Nov 03, 2026

サラたちの部屋で

a1

サラたちの部屋での
会話は続いていた。


a2

紹介がまだだったわね。
私はアイラ。
横にいるのがアスラーダ。
後ろにいるのはジェイドよ。


a3

私はラミー。
魔王メイヴの娘。
ずっと海底で眠っていたけど、
父が目覚めさせてくれたので、
冥界に復帰したのよ。


a4

幽霊たちがざわついている。

メイヴの娘だって。
メイヴの封印が解かれたというのは、
本当だったんだ。

一度会ってみたかったんだ。
ラミーさん、
お父さんにお会いできますか。

いいわよ。
ハロウィーンも終わったし、
メメに出会えたことなど、
父に報告しに戻ろうと思ってたところ。
私についてくるといい。
とラミーが言った。

幽霊たちは喜んでいる。


a5

メイヴってそんなに有名なの?
とエリーゼが尋ねている。

古くからの伝承があるから
名前はみんな知ってるよ。
そうだ。エリーゼさんも
一緒に会いに行かない?

父は人間の世界には
もう興味がないみたいだけど、
幽霊なら歓迎してくれるわよ。
とラミーが言った。


a6

幽霊たちはこぞって
冥界に帰って行った。
骸骨のお父さんも、
体を外してもらって、
置物状態になっている。

随分すっきりしたわね。
あら、ユリイカは行かないの?


a7

みんなと同じことはしないんです。

そういう人って
いるわね。


a8

そこにケントが訪ねてきた。

こんにちわ。
デイリープラネットのケントです。


a9

マルテさんの本ができたんですよ。
と言いながら、
ケントはバッグから単行本を取り出している。

マルテって、
僕の夢の中に入り込んで、
僕を眠らせていた火星人?
とピピが尋ねている。

そんなこともあったらしいですね。
後半にそういうエピソードも出てきます。

ジャンルはSFですか?
とケイが尋ねている。

著者は火星の年代記として書かれていますが、
扱いはどうしてもそうなりますねえ。



解説)
続きます。
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Nov 02, 2026

ハロウィーンの後で

a1

ハロウィーンの飾り付けは取り外され、
広場はすっきりしていた。


a2

片付けがやっと終わったわね。
とアイスとリタが話しているところに、
ケントがやってきた。

あら、ケントさん。


a3

スーパーマンの扮装着替えたんですね。

もう仕事だからね。
会社に帰ったら、
火星の本ができてたんだ。

それは良かったですね。


a4

子供達は別れを惜しんでいた。

ピリカは「忘れられた夢の世界」に
戻っちゃうの?

うん。
フミコが待ってるから
もう行かなくちゃ。
またクリスマスに遊びに来るよ。


a5

シモーヌも「常春の国」に
戻るところだった。


a6

ずっとその精霊達の国で、
暮らすんですか?

そう言うわけじゃないの。
一緒に来たクモスケを帰してあげないと。
ハロウィーンが終わったから、
ここにいたら、
またドラコに食べられちゃう。

夢食いも弱肉強食なんですね。
とマークが言っている。


a7

ベランダに、
舞が洗濯物を抱えて出てきた。

みんな別れを惜しんでるのね。
舞はハロウィーン楽しんだ?
とエトナが尋ねている。

私はゾンビやってたの。
あ、手伝ってくれる?


a8

その頃、サラたちの部屋に、
サラとラミーが戻ると、
幽霊達が集まっていた。


a9

ハロウィーンが終わったら
招かれた幽霊はみんな消えちゃうけど、
この部屋は特別みたいなの。


a10

骸骨の親子がいて
普通に暮らしてるせいかしら。
でも見えなければ
いないも同じね。

そういうことかしら。



解説)
続きます。
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Nov 01, 2026

コンテストの結果

a1

広場では、少しずつハロウィーンの
片付けが始まっていた。


a2

今日はハロウィーン月間の
コスプレコンテストの
優勝者の発表日よ。
有力候補はやっぱりラミーかなあ。


a3

アイスのアナウンスが始まった。

みなさん。
コンテストの優勝者の発表です。
厳正中立な審査の結果、
優勝したのは幽霊のコスプレをした、
ピリカちゃんです。


a4

ピリカちゃん。
君が優勝だって。

え。

驚いた?

