Aug 25, 2026

水遊びの続き

a1

アンナたちは遺跡の泉で
遊び続けていた。


a2

黒木さんも泳がない?

水着を持ってきてないので。

マーレからもらった
このアンモナイトのベッドに入ると、
体が濡れてないのに気がついたの。
黒木さん、使ってみてよ。


a3

あなたにもピッタリね。
さっそく素潜りしましょう。

本当に大丈夫なんでしょうか。


a4

たまきと黒木は
泉に潜っていった。


a5

きれいな風景ですな。

潜ってみてよかったでしょ。


a6

泉の深い底の場所で、
先刻、黒木にお礼を言いにきた
アンモナイトを見つけた。
マービーも黒木の様子を見にきている。

こんにちわ。
先ほどはどうも。

マーレのオウム貝のベッドに
乗ってるんですね。
僕もそんなに大きくなれたらいいなあ。

黒木さんは魔族だから、
魔法で大きくしてくれるわよ。
とたまきが言った。

た、たまきさん。
またとつぜんそんなことを。

練習したんでしょ。
成果を見せるいい機会よ。


a7

黒木が呪文を唱えると、
薄い水煙がたちのぼり、
アンモナイトの姿が巨大になった。

あ、ありがとうございます。
とアンモナイトは言っている。


a8

私だけみたいだけど、
息が苦しくなってきちゃった。

たまきたちは水面に戻ることにした。

アンモナイトは手を振っている。


a9

三人が水面に浮上すると、
トマソンがクロールで泳いでいた。

すごいすごい。

特訓の成果よ。
とアンナが言っている。



解説)
続きます。
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Aug 24, 2026

ランチタイム

a1

パールは質問攻めにあっていた。


a2

宇宙連合のことを知っているのなら、
もしかしてあなたも
どこかの星から来た宇宙人なの?
とアイスが尋ねた。

そうとも言えるけど、
来たのはこの宇宙じゃなくて別の宇宙から。

私が知っていることで言うと、
最初にこの星に来たのはレプティリアンたち。
彼らは古代に魔族と協力関係にあったけれど、
自分たちで内紛を起こして戦争になり、
巻き込まれた魔族の都は滅びでしまった。
その後レプティリアンたちは和睦して、
人類や魔族との交流を断つ方針に変更した。
宇宙連合がこの星の文明を見つけたのは
その後のことだって聞いてるけど。
とアイスが続けた。

私たちはレプティリアンたちが来る前からいたわ。

私たちって?

私とそこにいるトンピリビとか。


a3

そんな話聞いたことがなかった。
確かにトンピリビはこの島に、
私より前から住んでいたような気がする。
でも、そこにいるクックドゥーが、
貝を探しに島に来た時、彼について島から出て行って、
戻ってきた時に、いろいろ報告をしてくれる友達だった。
たしかにトンピリビは物知りだけど、
別の宇宙から来た生き物だったなんて。
とマーレが言った。

本当はね。マーレ、あなたも私たちと関わりがあるのよ。
何も覚えていないのにも理由があるの。
あなたは貝のみる夢の中でこの島を訪れる人々の行動を、
自分の姿を現さずに、全て見通すことができたでしょう。
そう言う力をあなたは持っている。
それにアンモナイトが夢見る太古の世界で
いつも遊んでいるでしょう。
あの夢は、あなたの記憶の再現でもあるのよ。

それって2億年も前のことでしょ。
とサラが驚いていった。


a4

話が大きすぎてついていけないけど、
あなたたちは何のために別の宇宙から来たんですか。
とサラが尋ねた。

それはとても一言では言い表せないけど、
侵略とか征服とかいうことじゃないのよ。

死後の世界とも関係してるんですか。

それはもちろん繋がりがあるわ。
死んじゃっておしまいだと、
寂しいでしょ。


a5

他に質問はないかしら。

管理局のことを伺いたいわ。
管理局は銀河系の様々な惑星文明の
集合体である宇宙連合とは別の組織で、
他の宇宙から来た存在がコントロールしているって、
聞いたことがあるの。あなたたちのお仲間?
とアイスが尋ねた。

