Feb 18, 2026

春節の広場 そのに

a1

マンゴー亭で
ジャンとローザが話している。


a2

君は去年のハロウィーンのコンテストで
ゾンビの仕草で優勝した人だろう。
この町の人じゃないよね。

ええ、観光に来たんだけど、あれから、
喫茶ペンギンの前のカコさんたちの家に
家事手伝いで居候させてもらっているの。

ふーん。これ美味しいね。
君が焼いたの?

そうよ。
私は料理研究家なの。


a3

バターを塗ると
こくが出て一味違うわよ。
お塩を少し振ると、さらに甘味が引き立つわ。


a4

そこにシモーヌとピリカがやってきた。

マスター。この前は
鹿せんべいを作ってくれてありがとう。
すごく好評だったので、
また注文してもいいかしら。


a5

もちろん。
と言いたいところだけど、
これから、ガルーダの舞を
踊らなくちゃならないんだ。
それに春節でラーメンの屋台も出してるし、
注文が多くてね。
ちょっと時間がかかるかもしれないな。


a6

あ、だったら私に手伝わせてもらえませんか。
鹿せんべいは得意なんです。
と会話を聞いていたローザが言った。


a7

サラはルビーたちに会って話をしている。


a8

もう春節なのね。
今年は恒例の竜の舞は見られるの?


a9

それが今年は取りやめになったんですよ。
いつもは軍の特殊部隊が協力してくれるけど、
今年はなんでも豪雪地帯に派遣されていて、
雪かきをしてるらしくてね。
とドルフィンのマスターが言った。

でも恒例の春節の踊りは
これから始めるつもり。



解説)
続きます。
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Feb 17, 2026

春節の広場

a1

サラたちは鏡の扉を使って
サラたちの部屋に戻ってきた。


a2

広場で春節が始まってるよ。
今年は屋台が出てるみたい。

まだ寒いよね。


a3

サラは上着を着込んでいる。


a4

3人は広場に出かけた。
万国旗がはためいている。


a5

ピリカは干支の馬の埴輪に
注目している。

いい匂い。


a6

ラーメンの屋台が出ていたのだった。


a7

佳奈と舞がラーメンを食べている。


a8

鈴木すずと圭も
出来上がりを待っている。


a9

アンナと小池恵子は
チャイナドレスを着ていた。

その格好二人とも
久しぶりじゃない?

春節だからね。



解説)
続きます。
Posted at 19:58 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 16, 2026

朝の出来事 そのに

a1

なんかすごい声が聞こえたけど。

ああ、
恐竜が叫んだんですよ。


a2

何が起きたか、
聞かないことにしよう。

家の周りを案内するわ。
とみすずが言っている。


a3

ここは菜園なの。

ヤビーが喜びのポーズをしている。


a4

あれは常設タイプの鏡の扉ですか。

ええ。
現実の未来の世界に行けるのよ。

現実世界ですか。
私は遠慮したいなあ。


a5

一行は家の玄関前に戻ってきた。

ところで、
情報の記録装置みたいなものはありますか。
とマルテが言った。

紙とペンね。もちろんあるわよ。
でもどういう風の吹き回し?

湖でアンモナイトを見つけたり、
恐竜を見ているうちに、
大昔のことをいろいろ思い出して、
記録に残しておきたくなったんです。


a6

そうそう、レイチェルが使っていた
机と椅子があるわ。


a7

何を書くの。

もちろんマルテの手記です。

そのタイトルは
やめた方がいいわよ。

じゃあ火星年代記。

それもやめた方がいいわ。


a8

文字を書くなんて、
見かけによらないわね。
人間みたい。

そこにピリカがやってきた。

シモーヌ。
鹿せんべいごちそう様でした。
また食べたいんですけど。


a9

あれは広場のマンゴー亭で、
特別に作ってもらったの。
また行って頼んでみましょうか。

うん、私も行きたい。

広場ねー。
そういえば今日は2月の16日。
今年の春節は明日からだから、
里帰りして見物するのもいいわね。
とサラが言った。


a10

サラはシモーヌとピリカを連れて
家に戻ることにした。



解説)
続きます。
Posted at 19:47 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 15, 2026

