら 010
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Jun 26, 2008

雨上がり
陽の五線紙を
羽虫舞う
カンボジア・アンコール遺跡 242
写真はカンボジア、アンコールワットのスラスランという沐浴用の大きな池。スコール直前の無彩色。
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Aug 13, 2007

水果句会 第2回例会報告

日時:7月8日(日) 午後2時~
会場:柴田様宅
参加人数:7名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:くだもの


☆9点句
・アオザイに青き木瓜(もっか)の香移りて  何葉
  
070804ラフレシアを求めて 008

☆8点句
・風なき日波羅蜜(ナンカ)の下で眠る犬  何葉
       注:波羅蜜(ナンカ)はジャックフルーツのこと

☆6点句
・こぶのごと幹につきおりナンカの実  さど・じゅん

☆5点句
・泰然と昼寝をしておりナンカの実  ブアブアちゃん

070804ラフレシアを求めて 002

☆4点句
・ドリアンのにおい流れきて異国あり  ゆーら
・ブリンビン桃花が緑の星になり  さど・じゅん

☆2点句
・マンゴスチンこたつみかんのなつかしさ  凡石の子
・そこここで札一枚の贅沢(ぜいたく)売られ  奈都美
   ・マンゴスチン心は白き彼に似て  麻麗子
・ふぞろいを詰めて売られるマンゴスチン  さど・じゅん

070804ラフレシアを求めて 029

☆1点句
・道端のドリアン売りに向かう君  凡石の子
   ・やれ推すな阿鼻叫喚のドリアン籠  凡石の子
   ・汗ばみて檬果(マンゴー)食(は)みし朝ぼらけ  何葉
・紫紺の鎧(よろい)召したる姫は白き繭  ブアブアちゃん
 
070804ラフレシアを求めて 079

参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現の一端として。 なお、当日は何葉さんに資料を作っていただき、「蕪村」の句を鑑賞しました。
次回は9月?日、ゆーら宅で遊びます。兼題は「鳥」です。
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Jun 25, 2007

水果句会 第1回例会報告

日時:5月27日(日) 午後2時~
会場:杉山純子様宅
参加人数:9名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:スコール

070217スカウ満天の星 006
☆8点句
・掻き曇る街の向こうに茜雲  ふーちゃん

☆7点句
・スコールの車中うまれた秘密あり  まきろん仮面
・雨降って現れたのはテタレ川  凡石の子
レダンアイランド・ほか 016-2
☆6点句
・驟雨去り鮮やかなりし仏桑花(ぶっそうげ)  何葉

☆5点句
・雷雲の下に赤児の眠りおり  麻麗子

☆4点句
・わが窓の外にカミナリ内に亀  ゆーら
・霧雨に蛍の命仄めきし  何葉
これは蝶-2
☆3点句
・せわしなく気まずさ攪拌するワイパー  芳仙
・ひいやりと雨降る前に風の吹く  さど・じゅん
・スコールに打たれさながら溺死体  ゆーら
カンボジア・アンコール遺跡 269-2
☆2点句
・スコールになすすべもない人の無力さ  おきらく
・虎落(もがり)笛(ぶえ)もがりもがりて涙なし  麻麗子
・じっと待つ気分次第か雷神の  凡石の子
・音を消し声を閉じ込めた走る雨  さど・じゅん

☆1点句
・遠雷が帰路急がせる遅い午後  凡石の子
・朝まだき「遣らずの雨ね」背中で言うきみ  ふーちゃん
・スコールは来てすぐ帰るオトコのよう  ゆーら
・スコールと泣けばだれにも聞かれまい  まきろん仮面
・スコールの人為謗りて去りゆきぬ  麻麗子
bakute-4-2
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現、の一端として。
次回は7月8日、麻麗子様宅にお邪魔して遊びます。詳細は後日連絡します。
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