Oct 12, 2025

フェルミの話題など そのに

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賑わう広場に
サラたちの部屋から、
アイスがやってきた。


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まだ10月前半なのに
今年は賑やかだなあ。


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アイスは広場の隅の
観光客向けのテーブル席で、
話し込んでいるルビーとアンジーを見つけた。

あ、アイス。
あなた、あっちの世界の
ロボットのことに詳しいでしょ?

知り合いはいるけど、
詳しいってほどじゃないわ。


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アンジーは広場の警護ロボットのことや、
ツナの話など、これまでの経緯を説明した。

ふーん。
私も直接ツナに会ってみるわ。


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アイスとアンジーは
バー・デジャに向かった。

こちらはフェルミさんよ。
こちらはアイス。
とアンナが紹介している。


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ルビーから情報は聞けたの?

警備ロボットの開発は
ロボット研究所と
一部の軍やCGのグループとの連携で
秘密裏に行われていたらしい。
お披露目の会合に参加した、
軍の将軍やCGの少佐も知らなかったみたいで、
目下調査中ですって。


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アイスは早速、
ツナから話を聞いている。

店の入り口にいる警備ロボットが、
近未来の戦争で使われていたって?

同じタイプのロボットよ。
その時点では、フェルミ13だったから、
今の警備ロボットの改良型ね。
大量生産されて機械軍の主力だったわ。


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今は試運転の段階ね。
やがて量産されるようになって、
そのシステムがそっくり機械軍に利用されて、
人類との戦争に利用されるようになる。
よくあるSFみたいなストーリーね。
そんな未来を阻止するには、
あの警備ロボットを
今のうちに破壊しちゃえばいいのよ。
私が壊してあげようか?
とヴィヴィアンが言った。


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壊しても設計図は残るでしょ。
それにロボット研究所が軍事用ロボットを
開発しているのは今に始まったわけじゃない。
アンの頃から続いている。
アンは上手く逃げ出せたけど。
とアイスが言った。

私があのロボットのことを思い出したって
言い始めたから、随分の騒ぎになってるのね。
でも、たぶんフェミニのタイプ13が作られる未来まで、
まだかなり時間があるわよ。
とツナが言った。

どのくらいあるの?

あなたがこれから子供を産んだとして、
その子が成人になった頃に最終戦争は起こるはず。
あなたたちCGの仲間にマヤ・ラパスっているでしょう。
その娘のナディアが最終戦争で活躍するの。
でもね。
私が体験したのはアンという人工知能が生んだ
仮想現実世界での出来事。
よく似ていても、この現実世界がそうなるとは限らない。
いくつもの未来があって、
私たちは偶然「戦争があった未来」という想定の世界で
生み出されたNPCだったのも事実なのよ。

いつもながらややこしいのね。



解説)
続きます。
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