Feb 26, 2005

火口(1997.12.16)


硫黄のにおいの漂う
火口原に
溜まる水
バスなどが跳ね
二匹の白い鳥が
窓から眺められる
馬やヒトの行列は
古い時間に溶け
旧道は湖を避けて
山を蛇行している
熱い脈はいまだに
打っていて
茶屋のある場所からは
遠くにしぶい着物の女が
見える
官能の道が僧の道へと
絵巻が
ゲームのように
じりじりと
モニタの上を
下る
草書を残し

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.

If you want to upload the jpeg file:


Rename file_name:

Add comment(Comment is NOT appear on this page):
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.