Oct 21, 2008

ジーザス・クライスト・スーパースター(1973)

prado-06-6-7

監督:ノーマン・ジュイソン
製作:ノーマン・ジュイソン ・ ロバート・スティグウッド
原作戯曲:ティム・ライス
脚本:ノーマン・ジュイソン ・メルヴィン・ブラッグ
撮影:ダグラス・スローカム
音楽:アンドリュー・ロイド・ウェバー
編集:アントニー・ギブス
振り付け:ロブ・イスコーブ

 これは「ロック・オペラ」と言えばいいのか?つまりミュージカル映画でもあります。この方法で聖書の世界を描くわけで、大変複雑な思いで観ました。「序曲」はナゲブ砂漠からはじまりました。遥か遠くから砂埃を舞い上げて、一台のバスが現われます。バスには五十人の若者、衣装や小道具が積まれ、大きな十字架が載せられていました。若者たちは各々衣装をつけ始め、映画は始まりました。つまり制作過程から始まるのでした。

 イエス・キリスト役は「テッド・ニーリー」である。ユダ、使徒たち、マグダラのマリア、司祭長のアンナス、カヤパ、シモン・ゼラト、 総督ピラト、などなどこれらの複雑な人間関係は説明できない。「聖書」を全部読んでいませんので。

 この映画では、自分を慕う者たちへの心労、敵からの脅威、癩者たちの願いなどに疲れ果てたイエスがそこに在ることに改めて驚くわたくしでした。たくさんの癩者に囲まれて「私に触れてください。」「私を救ってください。」という願いに、「数が多過ぎる。」と無力感に襲われ「Leave me alone!」と叫んだシーン。。。(←ここを言いたいがために、これを書いているようなものです。恥。)

 「ヨハネ伝第十九章四十一節」を演じ終えた一座は帰ってゆく。イエス・キリストに扮した若者だけが憂い顔で。。。
Posted at 23:00 in movie | WriteBacks (0) | Edit
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