Jan 29, 2023

着替えと新しい訪問者

a1

今日も快晴。
きりきり冷えて寒くなりそうだね。
とジェニーが言っている。


a2

あ、和服に着替えたのね。
また冬籠なの?
うん。僕はこれで、
本とお煎餅とお茶があれば。


a3

ペンギンの前では、
ミラが元倉庫の家の戸口から出てきた。
お待たせ。


a4

ミラはメルティと二人で、
帽子の工作の様子を見に、
サラたちの部屋に行く
約束をしていたのだった。

ミニスカート履き替えたのね。
ええ。寒いし、
ジャージの方が動きやすいから。
と言っている。


a5

その頃、ベーカリー前の広場では。


a6

被り物をした丹下健太が、
ガルーダの舞を舞っていた。


a7

テレビ局の撮影クルーが来ている。


a8

レポーターの枝野多恵が
友人のアイスに、男性を紹介している。

この人ね。私の友人のケントさん。
新聞記者で、この町のコスプレ・コンテストを
記事にしたいって。
実は私が誘ったんだけどね。
と多恵が言った。


a9

デイリー・プラネットのケントです。
と男は名乗った。



解説)
健太がガルーダの舞を舞うのは二度目です。
2022年2月4日「春節の午後のスナップ そのいち」
Posted at 21:05 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 28, 2023

探し物の依頼と春節の踊り

a1

去年の暮れに広場で
大事な新聞を落としちゃってね。
探しても見つからないんだ。
それで、ここが探偵事務所だったことを
思い出してね。
きっと新聞を拾った人がいると思うんだが、
探してくれないかな。
とレプティリアンは言った。


a2

わかりました。
どんな新聞なんです?


a3

「かめ新聞」というんだよ。
あ、もうおやつの時間だ。
では、よろしく頼んだよ。
と言ってレプティリアンは
去っていった。


a4

「かめ新聞」って、
聞いたことがないな。
僕も。
と、言い合っている。


a5

広場は今日もそこそこの賑わい。


a6

ペンギンでナタリーと
落ち合ったジャンは
二人でコスプレの登録に来ていた。
ジャンは踊りを見ている。


a7

ジョー軍曹とエルヴィンも
見とれている。


a8

丹下健太とアンジーが
不思議な踊りの
パフォーマンスをしていたのだった。


a9

ねえ。あの踊ってる二人。
アンジーはMI6のお仲間なんでしょう。
彼女は健太さんの踊りと料理のファンでね。
あの踊りは春節の舞というらしい。
健太さんのオリジナルの創作舞踏らしいよ。


a91

丹下さんが町に来てもう一年か。
去年の春節の踊りがきっかけだったから、
彼としても感慨深いんだろうね。
それであの服着てるんだ。
そういえば、さっきジャンが来たけど、
最近あまり新しいコスプレをする人いないね。
コスチューム考えるのも大変だからね。
サラに頼んでみたらどうかしら。
などと、ルビーとアイスと
マンスフィールドさんが話している。



解説)
丹下健太は昨年2月の春節に町に来て、
飛び入りでガルーダの踊りを披歴したのがきっかけで、
マンゴー亭を任されることになったのでした。
アンジーは彼の料理と踊りのファンで
追いかけて町にやってきて、
その時も一緒に太極拳風体操などをしています。

2022年2月4日「春節の午後のスナップ そのいち」や、
2022年2月12日「春節のあとに そのご」など。
Posted at 20:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 27, 2023

