Apr 17, 2026
お花見を終えて

広場にジープが到着した。

公園はどうでした?
気持ちのいい場所でしたよ。
すっかり昼寝しちゃいました。

リタはボニーに
借りたカメラを返している。
桜は綺麗だった?
造花ですからそれなりに。
それより記念写真を
たくさん撮ったの。

お店はどうだった?
ほとんど暇だったわ。
私は薬缶を探してたの。

ローラご苦労様。
もう帰ってきたんですか。
朝出かけて
もう夕方だから
ほぼ半日ね。
いいところだから
あなたも行ってみたら?
そういえば、郊外はまだ
行ったことがないなあ。

その頃サラたちの部屋では。

デイリープラネット紙に
森林公園の桜のことが載っているよ。
ケントさんの記事みたい。

できたばかりなのに、
情報が早いのね。
エトナが教えたんじゃないかな。
確か彼女専属カメラマンでしょ。

クロスワードパズル解いてるんだけど、
日本の武士で僧侶で歌人だった人の名前って
わかる?

それは有名でしょ。
とサラが言った。
あの人だよ。
とケイが言った。
思い出せないのね。
解説)
続きます。
Apr 16, 2026
公園のお花見 そのよん

記念写真を撮りましょう。
リタも写さなくちゃ。

リタはメガネ外すと、
雰囲気変わるわね。

ジルさん。
二人で腕組んで。
これでいいかな?
連行されてるみたいだけど、
まあいい感じよ。

あなたたちは
いつもチャーミングね。

お花見と飲食を堪能した
みんなは帰路につくことになった。
運転変わろうか?
大丈夫よ。

その頃、郊外に続く道を
コフィとミランダの乗った
境界警備隊のバギーが
巡回パトロールをしていた。
今日はいい天気ね。

おや珍しい。
ジープが来る。

2台はあっという間にすれ違った。

さらに走っていくと、
キューベルワーゲンが見えた。

2台はまたすれ違っていった。

今のは、ジルさんでしょ。
運転していたのはギルダっていう人。
いつも第二次大戦の
ドイツ軍士官のコスプレをしてる。
それでキューベルワーゲンに
乗ってるの?趣味が徹底してるわね。
それよりこの道
落ち葉で荒れてない?
誰か掃除したほうがいいよ。
解説)
続きます。
Apr 15, 2026
公園のお花見 そのさん

公園の桜の近くで、
ジルとギルダは
くつろいでいる。

ジルさんたち、
折りたたみのパイプ椅子まで
用意してくるなんて、
流石に準備がいいわね。

このワイン美味しい。
などと言っている。

あの二人お似合いのカップルね。
人と人形との恋。
現代のピグマリオン伝説と言われてるわ。
誰が言ってるの?
主に私だけだけど。

みなさん。
ご一緒に食事しませんか?
いいワインがあります。
とジルが言った。

みんなシートの周りに
輪になって食事が始まった。

ギルダさんは、
最初エルマっていうお名前だったわよね。
とリタが尋ねた。

そうなの。
ジルがそう名付けてくれたんだけど、
その名前にはモデルがあってね。
同名の女性がいらっしゃるのよ。
私がこちらの世界に住むようになって、
混乱するから自分で改名したの。

僕らにとっては必要なことだったんだ。
エルマと別れてから、
僕はエルマそっくりの人形を作った。
その人形に精霊が宿って今に至っているんだ。
ギルダという名前は、
彼女が独立した人格であることの
証でもあるんだよ。
ジルさんはロマンチストなのね。
昔の恋人そっくりの人形を作るなんて。
その時は囚われていたんだよ。
僕はそんな思いを断ち切るためにも、
エルマの人形を手放して、
フィギアマニアの友人のジャンに預けたんだ。
そうしたら奇跡のようなことが。
とジルが言った。

エルマさんは
広場にたまにいらっしゃるわね。
金髪だけど顔立ちはギルダさんそっくり。
今でも、会えば
挨拶をする友達だよ。
それも時のなせる技なのかしら。
普通そんなものだよ。
とマスターが言った。
解説)
続きます、
Apr 14, 2026
公園のお花見 そのに

広場では
ドルフィンが休みでも、
あまり変わりがなかった。

私が愛用してる薬缶見なかったですか。
ああ、言い忘れてた。
あの薬缶は、ハリーさんが
ちょっと借りるって言ってたよ。
舞によろしくって。
何に使うんでしょう?
さあねー。

