Jun 22, 2026
対決

シモーヌたちが応接間に踏み入ると、
恋町舞子がモンスターと格闘していた。
フミコは呪縛の呪文を唱えている。

舞子は突き飛ばされたが、
グリーンマンが現れて、
背後からモンスターを羽交締めにしている。
シモーヌ。
一気に魔法で片付けましょう。
グリーンマン、そこを離れて。
とフミコが叫んだ。

シモーヌとフミコは一斉に呪文を唱えた。
薄い煙がたちのぼり、
モンスターの姿が薄らいでいく。

あの赤いモンスターが突然現れて、
迫ってきたの。
危ういところだったわ。
とサラが言った。
狙いはエリーゼよ。
彼女の寝室に行きましょう。

エリーゼの寝室に飛び込むと、
中空にアスラーデが浮かんでいた。
ベッドの上には
眠らされたエリーゼが横たわり、
人面蜘蛛がうずくまっている。
なんだ、もう来たのか。

シモーヌとフミコは攻撃呪文を唱えたが、
アスラーダには効き目がないようだ。
ワハハ。無理なようだな。
とアスラーダが言った。
シモーヌ、呪縛の呪文に切り替えて!
とフミコが叫んだ。

二人が呪縛の呪文を唱和すると、
右手をあげて紫外線を放とうとしていた
アスラーダの動きが止まった。
う、これは。
アスラーダは身動きできないようだ。

あなたがエリーゼとケイトを眠らせたのね。
とサラが問い詰めている。
そ、そうなんです。
アスラーダ様のご命令なんです。
なんでもしますから、
お助けください。
人面蜘蛛の顔を覗き込んでいたサラは、
何か思いついたようだ。

お前。まさか私にそんなことをするのか。
シモーヌとフミコが
呪文を唱え続けているので、
アスラーダは身動きが取れないようだ。
うう、眠くなってきた。
とアスラーダはつぶやいた。

人面蜘蛛はネット状の繭の中に
眠り込んだアスラーダを閉じ込めてしまった。
こんなことをしていいのでしょうか。
もちろんよ。
あなたお名前はなんていうの?
名前なんてないんですよ。
人面蜘蛛と呼ばれてますが。
じゃあこれからクモコって呼んであげる。
それって。
アスラーダを消し去ることはできなかったけど、
眠らせることはできたわね。
クモコ。一度眠らせたものを起こすことはできるの?
とフミコが言った。
あ、クモコって私のことですね。
それはもちろんできますよ。
でも、普通はケイトの涙ながらの願いのように、
奇跡でも起きないと無理です。
ふーん。念のためにアスラーダは、
どこかに封印すべきね。
とりあえず、エリーゼとケイトを
起こしてちょうだい。
とシモーヌが言った。
解説)
続きます。
Jun 21, 2026
湖の小島で

シモーヌか。また会ったな。
とアスラーダが言った。

仲間を集めて、私の呼んだ夢食いの
モンスター軍団をほぼ全滅させたのか。
ここは私の作った精霊たちの世界。
夢食いに侵入されたら戦うのが当然でしょう。
私はこの世界に興味はない。
私の望みはエリーゼだけなんだ。
エリーゼの身柄を渡せば、
お前たちの勇敢な戦いぶりに免じて、
見逃してやってもいいぞ。
それはこちらのいうセリフよ。
襲ってきたのはそちらでしょう。
2度とエリーゼに手出ししないというなら、
見逃してあげてもいいわ。
なぜそこまでするんだ。
エリーゼも私も死後の世界の住人。
お前になんの関係もないだろう。

本人が嫌がってるのよ。
わからないの?
事情も知らないくせに、
おまえこそわからずやだな。
こんなこともあるかと思って、
私も魔界から助っ人を呼んだんだ。

二体の凶暴そうなモンスターが現れた。
こいつらはタフだぞ。
まあせいぜい遊んでもらえ。

アスラーダの姿はかき消え、
モンスターたちは襲ってきた。
シモーヌの攻撃魔法も効かず、
ハンターたちの銃弾は弾き返されてしまうようだ。

肉弾戦専門っていうことね。
そういうのは私に任せて。
と言ってミトラはモンスターに
突進していき、鉄球をぶん回して、
頭部に叩きつけている。
もう一体のモンスターにも、
シェルがジャンプして体当たりしている。