それはその通りよ。

それに、管理局が、いろんな惑星文明の初期段階で、
神話や伝承を作る手伝いをしているって
聞いたことがあるわ。
とアイスが言った。

まあそういうこともね。
それも私たちがこの宇宙に来た理由の一つ。

でも管理局の局長クロリスも、
宇宙連合の宇宙ステーションの船長メイズも、
銀河系の惑星出身の同じ有翼の種族でしょ?

いい視点だわ。
彼女たち天使族はこの宇宙での協力者なの。


a6

突然ですが、ランチタイムにしませんか。
さっき缶詰をたくさん開けちゃったんです。
と軍曹がいった。


a7

ランチタイムが始まった。

あのワンド、どこで見つけたの?
とパールがマーレに聞いている。

沈没船の中だって。
タコが沈没船の遺留品を集めていたみたいで、
タコの子供を助けたお礼にって
アイスがタコから貰ってきたの。
私ね。大昔にこの島に魔族の都があった頃、
魔族があのワンドを使って鳥と会話するのを
見たことがあって、
それで、きっとアイスなら使えるんじゃないかって、
思ったわけ。
そしたらやっぱり、アイスが使ったら、
あなたが言葉を話せるようになって。

あのワンドには、クリスタルパールが、
はめ込んであったでしょう。
あのワンドは、私が作ってあげたものなのよ。
私は当時も普段は鳥の姿をしていたけれど、
祝祭の日に魔族のリーダーがワンドを使うと、
私を人間の姿にすることができた。
ワンドは戦時中に失われたんだけど、
沈没船の中にあったのね。


a8

私はまたケツァルコアトルスの姿に戻るわ。
私に用事がある時には、
その貝を笛のように吹いて。
と言って、パールはアイスに、
巻貝を手渡した。

それ、さっき私が海中で拾った貝とそっくりですね。
とサラが言った。

昔の魔族もその貝で私を呼んだの。
あなたも持っているといいわ。
呼んでくれれば、飛んでいくから。

はい。でもそれじゃ混乱しません?

それぞれの貝は音色が違うから大丈夫よ。


a9

パールは翼竜ケツァルコアトルスに変身すると
海上を飛び去っていった。

悪い人じゃないみたいだけど、
やっぱり謎だなあ。

話だと何億年も生きているんでしょう。
全能感あるのに、戦争中に失われたワンドが、
見つかったことに驚いていた。

話すと普通の女の人みたいだったし。
マーレは大昔に
この島にあった魔族の都で
パールの姿を見たことなかったの?

全然気がつかなかった。
魔族のリーダーが祝祭の日に
天幕の中に鳥を呼び入れて
お告げを聞く儀式の風習はあったけど、
相談相手はパールだったのね。



解説)
続きます。
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Aug 23, 2026

バッグの中身

a1

エクレア号では、
タコからもらったバッグを前に
みんなで話していた。

このバッグはそんなに
古いものじゃないわね。

船が何隻も沈んでいたから、
新しそうなバッグを見つけて
使ってたんじゃない?

その船って、みんな、
貝目当てにマーレの島を目指してきて、
難破した船なんですか?