マンゴー亭では、
ローラが蒸籠を運んでいた。
お漬物もありますか。
とトマソンが言っている。

ボニー。さっき倉庫の方で、
ジルさんたちを見かけたけど。
車を出しにに来たんだよ。
ドルフィンが休みなので、
僕が応対したんだ。
どこかに出かけるのかしら。
お花見に行くって言ってたよ。

公園の桜のある場所では
マスターが昼寝から覚めていた。
あーよく眠ったようだ。

目覚めると満開の桜が目に映るなんて
いい気分だね。
願わくば花の下にて我死なん、か。
その如月の望月の頃、ね。
なにそれ。

その時、キューベルワーゲンが
走ってきて停車した。
乗っているのは、
ジルとギルダのようだ。

ジルさんにギルダさん。
こんにちわ。
やあ、ソローから
桜を移植したって聞いて
仕上がりの様子を見にきたんだ。
ついでにピクニックも兼ねてね。
このあたりはフェイクの植物ばかりなので、
よく馴染んでいますよ。
模造品が模造品に自然に馴染むっていうのも
おかしなものですが。
とマスターが言った。

素敵な景観ね。
さっそくシートを広げましょう。
この車少しバックさせて
スペースを開けるわ。
とギルダが言っている。
解説)
続きます。
Apr 13, 2026
公園のお花見

リタたちは森林公園内の
桜のある場所に到着した。

ジープから降りて
景観を楽しんでいる。
花のたまりもあるわよ。

さっそく記念撮影。
レイとアンナは
ポーズをとっている。
はいチーズ。

二人はいつも笑顔。

マスターと恵子は
シートを広げていた。
大きなバスケットだね。
何が入ってるのかな?

巣箱に野鳥がいるのね。

バスケットの中には
主におむすびと
巻き寿司が入っていた。

肉まんはないの?
毎日お店で食べてるからね。

みんな食事をして
思い思いに
くつろいでいる。

マスター眠っちゃったみたい。
気持ちよさそうね。

私も眠くなってきちゃった。
とレイが言っている。
解説)
続きます。
Apr 12, 2026
日々は続く そのに

今日は好天に恵まれていた。

マンゴー亭の従業員たちは、
お花見に行くための
服装に着替えていた。

お店休まなくても
よくなったのね。
舞が手伝ってくれるって。
それにローラにも頼みに
行ってくれてるわ。

ペンギン前で舞はローラに、
マンゴー亭の手伝いを頼んでいる。

ローラはすぐに
マンゴー亭にやってきた。
ここでバイト始めてから
休暇なんて初めてよ。
とレイが言っている。
いつからやってるの。
マンゴー亭が開店したのは、
2022年の1月20日だから
もう4年になるわ。

丹下さんは
お花見に行かないんですか。
調理は私が代わりますよ。
いやいや有難いけど、
ウェイトレスをしてくれれば、
十分だよ。
仕事の鬼なんですね。
そうでもないんだ。
花粉症でね。

ドルフィンのスタッフは
お揃いのジャンパーを脱いでいた。
ようやく春夏モードね。
ルビーも革ジャン暑くない?
そうねー。

小池恵子がやってきた。
お待たせ。
準備ができたわ。
あれ、どっかに行くの?
公園にお花見に行くのよ。
マスターの運転で。
ドルフィンは休業するの。
ふーん。

みんなはジープに乗り込んだ。

いざ出発進行。
解説)
続きます。
Apr 11, 2026
日々は続く

広場はいつもの
歌声と演奏で賑やかだった。

森林公園から
ルビーたちが戻ってきた。
佳奈、ジープをドルフィンの倉庫に
戻しといてくれる?
OKです。
運転できるの嬉しいな。
などと言っている。

ルビーおかえり。
どうでした?
すっかり桜を移植できたわ。
森林公園は
新名所になるかもね。

舞はさっそく公園に
桜を移した話をしている。

恵子さん、私たちも
お花見に行ってみませんか?
とアンナが言った。

そうね。
このところ働き詰めだったし、
みんなでお休みを取るのもいいわね。
やったね。
とレイが言っている。

局長を見送ってきたサラは
ペンギン前から戻ってきた。
おかえり。
ただいま。

しばらく家でゆっくりしようかな。
あら、オセロは?
最近、よく外に出かけるみたいなんだ。
高台の休憩所じゃないかな。
この前もトカゲたちと
日向ぼっこしてるのを見かけたよ。