さすがにファイアースラッガー2は、
有効みたいですね。
とソーダが言っている。
シモーヌは鏡の扉を出現させる
呪文を唱えている。
シモーヌ。
どこへ?
あれはきっとおとりよ。
お城に戻りましょう。

シモーヌたちは、
お城の中の一室に抜けてきた。

応接間の方から、
騒がしい物音が聞こえる。
解説)
続きます。
Jun 20, 2026
湖の小島へ

湖の小島に薄紫の光がさした。

光の中から死霊の姿が現れた。
おおアスラーダ様。
ここが集合場所だな。
エリーゼは捕えて眠らせているか。
まだ捕えてもいません。
そればかりか住人たちの抵抗が激しくて、
お城にも辿り着けないのです。
中にモンスターハンターがいるらしく、
配布された武器で我々は壊滅状態なのです。

なんだと。
ローゴスがいるだろう。
あいつにはハンターの武器は通用しないはずだ。
それが、今、この翼のあるモンスターから
報告があったばかりですが、
シモーヌに魔法で消し去られたとのことです。
アスラーダ。
話が違うじゃないか。
ここにはフィギアの精霊たちしかいないと
聞いてきたんだ。
それに、お前はいつも
戦いを俺たち夢食いに任せて、
最後に現れるらしいな。
と、翼のあるモンスターが言った。
確かに俺たちは、お前と協力関係を結んだが、
お前の手下でも捨て駒でもないんだぞ。
ふっ。お前たちのような夢食いは
征服の戦いのために存在しているのだろう。
天職を任せてやっているだけだよ。
とアスラーダはいった。
もう仲間は残りわずかなんです。
帰らせてもらっていいですか。
と人面蜘蛛が言った。
殺されても帰っても同じことじゃないか。
エリーゼを眠らせてくれればいいんだ。
まあ付き合えよ。
プランBに変更するから。

その頃、シモーヌたちは
湖近くにやってきていた。
どうやら、あの小島みたいですね。
遊覧船で来たって言ってたわね。
船着場まで行ってみましょう。

一行が船着場のある湖畔まで行くと、
遊覧船から地を這うモンスターが
上陸してくるところだった。
まだ残党がいるのね。
ちょうどいい。
あいつらを倒して
船を奪還しましょう。

ロボットたちは、
モンスターを襲撃している。
なんだか哀れ。
あれが戦う夢食いの宿命なのよ。
負けてる側に同情するのも
人間の癖ね。

一行は奪還した遊覧船に乗って、
小島に上陸している。
空では翼のあるモンスターの残党との、
空中戦が続いていたが、
もはや大勢は決していた。

浜辺に上陸した一行は
あたりの様子を伺っている。
ここに道がありますよ。
とロボット犬のソーダが言った。

道を辿っていくと、
遥か行手に、赤いマントが見えた。
あれはアスラーダよ。
草むらにモンスターの残党もいるから
気をつけて。
とシモーヌが言った。
解説)
続きます。
Jun 19, 2026
小康状態

シモーヌたちは
城の庭園に帰り着いた。
オウルやサラが出迎えている。
シモーヌ様。
ご無事で何より。

シモーヌは噴水のカエルの彫像に向かって、
呪文を唱えている。

彫像の中からアーキスが現れた。
おお、もう戻してくれたのか。
恩に切るよ。
ローゴスは倒したのか。
瞬殺でしたよ。
魔法って私には理解不能ですが、
すごい威力ですね。
とソーダが言っている。

シモーヌがサラと、
エリーゼの様子を見に行くと、
フクロウたちも集まっていた。
みんなでエリーゼ様を
お守りしていました。
一緒に避難していたんでしょ。
とサラが言っている。