そうとも限らないわ。
魔族の都が栄えた頃には、
かなり行き来があったから。

それは何千年も前の話ですよね。


a2

アイスはバッグを開けて
中身をテーブルの上に並べた。

ほとんど缶詰ね。
タコは開けられないから
貴重品として取っておいたのよ。


a3

興味深いのはこれ。
どれも魔族が使うものね。

大航海時代のものなのかな。
これは散逸したと言われている魔術の書。
ハリーも持っているけど、
すごい貴重品のはずよ。

このワンドには見覚えがあるわ。
クリスタルパールが嵌め込まれているでしょう。
古代の魔族が使っていた。
とマーレが言った。

それは山羊か何か哺乳動物の頭蓋骨ね。
一回り小さいものをフミコが首にかけてる。

彼女ももとは古代の魔族でしょう。
きっと魔力を増大するのよ。


a4

サラは缶詰を食堂に運んだ。

いくつか開けてみたけど、
全然食べられそうですよ。


a5

アイスがワンドを持って
手すりにもたれていたら、
パールが飛んできた。

あらパール。
しばらく見かけなかったわね。


a6

アイス。
そのワンドをかざして、
パールに声をかけてみて。
とマーレが言った。


a7

アイスがワンドをかざすと、
微妙な煙が立ち上った。

こんにちわ。アイス。

あらら、あなた言葉が
話せるようになったの?

ええ。
よくそんなものを見つけたわね。

タコからもらったのよ。
それにしても、
あなたは不思議な鳥。
いえ、鳥なのかしら。
言葉が話せるのなら、
いろいろ聞いてみたかったことがあるの。

いいわよ。


a8

あなたはクリスタルパールのある島で、
どこからか飛んできて、
私の肩にとまって、それから
ずっと私に懐いたように寄り添っていたわね。
それまで、あの島に一羽だけで住んでいたの?
仲間やご両親は?

ふふふ。いい質問ね。
私はずっと一人きりだったのよ。
私はすごく長生きなの。
マーレよりもずっとね。
あの島に、ずっと住んでいた。

私より長生きだったなんて知らなかったわ。
私は昔のことを覚えていないの。
私がいつどうして生まれたのかも、
もし知ってたら教えて欲しいわ。
とマーレが言った。

そこにトンピリビが飛んできた。

昔のことなんてどうでもいいじゃない?
あなたは夢見る貝の精霊たちの眠る島を
ずっと見守るために生まれてきたのよ。
私も同じようなものね。

じゃあ、なぜ島を離れて、
私にくっついてきたの?とアイスが言った。

それはあなたに興味があったからよ。
魔族じゃないのに魔法が使える。
それに、あなたは役目をおっているでしょ。

確かにCGっていう国際組織の一員ですけど。

それだけじゃないわね。

なんのことかしら。

ほら、宇宙連合から宇宙人と人間の
トラブルの調停役を頼まれたでしょ。

そんなことも知ってるの?

ええ。
そうだ。私を人間の姿に変えてくれない?

マービーにはできたけど、
うまくいくかどうか。

そのワンドをかざして
思いついた呪文を唱えるだけでいいのよ。


a9

アイスはパールに言われた通りに、
ワンドをかざすと、
長い呪文の文句がすらすら浮かんだので、
唱えてみた。

周囲に薄い煙がたちのぼり、
パールは人間の女性の姿に変身した。

ありがと。
どうもケツァルコアトルスのままだと、
滑舌が悪くて。
とパールが言った。



解説)
続きます。
Posted at 19:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 22, 2026

泉に潜る

a1

遺跡の泉で、
たまきたちは思い思いに
過ごしていた。


a2

さっきの虹を出現させた魔法は?

あれは魔術の書に呪文が書いてあったんです。
景色を変えるのって楽しいですね。

魔族の人って、
その応用で異世界も作っちゃうのね。

私にはとてもできません。
その人に備わった夢見る力が必要なんです。

シモーヌは、そうやって
常春の国を作ったんでしょ。
この世界だって、
シモーヌのお婆さまが。

そういうことみたいですけど、
魔族の私にも信じがたいパワーです。


a3

レイはトマソンの特訓をしていた。

随分上手になったわ。
今度は手助けなしでやってみて。

はい。


a4

トマソンは懸命に
足をばたつかせている。

いい感じよ。


a5

アンナは素潜りを楽しんでいた。


a6

泉の底で、
アンモナイトが腕にしがみついてきた。

あら何かしら。

こんにちわ。

あなた言葉が話せるの?

