Sep 19, 2005

ピアノ・コンサート

fullmoon3

 17日(土)夜、桐田真輔さんのお誘いで、小松正史氏の「初秋の宵どきピアノ」というコンサートを聴く機会がありました。小松氏は即興演奏家ですが、当日の演奏曲は、すでにCD化されたものを、プログラム通りに演奏するというかたちでしたので、演奏会といってもいいかもしれません。

 音楽を聴くときのわたしには、いつでも無意識に心の中で指揮棒を振っているわたしがいます。そのわたしの見えない指揮棒のリズムを、彼の演奏は時々狂わせてしまう。また音の運ばれ方が、つねにわたしの予定調和を狂わせてしまう。それは不快な出来事ではなかったけれど。。。

 ピアノ演奏家は、その演奏会場に置かれたピアノを弾くという過酷な運命を背負わされる。そのピアノとの戦いというか、弾き負かす(このような言葉があるかどうか?(^^;)ということを自らに強いることになるのではないかと想像してしまう。その日の会場に置かれたピアノはかなり個性の強いものであったように、わたしには思われた。小松氏のそのピアノとの戦いが伝わってくるようだった。というのはわたしの勝手な思い込みかな?演奏する小松氏はとても輝きがあって、幸福そうで、キンキンとしていらっしゃいました。わたしにとっても楽しいつかの間の時間でした。


        満月に吊り上げられし微熱の目       昭子
Posted at 02:24 in nikki | WriteBacks (0) | Edit
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