May 13, 2026

赤い人形 そのさん

a1

シモーヌたちはケイトを連れて
応接室でオウルと話している。

そういうわけで、
新しい住人になるかもしれないケイトよ。
本人の希望をまだ聞いてないんだけど。

ここは住みやすそうなところだけど、
私はエリーゼのことが忘れられない。
エリーゼのいた世界に帰りたい。
とケイトが言った。

あなた、燃やされそうになって、
逃げてきたんじゃなかったの?


a2

そうなんだけど、どうしても、
エリーゼと一緒じゃなくちゃ駄目なの。

困ったわね。
それじゃ一緒に探しにいきましょう。

シモーヌ様、そんなことできるんですか。
どんな世界かもわからないんでしょう。
とオウルが言った。


a3

ケイトが、その世界の記憶の風景を
思い出して、心に思い浮かべてくれれば、
鏡の扉を使っていけるわ。

シモーヌさん。
あなたってすごい魔法使いなんですね。
頑張って思い出してみるわ。


a4

ケイトは記憶の風景を脳裏に思い浮かべた。
シモーヌが呪文を唱えると、
ありありとその風景が部屋の背後に現れた。


a5

シモーヌがさらに呪文を唱えると、
鏡の扉が中空に現れた。

さあ、行きましょう。


a6

四人は鏡の扉を抜けて
別世界に入り込んで行った。

オウル。
あなたも来ちゃったの?

それはもう。
創造主さまの護衛ができて
光栄です。


a7

随分広々としているわね。
ケイト、ここがどんな世界なのか、
聞いてなかったけど、
教えてくれる?

エリーゼと私が二人で暮らしていたの。
そしたら、ある日突然、
黒い蜘蛛の群れがやってきて、
エリーゼは囚われてしまった。
私たちは引き離されて、
蜘蛛たちが私を火にくべて
燃やすって相談していたから、
必死になって逃げ出したら
川に落ちちゃったの。

二人だけで暮らしていたとしたら、
それはエリーゼっていう人の見ていた
夢の世界かもしれないわね。
だとしたら、襲ってきたのは
夢食いの可能性が大きいと思うわ。
と側で聞いていたシモーヌが言った。


a8

夢食いって、あのアーキスみたいな
怪物ですか。
とオウルが尋ねた。

アーキスもそうね。
夢食いも色々いるみたいなのよ。
ところで、エリーゼが囚われている場所って
どこなのかしら?

あの森の中よ。
とケイトが言った。
大きな蜘蛛が何匹もいるの。
ほんとに助け出せるのかしら。


a9

それはやってみないとね。

三人は森に向かって行った。



解説)
続きます。
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May 12, 2026

赤い人形 そのに

a1

サラたちは森林公園から
部屋に戻ってきた。


a2

サラ、シモーヌ。
おかげで公園見物楽しかったわ。
私これから広場に行って、
マンスフィールドさんに
人形のこと、聞いてみる。
何かわかるといいけど。
と言って、サラは帰って行った。


a3

この人形どうしたの。

公園の川に落ちていたのを拾ってきたのよ。

赤い毛糸で
ぐるぐる巻きになってるのね。
これなら私にも作れるかな。

そうかもね。
この人形には精霊が宿っているの。
今は精霊は別世界に行っていて、
抜け殻状態だけど、
ここで保管することしたの。


a4

メメがしきりにメーメーと言っている。

あら。
どうしたのかしら。


a5

シモーヌは立ち上がって呪文を唱え、
鏡の扉を開けた。

私これから常春の国に行って、
人形の精霊に話を聞いてくる。
サラはどうする?