もちろん。
お面と同じ顔してるの。


a5

ピリカは集まってきた
住民や幽霊たちから
万雷の拍手と歓声を受けて、
トロフィを授与されている。

幽霊につけてもらったの。

じゃあ幽霊のおかげね。


a6

意外な伏兵がいたのね。
ラミーは、
もしかして日本人形の顔で
登録したんじゃない?

そうよ。
広場に来て勧められるままに。

それは残念。
その素顔だったら、
絶対優勝できたのに。

いいのよ。
コスプレじゃないし。


a7

サラはトラに声をかけられている。

サラさん。
またホテルに泊まりに来てください。
特別割引優待券をお送りします。

やっぱりお金取るのね。


a8

パントマイムを終えたエヴァは
夏木さんから労われている。

長い間お疲れ様。
焼き芋をどうぞ。

ありがと。
ずっと横でいい匂いがしていて、
食べたかったのよ。


a9

ベーカリーでは
アフリカから来た人々が、
フレイムやラッセルと別れを惜しんでいた。

探検の思い出話は尽きなかったけれど、
詳細を話すシーンは省略されちゃったね。

話すと長くなるからね。


a10

今年はいろんな幽霊が見られたわね。

天使がまだ飛んでるよ。


a11

またダンボールハウスで冬籠りか。
また来年も来られるかなあ。

来年のことを言うと
鬼が笑うよ。

そういえば
今年は鬼のコスプレは見なかったわね。



解説)
続きます。
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Oct 31, 2026

ハロウィーン当日

a1

サラたちの部屋にアイラが現れた。

今日は。今日はハロウィーンね。

サラはいないわよ。


a2

今年は幽霊が招待されているみたいだから、
私も遊びに来たの。
アスラーダも一緒よ。


a3

この子も一緒です。
僕のガールフレンドなんです。
とアスラーダが言っている。

よかったわ。
新しい恋人を見つけたのね。
とエリーゼは思っていたが、
口にはしなかった。


a4

私の名はジェイド。
ハロウィーンだから特別出演よ。
と言っている。


a5

広場の様子はハロウィーン当日でも
あまり変わらなかった。


a6

せっかく魔族が揃っているんだから、
また何か見せてくれない?
とアイスが言っている。


a7

フミコが呪文を唱えると、
あたりが暗くなり
月が煌々と輝焼き始めた。
上空には翼のあるものたちが飛び交っている。


a8

やっぱりハロウィーンは
こうでなくちゃ。
とルビーが言っている。


a9

あれは幻影でしょ。
襲っては来ないよね。


a10

子供達は「トリック・オア・トリート」と
叫んでいる。


a11

なんだか自分で怖いよー。
もう辞めたい。

これが伝統なのよ。



解説)
続きます。
Posted at 19:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 30, 2026

賑わう広場 そのに

a1

広場は今日もごった返している。


a2

魔族のフミコとシモーヌと
アイスとサラは相談して、
ラミーを歓待しようと
ドルフィンからパイプ椅子を出してきて
特別に席を作ってもらった。


a3

これは、パンプキンパイね。
それにカボチャの煮物。


a4

私が作ったのよ。
まだあるからどんどん食べて。

あなた誰だっけ。

わかってるんでしょ。


a5

ラミー。あなたの素顔は
細長すぎて被り物には見えないわよ。

こういう人もいるでしょ。
面長で小顔の人。


a6

階段のところでは、
ピリカがコスプレをしていた。

ピリカちゃんすごく怖い。
近寄らないで。


a7

ムンクの「叫び」の人みたい。

倉庫にそんなお面あったっけ。

幽霊がつけてくれたの。


a8

エリーゼがケイトを抱いて、
サラたちの部屋に戻ると、
幽霊の扮装をしたはるなとマヤが来ていた。

広場は混雑してるから、
ここで休憩させてもらっています。


a9

それは全然構わないんだけど、
この部屋にはお化けが出るのよ。
とエアリーが言っている。

なんか居心地がいいのか
集まってきてるみたいだな。
と骸骨のお父さんも言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:24 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 29, 2026

