Feb 01, 2006

遠い手紙

孤独な日には時雨る
空気が重い
わたしは一日中寝た
黒人が
国道脇を歩いていく
何人も
わたしは絶望しない
楽天でもありえない

遠き友より手紙きたりて
わたしは
寂しい夢を追い返す
外は霧
昨日は疲れた
速いくらい
人が集まってくる

わたしは集まりの中に入れない
わたしの狂気は
わたしを人の外へ
おいやろうとする

わからない顔が何度も
浮かんで
それに逆らえずに
また
うつら
うつら

うつの中に
空っぽの中に
わたしがつまっていて
遠い手紙はわたしを
勇気づける
とてもいいことだ
最高だ

古いうたが聞こえて
夕方になる
空は白

わたしは
少しいきかえる

そう
いろんなことがあったね
これからもあるね
悪いことばかりじゃないよね

黒い部屋に
昼から
電灯がぽつり
たばこ四本
缶コーヒー
時間がとまる

テレビの上の花は
正月から
枯れてない
障害者手帳

不意に句読点がくる
今日は
空が見えない
遠い手紙よ
それも空だ
Posted at 13:33 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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