Oct 25, 2026

ラミーとマーレ

a1

その頃、アイスはラミーを連れて
鏡の扉を抜けて魔術劇場を訪れていた。

ハリーはいるかな?

マーレさんとご一緒に、
島の広場にいらっしゃいます。


a2

ここ、なんとなく覚えているわ。
とラミーが言っている。


a3

二人が遺跡の広場に着くと、
海を見ているハリーとマーレの姿があった。

この島には何もなかったはず。
あまりにも長い歳月の間に
文明の栄枯盛衰があったのね。


a4

ラミーの紹介を済ませて
テーブルで話していると、
デュアンがコーヒーとバナナなどを運んできた。

バナナはこの島の山頂で採れたものです。
どうぞごゆっくり。
あ、ハリーさん、カーミラさんはもう少し
時間がかかると言ってました。

カーミラは何してるの?
とアイスが尋ねた。

ハロウィーンの広場に行くための
身支度です。

ああ、今年もまたコンテストに
参加しようと思って
妻やマーレと出かけるところだったんだよ。


a5

私は魔族がこの島にやってきて
都を作る前からこの島に住んでいるんだけど、
ラミーさんが、はるか昔に
この島に来たことがあるっていうと、
きっとその魔族の都が栄えていた頃ね。
でも思い出せないなあ。
あなたの顔は記憶にないし。
とマーレが言っている。


a6

私も昔すぎてよく覚えていないんだけど、
島には何もなかったから、
それより前のことだと思うわ。
この姿ならどう?
そう言ってラミーは呪文を唱えて
変身した。

ああ、その顔で思い出した。
魔族が島に来るずっと前のことね。
まだ夢見る貝たちしか島にいなかった頃。
私はずっと姿を隠して島を見守る存在だったけれど、
あなたに会った時には、姿を見せたはず。
とマーレが言った。


a7

マーレは立ち上がり変身して
ラミーと向き合っている。

私は気がつくとこの島にいた。
島を訪れたあなたに、そのことを尋ねたのを
思い出したわ。
そうしたらあなたは、自分たちもまた
この世界に追放されたんだって言ったのよ。
とマーレが言った。

私もあなたのそのでんでんむしみたいな
姿を見てあなたのことを思い出したけど、
そんなこと言ったっけ。
昔は父の口癖だったから、
私もいいそうなことだけど。
でも今ならわかる。
あなたは追放されたわけじゃなくて、
この星で私たちとは別の役目を与えられただけよ。
あの頃は、父も私も、
世界中を巡って仲間を探していたの。
マーレという何億年も生きているものが
住んでいる島があるって誰かに聞いてきたのよ。
あなたの姿や身の上を聞いて同じ眷属だと思ったのね。
とラミーが言った。


a8

なんだか二人は知り合いだったみたいですね。
世の中狭いなあ。

世の外からきたものたちの話だよ。


a9

そこにカーミラがやってきた。

お待たせ。
あらアイスが来てたのね。

カーミラさん。
今年もヴァンパイアのコスプレですか。

私はなんでもいいんだけど、
なんでも美女のコスプレになっちゃうの。
ハリーはまたドラキュラね。

ハロウィーンだからなあ。



解説)
続きます。
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Oct 24, 2026

お父さんのコスプレ

a1

サラとケイはホテルから
部屋に戻ってきた。

ただいまーと言っている。


a2

ジェイソンやラミーは
一緒じゃないの?

ジェイソンは部屋に空きがあったので、
ホテルに泊まるみたい。
ラミーはアイスと一緒に
魔術劇場に行ったわ。


a3

サラ。
息子やメメが元気に動いてるのを見て、
わしもなんだか動きたくなったよ。
久しぶりにロボットの体を
つけてもらえないかな。

あれまだ物置にあったかな。


a4

ジェットが物置からボディを運んできた。

これ使うの、5年ぶりくらいかな。

ロボット研究所の職員に見つかると、
色々と面倒だから、用心して使わなくなったのよね。
今ならハロウィーン月間だから目立たないわ。
と骸骨のお父さんの頭を持って、
メアリーが言っている。


a5

メアリーは骸骨のお父さんのヘッドを
ロボットの首に乗せている。

これでサラに、
服を着付けてもらえば完成よ。


a6

このペンダントはなんなんだ。

大きすぎて、これまで
使う機会がなかったの。
この服は無地でシンプルだから
アクセントになるでしょ。


a7

壁際に幽霊が出現して様子を見ている。

そうか。
別に深い意味はなかったのか。


a8

骸骨のお父さんの立ち姿を見て、
メメが擦り寄って
メーメーと懐いている。

そうそう。
元の飼い主のラミーは、このままメメと
一緒にいてもらっていいって言ってたわ。
自分はたまに会いにくるって。
とサラが言った。

それは朗報だな。
よかったよかった。


a9

部屋の壁際で幽霊たちが話している。

なんか、ここおかしいね。
幽霊と人間が一緒に暮らしてるんだ。

幽霊って言っても、
あの頭蓋骨たち、只者じゃないよ。

過去の因縁が僕らと違うんだよ。
と話を聞いていたユリイカが言った。



解説)
続きます。
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Oct 23, 2026

ホテルでの会話

a1

ラミーとの会話は続いていた。

メイヴは自分のことを
魔王って呼んでいたけど、
あなたたちは、基本的には
人の夢に出てくる夢食いじゃないの?