賑わう広場

a1

ペンギン前で。

ドルフィンの倉庫で、
かぼちゃグッズを見つけたので、
工作して被れるようにしたんです。
とトマソンが言っている、

最近、役に立つものも
作るようになったのね。


a2

今年の広場のハロウィーンは
宇宙人たちも平気できてるし、
幽霊も出て、それらしい雰囲気だね。

カオスっぽいわね。
妖精や死者の霊も帰って来るって言われてた、
昔のケルトのハロウィンみたい。
見に行くのはいいけど、
コスプレ参加はしないでね。
私たちは管理局の職員なんだから。


a3

あら、カコがいないわ。

カコさんなら
広場に行きましたよ。


a4

ローラが広場に行くと、
すでにカコがきていた。

いよいよ今年は
パンプキンヘッドが登場したのね。
とサラが言っている。


a5

私は誰でしょう。

その革のロングコートでバレバレよ。


a6

フミコも忘れられた夢の世界から、
ピリカを連れてやってきた。


a7

アイスはさっそく、
フミコにラミーを紹介している。

フミコが死から蘇った
古代の魔族だと聞いたラミーは、
フミコの首から下げている
つののある動物の頭蓋骨の
由来を尋ねた。


a8

私もよく知らないの。
ダリオっていう人から貰ったんだけど、
その人も、アフリカの先住民族から
貰ったって言ってたわ。
身につけているとパワーが増大するのよ。

魔族のパワーが上がるのなら、
たぶん元は私たちの眷属の骨ね。
どんな事情かわからないけど、
魔族の護身用の装身具に
使われていたんだわ。


a9

わー、ピリカちゃんだ。
これで少女探偵団のみんなが揃ったね。

私もそんなお面欲しいなー。
とピリカが言っている。



解説)
続きます。
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Oct 28, 2026

広場であれこれ

a1

サラたちは骸骨のお父さんや
エリーゼたちと連れ立って
賑わう広場にやってきた。


a2

骸骨のお父さんは、
初めて見るエヴァのパントマイムに見惚れている。


a3

これ全然動かないな。
あ、笑ったぞ。


a4

サラたちはマイケルに話しかけられている。

その人形お揃いですか。
二つとも頭でっかちで可愛いですね。


a5

触ってみていいですか。

だめです。


a6

魔法生物たちのいるテーブルのそばに、
幽霊が浮遊している。


a7

なんかいるみたいで気になるんだけど、
見える人いる?
とトラが言っている、

犬の頭のぬいぐるみみたいな幽霊だよ。
なぜか僕には見えるんだ。
とボギーが言った。


a8

ハリー夫妻はバー・デジャで
くつろいでいた。

このケーキどうしたの?

知らないうちに置いてあったんです。

誰が届けてくれたのかしら。

最近ポルターガイスト現象が
起きたりするから、
幽霊の仕業かもしれないですよ。

カードがついてるわ。


a9

なんて書いてあるんです。

ハーピーバースデー。
ですって。
ハリー、あなた宛かしら。

僕は何百年も生きてるから、
誕生日は忘れちゃったなあ。



解説)
続きます。
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Oct 27, 2026

帰宅した人たち

a1

登録を済ませたはるなは、
記念撮影で知り合った、
幽霊コスチュームの人と
連れ立って、
ペンギン前に帰ってきた。


a2

おかえり。
広場はどうだった?

けっこう混んでたけど、
いろんな人がいて面白かったわ。


a3

怪しい姿ね。
お隣の人はどなた?


a4

わたしはマヤ・ラパスよ。
お化けのコスプレは初めてだけど、
誰も声をかけてくれないのがわかった。

同感です。
とはるなが言っている。


a5

ペンギンの2階の探偵事務所では、
鷲尾翠がレプティリアンたちと
一緒に戻ってきていた。

流石にこの被り物、
長時間はきついわ。
と言っている。


a6

トカゲは元気そうだな。
とリザードが言っている。

おかげさまで。
ダルメは食欲旺盛ですよ。


a7

アル。マシンガンなんか持ち出して、
どうしたの。

スカーフェイスのコスプレだよ。
トニー・モンタナは
これ持ってないとね。


a8

ジェニーたちの部屋では、
たまきが餃子を買って帰ってきていた。


a9

これ美味しそうね。

そうでしょ。
マンゴー亭で買ったの。


a10

さっきからなんか
気配がするんだけど。
モモコ何か見える?

