Jan 18, 2006

せこい子供たちと本当に悪い子と

震災の日だった。ニュースばかり見てしまう。いかんなあ。でかい事件ばっかりだったなあというのが、今日の印象。
ただし、その中にあるのは、ある種の「せこさ」だな。皆悪い事ばれた子どもみたいになっている。ライブドアの人は、いい友達がいないのかなあと思った。でも、今の社会は、勝つのはすばらしいという論理で動いているので、あそこまで、露骨なことしてなくても、ああいう人はたくさんいるのかもと思った。だから、ばれて損というのはあるかな。というか、僕は株を買う金がないので、あまり、事情が飲み込めないのだが。。耐震偽造の人も、(「耐震偽造」が一発変換で出たが)単に、ばれてしまった人たちではないのだろうか?国は、全国の建物についても、調査をしないのかなあ。でも、金を出し渋るだろうと思う。それ以前にたくさん議員さんが関わっていそうだから、そんなことしたら、国会は滅亡してしまうのかもしれない。別に、そうなったほうが、すっきりするかもしれないが、色々と不便は覚悟しなければいけないだろう。
宮崎勤は、とうとう死刑になった。殺すのはどうかなあ。こういうこというと、袋叩きに合いそうでこわいのである。内なる狂気がゆさぶられる感じになって、怖いのだ。感じすぎかもしれない。自分に宮崎のような嗜好はない。殺すという事は、ひどいことである。でも、そこで、割り切った結論が出ると、何だかいたたまれないのである。同情はしていない。子供たちがかわいそうだ。色んな気持ちになってしまう。加害と被害の気持ちの波が、ググッと、伝わってきて、混乱する。排除とか暴力におびえてしまう。宮崎も、世間も恐ろしい。死刑は怖いものだ。人知を超えた事が、ある権力の決定で進んでいく。多くが無言でうなずく。宮崎が悪いとしても、それが怖いのだ。もっと、単純に、事件とその推移、波及全体が恐ろしい。真似する人も出てくる。僕は何も言わないでいたほうがいいのかもしれない。でも、何か刺激されてしまうのである。もっとタフになれたらという気持ちとこのままでいいという気持ちがせめぎあう。一人の人が死んでいくのである。今のところ、更生か、死刑かしか選択しはないんだろうし、そういう道しかないのも、なんだかなあと思う。人が死んでいくというのには、一種の違和感を生理的に感じる。ただ、宮崎の行動と勘を、よく研究しないと、あの手の犯罪は減らないだろう。遺族の気持ちを考えればという意見もある。そうだと思う。自分も身内を殺されたら、どんな気持ちになるかわからん。けど、死刑の時点で、全てを終わらせてはいけないと思う。というか、日本の人権思想は、腰が強くない、世間が一番えらいのだから、その線にそって進めばコストも、時間もかからないで、選べる手段は、これしかないという形で進んでいるような気がする。
その中で相撲はいい感じだ。直木賞とった東野圭吾はなんか「かってよかった」と言って、かっこよかった。芥川賞の人は、「会社いってる人が、明日も会社いきたいなあという小説を書きたい」といっていたのだった。ある意味立派だが、文学はそれでいいのかなあと思った。ここにも腰が軽い人がいるなと思った。そんなイイ子してていいのかな。僕は間違っても、芥川賞とは縁がなさそうだから、そういっておこう。うひ。

とニュースばかり、述べてきたが、友達の女の子が大変そうで、メールを出した。返事は帰ってきて、安心した。昼は、正月ぶりに、父親とご飯を食べた。それで、デイケアの話をしたのだが、明日、デイケアに行って、昔行ってたデイケアが辛かった話をしておこうと思う。今考えれば、自分もいたらないところがあった。それは、自分が被害者だと思い込みやすいところから、くるだろう。僕もどこかで、せこい子どもになってしまうときがある。病気のせいにばかりできない。

それから、ある人の詩評を書くので、その人の作品を、たくさん読んだ。まとめて読むと色んな発見がある。ネットで知り合った人なのだが、どう書いていこうか考える。
それと、トニオ・クレーゲルを読み終える。いろんな意味で、時代の風雪に耐えた作品は、不思議な、奇妙な面白さがある。トニオはある意味イカシタ奴だと思った。
Posted at 00:15 in nikki | WriteBacks (0) | Edit
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