朝の出来事

a1

サラはぐっすり眠って
部屋から起き出してきた。

おはよー。

おはよ。
今日もいい天気よ。


a2

夢とは思えない瑞々しさね。


a3

マルテは起きたかしら。
あ、ヤッピー。おはよう。

おはようございます。
マルテさんなら、
みすずさんと散歩から、
戻ってこられたところです。
玄関の前にいらっしゃいますよ。


a4

二人が玄関前のベランダに
回ってみると、
アンキロサウルスのアンキローに乗ったみすずと
マルテの姿が見えた。

おはよーと声をかけている。


a5

天気がいいので、
湖畔で朝食を食べようということになった。


a6

あれはサイカニアの群れね。


a7

マルテは何も食べないの?

私は水だけでいいんです。
昨日たっぷり飲みましたから。
ちょっとこの辺を歩いてきます。


a8

さっきのみすずが乗ってた恐竜は?

ああ、アンキローね。
群れに帰ったみたい。
いつも私の朝の森林浴に付き合ってくれるの。
あれでまだ子供なのよ。


a9

マルテは
ティラノサウルスに出会っていた。



解説)
続きます。
Posted at 19:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 14, 2026

夕食のあとさき

a1

サラは食堂に降りてきた。
ヤッピーが配膳をしている。

すっかりうたた寝しちゃった。


a2

夕食が始まった。

ふーん。そんな夢を見たの。

マルテに似た宇宙人に、
声をかけたところで目が覚めたのよ。


a3

ヤビーが、料理を運んできた。

それは。

湖でとれたアンモナイトですよ。

それ夢に出てきたわ。


a4

食事が終わり、
みすずはシモーヌを
来客用の寝室に案内している。

シモーヌさんは
この家に泊まるの初めてでしょう。
一人だとちょっと広いけど、
この部屋を使ってね。


a5

確かに広いわね。
応接セットもついてる。


a6

サラはいつもの部屋ね。

了解。


a7

サラの泊まる部屋を
見に行ってもいい?

もちろんよ。


a8

このベッドも寝心地良さそうじゃない?

そうなのよ。
ところで、さっき話した夢のことだけど、
何か意味があるのかしら。

夢の中で見た夢でしょう。
さすがに、そういうのはよくわからないわ。


a9

フミコはマルテを
来客用の寝室に案内していた。

二人用の大きいベッドだから
あなたでも十分使えるでしょう。

そうですね。
私は手足をまとめると
意外と場所をとらないんですよ。
人間用のベッドを使うのは初めてですが。


a10

私たちの星が見える。
とはいえ、ここは忘れられた夢の世界。
この夢を見た人はかなりの人ですね。

シモーヌの祖母だったって聞いてるわ。
亡くなる直前に見ていた夢で、
夢を見ながら亡くなったのかもしれないの。

じゃあ私たちみたいに
夢の中に移り住んで、
ずっと生きておられるのかもしれない。

木々の梢をゆすって、
風が波のように通り過ぎていった。



解説)
続きます。
Posted at 19:48 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 13, 2026

サラの夢

a1

サラは夢を見ていた。


a2

あの星は。


a3

どんどん近づいていく。


a4

地表まで接近したようだ。


a5

井戸のような人工物がある。


a6

サラが吸い込まれるように
落ちていくと水中だった。


a7

どうなってるのかしら。


a8

あ、あなたはマルテなの?