オセロはまだ
高台の休憩所にいた。

子供たちは、宇宙人のピピが
カメやトカゲと話していたのをみて、
自分たちも会話ができると信じて、
話しかけていた。
ルイちゃん、お人形と
お話しできるんでしょ。
カメはなんていってるの?
よくわかんない。
解説)
続きます。
Apr 10, 2026
局長の帰還

黒木は別の呪文を唱えている。

薄い煙がたちのぼり、
やかんが大きくなった。

その時、近くの草むらに
突然レプティリアンが現れた。
やあ、驚かせてしまったかな。
透明マントを着て、
魔法を見せてもらっていたんだよ。

シベール。
お久しぶりですな。
局長さん、今年もお忍びの休暇ですかな。

ただ観察しているつもりだったんだが、
どうにも懐かしくなってね。
はるか昔のことだが、
私たちレプティリアンと魔族が
共存していた頃、
都の広場でよく魔族の子供たちが、
そんな魔法の練習をしていたんだ。
そうなんですね。

呪文を唱えていたのは、
見かけぬ顔だな。
子供ではないようだが。
私は黒木と言います。
ハリーさんに呪文を教えてもらっていたんです。
全く驚くことばかりです。
あなたも魔法生物とかですか。
私はそんなんじゃないよ。
シベールさん。
姿を現したんだから、
ついでに夕食をご一緒にどう?
とサラが言った。
ふむ。
では、おやつを食べてから伺うよ。

やがて、ホテルでの夕食の席に
シベールも現れた。
いつもああやって
姿を隠して覗き見してるの?
とサラが尋ねた。
そんなことないよ。
我々はこの惑星の保護者だからね。
異常がないか見回っているんだ。
まさか
露天温泉に来なかったでしょうね。
とカコが言った。
そんなことしないよ。
とシベールが弁明している。

夕食が終わりサラたちは
部屋に戻った。
時が経つのはあっという間ね。
流石に明日は帰らなくちゃ。
と局長が言っている。
ええ。
また来年も会えると
いいわね。
記念に枕投げでもしましょうか。

翌日、
サラたちは部屋に戻ってきた。
ジェット、
これからここで局長の着替えをするの。
悪いけどその間に広場に行って、
お土産の肉まんを買ってきてくれない?
わかった。
ジェットさん、
お手数かけるわね。

サラはペンギン前で、
局長と別れの挨拶をして、
お土産の肉まんを手渡している。
今年も一緒にお花見できて
楽しかったわ。
温泉で羽根も伸ばせたし。
その洒落、何度聞いても
いいですね。
解説)
続きます。
Apr 09, 2026
ホテルの広場で

サラたちは温泉から出てきた。
いーお湯だったわね。
局長の天使の翼も見られたし。
シーザー。
ここでずっと見張っててくれたの?
どうもありがとう。
ホテルからの
道はここだけですから。
ほとんど獣道ですけど。

3人は、
ホテル裏の広場に戻ってきた。
さてどうしましょう。
この広場には、
宇宙ステーションに行ける、
転送装置があるのよ。
ふーん。
湯上がりの散歩がてら
見に行きましょう。

大昔にレプティリアンたちが
作ったものだって聞いたわ。
今では宇宙ステーションからの
観光客が使ってるの。

この中央に立つと、
装置が私を認識して、
光線が降ってきて、宇宙ステーションに
吸い込まれていくの。
行ってみますか?
局長。
宇宙ステーションは、
まずいんじゃないですか。
宇宙連合の様々な惑星から来た連中が
乗っているんでしょう。
お披露目じゃなくて、
お忍びの休暇中なんですから。
とミラが言った。
そうだったわね。

サラたちがホテルの方に
引き返してくると、
ハリーと黒木喜六の姿が見えた。

喜六は呪文を唱えている。

薄い煙がたちのぼり、
なんと草むらに置かれていたやかんが、
ゆっくりと空中に浮上した。

ハリーさん。
部屋で仰っていた魔術の実験ですか。
そうなんだよ。
黒木さんに呪文を覚えてもらったんだ。
彼は魔族の血を引いているのに間違いない。
なかなかの呪力をお持ちのようだ。

やかんは中空に留まっている。
これは物品を操る魔法ね。
龍の舞でシモーヌが使ったのと同じ。
お湯沸かせるの?
それは無理です。
解説)
続きます。
Apr 08, 2026
ホテルナジャで

