Mar 20, 2009
ミロ展
「私は物たちの神秘の生命に固執することに決めました、(…)そして表意文字のような暗号へ到達するために、少しずつ外側の現実を取り除いていきたいのです。」 (ジョアン・ミロ)(女と鳥たち・1968年)
「大丸ミュージアム・東京」で観てまいりました。作品数は約70点ほどで、サイズも小さな作品が多く、静かでこじんまりとした「ジョアン・ミロ」のみの油彩画と彫刻の美術展でした。クスリと笑ってしまうような絵画、色彩の鮮やかさ、お散歩するような楽しい展覧会でした。
以下の2点はちょっと楽しい。この画家は女性の悪口を表現する時が、一番鮮明な絵画になるのではないかしらん(^^)。。。
(ガミガミ女と月・1973年)
(間抜け女・1969年)
「ジョアン・ミロ・1893年~1983年」は20世紀のスペインの画家。カタルーニャ地方のバルセロナ出身。(ガウディ、ダリも同じく。)フランコ体制下の時代にあって、スペインではカスティーリャ語以外の言語は公的には禁止されていたので、「ホアン・ミロ」と表記されることがありましたが、独裁者フランコの死去(1975年)以降、地方語は復権され、現在ではカタルーニャ語の原音を尊重して「ジョアン・ミロ」または「ジュアン・ミロ」と表記されるようになりました。
ミロは1912年、バルセロナの美術学校に入学した。1919年にはパリに出て、ピカソやダダといった芸術家とも知り合い、また、シュルレアリスム運動の主唱者であるアンドレ・ブルトンと出会う。さらにマグリットやダリなどにも出会う。ミロは「シュルレアリスト」のグループに迎え入れられることとなったが、ミロは「画家」という狭い世界を嫌い、パリでは作家の「ヘミングウェイ」や「ヘンリー・ミラー」などとも交流があった。
今回の展示作品は、サイズの小さなものばかりでしたが、大きな作品を晩年にはたくさん手掛けています。たとえば1970年大阪万国博覧会のガス館に展示された陶板壁画『無垢の笑い』など。
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