夢に現れることもあるという意味では
似ているかもしれないけれど、
夢食いというのは、
異世界から夢に出てくるものたちの
総称でしょう。
父や私が活躍していた頃は
そんな名前で呼ばれたことはなかった。


a2

そういえば、メイヴは、
太古の昔には様々な名前で呼ばれて、
人々に崇められていたって言ってたわね。


a3

ラミーは呪文を唱えて
古い祭壇の前に親子のいる情景を映し出した。


a4

私たちは色々な人の願いを聞いてあげていたの。
創造より破壊であることが多かったけれど。


a5

そこに湯上がりの散歩から
ケイとジェイソンが帰ってきた。

いい湯でしたよ。
おや、お客様ですか。


a6

二人がサラの部屋の同居人だと
自己紹介すると、ラミーも
自己紹介して言った。

するとあなたたちがずっと
メーメのお世話をしてくれていたのね。

お世話なんていうほどのことじゃないですよ。
メメは、いつも机の下に蹲っていましたし。
ラミーさんは、メメの元の飼い主で、
メメを引き取っていかれるんですか。


a7

引き取りたいところだけれど、
もうあなたたちに懐いているみたいだから、
別れるのは辛いでしょう。
元気でいてくれればいいから、
今のままで構わないわ。
私はたまに会いに行くし、何かあった時には、
メーメに声をかけてくれれば駆けつけるから。

さっき話の途中だったけど、
あなたたち親子は大昔に破壊活動をしてたのね。
いろんな名前で呼ばれていたっていうけど、
例えばあなたは?
とアイスが尋ねた。

ラミアとも呼ばれていた。
でも私がやってないことなども
尾鰭がついて伝承になったの。

ラミアって神話に出てくる
怪物じゃなかったっけ。


a8

しばらくの歓談の時がすぎて、
ホテルの部屋が一部屋だけ空いてたので、
ジェイソンがホテルに泊まることになり、
アイスたちは広場に戻ることになった。

せっかくの機会だから、
ヴィヴィアンの父親のハリーにも会っていかない?
彼は魔族でリーダーみたいに慕われている人。
ハリーは魔術劇場のあるマーレの島にいるのよ。
とアイスが言っている。

マーレの島?
なんだか聞き覚えがあるわ。

そこにはマーレっていう住人が住んでいるの。
住人って言っても人間じゃなく、精霊みたいなものかな。
そういえばさっき話した
あなたの頭蓋骨の入っていたバッグも、
その島の近海に潜った時にタコからもらったのよ。
聞き覚えがあるっていうことは、
あなたは大昔にその島で捕まって殺されて、
頭蓋骨だけ残されて、船で運ばれている時に
船が沈没したのかもしれないわね。

すごい想像力ね。
とラミーが言っている。


a9

ヴィヴィアンとジェイソンは
ホテルの喫茶室に来ていた。

みんな帰っちゃいましたね。

ハロウィーン祭りの最中だから忙しいのか、
それとも気を利かせてくれたのか。
でもこれで、
二人で水入らずの時が過ごせるわね。
とヴィヴィアンが言っている。



解説)
続きます。
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Oct 22, 2026

ラミーを連れて

a1

サラとラミーが広場に着くと、
先に来ていたシベールたちに出会った。


a2

ほう。新顔を連れているな。

このあたりでアイスを見なかった?

アイスなら、
アフリカのホテルの裏の広場で出会ったぞ。
ヴィヴィアンと一緒だった。

二人ともホテルにいるのね。
どうもありがと。
あ、この人はラミーっていうの。
今急いでるから、また今度ね。


a3

サラたちは立ち去っていった。

なんだなんだ。
久しぶりに会ったのに愛想がないな。

あのラミーって子は
人間じゃなかったな。

サラは顔が広いからなあ。


a4

おやエレナじゃないか。
今年のハロウィーン祭りには、
幽霊が来てるって聞いたけど、
見かけたかい?

仮装してる人もいるから
紛らわしくて見分けがつかないの。
それに人間にも幽霊の姿が
見えるひとと見えない人がいるみたい。
私たち宇宙人にとっても、
同じみたいだわ。


a5

時間は矢のように流れて、
サラとラミーは、
アフリカのホテルにやってきた。
リンリンが挨拶している。

アイスとヴィヴィアンは?