時期遅れの書き初めなど

c1

ジェニーたちの部屋では
またみんなで双六をしていた。


c2

今度は宇宙大冒険すごろくのようだ。
次はたまきの番だよ。
と言っている。


c3

今いく。
たまきは随分時期が遅れたが
書き初めをしていた。


c4

この言葉、前にも書いたことなかった?
最初あいこちゃんが書いたんだよ。
名言だからね。


c5

たまきがサイコロを振ろうと
ちゃぶ台に近づくと
帰ってきた黒猫が飛び乗ってきたので、
盤面が乱れてしまった。
あー。
だめよクロ。
私月にいたはずよ。
などと言っている。


c6

黒猫のマリアは寒い寒いと言いながら
膝掛け用の毛布に潜り込んでる。


c7

その頃、探偵事務所には春節なので
郊外でビストロを経営している
アルが遊びにきていた。


c8

回文遊びをした去年の暮れ以来だね。
この事務所、この一年で随分賑やかになったみたいじゃないか。
ああ。探偵助手の見習いのドロレスと、
その手伝いのミューが、同居しているんだよ。
それにエリスの友人のメアリー・シェリー博士も
遊びに来ているし。


c9

そこにレプティリアンが現れた。
アルは初めて見るので、
すごいコスプレの被り物ですね。
と言っている。



解説)
たまきの半紙の書き初めは
随分前に掲載したものの再利用です。

2006年の元旦に初出。
言葉は戦前のかるたの句からとられていて、
最初はジェニーフレンドのあいこちゃんが
書いたことになっていました。
2013年の元旦にも使い回しています。
Posted at 20:29 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 26, 2023

ミラたちの話とサラの工作

b1

やあ、おかえり。
と言われている。


b2

こちらはピエールさん。
12月のコスプレコンテストで優勝した方よ。
向こうの世界で知り合ったの。
それでそんな王冠を。


b3

そうなんです。
コンテストで優勝したせいで、
偶然総統の目に留まり、
山岳猟兵がいないから是非にと請われて、
異世界の軍隊に入隊してみたんですが、
あの世界にはどうも普通の人間というのは
私しかおらず、不安を感じていたところ、
来訪されたミラさんの
アドバイスを受けて除隊してきました。

もともとヴァンパイアたちの願望を元に、
マーリンが魔法で作り上げた世界だから、
血を吸われる側の住民も、
願望が産み出した幻影みたいなもの。
とミラが言った。
それでもみんな満足しているんだけどね。
総統はジャンの村からドイツ兵を
勧誘して統治しているけど、
彼らも元はフィギアの精霊だし。
そんな世界に普通の人間が行ったら、
すぐに目をつけられて、
咬まれてヴァンパイアになるのがおちよ。


b4

ミラ、管理局として、
異世界間の交流については。
あ、私は事情を聞いてアドバイスしただけよ。

なんかややこしそうな話だなあ、
とリズとメルティは思っている。


b5

その頃、
サラは部屋で工作をしていた。


b6

厚紙を芯にして
白いビニールテープで
表面を覆うの。


b7

その帽子を無くしたというカウボーイも
風の吹く世界から来たんだってね。
とアシュレイが言った。


b8

黒いマスクにテキサスレンジャーのバッジ、
二丁拳銃といえば、あれじゃないの?


b9

ジェット、知ってるの?
私どうしても思い出せなくて。

ローンレンジャーだよ。
ハイヨーシルバーってやつ。



解説)
サラはありあわせの材料で
工作しているようです。
Posted at 20:26 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 25, 2023

ペンギンの前で

a1

喫茶ペンギンの前では
ジャンのジオラマの世界から
戻ってきたメルティたちの
一行が寛いでいた。


a2

リズは、寒いけど、
がんばってね、
とポトスに言っている。


a3

一行はジャンの倉庫にある魔法の扉から
戻ってきたので、
ペンギンに用事があるという
ジャンも一緒に来たのだった。

あれ、サラは?
カウボーイの帽子を作るとか言って、
部屋に帰っていったよ。

そうなんだ。
寒いし、私もジェニーたちの部屋に戻るわ。
とマリアは言った。


a4

じゃまたね。
案内ありがとうと言われている。


a5

ジャンは、店内を覗き込んで、
マチルダ役のナタリーを探している。
広場に登録に行こうって、
店で待ち合わせているんだけど、
まだ来てないかな?