はい。突然ですが、
昨夜、花火を打ち上げた人に
あわせていただけませんか。
お礼が言いたいんです。

い、いいわよ。


a7

アンナはアンモナイトを
腕に乗せたまま急浮上した。


a8

あっちの岸辺にいるのよ。


a9

みんな興味津々で集まっている。

昨夜の花火は綺麗でした。
お礼を言いにきたんです。

お礼なんて。
私はまだ魔法を覚えたばかりで、
実験させてもらっていただけなんですよ。

実はこの島は夢見る貝の精霊たちの故郷。
この時期には、亡くなった精霊たちの魂が
戻ってくるんです。

なんだかお盆みたいな話ですね。
魔族の故郷だったって聞きましたが。

それはその通りです。でも、
魔族が移り住む前から貝たちの島だったんですよ。
大昔のことですが、そのことを知っていた魔族は、
この時期に祝祭の日を決めて、
昨夜のように花火の幻影で夜空を彩ったのです。

なんとなんと。

私は古い言い伝えで聞いているだけですが、
この島に帰ってきた貝の精霊の魂たちは、
また魔族が戻ってきて昔のように祝福してくれたと、
すごく喜んでいたんです。
それで代表して私がお礼に参りました。

それはわざわざご丁寧に。
と黒木は戸惑いながら言った。


a10

アンモナイトが泉に帰っていった後、
黒木喜六とたまきが話している。

ハリーが魔術劇場を移転したのも、
黒木さんが魔術の花火の練習をしたのも
みんな偶然みたいだったけど、
意味があったのね。

いやいや、誰かの
思いつきなんでしょうよ。



解説)
続きます。
Posted at 19:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 21, 2026

海中へ そのに

a1

アイスはどんどん潜っていった。

やっと海底が見えた。
随分と深いわね。


a2

あれはボートの残骸みたい。
あら、タコがいる。
あのタコには見覚えがある。


a3

また船の残骸がある。

タコはアイスに寄り添うように
ついてきた。


a4

ああ、あれはかなり大きな沈没船。
甲板に巨大なタコが鎮座しているようだ。


a5

アイスが接近する前に、
隣にいたタコが巨大なタコの元に泳いで行って、
何か会話している。

アイスが接近すると、
巨大なタコは黒っぽいバッグを
アイスに差し出した。
もらって欲しいと言っているようだ。


a6

昨日みんなで逃してやったタコが
沈没船にいた巨大なタコにそのことを話して、
巨大なタコがお礼の品をくれたのだと
アイスにはわかった。


a7

その頃海岸では、
海に潜ってきたサラとマーレが話していた。

ふーくたびれた。

いくつも貝殻を拾ってきたのね。

その中に、
夢が見られる貝殻はあった?

残念だけど、無かったみたい。
でもこの貝殻は笛に使えるわよ。

それはよかった。


a8

その時、アイスも戻ってきた。


a9

このバッグはどうしたの?

海底に、潮流の関係だろうけど、
船の墓場みたいな場所があってね。
そこで大きな沈没船を見つけたんだ。
そこにいた巨大なタコにもらったのよ。

タコにもらったの?

昨日みんなで逃してやったタコもいてね。
同じ種類だったから親みたいだった。
それで、子供を逃がしてくれた
お礼にくれたような気がしたの。

タコの恩返しね。


a10

その時、岩棚を越えて
エクレア号からエルザがやってきた。

船からマーレさんの赤い髪が見えたので、
来てみたんです。

朝から私は素潜り。
アイスはスキューバダイビングをしてたの。

それじゃ疲れたでしょう。
船で休憩しませんか。


a11

一行はエクレア号で
休憩することにした。



解説)
続きます。
Posted at 19:34 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 20, 2026

海中へ

a1

海岸に着いたアイスたちが話している。

アイス。
それは潜水道具?