もちろん、一緒に行くわ。
何がどうなってるのか知りたいし。
あ、その人形は、
なくさないようにしてね。
とサラは、みんなに言った。


a6

ジェイソンは人形を首から下げた。

僕がしっかり保管します。

ジェイソン、さっきから
メメがメーメー言ってるけど、
何言ってるの。

懐かしくて嬉しがっているんですよ。
僕もなぜだか、懐かしいんです。

わしもさっきから
そんな感じがするんだ。
と骸骨のお父さんも言った。


a7

シモーヌとサラは、鏡の扉を使って、
常春の国のお城の一室に出てきた。

これはこれはシモーヌ様。

ミネルバ。
赤い毛糸の人形見なかった?

おお、その人形なら、
お城の入り口に倒れていたので、
客室のベッドに運んでおきました。
また新しい住人になる精霊なんですか。

まだわからないのよ。
話を聞きたいので
案内してくれるかしら。

はい。


a8

よく眠っているようね。
声をかけても応答がない。

また魔法で起こしましょう。
というとシモーヌは呪文を唱えた。
すると薄い煙が立ち上り。
あたりが一瞬クリアになった。


a9

人形はブルブル身震いして
飛び起きた。

おお、ここはどこでしょう?

また同じこと言ってる。

無理ないわね。
ここは精霊たちの暮らす常春の国よ。
気分はどう?

すごくスッキリしてる。
体もなんだか身軽な感じ。

今のあなたは精霊状態なの。
元のあなたの体は別の世界にある。
この世界では、その姿で生きられるのよ。

そうなの?魔法で作った世界なのね。
あ、あなたたちのこと覚えてる。
私また眠っていたのね。

そうみたい。
私はシモーヌ、隣にいるのはサラ。
あなたのお名前は?

ケイトっていうのよ。

毛糸って、
覚えやすそうな、いいお名前ね。

ケイトよ。



解説)
続きます。
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May 11, 2026

赤い人形

a1

ソローとリリスとトマソンは
お花見の場所に戻ってきた。

その人形は?


a2

人工の滝の岩の上に
落ちていたのよ。
上流から流れてきたみたい。
精霊が宿っているみたいなんだけど、
反応がないの。

深く眠っているみたいね。
とシモーヌが言った。


a3

シモーヌは人形を
そっと草の葉の上に横たえた。

上流っていうと、
迷いの森の方ね。
とサラが言った。


a4

あの人工の川は迷いの森から流れてくる、
夢見の水を利用して作られているって、
ジルさんから聞いたことがあります。
とソローが言った。

迷いの森から流されて来たのなら、
この人形、この世界のものじゃないわね。
迷いの森は異世界の交差点のようなところだって、
局長が言ってたわ。
とサラが言った。


a5

なんか怖そうな話してるなあ。
と喜六は思っている。


a6

起こしてみましょうか。

そんなことできるんですか。

ショックを与えるのよ。

そういうとシモーヌは
呪文を唱えた。
すると薄い煙が立ち上り、
あたりが一瞬クリアになった。


a7

人形はブルブル身震いして
立ち上がった。

ああ、ここはどこでしょう。

ここは森林公園の中よ。
と言ってもわかるかな?
あなたは川に流されてきたらしいの。


a8

ああ、私を拾って
救ってくださったんですね。
私は燃やされそうになって、
逃げてきたんです。

何か悪いことでもしたの?

エリーゼの力を弱めるために。
エリーゼと私は一心同体なの。
ああ、今頃エリーゼは。
というと人形は、
力が尽きたようで、
また眠り込んでしまった。


a9

何かのっぴきならない
事情があったみたいね。

これからどうしましょう。

まずもっと詳しく事情を聞くために、
この人形の精霊を、常春の国に送ろうと思うの。
精霊たちの世界に行けば、
きっと元気を取り戻すはず。
人形の本体はサラの家で預かって。

わかった。

あと、リリスとトマソンさんは、
赤い人形のこと、
マンスフィールドさんやハリーに
聞いてみてくれる?
コレクターや研究家の間で
知ってる人がいるかもしれない。

迷いの森の別世界から
流れて来たんでしょう?

