Oct 01, 2023

9月の発表と蛍光灯

a1

月が変わり、ベーカリー前の広場では、
ルビーのアナウンスが始まっていた。


a2

みなさん。
9月のコスプレコンテストの
優勝者は、厳正な審査の結果、
該当者なしと決定しました。
参加賞のチョコレートは、
従来通り、掴み取りができますので、
ベーカリー前にお越しください。

なお、今月は月末がハロウィーンです。
毎月のコスプレコンテストが始まって以来、
1周年になるので、
特別な優勝賞品を考えています。
昨年と同じ服装でも問題ないので、
奮って参加してください。


a3

広場では
ハロウィーンの飾り付けが進んでいた。


a4

看板やかぼちゃの人形も設置されていて、
魔術劇場がなくなっている。


a5

ヴィヴィアンさん、
ご協力ありがとうございます。
お安い御用よ。
劇場は今年もジルさんの別荘の庭に移転したの。


a6

隣でカボチャを直売所に運んでいた
ヘルミーナとたまきが話していた。

9月は優勝者なしか。
最近、新規のコスプレする人が減っているから、
運営も大変みたいだね。
参加賞のチョコがもらえるから
みんな毎月登録はするんだけど、
優勝しても、賞品がトロフィだからねー。


a7

サラたちの部屋では、
また昭島MOVIXで映画を見てきたサラが、
お土産を買ってきていた。


a8

映画「君たちはどう生きるか」
と全然関係ないけど、
蛍光灯を買ってきたの。
と言っている。


a9

点灯してみた。


a91

どこにつけるか問題だけど、
いい雰囲気が出てるね。



解説)
蛍光灯はガチャで。
エールの「蛍光灯」(全四種)
の中の「電球色」です。
本体に蛍光管をセットすると
本体の片側のLEDライトが点灯します。
背面に磁石が付いていて、
電池交換不可、とのこと。
Posted at 21:04 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 30, 2023

ミラの話

b1

ペンギン前の空き地では、
いつものように管理局の面々が
コーヒーを飲んでいた。

着席したエリスに、
バグが、こんにちわ、
と声をかけている。


b2

本日のサービスは、
とれたての葡萄です。
とはるなが言っている。


b3

エリスさん。
お尋ねの夢食いの件、
ちょっと調べてきましたよ。
とミラが言った。

植物を急に生長させたり、
森林を増やしたりできるのは、
やはりかなり特殊な夢食いです。
さまざまな名前で呼ばれますが、
世界によっては、時に造化の神として、
神話にも登場するような。


b4

それって神様なの?

何と呼ぶかということは、
その人やその世界固有の宇宙観などに関わります。
異世界から来た夢魔やドラゴンや精霊の類でも、
そんなふうに呼ばれることがありますから。

その夢食いがどの程度の力を持つのかわかりませんが、
その種の夢食いが特定の植物を増殖させた結果、
大気の組成まで変化して
環境が一変してしまったという事例もあります。
神様なのね。


b5

あれ、エリスさん、
事務所に帰っちゃったよ。
説明の仕方がよくなかったんじゃない?


b6

どうしたのかしら?
まだ注文聞いてないよ。


b7

エリスは早速
事務所に戻ってミューに報告していた。
ミューは交信回路の改良に
熱中していて上の空のようだ。


b8

あ、モニターに変化が。
とシェリー博士が言った。


b99

室内で椅子に座っている
レイチェルの姿が映っている。



解説)
続きます。
Posted at 20:27 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 29, 2023

仮想世界で そのご

aa1

バーボンハウスの前では、
みんなが作業の手を止めて休憩していた。


aa2

どーだ。これがほんとの鉄かぶとだ。
カブトムシ型ロボットのジョンとポールが、
ソーダとドーダの頭に乗っている。
そーだそーだ。


aa3

バーボンハウスでは
ツナとバンクが話していた。

あのー。薪が随分できてますが、
焚き火っていつやるんですか。
考えてなかったけど、
どうせなら何かのお祝いにしたいね。
裏の畑のカボチャの収穫終えて、
収穫祭なんてどうかな。
いいですねー。ハロウィーンですね。


aa4

ガレージでは、
レイチェルたちが話し合っていた。


aa5

先住者だという証拠を示せって、
ミズハに言われたけど、
この世界に先に住んでいたことを
示す証拠なんて、思いつかないよ。


aa6

私たちがこの世界の過去から来たって言っても、
証拠があるわけじゃないからね。
異世界から来たっていうのと同じ。

でもどちらが先に来たのかが問題だとすれば、
私たちは三ヶ月前から来ていたし、
その間に怪物退治もしていた。
ミズハが来たのはせいぜい9月のはじめでしょう。
怪物退治の話をすれば、わかってもらえるんじゃない?