ナディアはさっそく
飛行装置の修理に取り掛かっている。
ミトラもやられたの?
ちょっと噛まれただけよ。

レイチェルとツナは、
シェルの点検をしている。
あれ。ここに蜘蛛がいるわよ。
ああその蜘蛛ね。
私の知り合いだから
人質にしたのよ。
人質って必要ないんじゃない?
殺すの可哀想で。

セリーヌは、銃の整備をしていた。
この銃、役に立ちましたね。
みんなに配ったからね。
いつも何丁も持ち歩いてる甲斐があったわ。
そこにミネルバが来て、
シモーヌ様がお呼びです。
と言った。

みんなのおかげで侵略を阻止できたわ。
ただ、まだアスラーダが現れないので油断は禁物。
それで、こちらから攻勢に出ようと思うんだけど、
彼らがどこからやってきたのかわかる?
たぶん湖のある方角からだと思うけど、、
戦闘に夢中だったのでそこまでは。
とナディアが言った。
きっとこの蜘蛛が知ってるわよ。
とシノが言った。
え、蜘蛛がいるの?
私苦手なのよ。
と誰かが言った。

シノがポケットから蜘蛛を取り出すと、
夢食い蜘蛛はテーブルの上に飛び乗った。
わしは好物なんじゃ。
とオウルが言った。
この蜘蛛は私の知り合いなので、
殺さないで人質にしたの。
ちゃんと詳しく話してね。
はい。
湖の中の小島から来たんです。
泳げないモンスターは遊覧船で来ました。
小島は集合場所になっていて、
アスラーダ様もそこに来られる予定です。
正直なのね。よくわかったわ。
あなたはなんていうお名前なの?
名前なんてないんです。
じゃあクモスケにしましょう。
とシモーヌが言った。
解説)
続きます。
Jun 18, 2026
ローゴスとの戦い

ローゴスは草原の彼方から
お花畑に向かってくる。

シモーヌたちが
お花畑に到着した。
あら、もう戦っているわ。
とツナが言っている。

ディアナは銃を連射しているが、
効き目はないようだ。
なんだ、またお前か。
一年前のことを覚えているぞ。
あの時は不覚をとったが。

ドラゴンモンスターから
飛び降りたローゴスは、
激しく腕を振り、
翼の爪でディアナとアーキスを
薙ぎ払った。

ドラゴンモンスターは
シモーヌに立ち向かって行った。
どうして夢食いが
魔族の見る夢に出てこないか知ってる?
とシモーヌが言っている。
なぜだ。
すぐに消されちゃうからよ。

シモーヌの呪文に薄い煙がたちのぼり、
ドラゴンモンスターの動きが止まった。
体が発光し始めている。

ドラゴンモンスターは倒れている。
その姿は次第に薄れていった。
おおなんと、
もうやられてしまったのか。

俺は怒ったぞ。
食い殺してやる。
ここは私が精霊たちのために作った世界。
あなたは只の夢食いの侵入者。
山川草木が全て私の味方だから、
あなたに勝ち目はないのよ。

シモーヌが呪文を唱えると、
薄い煙がたちのぼり、
ローゴスの体も薄らいで消えていった。
次は侵略する世界を選ぶことね。

ナディア、怪我はなかった?
翼と胸の覆いが引き裂かれて、
飛行装置が破損しましたが、
そのおかげで無事でした。
でも、アーキスは
やられて消えてしまったようです。
消えたのならお城の庭園の噴水の
彫像の中に戻っっている筈。
アーキスはこの世界で自由に暮らす代償に、
消えても彫像の中に永久に閉じ込められているのよ。
ヴィヴィアンとそういう契約を結んだらしい。
出現したンスターはほとんど片付いたようです。
ジョンとポールに監視を頼んで、
一旦お城に戻りましょう。
解説)
続きます。
Jun 17, 2026
反転攻勢 そのに