せっかくの海だから、
CGの装置を持ってきたの。

このあたりは岩場で、
急に深くなってるわ。

マーレは潜らないの?

私はここから見てる。


a2

二人は海に向かった。


a3

サラは早速海に潜っていく。


a4

この辺はまだ割と浅いのね。


a5

アイスも続いて海に潜っていく。


a6

あんなところにいたか。
あ、魚が来る。


a7

息が持たないわ。

サラ、危ないよ。

え?


a8

魚は巨大な口を開いた。

アイスは咄嗟に呪文を唱えている。


a9

あら、ちっちゃくて可愛い魚ね。
とサラが言っている。

さっきまで大きかったのよ。



解説)
続きます。
Posted at 20:14 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 19, 2026

朝の虹

a1

翌朝、魔術劇場に泊まった
レイとアンナが起き出してきた。

おはよう。

おはようございます。

早起きしたけど、
仕事が休みなのに気がついて、
二度寝したの。
久しぶりによく寝たわ。


a2

皆さん、もうお出かけですよ。
朝食は島の広場で用意しています。


a3

そこにトマソンも
起き出してきた。

あらおはよ。


a4

昨日は泳ぎの練習して
久しぶりに体を動かしたので
くたびれたのかぐっすり眠っちゃいました。

私たちは飲み過ぎで。
今日は泉で特訓ね。

はい。


a5

三人はデュアンに見送られて、
遺跡の広場に向かった。


a6

広場では朝食を済ませた人たちが、
コーヒーを飲んでいた。

a7

おはよー。
黒木さん、昨夜の花火綺麗だったわ。

ありがとございます。
アイスさんも手伝ってくれて。

アイスたちは?

サラとマーレと一緒に
海辺に泳ぎに出かけたわよ。
私もこれから黒木さんと泉に出かけるの。
と、たまきが言った。

私たちも食事してから、
泉に行くつもりなの。
後で合流しましょう。
とアンナが言った。


a8

朝食を済ませて
アンナたちが泉に行くと、
黒木が滝の上空に向かって
呪文を唱えているのが見えた。


a9

やったわね、黒木さん。
とたまきに言われている。



解説)
続きます。
Posted at 19:44 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 18, 2026

夜の花火

a1

日が沈み、
夜空には星が瞬き始めた。


a2

エクレア号では、
エルザとジョー軍曹が空を眺めていた。

みんなどうしているのかしら。

魔術劇場が島に移転したんだろう。
きっと島で騒いでいるんじゃないかな。


a3

その時、突然夜空を明るく染めて
花火が輝き始めた。

あらら。


a4

キャプテン・クックドゥーも、
船室で思わず椅子から立ち上がって、
丸窓の外の花火を眺めていた。

なんだあれは。


a5

黒木喜六が、広場で魔法の呪文を唱えて、
花火の幻影を夜空に描いていたのだった。

みんな見物している。


a6

うまく行ったじゃない。
私もイメージを重ねてみるわ。
と言って、アイスも呪文を唱え始めた。


a7

花火はいっそう華やかに
輝き始めた。

きれいきれい。


a8

見事なものね。
ハリー、この魔法。
あなたもできるんでしょう。

それはできるさ。
子供の頃によく遊んだものだよ。
でも人間の友達に見せたら、
怖がられちゃってね。
親に人前ではやるなって言われたんだ。


a9

しばらくのちに、
幻影は消え去って、
満天の星空だけが残った。

もう終わりなんですか。

アンコール。

花火は儚いところがいいのよ。

真夏の夜の夢ですねー。
などと言い合っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:24 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 17, 2026

広場での食事

a1

アンナたちはボートで送ってもらい、
再度、島に上陸した。


a2

海辺で海水浴をするのをやめて、
遺跡の泉で遊ぶことにした。

滑りやすいから気をつけて。


a3

泉にたどり着くと、
ちょうど、たまきに出会った。

ここに泳ぎに来たんだけど。

すぐこの上の広場で、
食事会を開いているの。
一緒にどう?


a4

アンナたちが広場に行くと、
すでに人が集まってワインを飲んでいた。
ハリー夫妻もいるようだ。


a5

海辺の海水浴はどうだった?