サラ。


a9

サラはその声に目を覚ました。

サラ。
そろそろ晩御飯よ。
といわれている。



解説)
続きます。
Posted at 19:53 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 12, 2026

みすずの家で

a1

水浴びしてるよ。
大丈夫かなあ。
とヤッピーたちが噂している。


a2

サラとシモーヌは
おやつを食べていた。


a3

おやつを食べたら、
なんだか私眠くなっちゃった。
とサラが言った。

ふーん。
そういえば、サラとはエクレア号で出会ってから、
ほとんど一緒に行動してるけど、寝てないわね。

エクレア号にマーレが来た夜に、
海賊船に泊まって以来ずっと寝てない。
船から町に戻ってきたと思ったら、
馬のフィギアのエドの件で常春の国に行ったり、
アフリカに行ってピピの件で宇宙船に乗ったり、
色々あったけど全然寝てない。

鏡の扉を頻繁に使うと、
疲れたり時間の感覚もおかしくなるのよ。
特に普通の人間はね。
寝室に行って本格的に休む?

それほどでもないわ。
今寝たら、
晩御飯寝過ごしちゃいそうだし。


a4

サラたちは
フミコがミミコの世話をしている部屋に行った。

ここは爽やかな風が吹き込むから、
気持ちよさそう。

そこ座ってもいい?

もちろんよ。
お茶でも飲む?


a5

マルテが湖でタコ泳ぎしてるわよ。

そんな泳法あったっけ。

あ、あれはタコ踊りか。


a6

サラは疲れが溜まっていたのか、
あっという間に寝てしまった。


a7

やがて
マルテとみすずが
湖畔の散歩から戻ってきた。

泳ぎがお上手なんですね。

手足がたくさんあるので。

あれ、
サラは?

寝ちゃった。


a8

そよ風を受けながら、
サラは眠っている。


a9

パラサウロロプスの子供が
覗き込んでいる。



解説)
続きます。
Posted at 19:46 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 11, 2026

湖畔の散歩

a1

サラたちはみすずの家にやってきた。
マルテはさっそく湖を眺めている。

あら、珍しい姿のお客様ね。
とフミコが言っている。


a2

応接間にみんなが集まった。

私の名はマルテ。
夢の中で暮らせる世界を探していたところ、
シモーヌに常春の国に送ってもらえました。

マルテさんは夢食いなの?

よく聞かれませすが、
元はあなたたちが火星と呼ぶ星の住人です。
遥か昔に精神的な進化を遂げた代償に、
現実世界では長時間存在できなくなり、
あなたたちが夢食いと呼ぶような存在と
類似した生き方をしていますが、
異世界由来の夢食いではありません。

元は惑星で生まれた生物で、
人間や魔族やタコと同じなのね。

違いますが同じです。


a3

恐竜が見たいというマルテを
みすずが湖畔に案内することになった。


a4

ヤミーやヤッピーと出会った。

湖畔巡りですか。
今日はプラキオサウルスが来てますよ。
といわれている。


a5

二人が岸辺に沿って歩いて行くと、
プラキオサウルスに出会った。


a6

二人が近づいていくと、
プラキオサウルスは
水辺を離れていった。

このへんの草食恐竜は、
最近私たちに慣れてきて、
棲み分けしてくれてるみたいなの。
とみすずが言っている。


a7

さらに岸辺を回っていくと、
漁をしているスピノサウルスを見かけた。


a8

二人の姿に気がついた
スピノサウルスたちは
立ち去って行った。

礼儀正しい連中ですね。

あなたが怖いのかも。


a9

マルテは湖に入っていく。

まるでタコみたいね。
といわれている。



解説)
続きます。
Posted at 19:43 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 10, 2026