フェルミは銃の操作を見ていて
すぐに習得した。
百発百中ね。
流石に戦闘用ロボットのことだけあるわ。

ツナもファイアースラッガー2で
モンスターを消滅させている。

消え去るまで時間差があるのが、
スリルなのよね。

シノは、昆虫型ロボットの
ジョンとポールと共に
川のほとりで蜘蛛たちを発見した。

蜘蛛たちはすぐに片付けられた。
ここの蜘蛛は、
ブラッキーと違って弱っちいですね。
とジョンが言っている。
ブラッキーって未来の蜘蛛なの?
あ、君はあの時の。
ああ、シノさん。
と生き残っていた蜘蛛が言った。
知り合いなんですか。
とポールが言った。
また食い殺されにきたの?
そういうわけじゃないんですが、
これも命令なので。
そーか。
じゃあ役に立たないだろうけど、
人質っていうことで、
私が匿ってあげる。
いいんですか?

シノたちが森を抜けて
お花畑に着くと、
砲塔型ロボットのコーダが応戦中だった。

戦況はどんな感じですか?
ここが最前線。
お花畑までほぼ制圧できたみたいです。
モンスターたちは肉弾戦しかできないので、
武器さえあれば、やられ放題なんですよ。
ただセリーヌという人が、
負傷したので、ミトラが付き添って
お城に戻りました。
制空権もほぼ獲得しました。
とヒゾッコが言っている。

何とか物量作戦に
対抗できた見たいですね。
これ以上来なければいいけど。

お城では、フミコが呪文を唱えて、
セリーヌの傷を癒していた。
どうもありがとう。
危うく消えちゃうところだったわ。
あなたも夢食いだったわね。
消えても死ぬわけじゃないんでしょう。
またいつ戻ってこられるかわかりませんからね。
それにモンスターハンターが
モンスターにやられたんじゃ、
シャレにならない。
その時、
ツナが駆け込んできた。
ナディアがローゴスを見つけたって。
お花畑に向かってくるらしい。
ナディアがアーキスと迎え撃つって飛んでいった。
了解。私もお花畑に向かうわ。
とシモーヌが言った。
解説)
続きます。
Jun 16, 2026
反転攻勢

城門が開かれ、
反撃が始まった。

ロボットたちも、
出陣している。

早速、あちこちで空中戦が始まった。
何だこりゃ。
と言っている。

お前は去年は
仲間じゃなかったのか。
悪いな。
事情が変わったんだ。
とアーキスは言いながら
噛み付いている。

まずはお城の庭園から
駆除しましょう。

この銃、けっこう破壊力あるのね。
とドロレスが言っている。
夢食いモンスター専用の
銃だからね。

こいつは何なんだ。
夢食いでも人間でもなさそうだな。
私はミトラ。
恨みはないけど、
かかってくるなら受けて立つわよ。
望むところだ。
モンスターたちは
突進してきた。

ミトラは頭部の覆いを閉じると、
鉄球を振り回した。
背後から迫ったモンスターを
ヒゾッコが追撃している。

セリーヌはフェルミに
銃の扱い方を教えている。
あなたは戦闘用に作られた
ロボットなんでしょ。
軍からすぐに逃げ出したので、
軍事訓練を受けてないんですよ。
解説)
続きます。
Jun 15, 2026
新たな助っ人

結界の力が弱まり、
モンスターたちは
ひたひたと進み。

お城の周囲の森にも
侵入してきた。

我が物顔で
飛んでるなあ。

まだお城には入ってこれないのね。
でも時間の問題だよ。

応接間にみんな集まっている。
サラは?
フミコという方を
呼びに行かれました。
とオウルが答えた。
私もバーボンハウスに戻って
仲間を呼んでくるわ。
こっちも物量で対抗しないと。
とツナが言った。
あなたは人間でしょう?
フィギアの精霊なら、
この世界で消されても
本体から再生できるけど、
人間のお仲間だとそうは行かないわよ。
とシモーヌが言った。
私たちの仲間はほとんどロボットなの。
だから壊れたら修理できるのよ。
仲間たちは荒廃した未来の世界で
生き抜いてきた連中だから、
戦闘にも慣れてる。
鏡の扉を借りるわね。

