Dec 02, 2006

セブン

永井均『西田幾多郎』読了。西田には詳しくないが、ぐいぐい読めた。少ない分量で、力技で、西田を論じていることに、いろんな意味ですごいと思った。本を書く上での戦略という意味で勉強になる。あらっぽいけど。
 矢部史郎+山の手緑『愛と暴力の現代思想』をふと拾い読みして、この本がいいかは別として、デビッド・フィンチャーの『セブン』という映画のことが書いてあり、偶然ツタヤも半額だったので、『セブン』と『ファイトクラブ』を借りる。『セブン』を見た。彼女が恐がっていた。矢部は、警察権力のもつ正義が、犯人の手によってもたらされ、犯人と警察が逆転するさまを面白がっていたが、私は、モーガン・フリーマン(かっこいい)が演じる刑事の過去に子どもをおろさせたということがポイントでないかと思った。いわく「こんな腐敗した世界に子を産み落としていいのか悩んだ」と。このような感覚に内在している暴力への誘惑には考えさせられるものがある。男の身勝手といえば、それまでだ。普通にはいいにくいことが云われている。ある意味では、宗教的に清潔すぎる論理なのだと思う。清潔さの逆説だ    
Posted at 00:49 in nikki | WriteBacks (4) | Edit
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重い映画。

『セブン』は、私も好きな映画です。
ただのサスペンススリラーではなく、見終わった後、心の中に重いものをきちんと残して行ってくれる作品ですよね。
観た人に対して「あなたはどう思いますか?」と問いかけをして来る。気軽には観れない映画になっている。
まあ、「嫌いだ」という人は、それがうっとうしいんでしょうけど。
私は、この手の重い作品は好物です。

石川さんはイーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』はご覧になりましたか?
これのモーガン・フリーマンもめちゃめちゃカッコイイです(もちろんイーストウッドも)。
男は(というか人間は)年齢を重ねてからが勝負ですな。
そして、これも、また重い映画です(笑)。

Posted by 猫月亭梅之介 at 2006/12/02 (Sat) 03:36:07

ミリオンダラー・ベイビー

はまだ見てないです。
見てみようかな。
そうですねえ。男は年取ってから
かっこいいのもいいですね。
今日、朝日新聞で金時鐘という79歳の詩人の記事を
読みましたが、めちゃめちゃシブい。
枯れてないです!
文学学校に行ってたときに
講演を見たことがあるのですが
かっこよかったなあ。

Posted by 石川和広 at 2006/12/02 (Sat) 23:22:01

確かに

セブンは重いですねえ(笑)

Posted by 石川和広 at 2006/12/02 (Sat) 23:22:39

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Posted by バイト派遣情報 at 2007/04/23 (Mon) 12:21:51
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