雪の日

b1

ジェニーたちの部屋で
たまきたちが話している。

雪が降ってる。

夜中に降り積もったみたいね。


b2

年に一度か二度の雪景色ね。


b3

探偵事務所でも。

雪が降るなんて珍しいね。


b4

冬らしくていいんじゃない。


b5

喫茶ペンギンでも。

昨日は冷え込むと思っていたら、
やっぱり雪になったのね。


b6

雪景色は暖かい部屋から
見るのが一番。

雪見酒したいなあ。


b7

サラたちの部屋でも。

雪だね。

薄着で出かけたサラはどうしているかなあ。

きっとあったかい世界で
快適に過ごしているわよ。


b8

サラは
トロンの小屋でくしゃみをしていた。

誰か私の噂をしたのかしら。


b9

さてシモーヌ、これからどうしましょう。

マルテも住処が決まって、
新しい世界に馴染めそうだし、
一件落着ね。
ホテル・ナジャに行って、
ハリー夫妻に報告するか、
常春の国に行って、
城のフクロウたちにマルテを紹介するか、
物語の分岐点のようで迷うわね。

どっちでもあまり変わらないと思う。
とサラが言っている。


b10

この鏡の扉は、
去年の6月にアイスとヴィヴィアンとセリーヌが来た時、
アイスがいつでもみすずさんの家に行けるように、
設置してくれたんです。
とトロンが言っている。

そこはどんなところ?

この忘れられた夢の世界の中央にある森林地域よ。
恐竜たちが棲息している。

行ってみたいな。
とマルテが言った。

それは構わないけど、
マルテは一人きりの暮らしが好きなんじゃないの?

恐竜を見てみたいんです。
遥か昔、地球で恐竜が栄えたのは、
私たちの文明が最盛期の頃でした。

もう何億年も前のことよ。

マルテが突然現れたらみすずたちが驚くから、
私たちも一緒に行きましょう。

思いつきみたいだけど、
これで話の行き先が決まったわね。



解説)
先日の日曜日、珍しく雪が降ったので、
常設セットの窓から見える雪景色を撮影しました。
Posted at 20:10 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 09, 2026

マルテ そのご

a1

ところでマルテ、あなたは大昔に、
隣の星に住んでいた連中の生き残りだって、
レプティリアンのシベールから聞いたんだけど。

そうですか。

隣の星って、火星のことでしょう。

そうです。遥か昔のことです。
隕石が衝突し、気候が大変動して文明は滅びました。
夢の世界で生きられるすべを覚えていたものたちだけが、
極地の地下の氷の中で生き残ったのです。
それから長い時が過ぎ、
レプティリアンたちが探索にやってきたのです。
でも彼らの目的は隣の青い水の惑星、地球でした。
接触はあったものの、
砂漠と化していた惑星に関心を失った彼らは、
いくつかの補給基地を残して地球に去っていった。
私たちがそう仕向けたこともあったんですが。

古代に地球に来たレプティリアンたちが、
人類、特に魔族と共存していたっていう話は、
フミコから聞いたことがあるわ。
それ以前の出来事なのね。


a2

あら、ここには壁があるみたい。
前に進めない。

見えないだけで、ここは洞窟の中なんです。
雪で塞がれているという
向こうの入り口に行ってましょう。


a3

3人はどんどん
洞窟の奥に進んで行った。


a4

雪の壁に突き当たると、
マルテは目から怪光線を発して雪を溶かした。
すると洞窟の出入り口を塞いでいた雪が溶けて、
雪塊が音を立てて崩れ、
3人は忘れられた夢の世界に出るとことができた。


a5

サラ。
という声がする。

トロン!

谷川に水を飲みに来ていたら、
大きな音がしたので様子を見に来てみたんです。
アイスさんと二人で、
せっかく塞いだのにまた開けちゃったんですか。

ちょっと事情が変わったみたいでね。
そう言って、サラは、
トロンをシモーヌとマルテに紹介した。


a6

トロンは夢食いなの。
子供のみる夢だけに出没するらしいのよ。

姿もおもちゃみたいで
一見幼児用玩具の精霊みたいね。
とシモーヌが言った。

それが違うんですよ。


a7

3人はトロンに小屋に来ないかと
誘われたので、ついていくことにした。

このあたりは
忘れられた夢の世界の中でも
最西端の辺境で、住人も恐竜も滅多に来ない。
一人暮らしには最適なんです。


a8

やがてトロンの住む小屋に到着した。


a9

快適そうなお部屋ね。

そうなんですよ。
水しかないですがどうぞ。

あ、これお水なのね。



解説)
続きます。
Posted at 19:57 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 08, 2026