幽霊がいるのよ。

なにか言ってるの?


a11

それ、食べるんですか?
って言ってる。



解説)
続きます。
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Oct 26, 2026

広場で

a1

ハリーたちが広場にやってきて、
広場はますます賑わっていた。


a2

ルビーがハリー夫妻と話している。

今年もご夫妻で参加してくれたんですね。


a3

今ではこのヴァンパイアの姿になるのは
年に一度になってしまったが、
こうしていると昔が懐かしくて、
また血が欲しくなるよ。


a4

ハリーと一緒に戻ってきたアイスは、
常春の国から来たシモーヌに、
ラミーを紹介している。

この人は魔族のシモーヌ。
そちらはラミー。
ラミーは魔王メイヴの娘さんなのよ。


a5

私はアンティークのお店をやってるんですけど、
あなたのお顔は日本人形見たいね。

ここは日本なんでしょう。
出現する世界に合わせて変身したんだけど、
ここの人はみんな外国人みたいな顔をしていて、
私だけ浮いちゃっているみたい。
移民政策のせいかしら。


a6

今井舞はマイケルに
ゾンビの仕草を教えてもらっていた。


a7

腰を落として体を傾けて歩くと、
それらしいですよ。

その顔は真似できないわね。


a8

アマチュアカメラマンのロジャーが、
記念写真の撮影を申し込んでいる。

ハリーさんを囲んで、
ハロウィーンらしい写真が撮影したいんですが。

それらしい扮装の人に
集まってもらいましょう。


a9

急遽、近くにいた幽霊や魔法使いや
ゾンビのコスプレをした人が集められて、
記念撮影がされた。



解説)
続きます。
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Oct 25, 2026

ラミーとマーレ

a1

その頃、アイスはラミーを連れて
鏡の扉を抜けて魔術劇場を訪れていた。

ハリーはいるかな?

マーレさんとご一緒に、
島の広場にいらっしゃいます。


a2

ここ、なんとなく覚えているわ。
とラミーが言っている。


a3

二人が遺跡の広場に着くと、
海を見ているハリーとマーレの姿があった。

この島には何もなかったはず。
あまりにも長い歳月の間に
文明の栄枯盛衰があったのね。


a4

ラミーの紹介を済ませて
テーブルで話していると、
デュアンがコーヒーとバナナなどを運んできた。

バナナはこの島の山頂で採れたものです。
どうぞごゆっくり。
あ、ハリーさん、カーミラさんはもう少し
時間がかかると言ってました。

カーミラは何してるの?
とアイスが尋ねた。

ハロウィーンの広場に行くための
身支度です。

ああ、今年もまたコンテストに
参加しようと思って
妻やマーレと出かけるところだったんだよ。


a5

私は魔族がこの島にやってきて
都を作る前からこの島に住んでいるんだけど、
ラミーさんが、はるか昔に
この島に来たことがあるっていうと、
きっとその魔族の都が栄えていた頃ね。
でも思い出せないなあ。
あなたの顔は記憶にないし。
とマーレが言っている。


a6

私も昔すぎてよく覚えていないんだけど、
島には何もなかったから、
それより前のことだと思うわ。
この姿ならどう?
そう言ってラミーは呪文を唱えて
変身した。

ああ、その顔で思い出した。
魔族が島に来るずっと前のことね。
まだ夢見る貝たちしか島にいなかった頃。
私はずっと姿を隠して島を見守る存在だったけれど、
あなたに会った時には、姿を見せたはず。
とマーレが言った。


a7

マーレは立ち上がり変身して
ラミーと向き合っている。

私は気がつくとこの島にいた。
島を訪れたあなたに、そのことを尋ねたのを
思い出したわ。
そうしたらあなたは、自分たちもまた
この世界に追放されたんだって言ったのよ。
とマーレが言った。