ヴィヴィアンさんがお泊まりの
お部屋にいらっしゃいます。
ケイさんとジェイソンさんは
湯上がりの散歩にお出かけです。

ジェイソンやケイも
ホテルに来てるなんて珍しいわね。


a6

二人はヴィヴィアンの泊まっている部屋まで
案内してもらった。

今日は千客万来ね。
とヴィヴィアンが言った。

そちらの方は初めてお目にかかるわね。
とアイスが言った。

私はラミー。メイヴの娘よ。
あなた方がアイスとヴィヴィアンね。
私を見つけてくれたお礼を言いたくて、
サラに連れてきてもらったの。


a7

本当にありがとう。
あなた方が頭蓋骨の私を見つけて、
父の元に届けてくれなかったら、
ずっと海の底でこの先、何千年、
何万年と過ごしていたかもしれなかった。

沈没船に住み着いたタコが
周りの沈没船から好みの備品を
集めていたバッグに中にあったの。
そのタコの子供を逃してやったお礼に
親のタコがそのバッグをくれたのよ。
とアイスが言った。

私がその頭蓋骨を見た時、
なぜかメイヴの顔をくっきり思い出したのよ。
これはメイヴに関係のあるものだと思って、
ジゾックスの連中がメイヴの封印を解いた時のように、
その頭蓋骨、つまりあなたにジゾックスの紋様を見せて、
森林公園でメイヴを呼び出して渡したわけ。
とヴィヴィアンが言った。

選ばれたツノあるものが、
メイヴを呼び出す依代になっていることを、
あなたたちは理解していたのね。

ジゾックスに伝わる伝承にも、
そんな一節があったそうだし、
そういうことになるわね。
でも今のあなたにはツノがないのが不思議。


a8

ラミーは立ち上がった。

この顔は仮の姿なの。


a9

ラミーが呪文を唱えると、
ラミーの頭が変化した。

これが私の本当の姿よ。
父のメイヴに似てるでしょう。

私はメイヴを直接見たことがないけど、
メメにも似てるわね。
とサラは言っている。



解説)
続きます。
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Oct 21, 2026

ラミーの話

a1

ラミーとの会話は続いていた。


a2

私には大昔に封印された父親のメイヴを
呼び起こす役目を与えられていたの。
でも父が封印される前に、
私の方が先に捕えられてしまったから、
役に立てなかったけれど。
私のペットだったメーメも
同じ役目を与えられていた。
父は3年前にメーメによって
復活したって言ってたけど、
詳しいいきさつは話してくれなかった。


a3

じゃあ私が知ってることを教えてあげる。
3年前の2023年の7月の中頃のこと。
ジゾックスっていう秘密結社の残党の二人が、
組織に中世から伝わる古い伝承に基づいて、
メメにジゾックスの紋章を見せて、
封印されていた魔王メイヴを復活させたの。
私はその場にいなかったけど、
そのとき広場で復活したメイヴと
ヴィヴィアンが対決したっていう話は有名よ。
戦いは互角だったけれど、
最後にはメイヴが迷いの森に逃げ帰っていったの。
とサラが言った。


a4

メーメの父を呼び覚ます力が使われたのね。
私はずっと海の底に沈没した船の中で
眠り込んでいたから何も知らなかった。
それに互角の相手と戦ったなんて、
そんなことがあったから
父は教えてくれなかったのね。
とラミーはカボチャを食べながら言った。


a5

その時、机の上に乗っていた
生首の置物状態の骸骨のお父さんが口を開いた。

メメは私の古い友達だったんだぞ。


a6

最初は迷いの森で見つけたんだ。
その頃はまだ境界のフェンスなどなかったからな。
メメは犬のような体つきをしていたが
ヤギのようなツノがあり、
なんという種類の動物なのかよくわからなかった。
出会ってからずっと一緒にいたが死んでしまい、
それでもどうしても死んだとは信じられず、
メメの頭蓋骨を箱に入れて
マンスフィールドさんの家の庭に埋めたんだ。
息子のジェイソンにも先立たれ、
やがて私も耄碌して死んでしまったが。

死んだ後のことはよく覚えていないんだが、
気がつくと私はこの頭蓋骨の置物になっていた。
知人から私を貰い受けたジルという人が、
置き場所に困って探偵事務所に持ち込んだとき、
それを知った息子のジェイソンが譲り受けて、
この部屋に置かせてもらった。
死んだと思っていた息子のジェイソンも
骸骨標本の姿で蘇っていたんだ。
感動の父子再会のドラマだったんだぞ。