ツナが出かけたのと入れ違いに、
サラがフミコを連れて戻ってきた、
フミコにエリーゼの危機のことを言ったら、
快くきてくれたの。フミコは
昔、魔族のリーダーだったこともあるから、
頼りになるわよ、とサラが言っている。
助かるわ。
お城の周囲にはった
結界が消えかかっているの。
すぐに補強しましょう。
とフミコが言った。

ツナもバーボンハウスから
仲間を連れて戻ってきた。
みんな連れてきちゃったの?
とナディアが呆れている。
これでも戦闘要員だけよ。
バンクやイリスやドーダたちには留守番してもらった。
ざっと右から紹介すると、
砲塔型ロボットのコーダに犬型ロボットのソーダ。
大きいのが戦闘用サイボーグのミトラ、
ミトラの肩にのってるのが昆虫型のジョンとポール。
戦闘用ロボットのフェルミに、
サイボーグの恋町舞子に、レイチェルにドロレス。
宙に浮かんでるのが蝙蝠型ロボットのヒゾッコよ。

フェルミ、未来の世界では
あなたと同じタイプのロボットと
私たちは散々戦ったのよ。
とナディアが言った。
そうらしいですね。
でも私は初期型で軍を脱走したので、
戦闘は初めてなんです。
ナディアさあ。
トラウマになってるのは
私も同じだけど、
この際、解消する良い機会だよ。
とツナが言った。

ドロレスさん、あなたは人間なのでは?
いいえ、こう見えて私はロボットなんです。
多分ご存知ないと思いますが、
シェリー博士が作ってくれたんです。
サイボーグのミトラは脳は人間なんですよ。

一同は広間に集まった。
ドロレスとシェルは
再会を喜んでいる。
フミコが結界を補強してくれたから、
お城の防御は万全。
こちらから撃って出て、
周辺のモンスターを一気に殲滅しましょう。
レイチェルと舞子は
お城で待機して。
私も戦いたい。
あなたはロボット学者でしょ。
メンテをお願い。
とツナに言われている。
解説)
続きます。
Jun 14, 2026
ディアナたちの避難

ディアナはカマキリと共に
森に向かっていた。
お花畑は戦場になったわね。
ここも危ないわ。

寝ていた大トカゲを起こした。
夢食いのモンスターが群れをなしてきてるの。
山の洞窟に逃げましょう。

しかし見つかってしまった。

群れを追ってきたアーキスとナディアが
立ち向かってくれた。
ナディアは、空から弓のセットを
地上に落としている。
それは、セリーヌの弓よ。
夢食いモンスター用に作られた武器なの。

ディアナは弓を手に取ると矢を放ち、
襲われていた大トカゲを
助けている。
あ。
と言い合っている。

ディアナ様
ありがとうございます。
頑張って。
目指す洞窟はすぐ先よ。

あそこに避難するの。
うす。

一行は洞窟の中に逃げ込んだ。
しかしモンスターたちは
突入する様子だ。

その時マルテが立ちはだかった。
なんだあのタコは。
という声がする。
一瞬、激しい閃光が広がり。

モンスターたちの姿は消えてしまった。
どうなったんです?
見ての通りだよ。

なんだ、君はシモーヌじゃなかったのか。
私は鹿のフィギアの精霊のディアナ。
人間の姿にしてもらった時、
シモーヌとそっくりの顔にしてもらったの。
みすずの家でお会いしたでしょう。
執筆に夢中だったからな。
そうか、それで、
私の草稿はどうなった?
シモーヌたちとは別行動してたので、
私は知りませんん。
そうか。
解説)
続きます。
Jun 13, 2026
お花畑の戦い