私もあなたのそのでんでんむしみたいな
姿を見てあなたのことを思い出したけど、
そんなこと言ったっけ。
昔は父の口癖だったから、
私もいいそうなことだけど。
でも今ならわかる。
あなたは追放されたわけじゃなくて、
この星で私たちとは別の役目を与えられただけよ。
あの頃は、父も私も、
世界中を巡って仲間を探していたの。
マーレという何億年も生きているものが
住んでいる島があるって誰かに聞いてきたのよ。
あなたの姿や身の上を聞いて同じ眷属だと思ったのね。
とラミーが言った。


a8

なんだか二人は知り合いだったみたいですね。
世の中狭いなあ。

世の外からきたものたちの話だよ。


a9

そこにカーミラがやってきた。

お待たせ。
あらアイスが来てたのね。

カーミラさん。
今年もヴァンパイアのコスプレですか。

私はなんでもいいんだけど、
なんでも美女のコスプレになっちゃうの。
ハリーはまたドラキュラね。

ハロウィーンだからなあ。



解説)
続きます。
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Oct 24, 2026

お父さんのコスプレ

a1

サラとケイはホテルから
部屋に戻ってきた。

ただいまーと言っている。


a2

ジェイソンやラミーは
一緒じゃないの?

ジェイソンは部屋に空きがあったので、
ホテルに泊まるみたい。
ラミーはアイスと一緒に
魔術劇場に行ったわ。


a3

サラ。
息子やメメが元気に動いてるのを見て、
わしもなんだか動きたくなったよ。
久しぶりにロボットの体を
つけてもらえないかな。

あれまだ物置にあったかな。


a4

ジェットが物置からボディを運んできた。

これ使うの、5年ぶりくらいかな。

ロボット研究所の職員に見つかると、
色々と面倒だから、用心して使わなくなったのよね。
今ならハロウィーン月間だから目立たないわ。
と骸骨のお父さんの頭を持って、
メアリーが言っている。


a5

メアリーは骸骨のお父さんのヘッドを
ロボットの首に乗せている。

これでサラに、
服を着付けてもらえば完成よ。


a6

このペンダントはなんなんだ。

大きすぎて、これまで
使う機会がなかったの。
この服は無地でシンプルだから
アクセントになるでしょ。


a7

壁際に幽霊が出現して様子を見ている。

そうか。
別に深い意味はなかったのか。


a8

骸骨のお父さんの立ち姿を見て、
メメが擦り寄って
メーメーと懐いている。

そうそう。
元の飼い主のラミーは、このままメメと
一緒にいてもらっていいって言ってたわ。
自分はたまに会いにくるって。
とサラが言った。

それは朗報だな。
よかったよかった。


a9

部屋の壁際で幽霊たちが話している。

なんか、ここおかしいね。
幽霊と人間が一緒に暮らしてるんだ。

幽霊って言っても、
あの頭蓋骨たち、只者じゃないよ。

過去の因縁が僕らと違うんだよ。
と話を聞いていたユリイカが言った。



解説)
続きます。
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Oct 23, 2026

ホテルでの会話

a1

ラミーとの会話は続いていた。

メイヴは自分のことを
魔王って呼んでいたけど、
あなたたちは、基本的には
人の夢に出てくる夢食いじゃないの?

夢に現れることもあるという意味では
似ているかもしれないけれど、
夢食いというのは、
異世界から夢に出てくるものたちの
総称でしょう。
父や私が活躍していた頃は
そんな名前で呼ばれたことはなかった。