私はこの部屋のみんなに、ロボットの体を作ってもらって
さっそくマンスフィールドさんの庭に行ったんだ。
そこはジャンという人のジオラマの庭になっていたが、
ジャンが見つけてくれていて、メメの頭蓋骨を取り戻した。
それからロボット研究所で廃棄された
ロボット犬の胴体をもらい受けて
みんなでメメの頭蓋骨に取り付けてくれたのさ。
サラがドルフィンから毛皮の生地をもらって来て、
今の姿にしてくれたんだよ。


a7

すごく具体的すぎて長かったけど、面白いお話ね。
私はずっと海の底で眠っていたから、
メーメがどんなふうに生きて来たのか知らなかった。
あなたが付き添ってくれて最後を看取ってくれたのね。
あなたたち親子の身の上もそうだけど、
復活したメーメにこの部屋の皆さんが
ロボット犬の体を与えてくれたことにも感動したわ。
メーメはもともと私たちの眷属だから、
この地上の生き物ではないのよ。
それで頭蓋骨だけになっても、いつまでも生きている。
あなたはそのことを知らなかったみたいだけど、
メーメの頭蓋骨に命が宿っていることを
無意識に察知していたのね。
あなたが頭蓋骨の置物の姿で甦ったのも、
息子さんのジェイソンが骸骨標本として蘇ったのも
きっと理由があることよ。

わしも息子も、あんたのお仲間ということなのか。
それでわしの頭の中に磁石みたいな球が入っているのか。

昔は色々あったみたいだからね。
でも私は詳しいことは知らないの。
いろんなことが起きる前に海に沈んでいたから。
あ、海に沈んでいたといえば、
私が来た目的がもう一つあったわ。
私の頭蓋骨を見つけてくれたアイス、
わざわざ父を呼び出して届けてくれた
ヴィヴィアンにお礼が言いたのよ。


a8

僕はずっとこの部屋で、
サラたちと暮らしていて
夢食いとかロボットとか精霊とか宇宙人とか、
いろんな人を見て来ましたが、
そのどれにも属さないジェイソン親子と
メメのことが、ずっと不思議でした。
あなたの出現で少しスッキリした気分です。
とジェットが言った。

シナリオの不備に
気がついていたわけね。
とサラが言った。


a9

サラ、また出かけるの?

アイスは広場にいると思うけど、
ヴィヴィアンはどこかな。
とりあえずラミーを二人に
会わせてあげたいの。



解説)
続きます。
Posted at 19:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 20, 2026

新たな訪問者

a1

サラたちの部屋では
みんなが普通にくつろいでいた。


a2

ピピはハロウィーン用に配られた
玩具の車を改造して乗り回している。

そんな工作ができるなんて
さすが宇宙人ね。

オセロは昼寝している。


a3

いつも机の下に潜り込んでいるメメも
なぜか元気が出たようで、立ち上がっている。

どうしたんだろう。
しきりに首を振って
メーメーって言ってるよ。


a4

このカボチャ食べたいのかしら。


a5

その時、メメの声に呼ばれたかのように
部屋の隅に赤いドレスの女性が出現した。


a6

驚かせちゃったかしら。
私の名前はラミー。
今年のここの広場のハロウィーン祭には
久方ぶりに幽霊が招かれていると聞いて、
やって来たのよ。
それにやっぱりメイヴの言ってた通り、
ここにいたんだわ。
その子の行方も探していたのよ。


a7

ラミーって、冬季限定発売の
洋酒入りのチョコのようなお名前ね。
魔王メイヴのお知り合い?
それにメメのことも知ってるの?
とサラが尋ねた。

メイヴは私の父。
その子の名前をメメって呼んでるのね。
私はメーメって呼んでいたんだけど。


a8

メメはメーメと呼ばれて
大きく頷いて、
メーメと言った。


a9

何千年何百年ぶりかしら。
また会えて嬉しいわ。
こんなカラフルな体になって。
とラミーが言っている。

それはメーメの頭蓋骨に取り付けた
ロボット犬の体を、
私が豹柄の毛皮生地で覆ったのよ。
倉庫に毛皮の生地はその豹柄しかなかったの。
とサラが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:29 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 19, 2026

ヴィヴィアンと話す

a1

ホテルの部屋での会話は続いていた。

それでヴィヴィアンも広場にこない?
エリーゼやアスラーダやメイヴのこともあって、
最近、幽霊と接触する機会が多いじゃない。
幽霊たちが招かれているなら何か起きるかも。
とアイスが言った。

私はゆっくり
温泉に浸かっていた方がいいわ。


a2

前から不思議だったんですが、
ヴィヴィアンさんは、
4年前、町にきてまもなく、
魔族の夜会に僕を招いてくれましたよね。
あれはどういうことだったのか。

もちろん、あなたが気に入ったからよ。
覚えていないかもしれないけれど、
私が魔術劇場に引っ越して来てまもない頃、
知り合いもいなくて一人で広場で花を見ていたら、
声をかけて、サラたちの家に招いてくれたでしょう。
その優しさに惹かれたのよ。

ああ、あの夜はみんなで、
ポーカーやって一人勝ちしましたね。

よく覚えてるのね。
それから、あなたは自分の本当の姿を見せてくれた。

ヴィヴィアンさんも、
自分がヴァンパイアだって教えてくれた。


a3

私、サラから話には聞いてたけど、
いつもマスクをつけているから、
ジェイソンの素顔って見たことない。
とアイスが言った。

それはこんな顔です。
とジェイソンが言った。


a4

ジェイソンはマスクを外した。

僕は骸骨標本だったんですよ。


a5

ジェイソンは、元々僕がドルフィンの倉庫で
骸骨標本を見つけて組み立てたんです。
5年も前のことですよ。
最初、作り物だと思ってたけど、
すぐに会話できたので驚いた。
それからそのマスクも
サラが僕の顔を型にとって作ったんです。
僕もなかなか貢献してるでしょう。
とケイが言った。


a6

それでジェイソンも
あなたに似てハンサムなのね。

。。。

それはともかく、
せっかく来たんだから
温泉にでも入らない?


a7

一行はホテルを出た。

シーザー、温泉は空いてる?