aa7

証拠がなければ、
作り話だって思われるかもしれないね。
怪物たちはみんな消えちゃったし。


aa8

レイチェルもドロレスも、
何か特別なものの記憶はない?
ミズハより先にこの世界に来ていたことを、
示せるような。
とコーダが言った。


aa9

特別なものねえ。。。

レイチェルはしばらく考えた末に、
そういえば、初めてこの世界に来た時、
奇妙なものを見たのを思い出したわ。
あの体験が説得力持つのかなあ。
と言った。



解説)
続きます。
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Sep 28, 2023

昨日の続き

a1

サラは残ったカレーに
お湯を足して、麺つゆなどを加えている。
それってもしかして。


a2

これが美味しいのよね。
と言っている。


a3

広場では、
ドルフィンのスタッフが
お店を広げていた。


a4

たまきはストライブズボンを
鈴木すずに履いてもらうことにした。


a5

サイズもぴったり。
とすずは喜んでいる。
わーかぼちゃだ。
と池谷圭が言った。


a6

ドルフィンのスタッフは、
ハロウィンの飾り付けを
始めようとしているのだった。


a7

この町に住み始めてから、
何かお手伝いできないかと、
ずっとこの服装でいたけれど、
やっと念願が叶うわ。
とジェーンが言った。


a8

ハロウィンは来月の末でしょ。
ちょっと気が早いんじゃないかしら。


a9

去年は9月5日から飾り付けをしたんだよ。
これでも今年は随分遅れているんだ。
そういうものなのね。




解説)
今回も平穏な日常の風景でした。
Posted at 20:22 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 27, 2023

夕食どき

a1

ベーカリー前で、ルビーたちが話している。

日がだんだん短くなるね。
そろそろ夕食どき。


a2

ドルフィンから
リタがたまきに声をかけた。


a3

こういうズボンが倉庫に入荷したんだけど、
使わない?
あ、それいいわね。


a4

ジェニーたちの部屋の外には、
ガスボンベが運ばれて、
テーブルにミニガスコンロが設置されていた。


a5

今日はおでんなのね。
美味しそう。


a6

そこにたまきが帰ってきた。
いいもの貰っちゃった。
と言っている。


a7

これ、ズボンじゃなくて、どう見ても
パンツでしょ。


a8

サラたちの部屋では
夕食が始まっていた。


a9

カレーは久しぶりだね。
今日は秋刀魚にするつもりだったんだけど、
見つからなくて。


a91

4人分も作るの大変じゃない?


a92

パックのライスと市販のルーを使うし、
そうでもないのよ。
と言っている。



解説)
今回は特に何も起きない
フィギアたちの日常シーンです。

ストライブズボンは、
セリアで購入しました。
1/6サイズのフィギアのパンツとして
使えそうかなと思いましたが、
撮影後に試着させてみたところ、
オビツボディやバービーも含め、
大腿部の太さが問題で、
ほとんどの素体では無理でした。
結局、子供用の素体の半ズボンに。
Posted at 20:24 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 26, 2023

仮想世界で そのよん

a1

バーボンハウスの前では、
果実の収穫などが行われていた。


a2

昆虫ロボットたちが、
近くの茂みから
トロの実を運んでいる。
随分便利になったわね。
と舞子が言っている。


a3

このドラム缶何に使うんですか。
焚き火用。用心しないと
森林火災になるからね。


a4

ビッグヘッドは、
無心に野葡萄を食べている。


a5

バーボンハウスでは、
ツナが森での出来事を報告している。


a6

そのミズハっていう樹木の精霊みたいな生命体は、
ちょうどレイチェルとドロレスが
過去の世界に戻っている時に出現したみたいで、
この世界には、他に生命体がいなかったと
思い込んでるみたい。


a7

私もツナもミトラも舞子もいて、
他のロボットたちもいたでしょう。
とナディアが言った。

確かに私たちはいたけれど、
仮想現実体験装置のシステムが生み出したNPCだからね。
ミズハの考える生命体とは違ったのかもしれない。

それは変だよ。
私は実在するし、過去に生きていたマヤの娘だし。

ともかく、ミズハは、レイチェルが、
自分の後からこの世界にやってきた侵入者じゃないかと
疑っていて、そうじゃない証拠を見せろって言っていたの。

私たちに言わせれば、
ミズハこそ、あの怪物たちと同じような侵入者じゃない?
今のところ実害はないにせよ、勝手に森を増殖して、
この世界の環境を激変させている。
燃やしちゃおうか。