a2

そういえば、メイヴは、
太古の昔には様々な名前で呼ばれて、
人々に崇められていたって言ってたわね。


a3

ラミーは呪文を唱えて
古い祭壇の前に親子のいる情景を映し出した。


a4

私たちは色々な人の願いを聞いてあげていたの。
創造より破壊であることが多かったけれど。


a5

そこに湯上がりの散歩から
ケイとジェイソンが帰ってきた。

いい湯でしたよ。
おや、お客様ですか。


a6

二人がサラの部屋の同居人だと
自己紹介すると、ラミーも
自己紹介して言った。

するとあなたたちがずっと
メーメのお世話をしてくれていたのね。

お世話なんていうほどのことじゃないですよ。
メメは、いつも机の下に蹲っていましたし。
ラミーさんは、メメの元の飼い主で、
メメを引き取っていかれるんですか。


a7

引き取りたいところだけれど、
もうあなたたちに懐いているみたいだから、
別れるのは辛いでしょう。
元気でいてくれればいいから、
今のままで構わないわ。
私はたまに会いに行くし、何かあった時には、
メーメに声をかけてくれれば駆けつけるから。

さっき話の途中だったけど、
あなたたち親子は大昔に破壊活動をしてたのね。
いろんな名前で呼ばれていたっていうけど、
例えばあなたは?
とアイスが尋ねた。

ラミアとも呼ばれていた。
でも私がやってないことなども
尾鰭がついて伝承になったの。

ラミアって神話に出てくる
怪物じゃなかったっけ。


a8

しばらくの歓談の時がすぎて、
ホテルの部屋が一部屋だけ空いてたので、
ジェイソンがホテルに泊まることになり、
アイスたちは広場に戻ることになった。

せっかくの機会だから、
ヴィヴィアンの父親のハリーにも会っていかない?
彼は魔族でリーダーみたいに慕われている人。
ハリーは魔術劇場のあるマーレの島にいるのよ。
とアイスが言っている。

マーレの島?
なんだか聞き覚えがあるわ。

そこにはマーレっていう住人が住んでいるの。
住人って言っても人間じゃなく、精霊みたいなものかな。
そういえばさっき話した
あなたの頭蓋骨の入っていたバッグも、
その島の近海に潜った時にタコからもらったのよ。
聞き覚えがあるっていうことは、
あなたは大昔にその島で捕まって殺されて、
頭蓋骨だけ残されて、船で運ばれている時に
船が沈没したのかもしれないわね。

すごい想像力ね。
とラミーが言っている。


a9

ヴィヴィアンとジェイソンは
ホテルの喫茶室に来ていた。

みんな帰っちゃいましたね。

ハロウィーン祭りの最中だから忙しいのか、
それとも気を利かせてくれたのか。
でもこれで、
二人で水入らずの時が過ごせるわね。
とヴィヴィアンが言っている。



解説)
続きます。
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Oct 22, 2026

ラミーを連れて

a1

サラとラミーが広場に着くと、
先に来ていたシベールたちに出会った。


a2

ほう。新顔を連れているな。

このあたりでアイスを見なかった?

アイスなら、
アフリカのホテルの裏の広場で出会ったぞ。
ヴィヴィアンと一緒だった。

二人ともホテルにいるのね。
どうもありがと。
あ、この人はラミーっていうの。
今急いでるから、また今度ね。


a3

サラたちは立ち去っていった。

なんだなんだ。
久しぶりに会ったのに愛想がないな。

あのラミーって子は
人間じゃなかったな。

サラは顔が広いからなあ。


a4

おやエレナじゃないか。
今年のハロウィーン祭りには、
幽霊が来てるって聞いたけど、
見かけたかい?

仮装してる人もいるから
紛らわしくて見分けがつかないの。
それに人間にも幽霊の姿が
見えるひとと見えない人がいるみたい。
私たち宇宙人にとっても、
同じみたいだわ。


a5

時間は矢のように流れて、
サラとラミーは、
アフリカのホテルにやってきた。
リンリンが挨拶している。

アイスとヴィヴィアンは?