はい。

人手がなくて忙しいんでしょう。
私が案内するから。


a8

ヴィヴィアンたちは
ホテル裏の広場から温泉に向かっている。

円盤が来てるね。
誰が降りてくるのかな。

温泉は右手のジャングルの奥よ。

じゃあ僕たち
先に行ってます。
とケイが言った。


a9

二人が待っていると、
円盤から降りて近づいて来たのは、
シベールとリザードだった。


a10

これからハロウィーンの広場に
いくところなんだ。
翠にも同伴を頼んであるし、
透明マントを着込まなくても、
町中を歩けるからね。
君たちは行かないのかい。

ここでゆっくりしたいのよ。
とヴィヴィアンが言った。

住民にその姿を印象付ければ、
普段でも怪しまれないようになるかもね。
とアイスが言った。

去年はシティポリスに
疑われたからな。

そうそう。去年は警備用ロボットの
フェルミがいたからね。
彼はあれから研究所から逃げ出したの。
今年は幽霊が出てるって噂よ。

それは楽しみだなあ。



解説)
続きます。
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Oct 18, 2026

ヴィヴィアンに会う

a1

ジェイソンがアイスに話している。

僕、アフリカのホテルって
まだ行ったことないんです。

あら。行ってみる気になったのね。
じゃあ私が案内してあげる。

アイスまた出かけるの?

僕も一緒に行っていいですか。
僕も行ったことがなくて。
とケイが言った。

どうぞどうぞ。


a2

さっそく、デジャの鏡の扉を抜けて
アフリカのフラハの家の裏庭に来たアイスたちは、
フラハと話している。

やあ。フラハは、
広場のハロウィーンには行かないの?

このところ、出入りが多くてね。
観光の宇宙人は呪文を使えないから、
ここで扉の管理人だよ。

緑がすごいですね。


a3

ジャングルを抜けて、
三人はホテルに到着した。

ヴィヴィアンはいる?

温泉に入っておられますよ。


a4

三人はホテルのフロントに行った。

部屋は空いてるの?

ほとんど満室です。
転送装置から来られる方たちは
地球上ではホテルに泊まることが、
義務付けられているようでして、
ハロウィーン見物の帰りに
泊まって行かれるんですよ。


a5

三人はホテルのロビーで
ヴィヴィアンを待つことにした。

普段は畑仕事などをしてるんですが、
今はみんなハロウィーンに出かけていて。
とリンリンが言っている。

あれがアフリカの山々なんですね。
キリマンジャロは見えますか?
とジェイソンが言っている。


a6

そうこうするうちに、
ヴィヴィアンが温泉から帰ってきて、
部屋に招いてくれた。

珍しい顔ぶれね。
どういう風の吹き回しかしら。


a7

私もちょっと驚いてるのよ。
珍しくジェイソンが広場に来て、
あなたに会いたいっていうから、
案内してきたの。
とアイスが言った。

ハロウィーンになって
今年は何故か急に元気が出て
動きたくなったんです。
それでヴィヴィアンのことが、
頭に浮かんで。
とジェイソンが言った。

僕はおまけでついて来ました。
とケイが言った。


a8

それで今年の広場のハロウィーン祭には、
本物の幽霊が姿を見せてるみたいなのよ。
ジェイソンも本当の姿は骸骨で、
お仲間みたいなものでしょ。
それで元気になったんじゃないかって。


a9

ハロウィーンに祖霊が戻ってくるというのは、
昔から言われていることだけど、
これまではそんなことはなかったわね。
幽霊たちは何かきっかけがないと出てこないらしいから、
誰かが招いたんじゃないかしら。
それと、ジェイソンが元気が出て動きたくなって、
私のことを思い出してくれたっていうのは嬉しいわ。
私もあなたのことを忘れてたわけじゃない。
さっきも温泉に浸かりながら思い出していたの。
とヴィヴィアンは言った。



解説)
続きます。
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Oct 17, 2026

はるなのコスプレ

a1

サラたちは常春の国から部屋に戻り
くつろいでいる。

シモーヌはクモスケを連れてきていた。


a2

封印を解くのを手伝ってくれたお礼に
クモスケに広場のハロウィーンのお祭りを
見せてあげることにしたの。

すごく嬉しいですけど、
危なくないでしょうか。
前にはドラゴンに食べられちゃいました。

この時期は大丈夫よ。


a3

シモーヌたちが出ていくと、
入れ替わりにはるながやって来た。


a4

こんにちわ。
ハロウィーンのコスプレしたいんですけど、
サラに頼もうと思って来たの。


a5

どんな感じがお望み?