a6

ジオラマの村の別世界面白かったね。
こちらの世界のジオラマも帰りに
ジャンさんの家の庭で
見せてもらったから、
サイズの違いがよくわかった。


a7

あの犬猫同盟の人たち、
本当に犬や猫の顔してたので驚きました。
あれ本物でしょう。
猫顔の人の方はヴィヴィアンが魔法で
野良猫を人間の姿にしたんだ。
犬顔の人の方は僕にもよくわからない。


a8

マリアの話によると、プラネタリウムで
犬と人間の脳のニューロンの配置模型が
ヴィヴィアンの魔法で合体したとか言ってたけど。
管理局でも聞いたことがない話だね。
やっぱり、なんでもありの世界なんですね。


a9

その時、ミラが戻ってきた。
マーリンの作ったルーマニアの
異世界から帰ってきたようだ。
なぜかピエールも一緒にいる。



解説)
ミラやバグの行った異世界シーンの描写は
都合上省略しています(^ ^)
Posted at 20:40 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 24, 2023

夕暮れどきに

a1

ハリーたちの会話の間にも時は流れ、
日が暮れかけていた。


a2

冬の日は短いわね。
寒気団が来るそうよ。
などと言っている。


a3

広場はそこそこの賑わい。


a4

魔術劇場を出てきたハリーは、
お話終わったんですか?
とエヴァに聞かれている。


a5

隣には丹下健太がいた。
ジョー軍曹とエルヴィンは
健太の服装に興味を持っているようだ。
この世界にはいろんなコスプレがあるんだね。
と言っている。


a6

ハリーは健太に声をかけた。

魔術劇場に出前してもらった
飲茶美味しかったよ。
それはよかったです。
ところでその服装は?
22日から春節なんです。
今年は龍の踊りはやらないようですが、
せめて格好だけでも春節らしくと思って。


a7

マンゴー亭の飲茶も
春節中はメニューを増やしています。


a8

ジムとメイヴィスが
コスプレコンテストの登録に来ていた。


a9

登録者が減って、
暇だったところよ。
ジムは009のコスプレね。
メイヴィスは?


a91

数あるボンドガールの
一人ってことで。
と言っている。


解説)
平穏な夕暮れ時のスナップでした。
特に変化がないようで、
何人かの着せ替え遊びをしています。
Posted at 20:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 23, 2023

会話の続き そのご

a1

ふーん。
そういうことなの。
管理局は「夢の故郷」について
他にも色々とご存知のようね。
とヴィヴィアンが言った。


a2

マリアがメルティに声をかけた。

メルティさんはこの町は二度目だけど、
まだ別世界には行ったことがないでしょう。
わたしこれから犬猫同盟の集まりで、
ジャンのフィギアたちの村に行くんだけど、
よかったら案内するわよ。

だったら私も行ったことないから、
一緒に行ってみましょうか。
町の中はこの前案内しちゃったし。
とサラが行った。


a3

ぜひぜひ。
これが私の夢の続きだとしたら
世界がどんどん広がってく感じね。
とメルティは言った。


a4

僕もその村見てみたいなあ。
この町の郊外の家の庭のジオラマがモデルで、
迷いの森とも繋がっていて、
去年、怪物が来たという場所でしょう。
あ、管理局の仕事としてじゃなく、
個人的な興味ですが。