サラたちはリンリンに
部屋に案内された。
お荷物は?
何もないのよ。

素敵な眺望ね。
裏手は広場になっていて、
そこも広々としていて、
いい感じよ。
あ、まずはハリー夫妻に
到着のご挨拶に行きましょう。

サラたちがハリー夫妻の
常宿にしている部屋に行くと、
二人が出迎えてくれた。
アフリカでも
ここは高地なので
結構しのぎやすいのよ。
私たち気にいっちゃって
ずっと泊まってるの。
とカーミラが言った。
あら、お客さんがいらっしゃるんですね。
ああ、デジャの鏡の扉から
ここに来る時、店で声をかけたんだ。
黒木さんっていうんだ。
コスプレコンテストで優勝した方ね。
とサラが言った。

ハリーは黒木を紹介している。
黒木さんは、魔術に興味を持たれていてね。
ご自身でも自分が魔族ではないかと
考えられていたらしい。
そこで、デジャから魔術の書を持ってきたんだ。
彼が魔族かどうかは、
この本の呪文を唱えてみればわかるだろう。
全くお世話になりまして恐縮です。
と黒木が言った。
魔法を使うには
人間のいない場所が最適ですからね。
ところで、管理局って、
やはり魔法と関わっているんですか?
とカーミラが尋ねた。
あなた方が魔法と呼んでいる力とは、
深く関わっていますよ。
それはこの宇宙の生命全般にいえること。
呼び名は惑星によって様々ですが。
でも今は休暇中なので、
そうした話はちょっと。
と局長が言った。
おお、そうでしたね。
これは失礼しました。
近くのジャングルには、温泉があるし、
マークの村に行けば居酒屋もある。
村外れには美しい滝の見える場所もあります。
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
よろしければ夕食でもご一緒に。
とハリーが言った。

3人はハリー夫妻の部屋を辞して、
ホテルのロビーにやってきた。
さてどうしましょう。

窓の外には広場が広がっている。
とりあえず広場に行ってみましょうか。
いいわね。

3人はホテルを出た。
裏の広場には、
こっちを通っていくのよ。

わあ、広々としてる。
サラは、向こうから歩いてきた
シーザーと何か話している。
3人は温泉に向かった。

露天温泉だけあって、
野趣があるわね。
とミラが言っている。
ここには魔法生物が多いのね。
さっき何話してたの?
と局長が尋ねた。
あれはシーザーって言って、
ホテルの従業員なんです。
この温泉をしばらく、
貸切にしてくれるように、
頼んでいたの。

3人は温泉に浸かっている。
ああ、いいお湯加減。
局長、背中から羽根が。
のんびりと羽根を伸ばしているのよ。
それって洒落なんですね。
そうかな。
解説)
続きます。
Apr 07, 2026
ホテルに行く

広場では大道芸人たちが
歌と演奏を始めていた。

はるこうろ~の~
はなのえん~🎵

アンナはマンゴー亭で使う
食材を買っている。
最近野菜高いわね。
キャベツがお買い得ですよ。

マンゴー亭では
サラたちが話している。
局長。アフリカに行くんですか?
ええ。
お言葉に甘えることにしたの。
私たちは、
デジャからお先に。
ホテルでお待ちしてますわ。
とカーミラが言った。

サラたちは一旦家に戻って、
サラはみんなにまた出かけることを告げた。
サラは鏡の扉に向かって
魔法の呪文を唱えている。

3人は扉を抜けて
アフリカのフラハの家の
裏庭の扉から出てきた。
こんにちわフラハさん。
珍しいね。
観光案内かい?
そんなところよ。

3人はあっという間に
ジャングルを抜けて
ホテル・ナジャに到着した。

ここは大気が澄んでるわね。
この星の青空は本当に綺麗。
大気の組成は窒素と酸素で全体の99%。
他にアルゴンや二酸化炭素などが
含まれています。
リンリン、こんにちわ。
ハリー夫妻は到着してる?
はい。
お部屋にいらっしゃいます。
他にもうひと方。
そうなの?
どなたかしら。