マルテ そのよん

a1

マルテさーん。
随分探したのよ。


a2

マルテでいいですよ。
森の中に出現して
あちこちを観察していたんです。


a3

ここは山紫水明の世界ですね。
気に入りました。

ここには私が送り込んだ
主にフィギアの精霊たちが
暮らしているの。
住み着いた夢食いもいる。
あなたが来たことは
みんなに知らせておくから
出会ったら挨拶してね。

あまり交流はしたくないんですが。


a4

シモーヌは、
ちょっと考えているようだったが、
やがて口を開いた。

マルテは寒さは大丈夫?

前の世界では氷に閉じ込められていた
こともありましたから、
全然平気ですよ。

だったら。
いい住処があるわ。


a5

3人はセコイアの根元で眠っていた
オオトカゲに出会った。

こちらはマルテ。
新しい住人だから
仲良くしてね。

最近は馬とかタコとか
賑やかになってきましたね。
どうぞよろしく。
とトカゲは言った。


a6

この辺りは雪が積もっていますね。

常春の国と言ってもそれは平野や森や湖のある中央部分。
雪を被った周辺の山々は世界の境界になっているの。

ここ登るんですか。


a7

3人は雪山に登って行った。

ここに洞窟があるの。
トンネルになっていて、
忘れられた夢の世界に抜けることができるけど、
今は向こう側の入り口は雪で塞がれている。
普段はフクロウたちが、たまに吹雪の際の避難所に
使っているみたいだけど、
あなたの住処にどうかなと思って。


a8

なるほど。
住み心地が良さそうですね。

トンネルを抜けて、
忘られた夢の世界に行きたければ、
それも構わない。
ただし、向こうの世界には
すでに夢食いたちが暮らしていて、
恐竜も生息しているのよ。


a9

ここ改造してもいいですか。

どうぞご自由に。


a10

マルテが呪文のようなものを唱えると、
周辺がホワイトアウト状態になった。

これってピピの夢の中と同じ。
とサラが言った。

ピピの夢もそうやって変えていたのね。

変えたのは洞窟の中だけです。
私には、この状態が落ち着くんですよ。
天国にいるみたいで。



解説)
続きます。
Posted at 19:33 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 07, 2026

マルテ そのさん

a1

オウル様はお昼寝中で、
ディアナ様はエドさんと
お花畑にお出かけです。

新しくこの世界に来てるはずなんだけど、
マルテっていう
タコみたいな生物のこと知らない?

存じませんです。
私はいつもお城におりますので。
みんなを集めて聞いてみましょうか。

それには及ばないわ。


a2

二人は城を出て
マルテを探してみることにした。

いつも巡回パトロールをしてる、
アーキスに聞けばわかるかも。


a3

アーキスは、庭園の中の
カエルの彫像を栖にしている。

見なかったなあ。
タコみたいな姿なんだな。
探してみるよ。

新しい住人なんだから、
仲良くしてね。


a4

この世界、結構広いから
きっとどこかにいるんでしょうね。

野原の方にいってみましょう。


a5

カマキリに聞いても
知らなかった。


a6

私たち平原をずっと駆け回っていたけど、
誰もみなかったわよ。
と言われている。


a7

森の中に入っていたら
見つけるのは大変そうね。

やっぱりフクロウたちに
集まってもらって
目撃者を探したほうがいいかなあ。


a8

二人は湖のほとりまでやってきた。

あ、あそこに。


a9

大きな石の上にポツンと立っている、
マルテの姿が見えた。



解説)
続きます。
Posted at 19:48 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 06, 2026

