Aug 22, 2005

みんな「チボー家の人々」は読めなかったんだ。

桐田さんから来る、「断簡通信」というものを指標にして本を買うことがある。
長い間、わたしは活字の世界に接していないのだが、ちょっとそそられるとついつい買ってしまう。
噴出してしまったのは、桐田さんといえども「チボー家の人々」を読み通せなかったということ。
同じだーと心強く思ったのでした。
島尾敏雄がプルーストを読んでいない。秋山駿が、マルクスを読んでいない。
読んでいないといわれることは、わたしにとって嬉しい。


今回は、養老孟司さんのムシの話が面白そうだ。
奥本大三郎氏の、ムシの本は結構読んだ。
学生時代の虫好きな友人が、奥さんを亡くして、一緒に呑む機会があった。
針金で直径を決めてπをかける、そうやって自家製の大きな補虫網を作る。
そういう虫の話を散々して、女房とは「10年も一緒にいたんだよ」とくぐもった声で言った。
数年後、彼は北海道支局に転勤して行った。動機は「蝶」だと思う。
Munting 1696 画・アカシア
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