翼をもつモンスターたちの
一群がやってきた。

ナディアは飛行用器具を
装着して飛び立った。

激しい空中戦が行われている。

お花畑でも地を這うモンスターたちが
弾幕を抜けて襲ってきた。

立ち止まっていたら
囲われて標的にされる。

シモーヌは派手な魔法の呪文を唱えて、
モンスターたちを消滅させていた。

シノは前方の敵を倒した直後、
背後から襲われている。
だめだ間に合わない。

シノはシェルの中に閉じこもった。
モンスターはセリーヌの銃弾を浴びている。
か、硬すぎる。
とモンスターが言って、
消えていく。

随分倒したけど、
キリがないわね。
一旦お城に戻りましょう。
解説)
続きます。
Jun 12, 2026
不穏な動きと対策

夢食い蜘蛛は、
湖の湖畔に来ていた。
あれがカマキリが言っていた
恐竜型の遊覧船か。
どこにもフクロウの姿が、
見えないぞ。

蜘蛛は遊覧船に乗り込むと、
小島を目指した。

船は小島に到着した。
もう飛び立っている
モンスターたちがいる。

人面蜘蛛様。
集合時間に遅れてすみません。
どこに出現するか
選べないんだから仕方ないわね。
どうやってここに来たの?
遊覧船を拝借しまして。
なんだと。船があるのか。
でかしたやつだな。おやまたお前か。
ふむ。さっそく、その船を使って
上陸しよう。
とローゴスが言った。
モンスターたちは歓声を上げている。

ローゴスや、地を這うモンスターが、
続々と上陸している。

サラとナディアがお城を出て
歩いていた。
お城の周辺に結界を張ったって
シモーヌが言ってた。
でも効力は長続きしないらしいわ。
それで私たちは、
お花畑で待ち受けるっていうわけね。
あ、お花畑はこの先でしよ。
この辺でいいから、
サラはお城に戻ってよ。

セリーヌとツナも城門を出て
歩いていた。
どのくらいの数で来ると思う?
アスラーダっていう死霊が
どれだけ仲間を集めるかによるわね。
相手が普通の夢食いなら、
みんなに配布した武器で十分戦える。
ただローゴスに無効なのは
去年でわかってるから、
あいつが来ないことを祈るわ。
シモーヌの魔法頼みっていうことか。
それに死霊に武器は有効なの?
死霊なんて相手にしたことがないけど、
無理な気がする。

お花畑にみんな集まっていた。
ここは見晴らしがいいから、
迎え撃つには絶好ね。
敵からも丸見えだけど。
ナディア、何か見える?

見える見える。
うじゃうじゃいるよ。
解説)
続きます。
Jun 11, 2026
助っ人を呼ぶ

鹿せんべいを食べに、
お城に戻ったピリカたち。
ピリカはシモーヌに報告している。
お花畑のカマキリが
蜘蛛に出会ったって言ってたわよ。
シモーヌが呼んだのかって。
私は呼んでないわ。
それはきっと夢食い蜘蛛よ。
食べられたのにまたやってきたんだわ。
とシノが言った。
ということは、
アスラーダが夢食いを連れて、
この世界に来るっていうことね。

シノはシェルに乗り込んだ。
かっこいいね。
とピリカに言われている。
サラはシモーヌに、
私、援軍を連れてくる。
と言っている。
当てがあるの?
ヴィヴィアンとアイスは
航海に出て連絡が取れなくなっているけど、
「忘れられた夢の世界」の
東の砂漠で探索したり警護している、
モンスターハンターたちがいるの。
一年前にも夢食いのローゴスを倒したのよ。
わかった。
私はアーキスに声をかけるわ。

シモーヌたちは城門を出た。

どうした。
シノは勇ましい格好だな。
あなたの食べた夢食い蜘蛛が
また侵入したらしいのよ。
エリーゼの居場所を報告したとしたら、
アスラーダが、
夢食いを引き連れてくるかもしれないの。
見つけ次第駆除してちょうだい。
おお、戦いか。
望むところだ。
ディアナは、
カマキリや森の大トカゲに
避難するように言ってきて。
あ、洞窟の福郎とマルテにもね。
わかったわ。