そうなんだけどね。
あの人形、私たち人間の姿を見ても
全然驚かなかったし、
話しかけても普通に答えてた。
別世界って言っても、
誰かの見ている夢の世界かもしれない。



解説)
続きます。
Posted at 19:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 10, 2026

公園の散歩など

a1

ソローは、公園を
案内しましょうと言っている。

僕も一緒に行ってもいいかな。

もちろんよ。


a2

私は彫像のある花壇がみたい。
僕は人工庭園の名残だという、
人工の滝川が見たいなあ。
などと言いながら、
三人は出かけて行った。


a3

サラとシモーヌは、
喜六の魔法の練習を見ている。

バナナの皮を元の大きさにできたわね。
オレンジの皮も小さくしてね。

はい。

ゴミはまとめてもって帰らなくちゃ。


a4

シモーヌが口笛を吹くと、
巣箱から野鳥が飛んできて、
シモーヌの手に留まった。


a5

シモーヌさん、
もしかして野鳥と会話できるんですか。

そういう魔族もいるみたいけど、
私はダメね。
精霊が宿っていれば、
話は別だけど。
でも何を考えているかは、
なんとなくわかるものよ。

何考えているんですか?

お腹が空いたとか。
天気が悪くなるとか。


a6

その頃三人は、公園内を巡って、
正面の入り口付近に来ていた。

この綺麗な花壇も造花なんですね。

ジルさんの趣味で、
全体が人工庭園だったからね。
今では植林もしてるけど。


a7

もう一人の管理人エドワードに出会った。

エドワード、
これから人工の滝川を見に行くんだけど、
橋の上から見たいんで鍵を貸してくれる?

ああいいよ。
あそこまで行くなんて珍しいね。
行っても水量は減ってるよ。

a8

三人は人工の川が見えるところまでやってきた。
この向こう岸は、迷いの森で、
境界のフェンスがあるだけだから、
この橋を渡っても行き止まりだよ。
でも橋の上からは見晴らしがいいんだ。
と言いながらソローは橋の入り口の
柵の扉を鍵で開けていいる。

すぐそこが滝なのね。
確かに水が流れ落ちて
飛沫をあげる水音が聞こえる。


a9

三人は橋の上から
川の風景を眺めている。

あれ、あそこに何か赤いものが。

あれは人形みたいだね。

僕が河床に降りて取ってこよう。
とソローが言った。


a10

人形はわずかな滝の水流に流されて
下の石の上に移動していた。

いそいで取らないと、
川に流されちゃう。
とソローが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:36 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 09, 2026

魔法の練習 そのに

a1

喜六の魔法の練習は
続いていた。

今のは怪しい光が出たでしょう。
もう少し肩の力を抜いてみて。
とシモーヌが言っている。

わかりました。
今度は、このバナナで。

喜六は肩の力を抜いて呪文を唱えた。
するとバナナは発光せず、
薄い煙が立ち上り。


a2

なんとバナナは
巨大なバナナに変化した。


a3

これってしっかり
中身が詰まってるわ。


a4

飲みかけのオレンジジュース持って来たけど、
これ絞った方が新鮮ね。


a5

それ食べすぎじゃない?