今年はお化けが来てるっていう
噂があるので、
私もお化けがいいかな。


a6

はるなはシーツのような布を
着せてもらった。

これでもう完成ですか?

そうよ。
とてもリアルでしょう。


a7

広場には天使のような姿の
精霊も飛んでいた。

今年はちょっと
いつもと雰囲気が違うわね。
とレイア姫が言っている。


a8

広場にやって来たはるなは
さっそく佳奈に話しかけている。


a9

怖いでしょ。
誰だかわかる?

声でバレバレだよ。


a10

シモーヌは階段に
クモスケをおろした。

わー大きな蜘蛛ね。
この蜘蛛、毒はないの?
とモモコが言っている。

この蜘蛛、
前にマリアさんと一緒にいた蜘蛛よ。
まだ生きてたんだ。
と鈴木すずが言った。

クモスケは話したかったが、
夢くい蜘蛛だと知られるので、
黙っていた。

昔から、ハロウィーンに見かける蜘蛛は、
亡くなった人が見守っているサインだから、
殺しちゃいけないことになっているのよ。
とシモーヌが言った。



解説)
続きます。
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Oct 16, 2026

封印を解く

a1

シモーヌとアイラは
冥界から鏡の扉を抜けて、
常春の国に戻っていた。

その空中に浮いてるヤカンは?

大量のお水が入ってるの。


a2

一行はお城を出て、
フクロウの置物のある庭園に向かっている。

こぼすと大変。


a3

この中にアスラーダが
封印されているのよ。

まずクモスケを呼ばないと。


a4

名前を呼ばれて、
目の空洞の中から
クモスケが這い出してきた。

何のご用でしょう?

これからアスラーダの封印を解くの。
あなたにも手伝ってもらえるかしら。

それはそれは。
喜んで。


a5

クモスケがフクロウの肩に這い出すと、
シモーヌが呪文を唱えた。
すると、薄い煙が立ち上り、
空中に浮いていたヤカンが移動して、
フクロウの置物の目の中に
レテの水を注ぎ始めた。


a6

しばらくすると、
レテの水は空洞一杯になり、
滝のように溢れ出してきた。

まるで滂沱の涙のようですね。

このお水、絶対に飲まないでね。


a7

シモーヌが呪文を唱えて
フクロウの置物にかけられていた封印を解いて、
夢くい蜘蛛の繭の中で眠っているアスラーダの体が
運び出された。

クモスケ。
この繭を開いて。

うす。お任せください。

随分厳重なのね。
とアイラが言っている。

それだけ脅威だったのよ。


a8

繭が開かれると、
なぜか目を見開いたまま眠っている
ずぶ濡れのアスラーダの姿が現れた。

ここからが肝心よ。
深い眠りについている、
アスラーダに起きてもらわないと。
みんな、目を覚ますように願ってちょうだい。

心から願うなんて、
私無理。
とエリーゼが言っている。

あなたには同胞愛がないの?
このアスラーダの素顔は初めて見るけど、
きっと子供の頃の顔だわ。
早く起きなさい。
学校に遅刻しますよ。
とアイラが言っている。


a9

するとアスラーダが目覚めた。
顔面から子供の頃の顔の面影は消え、
頭蓋骨の顔になっている。

うーん。まだ眠たいんだよ。
あれ。ここはどこ?
僕は誰?

アイラが思いつきの
でまかせに本当のことをおり混ぜて
話し始めた。

あなたの名前はアスラーダ。
あなたは死んでしまって
死後の世界で蘇ったのよ。
永遠の眠りについていたところを
私たちが幽体として蘇らせてあげたの。
第二の人生だと思って
元気で生きてね。


a10

そんなことがあったんですね。
みなさん、お世話になりました。
何故何も覚えてないのかな。

前世の記憶は
今を生きるのに邪魔になるのよ。

そうなんですね。
それにしても、あなたは
お美しい方ですね。

アスラーダ。
死後の世界のこと、色々教えてあげるから、
私についてきなさい。
冥界にも美女はたくさんいるわよ。
とアイラが言った。

はい。

かくて、アイラとアスラーダは
冥界に帰って行った。



解説)
続きます。
Posted at 19:30 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 15, 2026

常春の国へ

a1

サラたちは、アイラを連れて
鏡の扉を抜けて常春の国にやってきた。

これはこれはサラさん。
シモーヌ様は応接間にいらっしゃいますよ。


a2

サラ、今はハロウィーン月間で
着付けに忙しいんじゃないの?