ヴィヴィアンさんがお泊まりの
お部屋にいらっしゃいます。
ケイさんとジェイソンさんは
湯上がりの散歩にお出かけです。

ジェイソンやケイも
ホテルに来てるなんて珍しいわね。


a6

二人はヴィヴィアンの泊まっている部屋まで
案内してもらった。

今日は千客万来ね。
とヴィヴィアンが言った。

そちらの方は初めてお目にかかるわね。
とアイスが言った。

私はラミー。メイヴの娘よ。
あなた方がアイスとヴィヴィアンね。
私を見つけてくれたお礼を言いたくて、
サラに連れてきてもらったの。


a7

本当にありがとう。
あなた方が頭蓋骨の私を見つけて、
父の元に届けてくれなかったら、
ずっと海の底でこの先、何千年、
何万年と過ごしていたかもしれなかった。

沈没船に住み着いたタコが
周りの沈没船から好みの備品を
集めていたバッグに中にあったの。
そのタコの子供を逃してやったお礼に
親のタコがそのバッグをくれたのよ。
とアイスが言った。

私がその頭蓋骨を見た時、
なぜかメイヴの顔をくっきり思い出したのよ。
これはメイヴに関係のあるものだと思って、
ジゾックスの連中がメイヴの封印を解いた時のように、
その頭蓋骨、つまりあなたにジゾックスの紋様を見せて、
森林公園でメイヴを呼び出して渡したわけ。
とヴィヴィアンが言った。

選ばれたツノあるものが、
メイヴを呼び出す依代になっていることを、
あなたたちは理解していたのね。

ジゾックスに伝わる伝承にも、
そんな一節があったそうだし、
そういうことになるわね。
でも今のあなたにはツノがないのが不思議。


a8

ラミーは立ち上がった。

この顔は仮の姿なの。


a9

ラミーが呪文を唱えると、
ラミーの頭が変化した。

これが私の本当の姿よ。
父のメイヴに似てるでしょう。

私はメイヴを直接見たことがないけど、
メメにも似てるわね。
とサラは言っている。



解説)
続きます。
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Oct 21, 2026

ラミーの話

a1

ラミーとの会話は続いていた。


a2

私には大昔に封印された父親のメイヴを
呼び起こす役目を与えられていたの。
でも父が封印される前に、
私の方が先に捕えられてしまったから、
役に立てなかったけれど。
私のペットだったメーメも
同じ役目を与えられていた。
父は3年前にメーメによって
復活したって言ってたけど、
詳しいいきさつは話してくれなかった。


a3

じゃあ私が知ってることを教えてあげる。
3年前の2023年の7月の中頃のこと。
ジゾックスっていう秘密結社の残党の二人が、
組織に中世から伝わる古い伝承に基づいて、
メメにジゾックスの紋章を見せて、
封印されていた魔王メイヴを復活させたの。
私はその場にいなかったけど、
そのとき広場で復活したメイヴと
ヴィヴィアンが対決したっていう話は有名よ。
戦いは互角だったけれど、
最後にはメイヴが迷いの森に逃げ帰っていったの。
とサラが言った。


a4

メーメの父を呼び覚ます力が使われたのね。
私はずっと海の底に沈没した船の中で
眠り込んでいたから何も知らなかった。
それに互角の相手と戦ったなんて、
そんなことがあったから
父は教えてくれなかったのね。
とラミーはカボチャを食べながら言った。


a5

その時、机の上に乗っていた
生首の置物状態の骸骨のお父さんが口を開いた。

メメは私の古い友達だったんだぞ。


a6

最初は迷いの森で見つけたんだ。
その頃はまだ境界のフェンスなどなかったからな。
メメは犬のような体つきをしていたが
ヤギのようなツノがあり、
なんという種類の動物なのかよくわからなかった。
出会ってからずっと一緒にいたが死んでしまい、
それでもどうしても死んだとは信じられず、
メメの頭蓋骨を箱に入れて
マンスフィールドさんの家の庭に埋めたんだ。
息子のジェイソンにも先立たれ、
やがて私も耄碌して死んでしまったが。

死んだ後のことはよく覚えていないんだが、
気がつくと私はこの頭蓋骨の置物になっていた。
知人から私を貰い受けたジルという人が、
置き場所に困って探偵事務所に持ち込んだとき、
それを知った息子のジェイソンが譲り受けて、
この部屋に置かせてもらった。
死んだと思っていた息子のジェイソンも
骸骨標本の姿で蘇っていたんだ。
感動の父子再会のドラマだったんだぞ。