海はきれいで満喫したわ。
大きなカニを見つけたけど、
逃してあげちゃった。


a6

泉でアンナたちに出会ったから
誘ってきたの。
とたまきが言っている。

テーブルも椅子もまだ余っているわよ。
飲み放題で食べ放題だから、
セルフサービスでセッティングしてね。


a7

賑やかになったわね。

とりあえずワインに肉まんか。
マンゴー亭から出前してもらったのかしら。

あ、もうすぐ夕暮れなのね。
遺跡の柱も西日に染まっている。


a8

夏の日が
ようやく暮れようとしていた。


a9

エクレア号でも
エルザたちが夕陽を見ていた。



解説)
続きます。
Posted at 19:29 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 16, 2026

遺跡の広場で

a1

アイスと黒木喜六は
まだ遺跡の広場にいた。

この大きな石をどければ、
スペースが作れるわね。
黒木さん、魔法で消しちゃってくれる?

そんなの無理ですよ。

ものは考えようなのよ。
物のサイズを変える魔法を覚えたんでしょう。
石のサイズを小さくすればいいの。
砂粒みたいに。

なるほど。
では、やってみます。


a2

黒木は、森林公園で
練習していた呪文を唱えた。
すると薄い煙が立ち上り。


a3

なんと石は砂粒のよなうな
サイズに変わってしまった。

これでスペースができたわね。
ここは使えそう。


a4

アイスは隣接する泉に
降りていって、サラたちに声をかけている。

みんないる?
これから広場でスイカを食べるから、
魔術劇場から椅子とテーブルを
運ぶのを手伝ってくれない?


a5

一同は椅子やテーブルを運んでいる。

大変だけど、スイカのためね。


a6

無事に広場のスペースに
椅子とテーブルが運ばれた。
さっそくみんなでスイカを食べている。


a7

なんか海辺のレストランみたいになったわね。

椅子とテーブル、随分余分に運んだけど、
アイスはどうするつもりなのかしら。

ハリー夫妻にも声をかけてたわよ。

ふーん。すると、今日の夕食はここで。


a8

マーレさん。
実は、黒木さんが、この島で
空の景色を変える魔法の練習をしたいと言ってるんですが。
とアイスが言った。

そうなの?

魔族に伝わる魔術の書に書かれていた魔法の一つなんです。
景色の見かけが変わるだけで、実際の世界には
ほとんど影響はないということなんですが。
と黒木が言った。

大昔にこの島に魔族の都があったことは
お話ししたわよね。
だから、その魔法のことは私もよく知ってるわ。
でもそれは特別な祝祭の日に使われていたの。
普通の日に、昼が夜になったりしたら大変でしょ。

そ、そうですね。
私もそれで失敗しました。

だからささやかな変化が使われていた。
夕焼けや星空を美しくするとか、
雨上がりの空に大きな虹をかけるとか。

祝祭の日にはどんなことが。

花火の幻影を見せるっていうのがあったわ。

そ、それやってみたいです。

いいわよ。
夜になるまで待ってね。


a9

アイスはサラを呼んで話している。

そういうわけで、
今日は、ここで夕涼みを兼ねて、
食事会を開こうと思うの。

ふーん。
いつから計画してたの?