a6

シモーヌさんも
すごい呪力をお持ちだと、
ハリーさんが感心してましたよ。
この巨大化の魔法は使わないんですか。
とトマソンが言った。


a7

必要ないから、普段は使わないわ。
でも呪文は覚えてる。
久しぶりにやってみましょうか。


a8

シモーヌは静かに呪文を唱えた。


a9

薄い煙が立ち上り、
なんと巨大なチップスターの
筒が現れた。

おお、こういうオブジェ作るの、
すごく大変なんですよ。
とトマソンが言っている。

でも空っぽの筒は
ゴミが粗大ゴミになっちゃうだけから、
元に戻すわ。
そう言ってシモーヌは再び呪文を唱えた。


a10

その時、ざわざわと
草むらの揺れる音がして、
茂みから公園管理人のソローがやってきた。

あ、どうも。
覗き見するつもりはなかったんですが、
青い車が公園の裏口から入ったって聞いて、
様子を見に来たんです。
すごいものを見せてもらいました。


a11

今のは魔法ですか。
物を大きくしたり元に戻したり。
魔術劇場のハリーさんや
娘さんのヴィヴィアンさんが
魔法使いだっていうのは有名ですが、
シモーヌさんも。

そうなの、私たちは魔族って呼ばれている。
今見たことを誰かに話したら、
カエルにしちゃうわよ。
というのは冗談だけど、
内緒にしといてね。

わ、わかりました。
このジュースおいしいですね。

果汁100%よ。
とサラが言った。



解説)
続きます。
Posted at 23:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 08, 2026

魔法の練習

b1

三人は森林公園を見て回る前に、
桜のある場所で一休みすることにして、
サラはシートを広げようとしていた。

あら、車の音。


b2

トマソンと喜六の乗った
オープンカーが到着した。


b3

誰かと思ったら、
トマソンさんと黒木さん。

こんにちわ。

これから休憩するところ。
オレンジジュースと、
ポテトチップス持って来たから、
よかったら一緒に食べない?
とサラが声をかけている。


b4

五人は車座になって
会話している。

住民はみんな飽きっぽいから、
もうここに来る人は
いないんじゃないかと思ってた。
とサラが言った。

僕もそう思ってたんです。
それで喜六さんの魔法の練習場所に
いいかなと思って来たんです。
とトマソンが言った。


b5

どんな魔法?

物を巨大化する魔法です。
僕は「魔術の書」で
呪文を覚えたばかりなんで。
と喜六が言った。

そうか。喜六さんは
ハリーさんの持っていた、
「魔術の書」で呪文を覚えたのね。
是非、私たちにも魔法を見せて。
ここにいる人たちはみんな
魔族や魔法のことは知っているから、
魔法を使っても大丈夫よ。
とシモーヌが言った。


b6

わかりました。
やってみます。


b7

シートの中央にオレンジを一つ置くと、
喜六は呪文を唱えた。
するとオレンジは怪しげな光を放ち、
周囲に薄煙が立ち上った。


b8

おお。
成功したようです。


b9

これ本物よね。
とサラが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:52 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 07, 2026

森林公園再訪

a1

トマソンと黒木喜六の会話は
弾んでいた。

それで練習の結果、
物を巨大化する魔法を使えるようになったんですか?

うん、まだ練習中だけど、
なんとか覚えたよ。
練習も兼ねて、お見せしたいところだが、
ハリーさんから、
人前で魔法を使うのは禁じられていてね。


a2

じゃあ人のいない所で
練習されたらどうです。
郊外の森林公園なんていかがです?


a3

郊外には行ったことがないし、
かなり遠いんだろう。

鏡の扉を使ったらいいじゃないですか。

まだそんな高度な魔法は
覚えていないんだよ。

じゃあ車で行きましょう。
前に僕が行った時には、
ルビーがジープで来てました。
確かドルフィンの倉庫でレンタルできるはずです。


a4

喜六は農家の直売所で、
買い物をしている。

バナナとオレンジね。

毎度。


a5

ジープをレンタルできますか?

今ねあいにく出払ってるの。
二人乗りのオープンカーならあるけど、
バービー仕様だから狭いわよ。


a6

二人は車を借りて
森林公園に出発した。


a9

その頃、サラたちの部屋でも、
森林公園の話題が出ていた。

公園にもういちど行ってみない?