ナディアは過激だねー。
とドロレスが言った。


a8

空にバリアを張ったり、
地形まで変える力を持ってるみたいだから、
相当手強い相手だよ。
困った時は、アンに相談。


a9

これまでの事情を聞いたアンは、
残念ながら、と言った。

異世界からの侵入者のもたらす影響については、
怪物たちの時と同じように
私にはコントロールできないの。
システム外部の力であるドロレスや
レイチェルに協力してもらうしかない。
でも、そのミズハっていう存在は、
それほど悪いもののようには思えないんだけど。

それから朗報もあるわ。
ミューの装置の改良のおかげで、
私とミューは交信できるようになったんだけど、
ミューが、その回路をさらに改良しているところ。
もうすぐ直接このモニターから
過去の世界と交信できるようになるはずよ。

あと、今私はシステム環境の調整作業をして、
これ以上の森の増殖や地形の変動を
食い止めようとしているところ。
忙しくて、しばらく交信できなくなるかもしれない。
そうなっても心配しないでね。
それでは、幸運を。



解説)
続きます。
Posted at 20:29 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 25, 2023

仮想世界で そのさん

d1

君たちは先住民のようだね。


d2

くんくん。
どうやら予想通りのようだ。
ミズハがお待ちかねだよ。


d3

周囲に薄い霧がかかると
草地の中にぼんやりと
一本の木立が現れた。
木立のうろから顔が覗いている。


d4

あなたはどなたです。
とツナが言った。

私の名はミズハ。
ここは戦火で瓦礫だらけになった
影のような、うつろな世界だと思っていたら、
どうやら勘違いだったようね。
というか、君たちは本当に
先住者なのかな。

もちろん。
私たちはずっとこの世界に住んでいました。
最近、急に森が増殖し始めたので、
その原因を探しに来たんです。

確かに増殖を始めたのは私よ。
私は荒廃した世界に恵をもたらす
緑化運動の推進者なの。
でもそのためには豊富な量の水が必要。
水脈を辿って南に動いていたっていうわけ。
ちょうど最適な地下水源を見つけて、
今は小休止しているところだけれど、
やがては東西にも緑地を拡張していく予定なの。


d5

でもここは奇妙な世界。
先住民がいたというのなら話は別ね。
影のような存在ではなく、
そこの黒い服を着たあなたは、
アンドロイドの体なのに、
生命存在特有のオーラがある。
私がこの世界に来た時には感じなかった。
あなたが先住民で、
侵入者ではないという証拠はあるの?


d6

私はこの世界に破滅をもたらしに来たわけではない。
滅びた世界を再生させるために旅するもの。
時空の歪みに導かれてここにやってきたのよ。
緑化計画を阻害する異世界からの侵入者は排除します。
あなたが先住民であるという証拠を見せて。

そういうと、周囲に薄い霧が立ち込めて、
次第にミズハという顔をもった木立も
ハリネと名乗ったトゲのある獣も消えていった。


d7

今のはなんだったの?
理屈っぽくて、わかりやすいと言えば
わかりやすい説明だったけど、
なにか、すごい誤解があるようね。

ここは一旦ハウスに戻って、
みんなで相談しようよ。


d8

やがてツナたちは、
バーボンハウスに帰り着いた。


d9

やあおかえり。
ナディアとドロレスなら
遅めのランチを済ませて
部屋でくつろいでいるよ。
とミトラが言った。



解説)
またややこしそうな展開に。
Posted at 20:26 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 24, 2023