ついさっき思いついたのよ。
黒木さんの魔法でスぺースができたから、
ここで夕涼みするのも楽しいんじゃないかって。
あとは食事の準備。

魔術劇場が近くて良かったわね。
飲み物も運んでこなくちゃ。



解説)
続きます。
Posted at 21:02 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 15, 2026

エクレア号で

a1

エクレア号は
島の近海に停泊していた。


a2

海賊船に乗るのは
初めてだろう。
ゆっくり見て回るといいよ。

ありがとうございます。
これ食べたらさっそく。

冷たくて頭がキンキンするわね。


a3

あれは鏡の扉ね。

魔術劇場に直通してるんです。
それでかき氷の製氷器を
ドルフィンから運んできまして。


a4

ここから先は下に降りて
倉庫や船室に行けるんです。

海賊船なら
大砲も置いてあるの。

あるかもしれませんね。
でも武器庫の鍵は
キャプテンが保管してるんで、
私は見たことはないんです。


a5

甲板に出ると気持ちがいいわね。


a6

またどこかへ行くの?

特に出航する予定は
聞いていないですね。
半年かけてクリスタルパールを見つけて
帰ってきたばかりですし。


a7

船尾から海を眺めていると
砂浜で見た魚竜のようなものの姿が見えた。


a8

あれはなんなんですか。

大昔に生きていた恐竜で、
モササウルスっていうらしい。
忘れられた夢の世界から、
このマーレの島に向かう時も見かけたよ。
その時、シノっていう夢食いの女性に、
名前を教えてもらったんだ。


a9

また上陸用のボートを出してもらって、
浜辺で泳ぐ?

あんな恐竜を見たら
ちょっと怖くなりますね。

遠浅だし浜辺には
近づいてこないわよ。
それに、遺跡に泉があったでしょ。
あそこなら安全。

お二人とも元気だなあ。

ずっと毎日マンゴー亭で、
肉まんばかり運んでたでしょ。
こういう時にこそ楽しまなくちゃ。
あなたも泳ぎを覚えたいでしょ。

はい。



解説)
続きます。
Posted at 19:19 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 14, 2026

泉で遊ぶ そのに

a1

アイスたちは相変わらず
泉で遊んでいた。

体が冷えてきたから
上がって休むわ。

私も。


a2

ハリー夫妻は?

一旦魔術劇場に戻るって
言ってましたよ。
ところでアイスさん。
魔法の練習をしたいんですけど、
よかったら付き合っていただけますか。

いいわよ。


a3

二人は近くの遺跡の広場にやってきた。

今はどんな魔法の練習をしているの?

ものを大きくする魔法の練習です。
森林公園で、昆虫を巨大化したりしてました。
それで新しい魔法を試してみたいんですが。

どんな魔法?

七夕の時に、シモーヌさんがやったような、
空の様子を変えるような派手なのです。

今年の七夕ね。
私はまだ広場に帰ってきていなかったから、
それはみていない。

それで森林公園でみんなに勧められて、
初めてやってみたんですが、昼を夜に変えたら、
飛んでいた円盤が落ちてきてしまいまして。
ピピという宇宙人が載っていたんです。

それは危なかったわね。
ピピは無事だったの?

はい。空を魔法で変えるときには、飛んでいる
鳥や飛行機に注意するように言われました。
でも、ここなら夢の中だから安全でしょう。

そうとも言えないわ。
見かけだけでも空の景色を変えちゃうわけだから、
無断でするのはお勧めしない。
そうね、住民のマーレには事前に話しておくべきよ。

はい。
でも、なんかあの人近寄りがたくて。

私が付き合ってあげる。


a4

さっきから
ずっとたまきが浮かんでこないんだけど。

変ね。
人間はそんなに息が持たないはずでしょ。


a5

サラは探してみることにした。


a6

泉の底で、
マーレに出会った。

たまきを見なかった?
探したんだけど、
見つからないの。

ふーん。
この泉には、もう少し深い場所があるの。
そっちかなあ。


a7

二人は泉の奥底に向かった。

たまきが安らかな顔で眠っている。

こんなところで寝てたのね。
呼吸はどうなっているのかしら。
それにここには貝殻がいっぱい。

この島は貝の精霊の故郷だって、
あなたにお話ししたかしら。
精霊たちの魂はここで眠っているのよ。
それと、たまきは、
オウム貝のベッドに入っているから、
呼吸のことは心配ないわ。
とマーレが言った。