だったら連れて行ってもらったら?
とミラに言われている。


a5

出入り口は別室にある魔法の扉からだから、
すぐに行けますよ。
私もそろそろルーマニアに作った
ヴァンパイアたちの世界の様子を見に行きます。
とマーリンが言った。


a6

そうなんですか。
じゃあ、私はそちらについて行っていいかしら。
あ、これも管理局の仕事じゃなくて、
個人的にヴァンパイアに興味があるの。


a7

魔法の扉は隣の部屋にあります。
ご馳走様でした。
ではまた。
とミラが挨拶している。


a8

あっという間に
二人になっちゃったね。


a9

さっきバグが言いかけて、
途中でミラに遮られた話だけど。
とヴィヴィアンが言った。

もし、あの「夢の故郷」が
いわゆる冥界のような異世界だとしたら、
メルティの夢と繋がったと言うことは、
バグが想像して仄めかしてたみたいに、
生身の彼女が深刻な危篤状態に
陥ったからじゃないかと思えるの。
私たちが魔法の鏡を使えなくなったのもそのせいで、
代わりに死への誘惑のような世界への扉が開いた。
向こうから遭難者のような人が来たけれど、
メルティたちが扉を使えなかったのは、
メルティが一人じゃなかったから。
偶然サラがいたことで夢の世界が共有されていて、
メルティの無意識の死への誘惑を打ち消すことができた。
多分ポイントは、夢の共有ということにあって、
これまで一人きりだった夢の世界が
他人と共有されることで、
メルティは生き続けられたのよ。


a91

さすがにデビルになっただけあって、
興味深い解釈だね。
私には何とも言えないが、
背後に何か大きな力が働いていることは感じる。
その謎のカウボーイだって、
今では彼女の夢を共有しているんだろう。
留守番しているというが、
見方によってはもう彼女の夢の一部だと言っていい。
偶然都合よく迷い込んできただけなのか、
生き延びるために彼女の無意識が招き寄せたのか。
それとも、と言うところなんだが。
それはそうと、
お前はサングラスをかけると迫力あるね。
よく似合ってるよ。
とハリーが言った。



解説)
途切れ途切れの長い会話も
お開きになったようです。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 22, 2023

会話の続き そのよん

a1

サラたちが戻ってくるまで
しばらく時が経ったようで、
応接室のテーブルには
ワインなども追加されていた。


a2

サラはさっそくメルティの部屋で
起きていた出来事を報告している。


a3

カウボーイの話によると、
最初の魔法の扉が消えていたって。
新しい専用の扉をつけたせいなの?

その話だと、
扉が消えたのはサラたちが行く前のことだから、
新しい扉とは直接関係はないと思う。
ただ彼が通ってきたというのが。


a4

日差しが強くて風ばかり吹いているような世界。
そこは特別な場所なんですか?
とメルティが尋ねた。


a5

特別といえば特別な異世界だよ。
とハリーが言った。
色々な呼び方があるが、
夢の底のような死に近い場所だ。
あるいは、人や生き物は亡くなると
必ずその場所を通るというふうに
信じている人たちもいる。
私たち魔族の魔法の扉を使った呪法でも
その場所への道筋をつけることはできないんだが。

選ばれたものだけが
いける場所だという人々もいるね。
とマーリンが言った。


a6

私は勝手に「夢の故郷」って呼んでるの。
とヴィヴィアンが言った。
選ばれた精霊たちが見る夢の中に現れるっていう
言い伝えもある。

その時ハリーの懐から床に
降りていた黒猫の周りから、
薄い煙が立ち上って
黒猫がマリアに変身した。


a7

初めてその様子を見たメルティは、
自分の体が大きくなったのにも驚いたけど、
猫が女の人になるなんて、
ここって何でもありの世界なんですか?
と言った。


a8

こんなの見たら誰でも驚くわよね。
でも何でもありじゃなくて、
これは私の特殊能力なの。
私はハリーの姪のマリア。よろしくね。

そうか。猫だったあなたが
私を夢から覚ましてくれたのね。


a9

「夢の故郷」か。
なかなか味のあるネーミングですね。
そのカウボーイはあの世界で
死線を彷徨っていたのかもしれない。
とバグが言った。
あるいはもう元の世界で、
本人は死んでしまっているのかも。

それ以上言うと規約に触れるんじゃない?
とミラが言った。



解説)
会話は脱線しながら
続いているようです。
Posted at 21:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 21, 2023

