Mar 04, 2005

息子の誕生日

 

三月四日は息子の誕生日です。お雛祭りにはどうしても産まれたくはなかったのかもしれませんね(笑)。産まれたのは春の雪の降る日でした。今日も雪が降っています。この日がくるたびに思い出す小説があります。今までどこにも書かなかったけれど、一生に一度くらい書いてもいいでしょう。
その書名も著者も忘れるくらいですから、あまり著名な小説ではないのかもしれません。そこには望んではいなかった妻の妊娠にたじろぐ男が描かれていました。気持の整理のつかない男は妻に対して「階段から突き落としたい。」と口走ったり、「よく食べるね。」と冷ややかに妻の食事をみつめる様子が描かれていました。
そして、産まれた子供が男の子だったということに対して「まるで近親相姦のような気がする。」とつぶやくのです。さらに授乳中の息子に嫉妬し、そういう自分の動揺にもうろたえている男。けれども「男児誕生、天晴れなり。」という世間的な常識には喜ぶ男のお話でありました。
それは、夫の妻に対する愛情の深さと受け取るべきなのだろうか?わたしはその妻の肉体が、次第にこわされてゆく「孵卵器」のように感じられて、奇妙な深い哀しみにとらわれたのを覚えている。


ともあれ、我が愚息はもう立派に大人である。なかなかハンサムである。
ハッピー・バースディー♪ 
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