a8

サラの呼びかける声に
たまきが目を覚ました。

うーん。
夢だったか。
いいところだったのに。

たまき、しっかりしてよ。
ここは泉の水中で、
あなたは眠り込んでいたのよ。

そうみたいね。
マーレにもらったこのアンモナイトを
耳に当てていたら、急に眠くなっちゃって。
それにこのオウム貝のベット、
暖かくて、すごく居心地がいいの。
息継ぎの必要もなくて、
地上にいるのと変わらない。


a9

みんな泉の水中から
上がってきた。

たまき。
それでどんな夢を見てたの?

それは秘密。



解説)
続きます。
Posted at 19:45 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 13, 2026

浜辺で そのに

a1

アンナたちは浜辺で寝そべっている。

流石に喉が渇いたわ。


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そこに軍曹とエルザがやってきた。

あら。


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随分遠くまで来てたんですね。
私たちも浜辺を歩いたことがなかったので、
様子を見にきたんです。

そうなの。
この辺りまで砂浜が続いていて、
この先は岩場みたいよ。

そうなんですね。
あ、船で冷たいものでもいかがです?


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アンナたちはエクレア号で
休憩することにした。


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のどかな風景ね。


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あ、あれは何?


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私も見るのは初めてです。
沖には出ない方が良さそうですね。


a8

一行はエクレア号の近くに戻ってきた。

ここからはボートよ。
とエルザが言っている。

この子は安全そうね。

何なんでしょう。


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エクレア号では
キャップテン・クックドゥーが出迎えてくれた。

ほー、砂浜の果てまで行ったのか。

キャップテンは
島のこと、よくご存知なんですか。

この島では夢見る貝殻を
随分探したからね。
もう遥か昔のことだが。



解説)
続きます。
Posted at 19:44 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 12, 2026

泉で遊ぶ

a1

ハリーたち一行は泉で休憩していた。


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みんな潜っちゃったのね。
とたまきが言っている。


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泉の底から
マービーがたまきの姿を見ていた。

あの不思議な泳ぎ方は。


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マービーは浮上した。

たまきさん。
その泳ぎ方は?

ああ、これは犬かきっていうのよ。


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たまきはマービーに誘われて
潜水した。

上から見るのと大違いね。


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綺麗な珊瑚に、これは熱帯魚かしら。


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それぞれ思い思いに
水中の景色を楽しんでいる。


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泉の底でマーレに会った。

これもオウム貝?

前に私が使ってたの。
ちょうど空いてるから、
入ってみたら?


a9

サイズはぴったりね。

何だか居心地が良すぎますね。
中にこんな貝殻が。

ああ、それは
アンモナイトよ。
他にも持ってるから、
あなたにあげる。

これも夢が見られる貝なのかな?

恐竜の生きていた頃の、
太古の夢よ。


a10

アイスたちは息継ぎに
水面に向かっている。

楽しんでる?

ええ。
それはもう。



解説)
続きます。
Posted at 19:30 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 11, 2026

浜辺で

a1

アンナとレイとトマソンたちは
まだ海辺で遊んでいた。

アンナは泳いでいる、


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トマソンは
バタ足の練習をしている。

顔を水につけるのに慣れることよ。

砂浜で遊びましょうか。


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ビーチバレーをしている。

これなら僕も。


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あらら。


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ボールをとりに行って
何か見つけたようだ。


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大きなカニね。


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持って帰って茹でて食べる?

イタタ。

入れる器がないから、
運ぶの大変よ。
逃がしてあげましょう。


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その前に、
カメラを持ってきたので、
セルフタイマーで記念撮影。


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遊び疲れたので
しばらく休憩。

沖にタコがいるよ。



解説)
続きます。
Posted at 19:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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