仮想世界で そのに

c1

ツナとレイチェルとソーダは、
ヒゾッコを伴って森の中を北上していた。


c2

空に暗い霧のようなものが立ち込めている。
この先、バリアのようなものに阻まれて
北の方角に進めません。
とヒゾッコが連絡してきた。
了解。あなたはバーボンハウスに戻って。
とツナが言った。


c3

このあたりに、
この前怪物たちを迎撃した
シェルター跡があったはず。
地面が隆起して
見分けがつかない。


c4

さらに北上すると、
空を覆っていた霧のようなものは
次第に薄れていった。


c5

アンの計測によると、
森が増殖し始めたポイントは、
もうこのあたりね。

森が途切れて
木立の間から、
のっぺりとした青空が見えた。


c6

こんなところに
草地が広がっているみたい。


c7

周辺が隆起して、
ここは窪地になってるのね。
昆虫や小動物も見かけない。


c8

あ、何かやってきますよ。
とソーダが言った。


c9

それは巨大な棘を持つ獣だった。

ヤマアラシじゃないよ。
私の名はハリネ。
とその獣は言った。



解説)
続きます。
Posted at 21:02 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 23, 2023

仮想世界で

a1

バーボンハウスで、
バンクとコーダが話している。


a2

ランチの準備ができたね。
みんなを呼ばなくちゃ。


a3

ツナとレイチェルは
森に出かけてるよ。
コーダはツナの護衛に
乗って行かなかったの。
地形も凸凹隆起していて、
オートバイじゃ無理なんだって。


a4

バーボンハウスの前では、
ドロレスがチェーンソーで
丸太を切っていた。
ドーラたちが興味深そうに見守っている。


a5

うまいものね。
そういう古いタイプのチェーンソーは、
人間や人型アンドロイドじゃないと扱えない。
私たちは森から木を切り出して、
せっせと運んでくるわ。


a6

いいんだけど、
これきりがないような気がする。
とドロレスが言っている。


a7

その隣で、
ナディアは斧を振り上げていた。


a8

腰を落として、
斧を振り下ろす。


a9

一刀両断。


a91

バーボンハウスは
冷暖房完備でしょう。
この薪何に使うんですか。

焚き火用。
ってツナが言ってたよ。
まあ暇だから。



解説)
みんな新しい環境に
それなりに馴染んでいるようです。
Posted at 20:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 22, 2023

翌朝の続き そのさん

a1

鷲尾翠は事務所に戻ろうと、
ペンギン前の空き地までやってきた。


a2

はるなが箒を持って
掃除している。

あれ、もう落葉の時期だっけ。


a3

そうじゃないんです。
最近夏の虫のなきがらが。
とリズが言った。


a4

そうか。それはカメムシみたいだね。
時の巡りを感じるなあ。


a5

ペンギンの二階の探偵事務所から
エリスが降りてきた。

エリスさんも衣替えしたんですね。
とはるなに言われている。


a6

エリスさん。
仮想現実体験装置、
また稼働してるようですね。
調子はどうですか。
とバグが言った。


a7

やっぱり管理局はお見通しなのね。
おかげさまでなんとか。
ミューが装置のAIのアンと
直接交信できる仕組みを開発したので、
仮想世界の様子が
ある程度把握できるようになったの。

仮想世界では植物が急速に生長して、
森林が増殖するっていう異変に見舞われていて、
時空の歪みのせいで、また何かが異世界から、
仮想世界にやってきたんじゃないかって、
アンもミューも考えている。
レイチェルとドロレスが向こうに行って、
その原因を調査中なの。

管理局に、そこまで
話しちゃっていいんですか?
と翠が言った。

うん。これはみんなに
了解をとってある。
管理局は直接介入はしてくれないけど、
アドバイスは可能なんでしょう。
異世界の間を移動して、
そういう異変を引き起こすような、
生命体、いわゆる「夢食い」に
心当たりはありますか?


a8

そーねー。
それが「夢食い」だとすると、
かなり特殊な存在のようね。
せっかくの質問だから、
本部で少し調べてみるわ。
と、情報管理部のミラが言った。


a91

探偵事務所では、
ミューがアンと交信していた。

装置の中に発芽していた植物を
除去してくれたおかげで、
通信回路が復旧したね。
そのせいなのか、
森林の増殖も止まって、
今は小康状態を保っているみたいだ。

二人は元気なの?