この前にみんなで行ったばかりでしょう。

お花見の場所だけはね。
あの公園は広いみたいだから、
他の場所も見てみたい。
とリリスが言っている。


a10

じゃあ行って見ましょう。
一瞬で行けるから。
とシモーヌが言って
鏡の扉に向かって呪文を唱えている。


a11

三人は公園に抜け出てきて、
桜の咲いている場所まで歩いて行った。

綺麗だけど、
ちょっと季節感が狂うわね。
と言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 06, 2026

子供の日の続き

a1

ケイたちが柏餅を食べているところに、
鏡の扉を抜けて、
サラとシモーヌとリリスが
常春の国から帰ってきた。

おかえりー。


a2

ジェット。
すごいのかぶってるのね。

ドルフィンの倉庫で見つけたんだ。
子供の日に飾る置物みたいだけど、
かぶってみるとなかなか
良い感じなんだよ。


a3

シモーヌはじっくり観察している。

これ一体成型の鋳物ね。
けっこう重いでしょ。

うん。

骨董品なの?
パリのお店で売れる?

ちょっと難しいわね。


a4

広場に、たまきたちも帰ってきた。


a5

試運転にしては
随分遅かったわね。

昨晩はキサラの家に泊まったから。
調子は良好だったわよ。
このペスパは後で
キサラが取りに来るって。


a6

たまきたちはベランダに行って
モモコと話している。

公園の桜はどうだった?

満開で綺麗だったけど、
もう五月だからねー。

それでビストロにピザ食べに行ってから
バイトしてるキサラの家に泊まったのよ。
昨日は子供の日だったから菖蒲湯沸かしたの。


a7

広場には歌声が流れている。

しょうぶゆわか~して~
おとおとと~がまんくらべ~🎵


a8

マンゴー亭では、
トマソンと黒木喜六が話していた。
二人は魔術劇場に客人として泊まっているので、
顔馴染みになっていた。

随分マイナーな曲歌ってますなあ。


a9

ところでここだけの話ですが、
最近はハリーさんに魔術の書をお借りして、
呪文の勉強をしているんですよ。
この前、とある場所で実験したんですが、
やかんを巨大にするのに成功したんです。


a10

魔族の人は羨ましいなあ。
僕は、現物の6倍サイズのオブジェを製作して
路上に展示放置するという芸術活動をやってきましたが、
一瞬に物を大きくできたらさぞ便利でしょうね。
もっとも僕にとっては、結果はさほど重要ではなく、
6倍サイズの物を作り上げるプロセスこそが
芸術活動なんです。

どうして6倍なんですか?

それはどうしてもです。



解説)
続きます。
Posted at 19:53 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 05, 2026

子供の日

a1

広場には
今日も歌声が流れている。

はしら~のき~ずはおととしの~
ご~がついつか~のせいく~ら~べ🎵


a2

今日は魔族の人が魔法で描いたみたいに
いい天気ね。


a3

喫茶ペンギン前では、
ローラが完成した柏餅を
テーブルに並べていた。


a4

美味しそうだけど、
鹿せんべいの方がいいなあ。
とピリカが言っている。


a5

それはなあに?

これはちまき。
昔は関西ではこれを食べたのよ。
柏餅をたくさん作ったから
お裾分けに配るんだけど、
手伝ってくれる?


a6

圭とルイは柏餅の入った籠を
ジェニーたちの部屋に届けに行った。

ローラが作ってくれたんだよ。
お裾分けだって。

それはラッキー。
あの人料理の達人みたいだから
きっと美味しいわね。

他の人たちはいないの?

たまきとナオミは森林公園に出かけて
郊外のキサラの家に泊まったの。
もうすぐ帰ってくると思うわ。

お花見に行ったんだね。
僕も行きたいなあ。


a7

これはなあに?

五月人形の金太郎だよ。
ずっと飾ってあったんだけど、
撮影するには今日がぴったりだね。

誰か撮影するのかなあ。


a8

ローラはすずとピリカと一緒に
サラたちの家を訪ねた。

これおいしいね。
サラはシモーヌたちと出かけたきり
まだ帰ってきてないんだ。
いつものことだけど。


a9

ジェットさん。
その兜私たちとお揃いね。
すごくかっこいい。
とすずが言った。

かぶってみる?

