Jan 14, 2009

着物の縁

正月に着た着物は、無形文化財の人の着物でした。
ずっと前のある日、通院をしたあとぶらぶらとして目に留まったのがその絣でした。
琉球絣はなかなか、すてきなものがあって好みだったのですが、それは何か特別なものでした。
帰宅後、考えた挙句、再び店に赴いて絶対買えない値段のものを分割にしてほしいと交渉をしました。
呉服屋の奥さんは、カードでは余計にお金をとられるからと利子もとらず月賦にしてくれたのでした。
当時は、無形文化財の人の作品の価値などは見当もつかなかったのです。
その方が亡くなって10年のいま、それは雲を仰ぐような値段になっていました。
とにかくなんと運がよかったことでしょう。

昨年やっと家が完成し、きれいなところできられるようになったので、仕立てをお願いしました。 その際にちょっと呉服屋さんの噂する、作家さんを検索したのでした。 するとそこは、お孫さんの代になっていてまだ機織をしているようでした。
うれしくなってわたしは証紙の写真と仕立てた写真を、メールで送りました。
するとなんと二回目のメールで、わたしの着物を織ってあげようと言われたのです。
「時間をくだされば・・・」。

もちろんです。
もちろんです。
そうやって、わたしは一週間くらいほくほくしていました。
伝えると呉服屋のおばさんは「よいご縁ができましたねえ」といいました。

Dsc_7936
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