そうなんだけど。
と言ってサラは、アイラを紹介して、
アスラーダの封印を解くという計画を話した。


a3

幽霊の仲間の気持ちはわかるけど、
目覚めたらまたエリーゼを襲ってくるわよ。

それで冥界の忘却の水を飲ませて、
記憶を無くしてもらおうということになって。

そんな深酒みたいな便利なお水があるのね。


a4

やりたいことはわかったけど、
相手は不死身に近いアスラーダ。
と言っても、もう死んじゃってるか。
それはともかく、
ここはじっくり計画を立てないと。

どんな計画?

例えば、封印を解いて、
目覚めさせてから、
水を飲んでもらうのは難しいと思う。

そういえばそうね。

眠っているうちに
水を飲ませるには、どうすべきか。
水の中に沈めればいいのよ。

なんという無茶な。
とアイラが言った。

それには大量の水が必要ね。


a5

シモーヌはミネルバに頼んで、
ヤカンを持ってきてもらった。

そのヤカンどうするの?

魔法をかけて
大量の水を入れられる器にするの。


a6

じゃあ、冥界の、
忘却の水が流れる河まで
つれて行ってくれる?

私は冥界に戻れるけど、
あなたは死なないと無理よ。
とアイラが言った。

そうでもないのよ。あなたが、
その場所の情景を思い浮かべてくれれば、
鏡の扉を開くことができる。


a7

アイラは冥界のレテ河の情景を思い浮かべた。


a8

その情景を見ていたシモーヌが
心に浮かんだ呪文を唱えると、
鏡の扉が出現した。

じゃあ二人で行ってくるから、
サラたちはここで待っていてね。
とシモーヌが言っている。


a9

シモーヌとアイラは
鏡の扉を抜けて、
冥界にやってきた。

河の中から、
女性が何か叫んでいる。

あの人は?

レテ河の番人よ。
知り合いだから気にしないで大丈夫。
とアイラが言っている。


a10

番人は姿を消し、
シモーヌはヤカンを河の流れに浸して
しばらくの間放置した。

もうこれくらいで十分ね。

どんどん水を溜め込んでいくみたいだったけど、
そのヤカン重くならないの?

魔法で移動させるのよ。

どこまでも
安易な設定なのね。



解説)
続きます。
Posted at 19:20 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 14, 2026

アイラの話など

a1

サラたちの部屋では
アイラとの会話が続いていた。

私はアスラーダの
封印を解いてあげたいの。

でもそれだと振り出しに戻っちゃうのよ。
どうしようもないわ。


a2

そうだ。
アスラーダがエリーゼのことを
忘れちゃえばいいのよ。

そんなことができるの?

冥界には飲むと記憶を失ってしまう、
忘却の水の流れる河があるわ。

私、それ噂で聞いたことがある。
確か、その河の名前レテっていうんじゃない?
とエリーゼが言った。

転生するものが、
前世の記憶を忘れるために飲む水だけど、
アスラーダにもきっと有効よ。


a3

そこまでいうのなら試してもいいかもね。
エリーゼはどう思う?

アスラーダが、
ストーカーじゃなくなるのなら、
私はかまいませんけど。

あら。ケイとジェイソンは?

広場に出かけたわよ。


a4

広場ではハロウィーン月間の
賑わいが続いていた。


a5

モモコは霊媒体質なので、
浮遊する幽霊の姿に気がついた。


a6

子供達にも見えるようだ。

何みてるんですか?
と聞かれている。


a7

ホテルから来た魔法生物や
宇宙人たちは、特別に
テーブル席を用意してもらって
歓談している。

これでゆっくり肉まんが食べられるわね。


a8

アマチュアカメラマンのロジャーが、
さっそくエレナに話しかけている。

ユニークな被り物のコスプレの方たちですね。
みなさんを撮影しても
いいでしょうか?

とんでもない。
プライヴェートな観光なので、
撮影は禁止です。


a9

広場にやってきたジェイソンとケイは
アイスと話している。

ジェイソンが広場に顔を出すなんて、
何年ぶりだろう。


a10

なんだか急に元気が出て
ハロウィーンに参加したくなったんです。
ヴィヴィアンは来てないんですか?

ふーん。
彼女のことが気になるのね。
ヴィヴィアンはアフリカのホテルに逗留中。
遊びに行けばきっと喜ぶわよ。



解説)
続きます。
Posted at 19:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 13, 2026

