Oct 17, 2007

じたばた

家屋の新築契約をした。
もう、見積もり精査でぼろぼろになった時に、天の助けのように出た金額の工務店である。
ちゃんと、他の工事現場も事務所も見学に行って、契約をした。
これで・・・・ほっとした。
数日たって、夜間に戸をたたく人がいる。
開けるとかの工務店の社長である。
聞けば不渡りを出しそうだから、お金を返しにきたという。
お互いに泣きそうなシーンであった。


入院先の外出でやっとした契約が反故になって、いよいよ本気で入院先のラウンジで見方もよくわからない図面を見ていた。
すると、声をかけてくれた人がいた。
「鍋はどこにおくの?」
「靴はそれじゃ足りないよ」
「温室の土はどれくらい掘り返すの?」
一目みただけで、この質問が矢継ぎ早にでて、わたしは答えられなかった。
忸怩たる思い。
が、この人某大手ゼネコンの資材課の課長さんであった。
退院したら、植木屋さんを紹介してくれるという。
最近の造園土木は土木専門なので、困っていたのだ。
家が建たなきゃ植木なんかと、いじけるわたしに軽トラックで来た「その人」は家の周りの苗木を見て、目を輝かせ「アカデミックな庭」(!)になると言った。
こんなことがわかる、植木屋は「すばらしい植木屋」に違いない。
若手も育たず、「庭」をつくる機会も少なくなっていて、腕をもてあましている植木屋さん。
子供のように楽しそうに話をする、この植木屋さんとわたしはすっかり意気投合した。
家なんか建たなくたっていいのだ。
そんな気持ちだった。
庭がなけりゃ、もう家なんかいらない。
庭の設計からやっていくという、手順がよかったのかもしれない。
植木も知らない設計屋を、力いっぱいのろってやりたい。
家庭という言葉から、庭がなくなったから世の中の人はすさみ、なんでも「癒し」にしちゃうのだ。
ばかやろー。


これらの木は一切ありません。
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