メルティの世界で そのに

a1

サラたちはしんみりと
謎のカウボーイの歌を聴いていた。
赤い川の谷間よ~♪
きりた~つ岩~や~まよ~♪


a2

そのマスク姿、
どこかで見たことあるんだけど、
どうしても思い出せないの。
それに、変わったバッジつけてるのね。


a3

ああこれはテキサスレンジャーの記章なんだよ。
帽子を探していたら隊とはぐれちゃってね。
そのうえ砂嵐で。
もう随分昔のことのような気がするけど。


a4

ねえ、サラ。
ハリーが新しく専用の扉を作ってくれたって
言ってたでしょう。
私、もう一度サラたちの町に行ってみたい。
うん。


a5

僕が留守番しているよ。
ええ。お願いね。
あ、今思いついたんだけど、
帽子まだ探しているんでしょう。
帰ったら家で何か作ってみるから、
楽しみにしてて。
それはありがたいな。


a6

こうして
サラたちは扉をくぐり抜けて。


a7

魔術劇場に戻ってきた。
いらっしゃい。
初めまして。
おかえりーなどと
声が飛び交っている。


a8

とりあえずサラのサイズを戻さないとね。
あ、ついでに。
とヴィヴィアンは言って、
呪文を唱えた。


a9

薄い煙が立ち上り。

こっちの世界では
そのほうが何かと便利でしょ。
と言っている。


解説)
今回は思いつきで
メルティの変身のために
色々工作しました。
Posted at 20:27 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 20, 2023

メルティの世界で

a0

男は扉の出現に驚いているようだった。
ずっと扉を探していたんだ。
でもその扉は鏡がついてないね。

メルティはどこ?
彼女はこの近くに倒れていたんで、
ベッドまで運んで寝かせているよ。
よく眠っているみたいだよ。


a1

男はメルティのいる場所に向かう途中、
起こった出来事を話してくれた。

男は、あれから帽子を探し続けたが
見つからず、元の世界に帰る方法も
わからないので、
結局、再発見した鏡の扉を使って、
ここに戻ってきたのだという。
するとメルティが倒れていたので、
ベッドまで運んだ。
そうしているうちに、
あった筈の場所から
鏡の扉が消えてしまったので、
どこかに出現しないかと
部屋の壁伝いに探していたのだといった。


a2

メルティはぐっすり眠っているようだ。


a3

黒猫のマリアがそっと
忍び寄ってメルティの頬を
ペロリと舐めた。


a4

ヒャ。冷たい!
と言ってメルティは目覚め、
あたりを見回した。

あ、サラね。
また来てくれたのね。
それにあなたは謎のカウボーイ。


a5

男はこれまでのいきさつを
メルティに話した。
メルティはさっそく
この肉まん大きくて美味しいねと
言っている。

私ね。夢を見てたの。
ハリーによると、この世界は
私が見ている夢だっていうことなんだけど、
夢の中で眠って夢を見るなんて
ややこしくて変よね。
こんなこと初めてだわ。


a6

そこは雪山のようなところで、
白兎たちが何か話していた。


a7

聞くと、
先生、この子はもうだめなんでしょうか。
衰弱が進んでいて、今晩が峠だね。
ずっと眠ったままの生涯だったなんて。
おや、血色が良くなっている。
何だか持ち直したようだよ。
どうしたんだろう。

なんて話している。
声に聞き覚えがあったので、
思わず、それって私のこと?
と聞くと、あっちに行け。
って言われて。


a8

私はとぼとぼ
林の間の道を歩いていたの。
そしたら、
小枝が風に揺れて雪の塊が
落ちてきて。


a9

思わず、ヒャ。冷たい!
って叫んだら、目が覚めたの。



解説)
雪山のシーンは、
図柄がプリントされたシートを
使って撮影しています。
これもセリアで。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 19, 2023