それ金属製ですごく重いのよ。
子供はやめといた方がいいわ。
とメアリーが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 20:11 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 04, 2026

すぐに子供の日

a1

広場には
今日も歌声が流れている。

い~ら~か~のな~み~と~
く~も~のな~み~🎵


a2

今日はちょっと
風があるわね。

派遣コウモリのひそこは
吹き流しに巻き込まれて
戸惑っている。


a3

子供たちは
自分たちで折り上げた
紙の兜をかぶって
ドルフィンの2階から降りてきた。


a4

オセロも小さな兜を
折ってもらった。


a5

大人の人に見せに行こうよ。

きっと褒めてくれるよ。


a6

子供たちは
高台の休憩所に
自慢しに行った。

すごいわね。
自分で作ったの?

うん。すごいでしょ。


a7

子供たちは
喫茶ペンギン前まで遠征した。

すごいわねー。
と言われている。


a8

子供の日って明日でしょ。

そうなんだけど。


a9

じゃあ、
私が柏餅作ってあげる。
とローラが言った。

やたー。
と子供たちは
歓声を上げている。



解説)
続ききます。
Posted at 19:36 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 03, 2026

広場の風景 そのに

a1

広場には
歌声が流れている。

屋根よ~り た~か~い
こいの~ぼ~り~🎵

気が早いなあ
とルビーが言っている。


a2

ドルフィンのマスターが
鯉のぼりの支柱を補強しているのだった。

子供たちは真剣に見守っている。


a3

これで完成だよ。

貫禄だけど
破れてないから大丈夫ね。


a4

風がないので、
吹き流しの鯉は
垂れ下がっている。


a5

鯉のぼりって
あんなに大きいのね。
感動しちゃった。
とピリカは言っている。

大きさは色々なんだよ。

ルイちゃんは?

どこだろ。


a6

ルイがドルフィンの2階から降りてきた。


a7

ルイちゃん、その紙の兜
どうしたの?

魔子さんが作ってくれたの。


a8

子供たちは
さっそくドルフィンの2階に
走って行った。

魔子さん。
僕にも兜作って。
私にも。

折り方教えてあげるから
やってみる?



解説)
続きます。
Posted at 19:31 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 02, 2026

広場の風景

a1

今日は薄曇りで
過ごしやすい午後。


a2

ルビー、革ジャン脱いだの?

流石にもう5月だからね。


a3

舞は洗濯物を干している。


a4

子供たちはオセロに
バナナをあげて遊んでいる。


a5

こんな平穏な日が
続くと楽でいいなあ。


a6

ドルフィンの倉庫から、
ナオミとたまきが出てきた。
たまきは和服を着替えて
来たようだ。


a7

私たちも森林公園の桜を
見に行きたいんだけど、
倉庫に乗り物ある?

ペスパがあるわよ。
キサラに修理を頼まれてたんだけど、
もう直したの。
試運転に使ってみて。


a8

これから七夕まで
広場のイベントはないわね。

そういえばそうだね。
暇になりそうでありがたい。


a9

そこに子供達がやってきた。

マスターさん。
もうすぐ子供の日でしょ。
ピリカちゃんに鯉のぼりの
説明したんだけど、
今まで見たことないんだって。
それで。


a10

ドルフィンのマスターは
広場に鯉のぼりを立てることにした。
スタッフのリタが倉庫から出してきた
鯉の吹き流しを確認している。

この鯉も随分貫禄になったわね。
使うの4年ぶりぐらいじゃないかしら。


a11

たまきとナオミは
ペスパで森林公園に出発した。



解説)
続きます
Posted at 19:50 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 01, 2026