マルテ そのに

a1

3人は鏡の扉を抜けて、
ピピの見ていた夢の中から
宇宙ステーションに戻ってきた。


a2

シモーヌたちは夢の中で起きた出来事を
みんなに説明している。

タコのような姿の生命体。
それがピピの夢の世界に侵入して、
いつか誰かがそこにやってくるのを期待して、
ピピを長時間眠らせていたというわけね。

住んでいた世界を失って、
ピピの夢の中に緊急避難したんだって言っていたわ。
それにしては、あまり困っているようにも
見えなかったけど。
住みやすい場所を知らないかっていうので、
とりあえず、精霊たちの住む常春の世界に送ってあげたの。

随分大胆な決断だね。
そのマルテという生命体は、信頼できるのかな。
彼の素性は何もわからないんだろう。
とハリーがいった。

そこは私の直感です。
住みやすい場所を知らないかって言われた時、
常春の国のことが思い浮かんだの。
確かにマルテのことは
まだ何も知らないに等しいけど、
常春の国に送ればうまくいくような気がした。
変な言い方ですが、
常春の国がマルテを招いているような感じです。
私はこういう直感を大事にしてます。
とシモーヌが言った。

わかる気がするわ。
そういう感覚は魔族の特性なのかもしれないわね。
とカーミラが言った。

とにもかくにも原因が究明されて、
昏睡状態からピピが目覚めたのは、喜ばしいこと。
シモーヌさんの活躍に感謝するわ。
皆さん、どうぞゆっくりしていってください。
とメイズが言った。


a3

一行は宇宙ステーションの中にある
バー・エデンに案内された。


a4

あの人、すごいパワーを持っているんですね。

シモーヌのことね。
彼女は昨年の11月にハリーを訪ねてきて
知り合ったので、まだよく知らないの。
あのパワーには私も驚いたわ。

彼女の祖母も相当な魔力の持ち主だったそうだ。
その血を受け継いでいるようだな。
シモーヌはパリでアンティークの店を経営してるそうで、
しっかり人間社会にも溶け込んでいる。
いつも遊び回っているヴィヴィアンとが大違いだな。

ヴィヴィアンだって、
バー・デジャや、ホテル・ナジャを経営してるわよ。

そういえばそうだが、
実務はイリヤやマリアに任せきりだろう。
それはともかく、
パワーという意味では、ヴィヴィアンもすごいよ。
あいつだったらどんな対応をしたかな。

あんまり想像したくないわね。

そうなんですね。


a5

シモーヌとサラも、
ピピとダックにお礼の歓待を受けていた。

目を覚ましてもらった上に、
こんなにチョコもらえるなんて
嬉しいなあ。
あ、ラッカスって知ってますか。

何それ?

今年の1月に新発売された
チョコなんですよ。
ラミーとバッカスを組み合わせた
洋酒チョコなんです。

細かいことに詳しいのね。


a6

やがて地球に戻る前に、
一同はメイズに挨拶しにいった。

もうご存知かもしれないけれど、
この宇宙ステーションには、
地球オタクの宇宙人たちが乗船していて、
ここから円盤を飛ばせて、
地球観光をしたり地球を観察しているの。
宇宙連合の規約として、一応
地球の住人との直接的なコンタクトは
禁止されているけれど、特例措置もあり、
アフリカのホテル・ナジャは例外。
今回は非常事態ということで、
そういう経緯で知り合えた、
魔族の皆さんの力を借りられたわけです。
今後ともどうぞよろしくね。
とメイズが言った。