会話の続き そのさん

a1

これでメルティもまた
遊びに来られるだろう。
とハリーが口火を切った。

ところで、いい機会だから伺いたいのだが、
差し支えない範囲で、迷いの森について
教えていただけないかな。
あれは言い伝えでは、
私たち魔族の故郷と
呼ばれている土地で
私がこの町に来た理由の一つも
あの土地に惹かれてのことだった。
管理局なる組織の本部が
その中にあるとは驚きだが、
聞くところによると、
行くたびに景色が変わるというね。
あれは異世界と呼べるのかな。


a2

フェンスで囲い込まれているだけで、
基本的には、この世界と地続きです。
フェンスを超えて、
泉の水を汲みに出入りする盗掘者もいますからね。
ただあちこちに異世界との接点があるのです。
見かけは森なんですが、交差点のようなところなので、
様々な異世界からきた生き物が住み着いています。
多分私たち同様、
あなた方魔族の先祖もそういう人たちでしょう。

エイリアンみたいな見かけが怖い生き物や、
巨大な昆虫や爬虫類、ドラゴンも住んでいますよ。
とバグが言った。


a3

なるほど、ドラコと呼ばれているベーカリーの
マスコットみたいなドラゴンの子供も
迷いの森から来たんだったね。
ドラゴンは「夢食い」の一種なんだろう。


a4

「夢食い」のことをご存知でしたか。
一般には異世界に入り込んで影響を与える生き物で、
ドラゴンはその世界や世界の秘密を守る働きをしますが、
中には支配しようとするものもいます。
異世界の間を行き来する輩でもあるので、
管理局は直接は手を出しませんが、
目に余る場合、アドバイスすることはあります。
しかし考えようによっては難しい話で、
魔法の扉などを使って異世界を訪れること自体、
ある種の「夢食い」と変わらないんですよ。


a5

知能が高いのもいるんでしょう。
メルティの夢の世界にも、夢食いが侵入して、
私たちとの接触経路を遮断して
彼女の夢の世界を独占しようとした可能性はないの?


a6

彼女の夢の世界は深く一人きりのもので、
ふつう夢食いは共同の幻想世界に出現します。
最近ではジャンさんのフィギアの世界に出てきましたね。
そうしないと割に合わない。
あれも生き物ですから。
ただ中には「獏」とか、夢魔と呼ばれる
連中もいて、可能性はゼロとは言えません。
魑魅魍魎の出没する世界なんですよ。
ただし、彼女の夢は深いので、
彼女自身の無意識が強固にコントロールしているはず。
私は何らかの理由で自分で遮断した可能性が高いと思います。
しかし意識ではサラが遊びに来ることを願っていたし、
ハリーさんの魔法は強力だったので、
扉を完全に消去することができなかった。

扉が開いてると、さっきの黒猫みたいに
自分が何をしてるのか考えずに
紛れ込んじゃうのもいるから
ややこしいのよ。とミラが言った。


a7

サラはメルティの夢の世界に
入り込んでいた。


a8

部屋の壁は前に見た時と変わらないが、
樹木の明かりが消えている。


a9

だれか人が来た、とサラがみると、
それはメルティではなく、
マスクをした男性だった。


解説)
会話も続いています。
Posted at 20:30 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 18, 2023

新しい扉

a1

私さっそく試してみる。
と言ってヴィヴィアンは
ノブに手をかけて扉を開けた。
向こうの壁が見える。

透明の膜があるんでしょう。


a2

ヴィヴィアンは腰をかがめて
扉をくぐっていったが
何も変化がないようだ。


a3

その扉はメルティの夢の部屋専用なので、
色々制約があるんだ。


a4

お父さん、それ先に言ってよ。
お前が急に行こうとするなんて
思わなかったから。


a5

管理局の人もご覧になっているんだから、
ヴィヴィアン、行動は慎重に頼むよ。
扉が通じないのは、
メルティの部屋のサイズに
合わせてあるからだ。
縮尺はこの世界のほぼ1/2だね。
さて、扉ができたことを、メルティに
伝えてやりたいが、どうしたものかな。