賑わう広場

a1

バー・デジャにアマチュアカメラマンの
ロジャーがやってきた。


a2

こんにちわ。
ハロウィーンの写真を撮影をしてるんです。
もしかしたらディリープラネットに
掲載されるかもしれません。
この店内の皆さんも撮影していいですか。


a3

ああ、写真特集みたわ。

いいけど、
ここにはまだコスプレのコンテスト用に
仮装してる人はいないよ。


a4

みなさんハリウッドの
映画スターのそっくりさんですから、
毎年、普段着で参加されるんでしょ。

まあ参加の登録はするんだけどね。


a5

そこにジャンと幽霊の扮装をした女性が
入店してきた。

席空いてるかな。
いやー、どのお店も満席でね。
それにグループごとに集まってるみたいで、
休めそうな場所を探してたんだ。

ちょうどよかったわ。
記念撮影をするって、
言ってたところだったの。


a6

ロジャーは記念撮影を始めた。

写真はデイリープラネットに送りますから、
もしかしたら近日中に新聞に掲載されますよ。

どういう解説がつくのかしら。

そっくりさんの名前当てクイズ
なんて面白そう。

幽霊が混ざってるけど大丈夫?
幽霊って写真に映るのかしら。

これはコスプレですから
映ります。
と幽霊の扮装をした女性が言った。


a7

広場ではホテル・ナジャの従業員や
ホテルの宿泊客の宇宙人も遊びに来て、
賑わっていた。

いつものカオス状態になってきたわ。
と誰かが言っている。


a8

マービーは、異形の顔立ちの人々を、
初めて見るので驚いている。


a9

夏木さん。
あの人たち、本当にコスプレなんですか。

一昨年あたりから
ハロウィーンに来てるみたい。
きっとアニマルおたくなのよ。


a10

あなたのお顔は本物の猫そっくりね。
ちょっと触ってみてもいい?

それはいけません。
とトラが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:39 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 12, 2026

アイラと話す

a1

女の子はテーブルの上に
飛び移ってきた。

私はアイラ。
ここにはもう幽霊がいるのね。

私の名前はエリーゼよ。


a2

エリーゼって、
あのアスラーダの追っかけている
エリーゼ?

そうみたい。

アスラーダは最近見かけないけど、
どうしているのしら。


a3

サラは、
アスラーダが常春の国に
エリーゼをさらいにきたので、
眠らせて封印したことを
教えてあげた。

あなたはアスラーダの
お友達なの?


a4

親しい友達っていうほどじゃないけど、
古い知り合いね。
それは封印を解いてあげないと。


a5

そんなことしたら、
またエリーゼをさらいにきます。
とケイトが言った。

幽霊のことは知らないけど、
人さらいはいけないよ。
とピピも言った。


a6

大昔のハロウィーンでは悪霊がきて
普通に人をさらって行ったものよ。
とアイラが言った。

それは死者の霊が生者を死の世界に誘うんでしょう。
エリーゼはもう死んでるんだし。

どっちでも似たようなものじゃない?

それは違うと思う。


a7

なんだか僕も元気が出てきました。
とジェイソンが立ち上がって言った。

そういえば、あなたも
骸骨標本だったわね。


a8

その頃、広場では、
また訪問客が来ていた。


a9

これはこれは、
トレジャーハンターのラッセルさん。
2年ぶりですね。

アイス、もうそんなになるんだね。
あの時はお世話になったな。

探検隊のお仲間が来てるって、
私が誘ったのよ。
とラッセルの旧友のルビーが言った。


a10

郊外の家から遊びに来たジャンは、
白い布を被った人物と出会っていた。

幽霊のコスプレです。

一見オバQのようですが、
目が見えなくて大丈夫ですか?

なんとか。
薄い布を透かして
かろうじて見えるんです。



解説)
続きます。
Posted at 19:36 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 11, 2026

幽霊たちの参加

a1

ユリイカの話は続いていた。

それでハロウィーンには、死者の霊と一緒に、
悪霊や魔物も現世にやってくるので、
人々が悪霊に気づかれないために、
魔女やお化けの扮装をして身を守ったのが、
ハロウィーンのコスプレの由来なんです。

そーだったの?
よく知ってるわね。

AIに聞いたんです。

それにしては、
あなたの他に幽霊なんて見かけないけど。


a2

そういう言い伝えは古びて
忘れ去られてしまったんです。
それで今ではコスプレ大会や
カボチャグッズのお祭りになっているんです。
でも、もしそういうことを
信じてくれる人たちがいたら、
私たち幽霊も姿を現すことができます。


a3

そうなの?
私は信じてあげるわ。
とサラが言った。

ロマンね。
私も信じる。
とメアリーも言った。


a4

すると広場に差し渡された
装飾用の柱の上に、
幽霊たちの姿が現れた。

呼んでくれたなんて
嬉しいなあ。
と言っている。


a5

ベランダの横の壁の上にも
幽霊がいる。

なんかゾワっとしない?
とレイア姫が言っている。


a6

さっきから誰かに
見つめられているような気がするんだけど。
とリンが言っている。

きっと気のせいだよ。


a7

おかげさまで仲間たちが
広場に招かれて喜んでいます。
とユリイカが言っている。

普通の人に幽霊の姿は見えないの?

見える人と見えない人がいて、
人それぞれです。


a8

その時、流し台の上に
小さな少女が現れた。

ハッピーハロウィーン。
と言っている。

今度はなんなの?


a9

私はもちろんこの世のものではないわ。
お招きいただいたので、
遊びに来たのよ。



解説)
続きます。
Posted at 19:29 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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