私はこの部屋のみんなに、ロボットの体を作ってもらって
さっそくマンスフィールドさんの庭に行ったんだ。
そこはジャンという人のジオラマの庭になっていたが、
ジャンが見つけてくれていて、メメの頭蓋骨を取り戻した。
それからロボット研究所で廃棄された
ロボット犬の胴体をもらい受けて
みんなでメメの頭蓋骨に取り付けてくれたのさ。
サラがドルフィンから毛皮の生地をもらって来て、
今の姿にしてくれたんだよ。


a7

すごく具体的すぎて長かったけど、面白いお話ね。
私はずっと海の底で眠っていたから、
メーメがどんなふうに生きて来たのか知らなかった。
あなたが付き添ってくれて最後を看取ってくれたのね。
あなたたち親子の身の上もそうだけど、
復活したメーメにこの部屋の皆さんが
ロボット犬の体を与えてくれたことにも感動したわ。
メーメはもともと私たちの眷属だから、
この地上の生き物ではないのよ。
それで頭蓋骨だけになっても、いつまでも生きている。
あなたはそのことを知らなかったみたいだけど、
メーメの頭蓋骨に命が宿っていることを
無意識に察知していたのね。
あなたが頭蓋骨の置物の姿で甦ったのも、
息子さんのジェイソンが骸骨標本として蘇ったのも
きっと理由があることよ。

わしも息子も、あんたのお仲間ということなのか。
それでわしの頭の中に磁石みたいな球が入っているのか。

昔は色々あったみたいだからね。
でも私は詳しいことは知らないの。
いろんなことが起きる前に海に沈んでいたから。
あ、海に沈んでいたといえば、
私が来た目的がもう一つあったわ。
私の頭蓋骨を見つけてくれたアイス、
わざわざ父を呼び出して届けてくれた
ヴィヴィアンにお礼が言いたのよ。


a8

僕はずっとこの部屋で、
サラたちと暮らしていて
夢食いとかロボットとか精霊とか宇宙人とか、
いろんな人を見て来ましたが、
そのどれにも属さないジェイソン親子と
メメのことが、ずっと不思議でした。
あなたの出現で少しスッキリした気分です。
とジェットが言った。

シナリオの不備に
気がついていたわけね。
とサラが言った。


a9

サラ、また出かけるの?

アイスは広場にいると思うけど、
ヴィヴィアンはどこかな。
とりあえずラミーを二人に
会わせてあげたいの。



解説)
続きます。
Posted at 19:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 20, 2026

新たな訪問者

a1

サラたちの部屋では
みんなが普通にくつろいでいた。


a2

ピピはハロウィーン用に配られた
玩具の車を改造して乗り回している。

そんな工作ができるなんて
さすが宇宙人ね。

オセロは昼寝している。


a3

いつも机の下に潜り込んでいるメメも
なぜか元気が出たようで、立ち上がっている。

どうしたんだろう。
しきりに首を振って
メーメーって言ってるよ。


a4

このカボチャ食べたいのかしら。


a5

その時、メメの声に呼ばれたかのように
部屋の隅に赤いドレスの女性が出現した。


a6

驚かせちゃったかしら。
私の名前はラミー。
今年のここの広場のハロウィーン祭には
久方ぶりに幽霊が招かれていると聞いて、
やって来たのよ。
それにやっぱりメイヴの言ってた通り、
ここにいたんだわ。
その子の行方も探していたのよ。


a7

ラミーって、冬季限定発売の
洋酒入りのチョコのようなお名前ね。
魔王メイヴのお知り合い?
それにメメのことも知ってるの?
とサラが尋ねた。

メイヴは私の父。
その子の名前をメメって呼んでるのね。
私はメーメって呼んでいたんだけど。


a8

メメはメーメと呼ばれて
大きく頷いて、
メーメと言った。


a9

何千年何百年ぶりかしら。
また会えて嬉しいわ。
こんなカラフルな体になって。
とラミーが言っている。

それはメーメの頭蓋骨に取り付けた
ロボット犬の体を、
私が豹柄の毛皮生地で覆ったのよ。
倉庫に毛皮の生地はその豹柄しかなかったの。
とサラが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:29 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
November 2026
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