コンテストの結果発表

a1

あっという間に
5月になった。


a2

もうコンテストの優勝者の
発表日になったけど、
なかなか決まらないわね。

4月はみんなお花見に出かけたり、
住民以外の新規の登録者もいなかったから、
難しいなあ。

最近は最後まで決まらなくて
ルビーが目についた人に決めてたでしょう。
たまには説得力がある人を選びたいわね。


a3

それもそうなんだけどね。
みんな慣れちゃってて、
参加賞目当てに
普段着で登録に来るからなあ。


a4

そうじゃない人もいたよ。
ほら。
とボニーが言った。


a5

ルビーはマイクを持って
立ち上がってアナウンスを始めた。

みなさん。
4月のコスプレコンテストの
優勝者を発表します。
優勝したのは、
ライダースーツ姿の
エリスさんです。


a6

エリスは、喫茶ペンギン前のテーブルで、
アイスコーヒーを飲んでいた。

拡声器からルビーのアナウンスが
流れてきた。


a7

エリスさん。
優勝おめでとうございます。
とはるなが言っている。

えー。信じられないわ。


a8

エリスはローラと二人で、
広場に出向いた。
いつも通り万雷の拍手と歓声に迎えられ、
トロフィを授与されている。


a9

まさか私がトロフィもらえるとはね。
あのライダースーツは着るのが大変だから
普段着で駆けつけたのよ。


a10

全然OK。
授与式は形だけだから。

エリスのハーレーを整備した
ドルフィンのマスターも喜んでいる。


a11

優勝はエリスさんなのね。
ライダースーツは格好いいからなあ。
オートバイって音うるさい。
そこがいいんだよ。
チョコもらいに行こう。
などと言っている。



解説)
続きます
Posted at 19:53 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 30, 2026

カマキリを探す そのさん

a1

すごいところね。

この斜面を登ると
トロンの住む小屋があるのよ。

また登るのね。


a2

ここは「常春の国」とは違うのね。

ええ。
私の祖母のみた「忘れられた夢の世界」なの。
祖母は夢を見ながら亡くなったけど、
最後に見ていたその夢だけは残っているのよ。

ふーん。シモーヌのお婆さまって、
さぞかしすごい魔族だったんでしょうね。

すると風が吹いてきて
あたりの粉雪が煌めいた。


a3

トロンの家が見えると、
サラは走って行った。
家からトロンが出てきて挨拶している。


a4

3人はトロンの小屋で
休憩している。

あなた、洞窟を抜けて
「常春の国」に出かけたでしょう。

はい。
マルテが洞窟の入り口を溶かしたから、
一人で散歩に行ってみたんです。
お城には知り合いのフクロウもいるし。
でもお城に行く途中で。

途中で?

お花畑でカマキリに出会って。
意気投合して二人で戻ってきたんです。

そのカマキリを探しているのよ。

カマキリなら、
雪原で遊んでいますよ。


a5

サラたちが雪原に行くと、
カマキリの姿が見えた。

ゆ~きやこんこ🎵
と歌っている。


a6

カマキリはサラたちに気がついて
飛んできた。

これはこれは、
シモーヌ様にサラさん。

シモーヌさんたちは、
君を探しにきたんだって。
とトロンが言った。

えー。そーなんですか。


a7

僕は、毎日お花畑にいるのに
飽きちゃったんです。
平和で天国みたいなところですけど、
昆虫の友達もいないし。
それでトロンと出会って、
話が盛り上がって彼の家に遊びに来たんですよ。

あなたの行動はもちろん全然自由だけど、
急にいなくなったので、オウルが心配してるのよ。
オウルは、ディアナの代役の王様をやってるから、
常春の国の治安にすごく責任を感じてるみたいなの。

