Sep 14, 2007

天然コケッコーの感想

 山あいの小さな学校に転校生がやってくる話。なんか、この映画は見ているあいだ、ずっとニタニタしていた。最近楽しいっていうのは素敵なことだと思っているので、そういう極私的な基準でいうと良いな。作っている方が充実していることがわかるのである。それはちょっとしたセリフとセリフの間や、その撮り方からわかる。非常に厳密に撮っているからこそ、さりげないものや危うい感じもするものが非常に意味を持つ。意味を持ってくるんだけどさりげない。そのバランスはすごく微妙で、受け取る人によってまったく違う絵をこの映画は人に与えるだろう。しかし非常に肯定的な雰囲気を感じる。肯定的っていっても単なるポジティブシンキングとちがう。作っている人がとことんまで大きく深く考えているからこそ、それを上回る形で見ている側が楽しくなれるような。あるいは演じている子ども達がドキドキできるような。そのドキドキがものすごく伝わってくるのだけれど、作っている人が酸いも甘いもある程度噛みしめているんだろうな。だからちょっととぼけたようなきらきらした人たちを撮れる。非常にささやかな恋愛未満であったり、思いやりであったりするものが僕にはすごくうれしかった。きっと作っている人が愛があるんだろうな。と思ったら僕より年下の監督でこりゃ参りました。ストーリーやいろいろは見てのお楽しみ。日曜に見たのに頭がもやもやし、しばらく感想が書けなかった。御免。 070427_kokekko_main
Posted at 00:34 in nikki | WriteBacks (0) | Edit
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