a7

サラとシモーヌは帰りがけに通路で
レプティリアンのシベールと出会った。

やあサラ、
随分面白いショーを見せてもらったよ。

シベール。
あ、こちらは。

シモーヌさんだね。よろしくな。
船内はどこもモニタリングされてるんだ。
あのタコのような宇宙人のこと
教えてやろうか。

あ、ええ、お願い。

あれは隣の星に大昔住んでいた連中の
生き残りだよ。

え、そうなの。

これから会いにいくんだろう。

ええ。
流石に気になるから。

おれはこれから
おやつを食べにいくんだ。
またな。


a8

一行は転送装置で
アフリカに帰ってきた。

さっきのトカゲ頭の宇宙人は?
とシモーヌが尋ねている。

大昔から地球に来ていた宇宙人で、
レプティリアンって呼ばれてる。
特にシベールは魔族のパワーに関心を持ってるから、
用心したほうがいいかも。
とサラが言った。

色々複雑なのね。
ともかくハリー夫妻にご挨拶してから、
常春の国に向かいましょう。


a9

二人は鏡の扉を抜けて
常春の国にやってきた。

おお。シモーヌ様、
それにサラさん。
とミネルバが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:37 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 05, 2026

マルテ

a1

世界は真っ白な状態になった。
ピピは眠っているようだ。


a2

サラはポケットから、持っていた
チョコレートを取り出して、
ピピの鼻先にかざしてみた。


a3

ピピは飛び起きた。
いい匂い。
と言っている。

あれ、ここは?

ここはあなたの夢の中よ。
夢の中でも寝てたみたいだけど。


a4

3人はとりあえず前方に歩いてみた。
方角も遠近感も全く掴めない。


a5

これは本当に僕の夢の中なの?

これじゃ、起きてから
何も思い出せないのも無理ないわね。

僕たちは夢って滅多に見ないんだ。
それに、こんな夢初めて。

あら、あそこの
タコのようなものは何?


a6

タコのようなものは
そろそろと近づいてきた。

やはり来ましたね。
君たちは、夢食いですか。
それとも宇宙ステーションの乗員かな。
おや、ピピも目覚めているのか。

夢食いでも乗員でもないわ。
この人は魔族のシモーヌ、
私はサラサラのサラよ。

地球人でしたか。
なるほど魔族が鏡の扉を使ったのか。

あなたこそ、夢食いなんでしょう。
ピピの夢の中に入り込んで
何をしているの?


a7

私の名はマルテ。
確かに夢食いと同じように
ピピの夢に入り込んではいるが、
これは臨時の緊急避難なんだ。
私たちの住んでいた世界は、
失われてしまってね。
安住の地を探している。

それはお気の毒だけど、
ここはピピの夢の中でしょう。
ピピはずっと眠っているのよ。

夢を持続することが大事だったのだよ。
持続する夢にはやがて夢くいが来るだろう。
あるいは君たちのように、
異変に気がついて様子を見に来るものがいる。
宇宙ステーションには、
宇宙連合に加盟している様々な惑星から来た
地球オタクの宇宙人が乗っているから、
誰か夢に入り込める能力を持った宇宙人が、
来ると思っていたんだが、
船に乗っていないはずの
地球の人間や魔族が来るとは意外だったよ。

それで、来たけど、どうするつもりなの。

こうして話してるじゃないか。
どこか住みやすい世界を知らないか?

その言い方、
とても緊急避難で助けを求めてるように
見えないけど。


a8

しばらく考えてシモーヌが言った。

わかったわ。
あなたの住みたい世界には何か条件があるの?

持続可能で平和な世界がいいな。

こんなに真っ白な、
手抜き画像のような世界がお望みなの?

それも手軽でいいな。
あ、今のは冗談だよ。
ただしこの宇宙を構成する現実世界はだめなんだ。
私たちは進化した結果、
もう夢のような異世界でないと、
長時間は体がもたない。
風邪もひきやすいし。

わかったわ。
あなたを常春の国に送ってあげます。
とシモーヌはいうと呪文を唱えた。


a9

なんと薄い煙がたちのぼり、
マルテの体は煙に紛れて消えていった。

シモーヌ。
あの人送っちゃって大丈夫なの?

