Jul 23, 2006

昨日のニュース

夢うつつで見ていた、ニュースに涙が出た。
主は独身男である。
実直で借金などはしないタイプだという。
男は両親と同居していた。
そして、二人とも「認知症」だった。
そのうち徘徊が始った。
男は会社をやめた。
看ながら仕事はできない。
その間、福祉事務所に「生活保護の申請」を三度した。
失業保険をもらっているから「駄目だ」といわれた。
三人で一世帯、たった一人の失業保険で家賃を払って三人の生計を営めるのか、想像にかたくない。
ここで生活保護と縁がますますなくなってしまった。
持てるお金がなくなったら終わりと、決めた。
どこまで持つか。
できるだけ生きようとした。
が、アパートを出て、車椅子の母と数日さまよい、もう終わりだといって無理心中をした。
男は母を刺した。
母は「いつも、あなたと一緒ね」と繰り返した。
充分生きてゆける人を、役所が殺した。
こういう事実は山のようにある。

「生活保護法」は「人を生かす」法律でなければならない。
その精神を次がずに、マニュアルだけで対応する。
想像力がない。
「お金使ったらおいで」という、声さえない。
収入があっても三人分に足りないからかけるとかすれば悲劇はなかったとおもう。
ホームレスへの目線も、報道はまじめにしていない。

生活保護法を身近に感じる人はもういないのだろうか。
この法を作成された小山 進次郎という先生の努力がどんどん崩されていく。


オオボウシバナ
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