サラはアイスから
教えてもらった呪文を唱えている。

サラは「忘れられた夢の世界」の
東の砂漠にあるセリーヌの家に
出てきた。
おやサラか。
こんな最果てに来るとは珍しいね。
緊急事態なの。
シモーヌの作った「常春の国」っていう世界が、
夢食いに襲われるかもしれない。
助けてくれない?
それは、私の専門ね。
と、恐竜図鑑を読んでいた
モンスターハンターのセリーヌが言った。

砂漠の家には留守番にラルゴを残して、
セリーヌとナディアとツナが、
サラと一緒に移動してきた。
サラ様、オウル様が
昼寝からお目覚めになって、
広間におられます。

広間には、フクロウたちが
集められていた。
みなさん、この中にはこれまで、
夢食いに襲われたことのあるものは
いないと思います。
普通シモーヌ様のような
魔族の見る夢や魔族の作った世界には、
夢食いは侵入してこないと言われますが、
それが今起きようとしているのです。
恐ろしや恐ろしや。
という声がする。

もし襲われて体が消え去ることがあっても、
シモーヌ様がきっと復活させてくださいます。
私の場合がそうでした。
だから怖がらずにお城に閉じこもっていましょう。
それに、サラさんが
別世界から助っ人を呼んできてくれました。
夢を支配したがる暴力的な夢食いを専門的に退治する、
モンスターハンターと呼ばれる夢食い。
そんなセリーヌさんと、
お友達のナディアさんとツナさんです。
ご健闘をお祈りしましょう。
頼もしや頼もしや
という声がする。
なんかすごく期待されてるみたいね。
とツナが言っている。
解説)
続きます。
Jun 10, 2026
お花畑で

蜘蛛は仲間の蜘蛛たちから
呼びかける信号を受信したが、
それは小島から発信されていて、
行き着けなかった。

あの怪鳥に見つかると、
また食べられちゃう。

蜘蛛は近場の花畑の中に
隠れることにした。

しかし、昼寝していたカマキリに
見つかってしまった。
あんたは誰?

もしかしてあんたは
蜘蛛のフィギアの精霊なのかい?
え、まあそんなとこです。
シモーヌ様がフィギアを見つけて
精霊を送ってくれたんだね。
そ、そうなんです。
あの。湖の小島にいきたいんだけど。
あそこは無人島で誰もいないよ。
どうしても行ってみたいんなら
恐竜型の観光船が湖を周回してるから、
船頭をしているフクロウたちに頼んで
乗せていってもらったら?
そうなんですね。

その頃、お花畑の水飲み場では、
お城から出かけたピリカが
エドとディアナに出会っていた。
シモーヌたちと一緒にお城に来たの。
鹿せんべいのお土産があるのよ。

ピリカは人間の姿に戻って、
エドの背中に乗せてもらっている。
エリーゼとケイトが
お城に住むらしいよ。
どんどん住人が増えているのね。
賑やかになって結構なことだわ。

一行はカマキリと出会った。
さっき蜘蛛と出会いましたよ。
それは妙ね。
シモーヌが住民を増やしたのかしら。
蜘蛛って、夢食い蜘蛛じゃない?
さっきお城でシノが話してたのを聞いたわ。
食べられちゃったって言ってたけど、
また来たのかしら。
とピリカが言った。

その頃、湖の小島には、
夢食いたちが、どんどん出現していた。

なんだここは。島の中じゃないか。
エリーゼは森に囲まれた城にいるんだろう。
とローゴスが言っている。
仕方がないのよ。
私はここに飛ばされちゃったんだから。
ここが集合場所なの。
と人面蜘蛛が言った。
また島の中に出たのか。
俺は去年もこうだったよ。
俺は泳げないんだ。
と巨大なドラゴンのような
夢食いモンスターは言った。
わはは。
俺たちは空を飛べるから、
先に行って住人をみんな食い殺してやるよ。
と翼をもつモンスターが言った。
うむ。まあ任せたよ。
いつものパターンだしな。
とローゴスは言った。
解説)
続きます。
Jun 09, 2026
お城で