話していて害意はないことが
感じ取れたの。
まだわからないことは多いけど、
とりあえず、みんな心配してるだろうから
急いで帰りましょう。


a10

シモーヌが呪文を唱えると、
鏡の扉が現れた。

ちょっと安易すぎる展開じゃない?

この世界、
ちょっと気に入ったなあ。
なんだか天国に続いているようで。
こんな夢、また見られるかなあ。
とピピが言っている。

あなたが望めばね。
とシモーヌが言った。



解説)
続きます。
Posted at 19:45 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 04, 2026

ピピの夢へ

a1

みんなはメイズのいるフロアに行き、
事態の報告をしている。

もうチョコレートの匂いに、
慣れてしまったのね。

でも一度普通に目覚めて話せたのなら、
意識に精神的な障害は起きていないっていうことね。

見ていた夢を覚えていないということは、
夢の中で特に劇的なことがなかったということかしら。

夢の記憶が封印されて、
夢を思い出せなくなっているのかもしれませんよ。

などと口々に話している。


a2

ピピは、夢を見たことを覚えていないって言ってたけど、
ピピがずっと睡眠中に夢を見ていて、その夢の中に、
外部からの侵入者がいるっていうのは確かなんですか。
とサラが尋ねた。

それは睡眠中のピピの頭脳の活動を調べてわかったのよ。
夢の内容まではわからないけれど、夢を見ている領域に、
正体不明な生命体の存在を示す反応もあったの。


a3

メイズは立ち上がって言った。
今まで留保してたけど、
そろそろ宇宙連合の本部に報告すべきかな。

報告するとどうなるんですか。
とカーミラが尋ねた。

たぶん本部から調査団が来るでしょうね。
その結果によっては、内密に、事故という名目で、
ピピを破棄するように言われるかもしれない。

破棄するって、消しちゃうんですか。

未知の生命体との接触では、
何が起きるかわからないからね。
いろんな意味での感染が脅威なの。
ピピは親善大使だから、無害とわかれば
眠ったまま母星に搬送されると思うけど、
問題が見つかれば、
その星全体を危険に晒すことになるから。

同じ論法でいえば、
この宇宙ステーション自体も
隔離や破棄の対象になりかねないですね。
感染の危険を回避するには。
とハリーが言った。

それって宇宙連合に
攻撃されるってことですか。

やっぱり
報告はやめておこうかしら。
とメイズが言った。


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ちょっと私、
試してみたいことがあるんですけど。
とシモーヌが言った。

なんでしょう?

さっき、目覚めたピピと話している時、
彼は私に夢のことを聞かれて、
「夢ですか。よく覚えていないなあ。
ベッドに寝ている感触はあって、
起きなくちゃって思いながら、
まあいいかなって。」
って言ったんですが、
その時、ピピが脳裏に浮かべたイメージを、
のぞいて見たんです。

さすが、精霊発見のプロね。
とカーミラが言った。

それって、夢うつつ状態の記憶でしょう。
ぼんやりと意識があるっていう。

はい、そのイメージの世界に行ければ、
夢の世界に入り込めるかもしれない。

そんなことできるの?


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シモーヌが呪文を唱えると、
薄い煙がたちのぼり、
会話した時、ピピが思い浮かべたイメージが
窓にスクリーンのように浮かび上がった。


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シモーヌはさらに呪文を唱えた。
すると鏡の扉が中空に浮かび上がって現れた。

魔法って、
なんでもありなのね。

視覚的な記憶の手がかりがあればなんとかなるんです。
ちょっと様子を見てきます。
と言ってシモーヌはドアを開けて鏡の扉に。
サラも咄嗟に寄り添うように続いて扉を抜けていった。


a7

ここはもう夢の中なの?

夢うつつの心象風景ね。
まどろみのような浅い意識の状態。
じきに。


a8

周囲の物象が霞み始めた。


a9

ホワイトアウト状態になっていく。



解説)
続きます。
Posted at 20:04 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
February 2026
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