森がバーボンハウスの真近まで迫って
二人ともみんなと一緒に、
新しい環境への対応に追われている。
増殖の始まった場所を突き止めようと、
北の森に出かけたりして、
手がかりを探しているよ。



解説)
夏になると、毎年のように、
二階の小部屋のガラス窓に
カメムシが大量に飛来します。
今年はそうでもなかったのですが、
撮影した場所に
そのまま亡骸が落ちていたので、
記念に撮影しました。
Posted at 20:27 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 21, 2023

翌朝の続き そのに

a1

ベーカリーのテーブル席で、
たまきはサラから、
新しいバービーたちや、1日だけだった
郊外のプール解禁の話を聞いていた。


a2

ふーん。
そんなことがあったんだ。
プールで泳ぎたかったなあ。


a3

これだけ住民が増えると、
町で何が起きてるのか、全部を
知ってる人なんていないからね。
とルビーが言っている。


a4

住民が増えてるって言っても、
この広場で見かける人はあまり変わらないのね。
段ボールハウスに住んでるって、
聞いたことがあるけれど。
とマヤが言った。


a5

ジェニーやわたしの学生時代からの友達は
ほとんど段ボールハウスに住んでいるの。
普段は広場では見かけないよ。


a6

たまきは制服姿のジェニーフレンドたちを
思い出していた。


a7

繁華街に行けば見かけるかも。
でもあまり行かないからね。
なぜかしら。
なぜかなあ。

あ、私買い物頼まれてるんだった。
そろそろ行かなくちゃ。
とサラが言った。


a8

サラは葡萄を買っている。


a9

サラは家に帰り、
さっそくみんなで葡萄を食べることになった。


a91

メアリー=ケイトも
服を着替えていた。
何か面白いニュース載ってる?

「幻のビニールプール」って、
いう記事が。



解説)
たまきが思い出している画像は、
2007年3月11日「女学生たち」
から再掲しました。
その回にジェニーフレンドたちが
集合しています。
Posted at 20:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 20, 2023

翌朝の続き

a1

ジェニーたちの部屋で、
ジェニーと文学青年が話している。

今日も暑いね。
28度もあるよ。
たまきは散歩に出かけたよ。
元気だね。


a2

隣の高台で、たまきは崖の風景を眺めていた。
まだ暑いけれど、セミの声はなくて静か。
風が吹くともう。
風は過去から吹いてくる。
って、どこで読んだんだっけ。


a3

探偵事務所に帰る途中の翠が
通りかかった。
昨晩はデジャの歓迎会で、飲んじゃって。
歓迎会って?
あ、ハーレーの歓迎会だよ。
ハーレー戻ってきたの?


a4

たまきは急いで広場にやってきた。


a5

ハーレー久しぶりだね。
ああ、たまき。懐かしいなあ。

まだバンブーハウスに住んでるの?
とっくの昔になくなっちゃったよ。
でも今もほぼ同じ場所に住んでる。
ナオミやジェニーも元気だよ。


a7

ゆっくりできないの?
今日は一応郊外の警備隊本部に戻らないと。
近くだから、また来るよ。


a8

ハーレーの乗ったバイクは
発進していった。


a9

ハーレーを見送った3人が、
ベーカリーに戻ると、
ドルフィン前にサラが来ていた。


a91

サラはドルフィンの倉庫で、
服を交換していたのだった。

じゃあこの派手な服、
倉庫にしまっておくわ。
とリタに言われている。


a92

随分おとなしい服に着替えたのね。
あの服、似合ってたのに。

確かにそのままプールで泳げたし、
便利だったんだけどね。
もう秋だし。

えー、プールなんていったの?
そんな話聞いてないよ。



解説)
今回もささやかな変化。
時間がゆっくり流れています。
Posted at 20:28 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 19, 2023

歓迎会の翌朝

a1

デジャで鷲尾翠が
コーヒーを飲んでいる。


a2

昨夜は盛況だったみたいね。
とヴィヴィアンが言った。


a3

明け方まで呑んでいたのは、
覚えているけど。
私寝ちゃったらしい。

ガラス戸越しに
大道芸人たちの歌声が聴こえてくる。


a4

朝の広場には、
境界警備隊のバギーが停車して、
それなりに賑わっていた。


a5

レイブンとコフィは、
「一角犬の歌」に聴き入っている。
いつもネットで聴いてるけど、
やっぱり生は違うねえ。
などと言っている。


a6

最近、郊外で変わったことはないの?
バービーハウスに新しい住人が
増えたとは聞いてるけど、
警備隊とは管轄が違うからね。
境界近辺は特に異常なし。
帰っても暇だけど、一応本部で
待機することになってるから。
などとルビーとイメルダが話している。


