Jun 18, 2005

6月のスイカ

ずっと父の禁断症状だった。
父に会いたいと思っていた。
人懐っこい父であった。見栄っ張りで、おっちょこちょいの父であった。
父の尊厳を持ちきれない父であった。
わたしたちが成長すると、「父」をさっさと捨てた父であった。
普通であるというのは、立派なことである。


近く、納骨する。
「開眼供養」と書いてお布施をわたし、新しい墓に父が入る。
娘としてはちょっと一緒に入りたい感じだ。


母は「自律神経失調症」だとか「パニック障害」だとかいわれパキシルなんかを飲んでいる。(この処方なかなか名医だと思う)
そしてわたしのお友達のお母さんが、「立ち直るのに4年かかった。」と言っていたと聞き、気分が左右されたりしているのだ。


昨日、ちょっと立派なスイカを見た。
父が病床で、ちょっとした言い合いついでに欲しがったものだ。
「スイカ」だと思ったら、涙がとめどなく出た。
父が病床で○○子(わたしのこと)は、「気が強いだけあって泣かないね。」と言ったくらいなのに、急に涙がでた。
わがスイカ忌である。スイカを買いにいこう。
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