サラたちは常春の国のお城に
到着した。
お戻りになられましたか。
オウル様がお待ちです。
とミネルバが言っている。

エリーゼたちは
応接間に案内された。
オウル。待たせちゃったわね。
おお、シモーヌ様。
こちらの方たちも
お見えになられました。

あら、シノにシェルじゃないの。
どうしてまた。
とサラが言った。
この世界には、
ディアナに付き添ってもらって、
初めてきたんだけど、
ちょっと訳があったの。
そう言って、シノは
エリーゼの居場所が知りたという、
夢食い蜘蛛を案内してきたことや、
蜘蛛はアーキスに食べられてしまったことを話した。
それじゃ、
今頃報告してるわね。

私のために、この世界が
危険になっちゃったっていうことですね。
なんて言っていいか。
とエリーゼが言った。
アスラーダは、どこに行っても
あなたを追いかけてくるんでしょう。
それがたまたまここだっていうだけよ。
いつかは決着をつけないと。
私もアーキスもいるし大丈夫。
とシモーヌが言った。

ミネルバから、エドとディアナが
お花畑にいると聞いたピリカは、
小鹿の鹿の姿に変身した。
私、鹿せんべいがあるからって、
二人を呼んでくる。

そうそう。
お二人のお部屋のご用意ができてます。
ご案内しましょう。
とミネルバが言った。

エリーゼたちは
寝室に案内された。

ふかふかのベッドね。
ここならよく眠れるわよ。
アスラーダが来たら
私がすぐ起こすから大丈夫。
とケイトが言っている。

ついてきちゃったのね。
とシモーヌが言った。
窓際にユリイカがいるのが、
サラにもはっきり見えた。
ふーん。
あれが噂のお化けか。
とてもイカには見えないなあ。
とサラが言っている。
解説)
続きます。
Jun 08, 2026
鹿せんべいなど

ペンギン前のテーブル席で、
シモーヌはローラに
鹿せんべいをわけてもらった。

ちょうどよく
ストックがあったわね。
需要があるのよ。

あ、ところで、ミラ。
死霊を退散させる方法ってわかる?
そういうことは、
あなた方の方が詳しいんじゃない?
結界をはったり、
護符を付けたり。
管理局は管轄外よ。
どこかの惑星の文明社会が
存亡の危機に陥るような
事態になれば動くけど。
シモーヌさん、
取り憑かれたんですか?
そうは見えませんけど。
とバグが言った。
私じゃないのよ。

シモーヌは、鹿せんべいをもらって、
帰り道に高台の休憩所を通りかかった。
ピリカが、
その袋、鹿せんべいでしょ。
と言っている。

よくわかったわね。
需要ってピリカのことか。
匂いでわかるの。
これはエドへのお土産だから、
わけてあげられないのよ。
ふーん。
じゃあ一緒に行って、
エドと一緒に食べる。

シモーヌとピリカは、
サラたちの部屋に到着した。
あら、まあ。
珍しいお化けが。
二人にはお化けが見えるようだ。

私が見えるんですね。
とお化けが言った。
私は子鹿のフィギアの精霊だから。
私はピリカっていうのよ。
あなたのお名前は?
ユリイカ。
と言います。
イカのお化けなの?
いいえ。
ホタルイカのお化けです。

ユリイカはほんのりと発光した。
サラは驚いて立ち上がっている。
サラにも見えるの?
あかりみたいなものだけ。
これって人魂なの?
そんなふうに呼ぶ人もいるけど、
イカだったなら、イカ玉ね。
こんなふうにお化けが見えたのは、
生きていた頃以来。
とエリーゼが言った。
よく遊んだわね。
こういうのはたいてい無害なのよ。
ただぼーっとしてるのが多いけど、
話しかけて仲良くなると遊んでくれる。
とケイトが言った。
私はお化けには詳しくないけど、
多分「常春の国」にいけば、
あそこは精霊たちのために作った世界だから、
サラにも姿が見えるはずよ。
とシモーヌが言った。

シモーヌは呪文を唱え、
一行は「常春の国」に出発した。
ちょっと遅くなっちゃったわね。
オウルが昼も眠らずに
待っているはず。
解説)
続きます。