a6

こっちのサイズを変えればいいんでしょう。
サラ、お願いできる?
いいわよ。
ヴィヴィアンが呪文を唱えると、
薄い煙が立ち上った。


a7

サラの体が小さくなった。
ミラはほーと感心している。


a8

前にポケットにチョコを入れていったら、
向こうでも、なぜか大きさは変わらなかったよ。
とサラがいったので、
実験的にお土産に肉まんを
持っていくことになった。


a9

じゃあ伝えにいってきます。
扉をくぐり抜けていくサラの体は
透明な膜のようなものの中に消えていった。

その時、黒猫に変身したマリアが一緒に。


a91

あいつ。
冒険好きで困ったやつだなあ。
どうしてマリアは通り抜けられたの?
猫のサイズは様々だから、
大きな猫だと認知されたんじゃないかな?
チョコのサイズが変わらなかった、
というのと、同じかもしれない。
夢の法則って結構いい加減なのね。



解説)
魔法のドアはセリアで入手しました。
1/12サイズの家具や備品を扱った
小物のコーナーがあるので、
何かと便利です。
Posted at 20:41 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 17, 2023

会話の続き そのに

b1

魔術劇場の応接間には
7人が同席することになった。


b2

サラはさっそく、
私はサラ。サラサラのサラです。
と挨拶している。

さっきの話の続きだけど、
メルティの世界への魔法の扉が
私たちの世界からだけ使えなくなった理由、
やっぱり謎なのね。
とヴィヴィアンが言った。


b3

管理局も万能じゃありませんからね。
どこかで異世界が生じたり、魔術が使われた場合、
その変化や強度を感知することはできますが、
詳細は実際に現場に行かないと把握できません。
そこでうちの派遣コウモリが
強力な魔力の持ち主であるデビルが誕生すると、
もれなくお目付役としてついていくわけです。
ヴィヴィアンさんの場合、ひそこはすっかり
懐いてしまって職務怠慢なんですが。
それはともかく、
サラさんは、カメを持ち帰られたとか。
ひょっとするとそのカメが
ヒントになるかもしれませんよ。
カメは何か言っていましたか。


b4

オセロのことね。
私にはわからないの。
でもうちにいる頭蓋骨のお父さんや
メメは、すごく懐かしがっていた。
あ、メメも元は何か哺乳動物の頭蓋骨なんです。


b5

そうそう。ジェットが広場で拾ったっていう
この新聞、借りて読んでるんですけど、
オセロそっくりのカメのことが載ってる。


b6

ちょっとお借りできますか。
これは珍しい新聞ですね。
レプティリアンたちが発行してるものよ。
本当だ。
彼らはカメが好きで
こういう趣味の新聞を
地底世界や月の裏側で発行してるんです。
人間の世界では滅多に見られない。


b7

なんだか、話が脇道にどんどん
それていくような。それに
見当もつかない世界のお話のようですね。
ハリー、それにお父さん、
メルティの世界に通じる
魔法の扉を修復する研究は進んでるの。


b8

鍵になる呪文は無効になっていて、
何度も読み替えを試みたが駄目だった。
しかしマーリンと協力して研究した結果、
汎用性のない専用の扉なら作れることがわかった。
呪文もさっき完成したところだよ。
また壊されるとまずいので
管理局には秘密にしておくつもりでいたんだが、
君たちの管理局は関与していないという言葉を信じよう。

さすがハリー叔父さんだ。
とマリアは思っている。


b9

ハリーが呪文を唱えると
薄い煙と共に扉が出現した。

なんか小さいわね。
メルティの夢の世界専用だからね。



解説)
会話は続くのでしょうか。
Posted at 20:29 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 16, 2023