それは気がつきませんでした。
お花畑には毎日エドが散歩に来たり、
フクロウたちも通りますから、
誰かに出かけることを言えばよかったんですね。

そういうことね。
随分前にディアナが失踪したこともあったから、
みんなも気にしてた。
私も夢食いに攫われたりしたんじゃないかって、
ちょっと心配してたの。

それはどうも。
わざわざこんな遠くまで探しに来られたなんて
恐れ入ります。

大したことじゃないのよ。
私たちは一瞬で移動できるから。


a8

シモーヌは鏡の扉に向かって
呪文を唱えている。

カマキリはいいなあ。
僕なんて誰も心配してくれないよ。
とトロンが言っている。

あなたは夢食いでしょ。
神出鬼没なんだから当たり前じゃなの。


a9

一行は鏡の扉を抜けて
お城の部屋に移動してきた。

これ便利ですねー
とカマキリが言っている。


a10

昼寝から覚めたら
カマキリが戻ってきていたなんて
私の心配事も短い夢のようでした。
これもシモーヌ様のおかげです。

オウル。
ちょっと相談があるの。
あの雪山の洞窟は
マルテっていう火星人の家にしたんだけど、
マルテはしばらく不在なの。
洞窟は今も別世界との通路になってて不用心だから、
誰か留守番を頼めない?
もちろん向こうの世界に遊びに行くのは自由だけど、
留守番がいれば出入りをチェックできるわ。

わかりました。
それじゃ、この世界に来たばかりで
仕事を探している福郎に頼みましょう。



解説)
続きます。
Posted at 19:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 29, 2026

カマキリを探す そのに

a1

3人は森の小道に分け入っていった。


a2

大きなセコイヤの木の根元に
大きなトカゲが寝ていた。

こんにちわ。
ちょっと起きてくれる?

ああ。サラさん。
シモーヌ様も。
二ヶ月ぶりですね。
あのタコは元気ですか。

マルテにはしばらく会ってないけど
元気だと思うわ。
ところで、いつもお花畑にいる
カマキリを見かけなかった?
いなくなったので
オウルが心配して行方を探しているの。

どこか散歩してるんじゃないですか。
お花畑はあいつのテリトリーだけど、
さすがにずっと同じ場所にいるのは飽きるでしょうから。
私も森を出て歩き回りたくなることがあるんですよ。
そう思いつつ、ここで寝てしまうんですが。


a3

じゃあ見かけなかったのね。

ええ、カマキリは見ませんでしたよ。
最近では、丸っこい緑色の亀みたいなのが、
通り過ぎるのをちらっと見ましたが。
あれには、前にも会ったことがある。
確か去年の6月頃のことだったか、
3人連れの女性たちと一緒にきて、
お城に行く道を聞かれたんです。

その3人連れって、アイスたちが、
最初にこの国に来た時のことね。
丸っこい緑の亀みたいな、、、。
ありがとう。他を探してみるわ。
とシモーヌが言った。

どういたしまして。
カマキリを見かけたら、
シモーヌ様たちが心配して
探していたと伝えておきますよ。


a4

丸っこい緑の亀みたいなのって。
きっとトロンのことよ。

トロンって?
とリリスが尋ねた。

「忘れられた夢の世界」に
住んでいる夢くい。
こっちまで来たんだわ。


a5

ここを登るの?

確かめたいことがあるの。
雪景色も楽しめるから、
観光気分でついてきて。


a6

3人は雪山の洞窟前に
たどりついた。

この洞窟は、火星人のマルテの家。
もとは「忘れられた夢の世界」との
通路になっていたから、
トロンはそこを通ってきたのよ。
とシモーヌが言った。

マルテって、
さっきトカゲが言ってたタコのことね?

そうよ。


a7

入って行ってもいいの?

マルテは、みすずの家で
自伝みたいな本を執筆中で留守のはず。
出かける時に、
向こうの世界に通じる出口を
開けたままにしてたのを思い出したの。
だからそこを通って
トロンに会いにいくのよ。


a8

3人は洞窟を進んでいった。

全く何も見えないわ。

これはマルテの仕業よ。
実際には洞窟の中だから、
壁の手触りを伝っていけば向こうに抜けられる。

どうしてこんなことを。

マルテは、このほうが天国にいるみたいで
落ち着くって言ってたわ。


a9

3人は
忘れられた夢の世界の
西の外れの洞窟に抜け出てきた。



解説)
続きます
Posted at 19:44 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
May 2026
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