Haizara-Cho::Suigara-yama 383[Akiko Takata]

空の詩です。

著作権の問題がありますので、一部だけの引用でお許しくださいね。


そして　　谷川俊太郎

（前略）
遠い国は／おぼろだが／宇宙は鼻の先

なんという恩寵／人は／死ねる
（後略）　
「詩集minimalより」


スケッチ　　吉野弘

（前略）
曇天の落想のように
ぽつんと
黒い犬がいて
鼻を空に向けています。
動かずに、長いこと、鼻を空に入れたままです。
普段、彼を飢えさせない豊穣な大地を
せわしくこすっているすこやかな日常の鼻
その鼻を、なぜか今、空に差しこんでいます。
――大地の上に高く
おれの生活ちは無縁なひろがりがある――
（後略）


こうして作品を探して、照らし合わせてみるとおもしろいわね。空の共有者にたくさん出会える（＾＾）。

採集行、訂正。

おれの生活とは無縁なひろがりがある――

わ！また訂正！

採集行⇒最終行　　　修行がたらん。。。

吉野弘の作品「スケッチ」は詩集「陽を浴びて」より。

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