会話の続き

a1

会話は進み、
飲茶の品々はかなり
食べ尽くされている。


a2

管理局は注意を喚起するだけというが、
メルティという女の子が
一人きりで深い夢の世界に生きていて、
外の世界を見たいという願いを持っていた。
彼女自身の強い想いが作用して
魔法の扉で魔術劇場とつながることができた。
彼女はこの町に来て遊んで行ったんだが、
しかし一度きりで、
扉の呪文が書き換えられたようで、
使えなくなってしまった。
それは君たちが町に引っ越して来た昨年の
クリスマスの直前の出来事だった。
どうも時期が付合するのが気になってね。
それは管理局の仕業ではないのかな。


a3

それは誤解です。
私たちはそうしたことに介入していませんよ。
何か別の力が働いたのではないでしょうか。
個人的な夢として生まれる世界の場合、
本人にもわからない自己の無意識が働いています。
共同の夢が作り上げる幻想の世界とは違って、
その力が扉を閉じることはあり得ます。
例えば甚大なショックや危険を感じて
防御本能が発現した場合とか、
当人の生命活動自体が衰弱した場合などに。

でも向こうに行ったサラの話によると、
魔法の扉が出現して人がやって来たけど、
サラたちは出入りできなかったと言っていたわよ。
扉自体がなくなったわけじゃないし、
別の世界とは繋がっているっていうことなのよ。
とヴィヴィアンが口を挟んだ。

その人、どこから来たって言ってました?
日差しが強くて風ばかりが吹く世界を
通って来たって言ってたらしいわ。

それを聞いてバグとミラは
お互いに顔を見合わせた。


a4

その時、レイが現れた。
お待たせしました。
飲茶のおかわりをお持ちしました。


a5

あ、ありがとう。
あと、悪いけれど、
帰る時に戸口にいるエヴァに言って、
サラを呼んできてほしいって、
私が言ってたって、伝えてくれない?
わかりました。
お安い御用ですよ。


a6

食卓には飲茶の品々が追加された。
エビ餃子などが美味しそうに
湯気を立てている。


a7

もう我慢できない。


a8

黒猫はハリーの腕から
食卓に飛び移ると、
さらに床にジャンプして、
薄い煙を漂わせた。


a9

黒猫はマリアに変身した。
お腹すいちゃったので、
私も混ぜてね。
と言っている。


a91

その時サラが入室してきた。
あら、早かったのね。
ちょうど肉まん買いにきたところで
ばったりエヴァに会ったので。
なんですか御用って。
あ、美味しそうですね。
と言っている。

今メルティのこと話していたんだけど、
彼女の世界のこと、
あなたに直接伺えればと思って、
お呼びしたのよ。
とヴィヴィアンが言った。



解説)
なかなか会話が進みませんが。
そこはそれで。
Posted at 20:31 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 15, 2023

ペンギン界隈で

c1

暖かいコーヒーはいかが?


c2

はるなさん
呼び込みが上手になって。


c3

みんなでぞろぞろ。


c4

話題は引っ越してきた
バグたちのこと。


c5

あの二人の故郷の世界では、
普通に天使が空を飛んでいるんですって。


c6

ディックのSF小説みたいだね。
それであんなふうに
いつも楽しそうなのかしら。
それはどうなんだろう。


c7

ジルさんがコンテストに参加するなんて。
軍服着せられちゃったからね。
あのチョコ美味しいのよ。
などと会話は尽きなかった。


c8

外ではリズが
水やりをしていて。


c9

入れ替わりに店から出てきた
ジムとレイチェルがベンチで話している。
ジムのジェームスボンドの
タキシード姿のコスプレが見たいなあ。
あれ着替えるの結構大変なんだよ。



解説)
バグたちの会話の途中ですが、
ちょっと寄り道。

今回はペンギンの屋外から
店内に入って、また屋外に戻るという
撮影の遊びです。
Posted at 21:26 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
January 2023
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
       
Search

Categories
Archives
Syndicate this site (XML)

Powered by
blosxom 2.0
and
modified by
blosxom starter kit

新規投稿