a7

マンゴー亭では、
ハーレーが写真家のボニーと再会していた。
二人はオートバイ繋がりで、
古くからの友人なのだった。

お冷お代わりください。
とアイスが言っている。


a8

僕も今年の3月末に、十数年ぶりにこの町に
帰ってきたばかりなんだ。町の変わりようには驚くね。
バイクには相変わらず乗ってるの?
この町にはエリスやキサラと言ったマニアもいるし、
モトクロスで知り合った友人のトムもいる。
またいつかみんなで走ろうよ。


a9

しばらくして、
イメルダ、レイブン、コフィを乗せた、
境界警備隊のバギーは広場を発進していった。



解説)
とくに何も起きない
歓迎会の翌朝の情景でした。
Posted at 20:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 18, 2023

歓迎会

a1

バー・デジャでは、
境界警備隊のCGたちも呼ばれて、
貸切でハーレーの歓迎会が行われていた。


a2

私たちCGがこの町に来たのは
2006年の夏頃だったから、
もう随分昔のことね。


a3

信じられない。
まだ森林との境界のフェンスもなかった頃ね。
と境界警備隊のイメルダが言った。


a4

その頃、まだ私生まれていませんよ。
とマヤが言った。
アイスに、そんなことないでしょ。
と言われている。


a5

フレイムさんや翠さんも、その頃から?
とイリヤが尋ねた。
そーねえ。
最初はたしかCGの仲間で
郊外で銀河食堂っていう
無国籍料理の店を始めたのよ。
私はシェフをやってたから。
とフレイムが言った。


a6

私はまだM.F.P(Maximun Forced Police)に所属していて、
CG(CARDINAL GARRISON)に移る前のことね。
と境界警備隊のレイブンが呟いている。
私は去年の7月にこの町に来たばかりだからなあ。
とスーザンは思っている。


a7

ハーレーは、昔のアルバムを見ながら、
この写真懐かしい。よくこんなスナップ残っていたね。
と言っている。


a8

それはハーレーとアイスが、
開店したばかりの銀河食堂で使う食材を求めて、
近隣の農家を回っていた時の写真だった。
写真の日付は2006年8月29日になっている。


a9

それ、ハーレーが写ってる最初の写真だよ。
そのバンブーハウスの畑で採れた野菜を
食堂で使うことになったのがきっかけで
たまきたちと親しくなったんだ。
とルビーが言った。


a91

まさに人形に歴史ありね。
あ、人形じゃなくて人間だけど。

ねえコフィは?
彼女も境界警備隊のチームなんでしょう。

コフィなら、
遅れて来るって言ってたよ。
もうそろそろ来るんじゃない?


a92

デジャの入口では
ドアの見張りをしていたヨシフが、
遅れてきたコフィと話していた。

どうぞお通りください。
歓迎会たけなわみたいですよ。
どうして私がCGだってわかったの?
それはもう。



解説)
昔からのCG仲間が集まると、
つい思い出話になるようです。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Sep 17, 2023

プールのある情景 そのに

b1

空き地はその後も賑わっていた。


b2

バービーとケンは
ビーチボールで遊んでいる。


b3

私たち水着姿は初めてね。
水着はジェニーたちからの借り物。
背丈は少し違うけど、
体型はほぼ同じだからね。


b4

背中にオイル塗ってくださらない?
と言われてソローは、
たじろいでいる。


b5

様子を見に、
ジルとギルダがやってきた。


b6

このスイカ、
ジルさんからの差し入れだよ。


b7

早速フルーツポンチを作って
食べることになった。


b8

気持ちよさそうね。
とギルダがバービーに声をかけている。

ソローはジルに何やら相談している。
実はこのプール。。。


b9

みなさん。
残念ですが、このプールは今日限りで
撤去することになりました。
再設置は来夏になります。
短いひとときですが、
夏の終わりの1日をお楽しみください。
とソローが言った。

一同ざわめいている。


b91

もう秋だからね。
それにしても1日だけなんて残念。
仕方ないよ。充分楽しめたし。


b92

かくてバービーたちの
水遊びの1日は暮れて行った。



解説)
時間の経過とともにビニールプールから
次第に空気が抜けていくのが不安なので、
撮影後早めに撤去することにしました。
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October 2023
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