サラはホテルのフロントに行った。
いらっしゃいませ。
お泊まりですか。
ええ。三名よ。
解説)
続きます。
Apr 06, 2026
桜の移転

トマソンとソローと舞は、
リヤカーに造花の桜を積んで、
森林公園に運んできた。
この辺りです。
とソローが言っている。

静かな場所ですね。
公園の裏口の側なので、
滅多に誰も来ないんですよ。
早速作業を始めましょう。

3人はそれぞれ、
作業を始めた。

ルビーが佳奈を連れて
ジープで到着した。

トマソンさん。
広場に残っていた作品を持ってきたわ。
それは桜じゃないんですが。
似てるから一緒に
飾りましょう。

作業はあっという間に終わった。
これで完成ですね。
このあたりだけですが、
常春のコーナーになりました。

ソロー。
あなたが設置したって言ってた巣箱に
きれいな鳥が来てるわよ。
とルビーが言った。
あ、あれはルリビタキみたいですね。
夫婦仲のいい鳥なんです。

あそこにも鳥の巣があるみたい。
と佳奈が言っている。

以前ピピが引っかかっていた老木に
モズが巣をかけていた。
驚かせちゃったかしら、
ここが名所になったら大変ね。
不便な場所ですし、
大丈夫ですよ。
とソローが言っている。
解説)
続きます。
Apr 05, 2026
桜の移転計画 そのに

さくら祭が終了し、
後片付けも済んで、
広場はいつもの姿に戻っていた。

大道芸人たちは、
いつもの場所に戻って、
演奏準備をしている。

椅子の上には、
投げ銭用の空き缶が置かれている。
そろそろみんなで分けて
また稼ごう。

農家の産地直販店も
広場に戻ってきた。

森林公園の管理人のソローが、
舞と話している。
農家の人がリヤカー貸してくれて、
ちょうどよかったわね。

公園までは結構あるからね。

トマソンとサラは
桜の花びらを拾い集めてきた。
これも運ぶの?
もちろん公園に撒くんです。

堤防のお花見の散歩から戻ってきた
ハリー夫妻は、
局長たちとマンゴー亭で
話していた。
私たちはまたアフリカのホテルに
戻りますかけど、よかったら
遊びにいらっしゃいません?
お誘いは嬉しいけど、
どうしようかしら。
そろそろ管理局に戻らないと
いけないんです。
去年はいつ頃帰ったっけ。
確か4月の9日でしたよ。
とカコが言った。

だったら10日くらいに
戻ればいいわね。
そうなんですね。
解説)
続きます。
Apr 04, 2026
桜の移転計画

ベランダでは、
洗濯物を干しに出た舞が、
空を眺めている。

何みてるの。
と手伝いに出てきたナオミが
言った。
円盤。

何にも見えないわよ。
雲間に隠れちゃった。
最近よくみるなー。

広場には堤防の花見から
局長たちが帰って来ていた。
話に花が咲いている。
桜どうでしたか。
満開だった。
早目に見に行かないと
散っちゃうわよ。
花の命は短くて、
ですね。

サラもルビーたちと話している。
さくら祭、先月の17日からだから、
もう3週間近くになる。
そろそろ終わりにしようと思うの。
大道芸人たちも広場で演奏したいみたいだし。
造花の桜はどうするの?
トマソンがつくって路上に置いていく工作物は、
ふつう邪魔になるから捨てちゃうけど。
なんかもったいないわね。

どこかに移転すればいいのよ、
邪魔にならない場所に。
ふーむ。
そういえばいい場所知ってるわ。
森林公園の中なんてどう?
この前ピピを探しにいった場所。
公園の裏口の近くで普段誰も来ないところなの。
それはいいアイデアね。
森林公園といえば、
さっきジルさんを見かけたから
頼んでみよう。

ジルはギルダと一緒に、
広場にピザを食べに来ていた。

ジルさん、ご相談があるんですけど。
サラは造花の桜の移転計画を
ざっとジルに説明した。

面白いアイデアだね。
森林公園はこの町に寄贈したけど、
確かに実質的には今も僕の管理下にあって、
ソローや丹後権太君やエドワードに
公園の整備や管理を任せている。
あそこにはフェイクの植物が多いから、
ちょうどいいかもしれないね。
桜の木を運ぶのなら、彼らに手伝って貰えばいい。
それはありがとうございます。
ゴミ回収に出されなくてよかった。

お話は終わったの?
造花の桜を森林公園に移すそうだ。
一年中お花見ができる場所になりそうだよ。
ふーん。それもいいけど、
万物流転は世の習い。
花も散るから美しいのよ。
でも映画のロケ地に便利かもしれないわね。
解説)
続きます。









