Nov 09, 2006

ポロポロ

seikyo000228_1

 表題においたのは、小説のタイトルである。今日、仕事先の職員さんが、「おススメの本は何ですか?」と聞いたので、田中小実昌(写真左の人)の『ポロポロ』ですと答えた。この本は大事な本である。私は、学生の頃、この本の存在を知り、何度も読んだ。繰り返し読んだ。ちょっと感想とか、そんな段階ではない。今読んだら、どうなのかはわからないけど、頭のどこかにしまわれている。変な言い方だが、私が詩を書くのに、この本は今でも暗に影響を与えているかもしれない。<語る>とは、一体全体どういうことなんだと思っていた私には、魂がもとめていた本といえるかもしれない。その本の名が今日ひさしぶりに口からポロリと出た。どういうことなのだろうか。そういう日だった。もし読みたいと思う人がいたら、是非にと思う。河出文庫から再版されている。(中公文庫のときの装丁はよかった)梶井基次郎もいつか紹介できたらと思う。
 介護職をやっていた時からの私の大好きな友人の子が生まれた。私はすぐメールを返信した。彼は父になる。この妙てこりんな世界に、新しい子が生まれ出た。そうなのだ。やはりめでたい。めでたい。
Posted at 23:00 in nikki | WriteBacks (6) | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.

If you want to upload the jpeg file:


Rename file_name:

Add comment(Comment is NOT appear on this page):
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.